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ニュージランドの小さな町では、ホテルがないとか、あっても古い建物で設備が故障していたりすることがあります。ここでは、どんな田舎町にもあるキチン付きプチホテル(現地ではモーテルとかモーターロッジなどと呼ぶ)を主に、Bed and Breakfast(B &amp; B):Backpackers Hostel、自動車旅行者が利用するHoliday Parkなどを紹介します。<br />最近(2009年)は自動車キャンプ旅行では犯罪被害が多いので、この最後の方だけでも読んで置いてください。 <br />なお、日本人経営の宿は別の旅行記に紹介しました。これは www.globalife.jp でも紹介されています。気候などの情報もあって便利なサイトです。私が見つけてつないだ宿もありますが、100% 網羅しているわけではない。<br /><br />**** 宿:モーテル(Motel)に滞在する ****<br />ニュージーランド旅行で楽しいのは、モーテルMotelと呼ばれているバス、トイレ、キチン付きで家族経営の清潔なプチホテルが、小さな町にもあるので安心して旅行できることです。中小の田舎町では、一般にホテルは建物と設備が古く、値段も安全性も低いのですが、モーテルは小規模な家族経営なので、新築が多くて設備が格段に良く、オーナーの目が行き届くので安全です。<br />当然ながら田舎町では、モーテルの方がホテルより料金は高いのですが、安全性とオーナー家族との交流、心のこもったサービスを考えると、ニュージランド、とくに田舎町の宿泊はモーテルに限ります。<br />大抵一泊でも泊まれますが、時には3連泊以上しか受け付けない宿もあります。<br /><br />モーテルは、オーストラリアでサービスドアパートメントと呼んでいる調理具一式に、掃除・タオル交換付きの宿泊設備を小規模にして、家族経営にしたような宿です。日本で言えばキチンつき、掃除つきの自炊民宿というような感じです。<br />ほかにアパートメントホテルと称するクエストアパートメントホテルのチェーンがありますが、これは自炊可能なホテルサイズのコンドミニアムで、ダニーデンやインヴァーカーギルなどにあります。<br /><br />モーテルに滞在すると、スーパーで買い物をして自分の好きな料理をつくったり、有名レストランを予約して名物料理を食べたり、注文した料理を持ち帰って宿で食べたりするのも勝手です。<br />自炊するということは、その土地の人と同じ生活をすることなので、異文化の中に身を置いて、日常から隔絶された人生を過ごしているわけで、もうひとつの人生とか虚構の人生を送っていることになります。当然ながら、めぐり眺める観光客から、見られる立場の人に変身します。<br />ことなる文化圏に移動することが旅のエッセンスだとすれば、モーテルに泊まって自炊することは、「旅」の本流を辿ることでしょう。<br /><br />モーテルには出張者が1泊とか2泊したり、週末には家族旅行が泊まったりしますが、観光地などでは季節・場所によっては3連泊以上でないと泊まれない宿もあります。<br />短時間利用の「連れ込みモーテル」はオークランドの一部をのぞいてありません。また、一度部屋に入ってからのキャンセルは一泊料金を払うことになります。<br /><br />** 宿の選び方 **<br />私は、グーグルの地図で泊まる町をだして、motelとか supermarketを検索し、良さそうな位置にある宿をいくつか選びます。<br />グーグルで利用者の評判を読み、宿のホームページを比較もします。<br />経験上はどこに泊まっても、オーナーは皆さんが親切であまり違いはないので、場所の便利さだけで選んでも問題はありません・・・・・。<br /><br />ニュージランドの宿泊施設についての印刷物は、ホテルからバックパッカーまで全ての宿泊施設が掲載されているwww.aatravel.co.nzや、全国のモーテルを網羅するwww.nzmotels.co.nzが、無料で配布している分厚い本が案内所や宿などにおいてあるので一冊もらって参照してください。情報は豊富です。<br />これらのガイドブックには宿が備えている設備がマークで示されています。自炊できる宿はこの本にキチンのマークが書いてあります。<br /><br />設備の充実度をしめすQualmarkという基準があって、星ひとつから星五つまでのランキングがあって星の数が多いほど設備がそろっています。<br />例外的に、クイーンスタウンでは狭い部屋に設備だけ詰め込んで3っ星の設備評価を得たけれど、狭くて床でスーツケースも開けられないというワンルーム(studio)モーテルがありました。大きな街と有名観光地では4っ星以上の宿をえらぶのが無難です。<br /><br />グレイマウスには認定を受けずに4っ星を詐称して部屋が埃だらけという香港系のBreeze Motel がありました。<br />また”料理するなら電気コンロを持ってきます”という換気扇がない4っ星新築モーテルもピクトンにありました。<br />スキー場近くでは乾燥室はあるがキチンがないモーテルもありました。<br />もちろん、認定をうけていない良い宿もあります。