Morning scene at Yumiharidake 〜日の出と九十九島〜

2007/11/20 - 2007/11/21

山口百恵が歌った「いい日旅立ち」
ああ　日本のどこかに
　　　　私を待ってる　人が居る
そんな歌詞が思い浮かぶ佐世保の旅だった。

写真は、弓張岳展望所から臨む米海軍佐世保基地　AM6：50

エリア 佐世保(長崎)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 JRローカル 徒歩

松浦鉄道で伊万里から佐世保へ向かう。
写真の日本最西端の駅「たびら平戸口」で下車し、平戸桟橋から市営「フェリー大島」で的山大島に行き、漁火館で温泉につかり棚田に見とれる―　はずだった。

「うちは部屋が八つだけなんです。団体さんが入って満室です」

まさかの「いさりびの里　漁火館」【満室】
まだ1ヶ月半先なのに?
平日なのに?

「的山」を「あづち」と読めるのは、シマダス愛読者と地元民くらいの島なのに?
※シマダス＝島専門ガイドブック

これは、今回この島とは縁がないと考え、悩んだ末に佐世保へ行くことにした。

バスの待ち時間を利用して佐世保駅に近い三浦教会を見学。
戦時中は軍の命令で空襲を避けるために外壁にコールタールを塗り黒い教会になったという。

佐世保大空襲でも被害を受けず、建築当初の姿を残している。

九十九島の夕日を見たいが、如何せんバスの便が悪い。佐世保駅近くに泊まってバスで弓張岳往復には無理があった。
展望所近くにリゾートホテルはある。
ばってん、一人で泊まったら浮きまくりに違いない。

そこで地図をじっくり眺めていると、弓張岳中腹に丸囲みH　※丸太小舎　の文字発見。
調べて電話すると「12月に再オープンの方向で改装中」という返事。
「すみません、そこをなんとか、お願いですから泊めてください」
即答は得られなかったが後日OKの返事をもらう。ありがたか?

※ペンション丸太小屋は閉業しています

ペンションから歩いて20分、弓張岳展望台へ、すたこら坂道を上るものの夕日はご覧のとおり。
残念無念なり。

このペンションは、マスターが自ら熊本の友人が所有する山で木を切って造った手造りの宿。杉とヒノキが使われている。

本館と別館の「積木の小舎」があり、この部屋は「積木の小舎」のほう。
本館シングルは1泊二食つき8295円。
でも工事中のため、千円だったか二千円だったか割高になる別館に泊まる。

露天風呂に入浴する。
下に海が見える。

夕食は暖炉のある本館１階で、鍋と・・

鯛のお造り！
九十九島で採れた天然モノ。
このお造りは、一人旅でも出すかどうか、検討するそうなので、一人で行く予定の人は電話で確認してみてね。

ほかに何故かグラタンも出てくる。

食事中、ずっと私の話し相手になってくれたマスター。
佐世保でカントリーウェスタンのバーも経営していたそうだ。

７月に最愛の奥様を亡くされて、闘病期間も含めしばらくペンションを休業していたという。
四十九日を終えて、12月くらいから再開しようかと家族で話し合っていた頃、私が電話をかけたようだ。

家族会議で遠くからせっかく一人で来るのに、かわいそうだ、ということになり泊めてくれることになったという。

亡くなった奥様の変わりに長女が新ママさんとなり今後切り盛りしていく。
私が到着する直前まで掃除と片付けであたふたしていたとか。

阿蘇にある奥様のお墓参りを家族で直前に済ませ、私が第一号のお客さんだと墓前に報告し、11月20日を楽しみにして待っていたといってもらう。
ありがたいことです。

マスターは、11PMで梅宮辰夫と九州中の島で魚を釣ったと話してくれた。

朝食はパンかご飯を選択。
どちらにしても味噌汁が出るシステムらしい。

昨夜、マスターに聞いてみた。
「弓張岳は夕日と夜景が有名だけど、朝日はどうなんでしょう？」
すると、元旦の日の出は展望所の場所取りするのも大変なくらい。
駐車場も車で溢れる。
という。

じゃあ　行ってみるか、早起きして坂をえっちらおっちっら上り、展望所へ。

日の出を拝む

米海軍佐世保基地がオレンジに染まってゆく。

Morning scene at Yumiharidake

朝日を浴びるにゃんこ

この石版をデザインした人は、朝日で文字が黄金色になることを想定して、ここに設置したんだろうなぁ。

宿に戻り、本館も見せてもらう。
シングルは2部屋のみ、窓あり一つに窓なし一つ。これは窓ありの部屋。
多忙期は、一人お断りのこともあるようです。
あとマスターは目が見えないので、後から電話をかけるか、かけてもらうかになることも。

