「群馬県　露天風呂めぐり」。。。その１「川原湯温泉」

2010/06/25 - 2010/06/26

２０１０年６月２５日ー２７日。梅雨時期で毎日のように天気予報も変り、旅行には向かないのでしょうが、「高速土日１０００円」を利用して、群馬県の露天風呂を廻ってきました。群馬県「川原湯温泉」は静かな山間の小さな温泉ですが、６０年以上も前から「八ッ場（やんば）ダム」建設予定地になっており、ダムの底に沈む予定になっています。当初は強い反対がありましたが、１９９２年に協定が成立し、建設がはじまりました。このこんこんと源泉が沸く「聖天様露天風呂」もダムの底に沈むのでしょうか？？？

エリア 川原湯温泉(群馬)

• 交通手段: 自家用車

梅雨時期で毎日のように天気予報も変り、旅行には向かないのでしょうが、「高速土日１０００円」を利用して、群馬県の露天風呂を廻ってきました。関越方面は久しぶり。。。金曜日仕事を終えて夜１０時過ぎに出ましたが、２時間チョッとでもう「上里ＳＡ］に到着。車の中で仮眠しましたが、キャンピングカーでもなく、カーテンもつけていないので、夜が明けると自然に目が覚めます。

真っ赤な太陽が車の屋根寝の上に上ってきます。

ＪＲ東日本吾妻線「川原湯温泉駅」は昭和２１年開業で、昭和２２年には最近テレビやニュースで取り上げられている「八ッ場（やんば）ダム」の最初の計画が発表になったそうです。つまり６０年以上も前に、この駅もダムの底に沈むことが決まっていたそうです。

駅から徒歩でいけるところに「川原湯温泉」の温泉街があります。「吾妻川」からの斜面を利用して旅館が建てられています。

一度行きたいと思っていて、梅雨空ではっきりしないお天気でしたが、「高速道路１０００円」を利用して出かけてきました。

初夏の花々もきれいに咲いていました。

でもふっと、周囲を見渡すと、あちこちに廃墟が。。。ダム建設予定と新しい温泉計画地への転居で、すっかり寂しくなってしまった場所もありました。実際に現地を見るとニュース以上に胸が痛みます。

周囲は大きく育った紅葉の木々が枝を伸ばし、秋の紅葉時期も素晴らしい景色だそうです。

群馬県「川原湯温泉」は静かな山間の小さな温泉ですが、６０年以上も前から「八ッ場（やんば）ダム」建設予定地になっており、ダムの底に沈む予定になっています。当初は強い反対がありましたが、１９９２年に協定が成立し、建設がはじまりました。このこんこんと源泉が沸く「聖天様露天風呂」もダムの底に沈むのでしょうか？？？

・・・聖天様露天風呂・・・
山の上にある混浴露天風呂。約１０畳ほどの広さで、屋根付き。やや熱めのお湯ですが水の出るホースもついています。入浴客の少ない時間に入れば、森林浴と景色を満喫できるまさに極楽気分です。
湯口の温泉は源泉１００％、混ざりっけなし！

露天風呂の裏には「聖天神社」があります。

・・・聖天様（しょうてんさま）・・・
聖天様とは、「歓喜天」のことです。
歓喜天の信仰は子孫繁栄であり、精力増強の信仰で、お供え物にそれが現れています。
毎年５月５日頃にお祭りが行われます。

群馬県「八ッ場（やんば）ダム」建設予定地区には既に新しい道路が出来かかっています。

見上げるばかりの道路にあるクレーン車を眺めていると、今走っているところはダムの底になるのだ。。。とあらためてダムの大きさが実感としてわかります。

狭い山道ですれ違うのはダンプカーだけ。。。２００９年９月、前原国土交通大臣がダム建設の中止を明らかにしましたが、これからはどうなるのでしょう？

橋も工事はどうなるのでしょう？本当に必要なダムであればダム建設も仕方ありませんが、６０年も経ってから、しかも工事が進んでいる中、突然中止とは地元の人々にとっては信じられないことですね。。。色々考えさせられた温泉の旅でした。