<br /><br />なお、別項の多くの町の旅行記で紹介した宿は全部について設備などを見た訳ではありません。スーパーに近いかなどのロケーション、築年数、設備評価(Qualmark)の星の数などから、私が滞在するとしたらどれにするか、という基準で選びました。<br /><br /> **** モーテルの設備とサービス ****<br />平均的なモーテルは、家族経営で、平屋か二階建て、10室以下が多く、多くてもでも30室くらいの規模です。<br />客室はスタディオ(studio)と呼ばれるバス・トイレ・キチンつきのワンルーム・タイプと、1寝室(1-brm)時に2寝室・3寝室(2brm・3brm)の部屋もあります。南部のゴアの町では70?と広ーい2brm がありました。<br />いずれも電話・テレビ・ソファーがあるリビング・ダイニング・エリアと、バス・トイレがあって、フルキチンかキチネットがついています。バスは、一般的には浴槽がなくてシャワーだけの宿が多いと思いますが、まれに全室ジャグジーの宿もネルソンにありました。<br /><br />洗濯場は一般に別棟で、洗濯機、乾燥機、洗剤はそれぞれ1$から3$、まれに無料です。クイーンスタウンなどには部屋ごとに洗濯機、乾燥機がついている高級モーテルがあります。<br />毎日のサービスはタオル交換、ベッドメーキング、掃除ですが、長期滞在者の場合は、タオルは床においたのだけを交換して、掃除は隔日とか週2回という宿が多くなりました。<br /><br />室内の設備は、鍋、フライパン、ポップアップ・トースター、オーブンなどの調理器具や大小の皿、コップ、ティーカップなどが数人分そろっています。最近は電子レンジも普及しています。<br />ただし、炊飯器、オーブントースター、飯茶碗、お椀、箸、包丁、まな板などはありません。<br />塩、コショウ、コーヒー、紅茶、砂糖は毎日補給してくれます。<br />料理油は自前です。スーパーには大瓶の食用油しかないので、移動の時に困リました。100円の小瓶を日本から持参するのが経済的です。<br /><br /> **** モーテルは町中に多い ****<br />クライストチャーチなど大都会では中心部に商店街やホテルがあって、その外側に公園や学校・病院、さらに外側に住宅街やモーテル、スーパーマーケットやショッピングモールがあります。これらの大都会では、モーテルのキチンは小さいことが多いようです。<br />中・小の町の構造は、約300m四方の中央部の商店街と、その外側の住宅街というようになっていて、ホテルやモーテルなどとスーパーマーケットはその中間にあることが多いようです。たいていのモーテルは買い物に便利な場所で、フルキチンです。<br />私は高齢者で自動車の運転はしないので、私が紹介している宿は、たいていスーパーマーケットに歩いて行ける範囲にあります。<br /><br />しかし、一部のモーテルやB&amp;Bの中には町から離れた国道沿いの宿もあるので、上記のようにまず地図上で探すのが安全です。<br />上述のAAや Jasonsの無料ガイドブックには、記載があります。<br /><br /> **** 予約するには ****<br />公式案内所のi-site に依頼して予約するのと、直接宿にメールして予約する方法との2種類があります。<br />ガイドブックを参考に、ホームページを見たりして、メールかファックスでホテルやモーテルの宿泊を直接予約すると、「3日間だけは部屋を押さえておくから、クレジットカードの種類、番号、名義、有効期限など“card details”を通知してくれ」と言ってきます。<br />案内所(i-site) に頼んでも”card details&quot;を聞いてきます。<br />これを知らせないと予約が成立しないので、私は1ヶ月の利用限度額をごく少ない金額に押さえたクレジットカードを作っていて、メールではなく安全なファックスで通知しています。<br />一つの地方で、いくつかの町を泊まり歩くときは、案内所:i-site 経由のほうが安心ではないかとおもいます。<br />ただし、案内所は宿を予約したとたんにカードから料金を引き去ってバウチャーを送ってくる方式なので預金残高に気をつけてください。<br /><br />どのような宿を選ぶにしても、バスターミナルからの距離とか、空港からの送迎車の有無、スーパーマーケットに歩いて行けるかなど、必要事項はウエブサイトで確かめてから予約することを勧めます。<br /><br />大切な確認事項は「キャンセルするときの条件」です。<br />大抵の宿では返事の最後に Cancellation Policy がついてきます。<br />最近進出がおおい中国や香港系のモーテルの中には、一度予約したら、たとえ3週間前にキャンセルしても「当日空室がある限り」代金を請求するという契約条件の宿がグレイマウスの町中(Breeze Motel)にありました。ここは四つ星を詐称していましたが、部屋の掃除もいい加減で 泊めてやる、文句あるか という感じで、近隣住民から白眼視されているのを知らずに予約して、とても不快でした。<br /><br />同じアジア資本でも、韓国系のモーテルではそのような不合理な条件はありませんでした。