ペンションは「うど越」バス停から展望所方向へ坂道を100ｍほど上り右手。
佐世保駅前から30分くらい。

佐世保駅前のバス案内所で、九十九島遊覧船乗り場行きバス時刻をお尋ねする。

佐世保駅前−鹿子前桟橋　往復460円
九十九島遊覧船　1200円　
計1660円

佐世保市営バス 80周年記念一日乗車券だと
九十九島遊覧船　1200円が1000に割引。
160円お得だから、こっちの乗車券のほうがいいですよ、と教えてもらう。
親切がありがたか〜

平日でも人気者のパールクイーン（手前白）
そういえば、昨晩マスターがパールクイーンは佐世保で唯一黒字だなんていってたなぁ。

九十九島めぐり　出発〜

九十九島の第一印象は、あれれ、いろは島と似てる（笑）
でも、目に眩しいくらいの美しいブルーの海。
ヒデキ感激。

ライオンが寝そべっている姿に見える横島

真珠養殖の光景
ところどころで海がエメラルドグリーン。

諸島（もろしま）
九十九島には２０８の島が確認されているそうだ。

諸島（もろしま）の「こま犬」
口を開けて「ウォ〜〜〜」

長南風島と（ながはえじま）と先端で海をみつめる、こま犬。

素晴らしい景色を堪能して、九十九島さんサイナラ〜

佐世保といえば佐世保バーガー。
ばってん、時間もないのでトランドール佐世保駅店でバリバリチキンロールを買って車内で食べる。
トランドールは駅でよく見かけるパン屋さんで何度かお世話になった。

佐世保からJR大村線シーサイドライナで諫早へ向かう。

JR九州って、やっぱりデザインがこじゃれてる。

大村線は小串郷―松原の車窓からみえる海が美しいと評判の路線だが雲でドンヨリ。

九十九島めぐりも午前は快晴に近かったのに午後になってこの天気、自然が相手とはいえ午前と午後じゃ大違いだものね。

橘湾に沈む夕日が美しいということで、小浜温泉の宿を予約したのだが、これじゃサンセットは雲のなかっぽいなぁ。
そんなことを考えながら島原半島へ。

島原半島編へつづく。

この旅行記へのコメント （4）

• ジロさん 2008/04/07 20:34:15

  九十九島♪

  こんばんはなのだ☆
  ジロも先日パールクィーンでクルーズしてきちゃったのだ
  ザ無断借用しようと思って物色しにきちゃったのだ､､､ヨロシクなのだ☆
  ジロはリッチ犬ゴッコのため弓張の丘ホテルに泊まっちゃったのだ
  でも丸太小屋の方がお得で良かったようで次回はコッチかなぁ｡｡｡
  弓張の丘のネコさんはジロが会ったのと同じかもしれないのだ
  ジロの時は天気が良くなく朝日が上手く撮れなかったのだ
  夕日も雲であまり良くなくお天道様は意地悪なのだ
  肉食するといつも写真家ゴッコのジャマをするのだ
  
  お天道様なんてキラいなジロ

  kodeyanさん からの返信 2008/04/07 20:52:15

  RE: 九十九島♪

  ジロさん　こんばんはでござる
  
  新作旅行記の佐世保散歩は写真がとても綺麗なのだ。
  菜の花畑も九十九島もグゥ〜
  
  写真を見ると弓張の丘ホテルに泊まっていたので
  ちょっとビックリだったのだ。
  
  ジロさんが会った弓張の丘のネコさんは
  拡大して見てみたけど違ったのだ。
  でも私は会っているネコさんだと思うのだ。
  
  書き込みありがとうなのだ。
  
  猪突猛進して転倒　顔面殴打
  　　　　　まだあちこち痛いkodeyanより

• こざくらさん 2007/12/13 22:23:32

  ﾊﾟｰﾙクイーンは快適

  こんばんは。
  弓張岳の展望所からの港の景色がはっきり見えて
  朝に散歩は正解ですね。
  
  私、夕景を見ることはできたけど、
  いかんせんアノ写真ですからぁ。
  ザンネン！！
  そういえば、はたよーくさん、見事に消えちゃいましたね。
  
  九十九島のクルージング、
  お天気に恵まれて気持ちよかったでしょうね。
  パールクイーンの船長さんは女性ですって。
  
  三浦町教会は車窓からしか見なかったので、
  見せていただいて、嬉しい〜です。
  　
  佐世保バーガー食べ損なったこざくら。
  

  kodeyanさん からの返信 2007/12/14 08:33:27

  RE: ﾊﾟｰﾙクイーンは快適

  こざくらさん
  
  こんにちは
  パールクイーンは、団体さんで一杯でした。
  天気がよければ、1200円じゃ安いくらいのクルージングです。
  船長さんって女性だったんですね。
  
  弓張岳の朝の景色なんて、考えもしなかったんですけど
  なんでも思いこんじゃいけないなって、一つ経験が身につきました。
  
  そういえば、はたよーくさんもフォーのお兄さんもゲッツの
  お兄さんも見ないですね。
  トモテツは、CS旅チャンネルの「ご当地グルメバトル！桃鉄の旅」
  で日本中のお土産を求めて彷徨っているようです。
  
  ではでは☆彡