南外灘軽紡面料市場

2006/06/04 - 2006/06/04

董家渡路というところに董家渡軽紡面料市場なる市場が、今年の３月末までありました。
ここは数十年の歴史のある繊維製品の卸売市場だったということです。
綿、毛、麻、化学繊維などの素材から、ボタン、ジッパーなどの付属品などを扱った店がビッシリ立ち並び賑わっていました。
店舗の経営者は江蘇省や浙江省の人が多いそうです。
基本的には卸売り市場と言うことらしいんですが、最近は生地を選び、気に入ったデザインの服を作ろうとする欧米人の客達の方が目立っていました。そういう客は、殆んどが観光客なんでしょうが、上海に住む欧米人も少なくなかったんでしょう。
その董家渡路の市場が、南外灘の再開発計画で撤去廃止されることになり、新たに出来たのが、コレから紹介します南外灘軽紡面料市場です。元の董家渡路の市場からは１ｋｍも離れていない近いところにあります。
陸家浜路と南倉街の北西角のビルの中にあります。

エリア 上海(中国)

董家渡路にあった市場は大きな掘っ立て小屋というところに小さな店がビッシリと言う状態でしたが、この新しい市場は、ビルの中にあります。１階から３階までが売り場となります。ココは２階だったような・・・ボタンやら小物を扱ってる店です。

この日は女性２人(NさんとM女史）とこの市場に来ました。
我が打浦橋からは４３路バスで行けます。
４３路バスは徐家匯も通りますので、徐家匯から来るのであればこのバスを利用するのがいいでしょう。
４３路バスは終点が南浦大橋なのですが１つ手前の海潮路で降りれば、この市場まで２分です。

２人の女性と言うのは、まずはNさん。
Nさんの御主人は１０年以上前に銀行を定年退職され、日本語教師の資格を取られた方です。
最初はフィリピンで、次は江蘇省の鎮江で日本語教師をされましたが、数年前に上海師範大学で日本語教師をすることになりました。上海には２年くらい居たのか・・・。その後、厦門でも教師をされ、一旦、日本に引き上げました。
もう中国に来ることはないと思っていた矢先に、また、上海でやってみては、と言う話があり、今年２月にまた上海に復帰されました。そして、今回は、日本語学校の経営も任されているとかで、慣れない仕事に結構苦労されてるようです。
そんな御主人を励ましに来たのか、あるいは、悪いことをしてないかチェックしに来たのか、あるいは、それとは関係なく気分転換で遊びに来たのか・・・その辺は、私には分かりませんが、１０日間上海に滞在と言うことになりました。
彼女は、もう既に上海には何度も来ていますので、主だったところは行っています。
ということで、私が、もっとディープな上海の案内を買って出たと言うことです。イヤイヤ、そうではなくて、閑な私が、私の好きなディープな上海に、彼女を強引に付き合わせた、と言うほうが正しいかも・・・。

Nさんを案内したコースは下記の通りです。

５月３１日は
思南路⇒復興公園⇒雁蕩路⇒淮海中路⇒瑞金二路⇒瑞金賓館⇒
茂名南路⇒陝西南路⇒紹興路⇒瑞金二路⇒打浦橋までの散歩。

６月２日は
瑞金二路⇒泰康路⇒田子坊⇒建国路⇒岳陽路⇒汾陽路⇒
東平路⇒衡山路⇒徐家匯・・・バスで打浦橋

６月３日は
盧浦大橋まで。帰りは１４６路バスで打浦橋。
この夜はNさん御夫妻、M女史、中国人４人など総勢１２人で、
紹興路の新吉訶徳創意菜にて食事会。
新吉訶徳に関しては下記をご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/tips/?CAT=restaurant

６月４日は
９８５路バスで南外灘軽紡面料市場へ。
そのあとは・・
南倉街⇒董家渡路⇒中華路⇒喬家路⇒凝和路⇒蓬莱路⇒
河南南路⇒文廟路・・・バスにて打浦橋。

６月６日は
１７路バスにて外灘。昔の上海香港銀行の行内を見学。
金陵路のボート乗り場へ行き、ボートで浦東へ。
Mさんは東方明珠タワーに登り、
私は大型スーパー・ロータスで買い物。
帰りは９８５路バスで打浦橋へ。

Nさんは６月８日に日本へ帰ります。

もう１人のM女史も上海で日本語教師をしています。
彼女も数年前、上海理工大学で日本語教師を２年だか３年やってまして、一旦、日本に帰りました。
日本では、日本語教師養成講座の教師を暫くやってまして、また２年前に上海に戻ってきました。
そして、２度目の上海に、既に１年半。
ということで、この市場の前身の董家渡市場にも行ってましたし、新しく出来たコノ市場でも既に服を何着か作ってると言うことです。
M女史とNさんは、既に３年前、上海で会っていますし、また６月３日の新吉訶徳での食事会でも会っていますので、一緒に市場行きを付き合わせたのです。