<br /><br /> **** モーテル滞在の費用と滞在コスト ****<br />平均的なモーテルの値段は2人一泊(これが基準)が110$から140$くらいで、3人目の追加ベッドは20$くらいで、一人旅は約一割引です。<br /><br />高級モーテルをあげれば、クイーンスタウンには食器洗い機や洗濯乾燥機がついている2寝室(2brm)で、一泊3万円(400$)もする高級ホテル以上の値段のモーテルもありました。<br /><br />滞在コストを大雑把に見積もれば、大都会や有名観光地(クイーンスタウン)は宿泊費が二人で一泊約140$(約1万円弱)、人口数百人の町では約110$(約8000円弱)ほどです。<br />生活費は食料品、美術館など入場料、近隣の町へのバス代などで、日本と同じレベルの生活とすれば、1人1日が30$〜40$(2300円〜3000円)くらいでしょう。<br />外食費は昼食が30$で、夕食が40〜50$ほどですが、上限はキリがありません。<br /><br />つまり、滞在地によって異なる宿泊費が大きな変動要因ですが、人口2万人の町で90$の清潔な宿もありましたし、一週間連泊するとたいていのモーテルで1割の長期滞在割引をしてくれますし、老人1割引とか、5月〜10月は3泊目が無料という宿(Havelock町)もあリました。<br />どこのモーテルも親切で、いやな思いをしたことは香港系のモーテルのほかにはありません。<br /><br /> **** その他の宿泊設備(Hotelは省略します) ****<br /><br />** Backpackers Hostel(付:Youth Hostel)**<br />Backpackers Hostelは単にバックパッカーと呼んでいます。一般に町中にあって、モーテルのつぎに多い宿泊設備です。設備は原則的には男女別の相部屋ですが、最近は個室もおおくなりました。<br />クライストチャーチの、ストーンハーストのように別棟でモーテルを併設しているところもあります。<br />一般に、共同の炊事、洗濯の設備や、小さい売店があります。<br />料金は安いのですが、ユースホステルと同様に旅行者の交流のために大きなラウンジがあって情報交換したりしていますが、各国の旅行者と話し合ったりするのが得意でない人には向かないとおもいます。<br />なお、日本人妻とパートナーが経営しているバックパッカーがニュージランド南島の西海岸南部のホキティカ、北端のカラメアにありました。探せばもっとありそうです。<br /><br />会員になれば利用できるユースホステルは、バックパッカーよりも数は少ないけれど、主な町にはたいていあります。なかには由緒ある歴史的建築物を利用したのもありました。<br /><br />** Bed and Breakfast(B &amp; B)(Hosted Accommodation)**<br /><br />最近のB&amp;Bでは客室が別棟になっているのが多いので、そういうB&amp;Bを選ぶと、食事以外はオーナーと別なので気軽に生活できます。<br />B&amp;B は一般的には朝食付きの下宿という感じです。<br />トイレ・シャワー付きの部屋(ensuite:ガイドブックではen, ens, esなどと略記)を薦めます。<br />トイレやシャワーが他の客と共用(guest shear:gsと略記)か、家族と共用(family shear:fsと略記)という宿では、トイレの度に着替えて部屋を出ることになるのが面倒です。<br />また、場所が町はずれで、夕食に出るのに徒歩ではむずかしい宿もあるので要注意です。<br /><br />B &amp; B でも客室数が多いのはGuest Houseと呼ばれます。<br />fsタイプで家族と同じ建物の部屋ならばHomestayと呼ばれますし、<br />それが田舎ならばCountrystayで、農作業を手伝うとFarmstayです。<br /><br />** Holiday Park **<br /><br />自動車旅行者向けのホリデイパークは、町のすぐ外側やリゾート地にあります。広い緑の敷地があって、その中心部に売店、シャワー室、炊事場、洗濯(コインラウンドリー)などの設備があります。<br />キャンパーバンで旅行してそのなかで寝るモーターキャンプ場とテントに泊まるテントサイト(一人一泊10$くらい)を備えています。<br />ほかに大抵のホリデイパークには、キャビンと称する施設(2人1泊30〜50$、キチネット付き、時には2段ベッド)があります。<br />またキチン・バス・トイレ・テレビ付きのモーテルも併設されています。このほうが安全だと思います。<br /><br />最近(2009年初)はオランダの若夫婦が寝ているところを襲われてレイプされたり、女性二人が2時間にわたって sexial attack を受けた例も新聞で報道されているので、車の中で寝るときには十分に安全対策を考えてください。<br /><br />テ・アナウやクイーンスタウンなど、町の中にあって買い物も便利なホリデイパークなどは、ひろびろとしているので、その中に併設されたモーテルならば年寄りの旅行者が利用しても良いかもしれません。<br />

ニュージランド滞在:自炊できる宿ー種類・費用・予約など(三訂)ー

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2010/10/20 - 2010/10/31

8位(同エリア114件中)

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ANZdrifter

ANZdrifterさん

ニュージランドの小さな町では、ホテルがないとか、あっても古い建物で設備が故障していたりすることがあります。ここでは、どんな田舎町にもあるキチン付きプチホテル(現地ではモーテルとかモーターロッジなどと呼ぶ)を主に、Bed and Breakfast(B & B):Backpackers Hostel、自動車旅行者が利用するHoliday Parkなどを紹介します。
最近(2009年)は自動車キャンプ旅行では犯罪被害が多いので、この最後の方だけでも読んで置いてください。
なお、日本人経営の宿は別の旅行記に紹介しました。これは www.globalife.jp でも紹介されています。気候などの情報もあって便利なサイトです。私が見つけてつないだ宿もありますが、100% 網羅しているわけではない。

**** 宿:モーテル(Motel)に滞在する ****
ニュージーランド旅行で楽しいのは、モーテルMotelと呼ばれているバス、トイレ、キチン付きで家族経営の清潔なプチホテルが、小さな町にもあるので安心して旅行できることです。中小の田舎町では、一般にホテルは建物と設備が古く、値段も安全性も低いのですが、モーテルは小規模な家族経営なので、新築が多くて設備が格段に良く、オーナーの目が行き届くので安全です。
当然ながら田舎町では、モーテルの方がホテルより料金は高いのですが、安全性とオーナー家族との交流、心のこもったサービスを考えると、ニュージランド、とくに田舎町の宿泊はモーテルに限ります。
大抵一泊でも泊まれますが、時には3連泊以上しか受け付けない宿もあります。

モーテルは、オーストラリアでサービスドアパートメントと呼んでいる調理具一式に、掃除・タオル交換付きの宿泊設備を小規模にして、家族経営にしたような宿です。日本で言えばキチンつき、掃除つきの自炊民宿というような感じです。
ほかにアパートメントホテルと称するクエストアパートメントホテルのチェーンがありますが、これは自炊可能なホテルサイズのコンドミニアムで、ダニーデンやインヴァーカーギルなどにあります。