M女史が言うには、生地を選んで、気に入ったデザインを指定して、出来上ががるまでに１週間らしいです。しかし、如何にも旅行者と言う人たちも服を造っていましたので、もっと早くできるのかもしれません。
Nさんは、今回は見るだけです。次回は、日本のデザイン雑誌を持ち込み、気に入ったデザインを示し、生地を選び、作ってみるつもり、と言っていました。

この南外灘軽紡面料市場へ来るには、どうすればイイか・・
やはりタクシーでしょうね。
しかし、ココに移ってまだ３ヶ月弱です。
タクシーの運ちゃん、知らない人が多いと思います。
その場合は「南外灘軽紡面料市場・・・・陸家浜路×南倉街」と書いたメモを見せましょう。

次の散歩記録で外灘からバスでココに来る方法をアップします。
そして、ココでの用事が済んだあとは、コテコテ上海の下町散歩へ、という案内も併せてアップします。

さて、コノあとの写真のコメントは・・・・チョットだけよ・・・にします。
なんせ、私は、こういうものにはあまり興味ありませんし、知識が全くありませんので、コメントなんか付けられません。
ということで、お気に入りの店を見つけください。そして価値がありそうだと感じましたら、上海に来られた時に寄って見て下さい。

ココはダンス衣装を扱う店です。
Nさんは興味を示したね。彼女は社交ダンス好きなのです。
フラダンス・・・イヤ、間違った・・・・オカチメンコ・・・イヤ、それでもない・・・そうそう、フラメンコも好きなんですって。

ココはボタン屋さんですね。

コレはなんなんだろう・・・・・
ボク、わかんな〜い！！

「中国絲綢　CHINA SILK１００％」と書かれています。
その下には「正宗絲綢　假一罰十」と書かれています。
ニセモノが１つあると、罰が１０個・・・・どういう意味なのじゃ！？

この方は如何にも旅行者。
短パンスタイルに、スーツを羽織っています。

このオバサンは、デザイン雑誌を見て、気に入ったデザインを選んでいます。

色鮮やかです。

麻製品専門店ですね。

泰絲、時装料、麻料、羊絨・・・・
Thai Silk Fashionable cloth Linen Cashmere・・・
と書かれています。

左隅では店主の女性が、弁当を食べています。
午後２時過ぎですが、昼飯なんでしょうか。

真絲羊絨匯・・・・
SILK CASHMERE SELL・・・
と書かれています。

この２つの人形は如何にも中華！

こちらは子供服専門店です。

市場の中の最後の写真です。

さて、外に出ました。
市場の建物の周りには、露店がズラーット並んでます。
皆さん、チベット人なんでしょう。
本来、こういう道端でモノを売るのは禁止されてるんですが、M女史が言うには、少数民族であるチベット人に対しては取り締まることが出来ないとか。
こちらの歩道は陸家浜路の歩道です。

こちらは子供連れです。
一家揃って上海に出稼ぎに来てるんでしょう。
あるいは住み着いてるのかなぁ・・・・
でもって、総元締めのボスもいるんでしょう。

南倉街をチョイ北へ行き、振り返りました。
右が南外灘軽紡面料市場の入ってる建物です。
向こうの道が陸家浜路です。

右向こうの建物は青年匯と言うマンションです。
この青年匯と言うマンションには中福花苑青年匯酒店式公寓なるマンションタイプのホテルが入っています。
下記から予約できます。
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/39817/39817.html
コレを見ますと、室内設備もイロイロ装備されていますね。１階部分に台湾系の大型スーパー・好又多があるというのも便利です。
また、近くの南浦大橋に行きますと、錦江観光地へ行く観光バスなども出ていますので。コレまた便利です。

南倉路を北に行きます。
右へ抜ける道は多稼路です。
角にポツンと残ってる建物です。
裏側には、もう家は無かったような・・・・
あと２年もすると、いや、２・３ヶ月後には、なくなってるかもしれません。

この街並みも・・・

この街並みも・・・・
南外灘再開発計画で、２年後、あるいは今年中、あるいは、２・３ヵ月後に無くなってしまうんでしょう。

最後は色鮮やかな果物屋の店先を写しました。

このあと、女性２人を引き連れ、コテコテ上海の下町散歩をしました。
コースは・・・
南倉街⇒董家渡路⇒中華路⇒喬家路⇒凝和路⇒蓬莱路⇒河南南路⇒文廟路⇒中華路⇒江寧花魚鳥市場⇒大興街・・・そしてバスにて打浦橋まで帰りました。
このコテコテ上海コースは、やはりなかなか面白い。
ということで、早速、今日の午後と思いましたが、雨が降ってきそうなので止めました。晴れた日に、またぶらついてきます。