モーテルに滞在すると、スーパーで買い物をして自分の好きな料理をつくったり、有名レストランを予約して名物料理を食べたり、注文した料理を持ち帰って宿で食べたりするのも勝手です。
自炊するということは、その土地の人と同じ生活をすることなので、異文化の中に身を置いて、日常から隔絶された人生を過ごしているわけで、もうひとつの人生とか虚構の人生を送っていることになります。当然ながら、めぐり眺める観光客から、見られる立場の人に変身します。
ことなる文化圏に移動することが旅のエッセンスだとすれば、モーテルに泊まって自炊することは、「旅」の本流を辿ることでしょう。

モーテルには出張者が1泊とか2泊したり、週末には家族旅行が泊まったりしますが、観光地などでは季節・場所によっては3連泊以上でないと泊まれない宿もあります。
短時間利用の「連れ込みモーテル」はオークランドの一部をのぞいてありません。また、一度部屋に入ってからのキャンセルは一泊料金を払うことになります。

** 宿の選び方 **
私は、グーグルの地図で泊まる町をだして、motelとか supermarketを検索し、良さそうな位置にある宿をいくつか選びます。
グーグルで利用者の評判を読み、宿のホームページを比較もします。
経験上はどこに泊まっても、オーナーは皆さんが親切であまり違いはないので、場所の便利さだけで選んでも問題はありません・・・・・。

ニュージランドの宿泊施設についての印刷物は、ホテルからバックパッカーまで全ての宿泊施設が掲載されているwww.aatravel.co.nzや、全国のモーテルを網羅するwww.nzmotels.co.nzが、無料で配布している分厚い本が案内所や宿などにおいてあるので一冊もらって参照してください。情報は豊富です。
これらのガイドブックには宿が備えている設備がマークで示されています。自炊できる宿はこの本にキチンのマークが書いてあります。

設備の充実度をしめすQualmarkという基準があって、星ひとつから星五つまでのランキングがあって星の数が多いほど設備がそろっています。
例外的に、クイーンスタウンでは狭い部屋に設備だけ詰め込んで3っ星の設備評価を得たけれど、狭くて床でスーツケースも開けられないというワンルーム(studio)モーテルがありました。大きな街と有名観光地では4っ星以上の宿をえらぶのが無難です。

グレイマウスには認定を受けずに4っ星を詐称して部屋が埃だらけという香港系のBreeze Motel がありました。
また”料理するなら電気コンロを持ってきます”という換気扇がない4っ星新築モーテルもピクトンにありました。
スキー場近くでは乾燥室はあるがキチンがないモーテルもありました。
もちろん、認定をうけていない良い宿もあります。

なお、別項の多くの町の旅行記で紹介した宿は全部について設備などを見た訳ではありません。スーパーに近いかなどのロケーション、築年数、設備評価(Qualmark)の星の数などから、私が滞在するとしたらどれにするか、という基準で選びました。

 **** モーテルの設備とサービス ****
平均的なモーテルは、家族経営で、平屋か二階建て、10室以下が多く、多くてもでも30室くらいの規模です。
客室はスタディオ(studio)と呼ばれるバス・トイレ・キチンつきのワンルーム・タイプと、1寝室(1-brm)時に2寝室・3寝室(2brm・3brm)の部屋もあります。南部のゴアの町では70?と広ーい2brm がありました。
いずれも電話・テレビ・ソファーがあるリビング・ダイニング・エリアと、バス・トイレがあって、フルキチンかキチネットがついています。バスは、一般的には浴槽がなくてシャワーだけの宿が多いと思いますが、まれに全室ジャグジーの宿もネルソンにありました。

洗濯場は一般に別棟で、洗濯機、乾燥機、洗剤はそれぞれ1$から3$、まれに無料です。クイーンスタウンなどには部屋ごとに洗濯機、乾燥機がついている高級モーテルがあります。
毎日のサービスはタオル交換、ベッドメーキング、掃除ですが、長期滞在者の場合は、タオルは床においたのだけを交換して、掃除は隔日とか週2回という宿が多くなりました。

室内の設備は、鍋、フライパン、ポップアップ・トースター、オーブンなどの調理器具や大小の皿、コップ、ティーカップなどが数人分そろっています。最近は電子レンジも普及しています。
ただし、炊飯器、オーブントースター、飯茶碗、お椀、箸、包丁、まな板などはありません。
塩、コショウ、コーヒー、紅茶、砂糖は毎日補給してくれます。
料理油は自前です。スーパーには大瓶の食用油しかないので、移動の時に困リました。100円の小瓶を日本から持参するのが経済的です。

 **** モーテルは町中に多い ****
クライストチャーチなど大都会では中心部に商店街やホテルがあって、その外側に公園や学校・病院、さらに外側に住宅街やモーテル、スーパーマーケットやショッピングモールがあります。これらの大都会では、モーテルのキチンは小さいことが多いようです。
中・小の町の構造は、約300m四方の中央部の商店街と、その外側の住宅街というようになっていて、ホテルやモーテルなどとスーパーマーケットはその中間にあることが多いようです。たいていのモーテルは買い物に便利な場所で、フルキチンです。
私は高齢者で自動車の運転はしないので、私が紹介している宿は、たいていスーパーマーケットに歩いて行ける範囲にあります。

しかし、一部のモーテルやB&Bの中には町から離れた国道沿いの宿もあるので、上記のようにまず地図上で探すのが安全です。
上述のAAや Jasonsの無料ガイドブックには、記載があります。

 **** 予約するには ****
公式案内所のi-site に依頼して予約するのと、直接宿にメールして予約する方法との2種類があります。
ガイドブックを参考に、ホームページを見たりして、メールかファックスでホテルやモーテルの宿泊を直接予約すると、「3日間だけは部屋を押さえておくから、クレジットカードの種類、番号、名義、有効期限など“card details”を通知してくれ」と言ってきます。
案内所(i-site) に頼んでも”card details"を聞いてきます。
これを知らせないと予約が成立しないので、私は1ヶ月の利用限度額をごく少ない金額に押さえたクレジットカードを作っていて、メールではなく安全なファックスで通知しています。
一つの地方で、いくつかの町を泊まり歩くときは、案内所:i-site 経由のほうが安心ではないかとおもいます。
ただし、案内所は宿を予約したとたんにカードから料金を引き去ってバウチャーを送ってくる方式なので預金残高に気をつけてください。

どのような宿を選ぶにしても、バスターミナルからの距離とか、空港からの送迎車の有無、スーパーマーケットに歩いて行けるかなど、必要事項はウエブサイトで確かめてから予約することを勧めます。

大切な確認事項は「キャンセルするときの条件」です。
大抵の宿では返事の最後に Cancellation Policy がついてきます。
最近進出がおおい中国や香港系のモーテルの中には、一度予約したら、たとえ3週間前にキャンセルしても「当日空室がある限り」代金を請求するという契約条件の宿がグレイマウスの町中(Breeze Motel)にありました。ここは四つ星を詐称していましたが、部屋の掃除もいい加減で 泊めてやる、文句あるか という感じで、近隣住民から白眼視されているのを知らずに予約して、とても不快でした。

同じアジア資本でも、韓国系のモーテルではそのような不合理な条件はありませんでした。

 **** モーテル滞在の費用と滞在コスト ****
平均的なモーテルの値段は2人一泊(これが基準)が110$から140$くらいで、3人目の追加ベッドは20$くらいで、一人旅は約一割引です。

高級モーテルをあげれば、クイーンスタウンには食器洗い機や洗濯乾燥機がついている2寝室(2brm)で、一泊3万円(400$)もする高級ホテル以上の値段のモーテルもありました。

滞在コストを大雑把に見積もれば、大都会や有名観光地(クイーンスタウン)は宿泊費が二人で一泊約140$(約1万円弱)、人口数百人の町では約110$(約8000円弱)ほどです。
生活費は食料品、美術館など入場料、近隣の町へのバス代などで、日本と同じレベルの生活とすれば、1人1日が30$〜40$(2300円〜3000円)くらいでしょう。
外食費は昼食が30$で、夕食が40〜50$ほどですが、上限はキリがありません。

つまり、滞在地によって異なる宿泊費が大きな変動要因ですが、人口2万人の町で90$の清潔な宿もありましたし、一週間連泊するとたいていのモーテルで1割の長期滞在割引をしてくれますし、老人1割引とか、5月〜10月は3泊目が無料という宿(Havelock町)もあリました。
どこのモーテルも親切で、いやな思いをしたことは香港系のモーテルのほかにはありません。

 **** その他の宿泊設備(Hotelは省略します) ****

** Backpackers Hostel(付:Youth Hostel)**
Backpackers Hostelは単にバックパッカーと呼んでいます。一般に町中にあって、モーテルのつぎに多い宿泊設備です。設備は原則的には男女別の相部屋ですが、最近は個室もおおくなりました。
クライストチャーチの、ストーンハーストのように別棟でモーテルを併設しているところもあります。
一般に、共同の炊事、洗濯の設備や、小さい売店があります。
料金は安いのですが、ユースホステルと同様に旅行者の交流のために大きなラウンジがあって情報交換したりしていますが、各国の旅行者と話し合ったりするのが得意でない人には向かないとおもいます。
なお、日本人妻とパートナーが経営しているバックパッカーがニュージランド南島の西海岸南部のホキティカ、北端のカラメアにありました。探せばもっとありそうです。

会員になれば利用できるユースホステルは、バックパッカーよりも数は少ないけれど、主な町にはたいていあります。なかには由緒ある歴史的建築物を利用したのもありました。

** Bed and Breakfast(B & B)(Hosted Accommodation)**

最近のB&Bでは客室が別棟になっているのが多いので、そういうB&Bを選ぶと、食事以外はオーナーと別なので気軽に生活できます。
B&B は一般的には朝食付きの下宿という感じです。
トイレ・シャワー付きの部屋(ensuite:ガイドブックではen, ens, esなどと略記)を薦めます。
トイレやシャワーが他の客と共用(guest shear:gsと略記)か、家族と共用(family shear:fsと略記)という宿では、トイレの度に着替えて部屋を出ることになるのが面倒です。
また、場所が町はずれで、夕食に出るのに徒歩ではむずかしい宿もあるので要注意です。

B & B でも客室数が多いのはGuest Houseと呼ばれます。
fsタイプで家族と同じ建物の部屋ならばHomestayと呼ばれますし、
それが田舎ならばCountrystayで、農作業を手伝うとFarmstayです。

** Holiday Park **

自動車旅行者向けのホリデイパークは、町のすぐ外側やリゾート地にあります。広い緑の敷地があって、その中心部に売店、シャワー室、炊事場、洗濯(コインラウンドリー)などの設備があります。
キャンパーバンで旅行してそのなかで寝るモーターキャンプ場とテントに泊まるテントサイト(一人一泊10$くらい)を備えています。
ほかに大抵のホリデイパークには、キャビンと称する施設(2人1泊30〜50$、キチネット付き、時には2段ベッド)があります。
またキチン・バス・トイレ・テレビ付きのモーテルも併設されています。このほうが安全だと思います。

最近(2009年初)はオランダの若夫婦が寝ているところを襲われてレイプされたり、女性二人が2時間にわたって sexial attack を受けた例も新聞で報道されているので、車の中で寝るときには十分に安全対策を考えてください。

テ・アナウやクイーンスタウンなど、町の中にあって買い物も便利なホリデイパークなどは、ひろびろとしているので、その中に併設されたモーテルならば年寄りの旅行者が利用しても良いかもしれません。

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  • モーターロッジの外観。<br />これはアシュバートンの TAYLORS MOTOR LODGE で4っ星です。<br />季節によっては3連泊以上でないと泊まれません。<br /><br />言うまでもないことですが南島の宿泊施設には短時間の利用はありません。

    モーターロッジの外観。
    これはアシュバートンの TAYLORS MOTOR LODGE で4っ星です。
    季節によっては3連泊以上でないと泊まれません。

    言うまでもないことですが南島の宿泊施設には短時間の利用はありません。

  • モーテルの外観。これはダニーデンの ALEXIS MOTEL で<br />5っ星です。<br />二度で10泊以上しましたが北の植物園にも、南方の町の中心や駅にも歩けるので快適でした。

    モーテルの外観。これはダニーデンの ALEXIS MOTEL で
    5っ星です。
    二度で10泊以上しましたが北の植物園にも、南方の町の中心や駅にも歩けるので快適でした。

  • ALEXIS MOTEL の内部。この部屋は1Kで STUDIO と呼ばれます。

    ALEXIS MOTEL の内部。この部屋は1Kで STUDIO と呼ばれます。

  • これは ティマルーの BLUE DOLPHIN MOTEL。ベッドルームとリビング・ダイニングがわかれていて 1brm と記載されます。<br />面積は32平方メートルあるので ゆっくり休養できる。

    これは ティマルーの BLUE DOLPHIN MOTEL。ベッドルームとリビング・ダイニングがわかれていて 1brm と記載されます。
    面積は32平方メートルあるので ゆっくり休養できる。

  • 宿泊施設は町の商店街の外側のあたりにまとまっていることが多い。

    宿泊施設は町の商店街の外側のあたりにまとまっていることが多い。

  • 典型的な というか よくあるモーテルのキチンと<br />左奥のウオーターセクション

    典型的な というか よくあるモーテルのキチンと
    左奥のウオーターセクション

  • テアナウの湖畔。二回、合計で2週間ほど泊まったモーテル。<br />10部屋で、最初はケプラートラックのトランピングコースを開拓した家族が経営していたが、2010年に経営が変わって名前も変えていた。<br />(テアナウ旅行記:参照)

    テアナウの湖畔。二回、合計で2週間ほど泊まったモーテル。
    10部屋で、最初はケプラートラックのトランピングコースを開拓した家族が経営していたが、2010年に経営が変わって名前も変えていた。
    (テアナウ旅行記:参照)

  • クイーンスタウンの湖畔のバックパッカー・ホステル<br /><br />通称「バックパッカー」にはこういう愛想のない建物が多い。

    クイーンスタウンの湖畔のバックパッカー・ホステル

    通称「バックパッカー」にはこういう愛想のない建物が多い。

  • サウスランド、ゴアの町でみかけたバックパッカー宿。<br /><br />昔の消防署の建物を改造した。

    サウスランド、ゴアの町でみかけたバックパッカー宿。

    昔の消防署の建物を改造した。

  • スーパーマーケットの食料品の棚。<br /><br />人口2万人以上の町では日本食材もたいてい買える。

    スーパーマーケットの食料品の棚。

    人口2万人以上の町では日本食材もたいてい買える。

  • スーパーの棚

    スーパーの棚

  • スーパーの棚

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  • あきみさん 2008/01/26 14:52:23
    読み応えがあります!!
    こんにちは。

    このページを行く前に読んでおけばよかったです!

    >fsタイプで家族と同じ建物の部屋ならばHomestayと呼ばれますし、

    なるほど〜!宿の看板で「ホームスティ」ってあった時に、留学生も受け入れているのかあと
    思っていました、やっと意味がわかりました。

    掲示板へのメッセージありがとうございます。
    これからゆっくりじっくり旅行記書いていきますので、
    良かったらまたお立ち寄りください。

    旅行を終えた今読んでも、いっそう、やはりANZdrifterさんの旅行記は読みがいがありますね。
    「なるほど〜」って感心のため息をつきながら読み入ってます。

    ではまたおじゃまします。

    あきみ

    ANZdrifter

    ANZdrifterさん からの返信 2008/01/28 18:16:14
    RE: ご訪問ありがとうございます
    老体にむち打って(少し大げさだけど)書いています。

    いろいろと、感じることや 考えたことを書いていますが
    不思議に 旅先でぼんやりしているときに 着想が湧いて出たり
    新しい事を 思いついたりします。

    そして それらの書いた内容の深いところを 読みとってくださる方がいると言うことが励みになります。

    訪問と書き込み 有り難うございました。
    これからもよろしくお願いします。

    そして 良い旅をお続け下さい。

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