2026/10/14 - 2026/10/14
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横浜美術館で日本唯一の開催となる「マリー・アントワネット・スタイル」展が開催されといると知り、まだ消化できていない夏季休暇を使って見に行って来ました。
ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)の世界巡回最初の地、かつ国内では唯一の会場が横浜です。
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横浜美術館の最寄り駅のみなとみらい駅で降り、3aの出口から地上に出ます。『MARK IS みなとみらい』というショッピングモールを横切った先に見えてくるのが横浜美術館です。
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劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で舞台となった横浜ランドマークタワーのすぐそばにあります。
横浜は1年半ぶりにきたのですが、以前もこの建物を見てテンション上げてましたね。その様子は以下でご覧ください(^_^;)
卒業のお祝いはお久しぶりのカハラホテルで!中華街とミュージアムも行ってみた(vol.1)
https://4travel.jp/travelogue/11965713
上の写真を撮った時間が10:45くらいなのですが、このときには入館を待つ行列が外にまでできていて、スタッフの方が「現在70分待ちでーす!外で20分、中で50分待ちとなっておりまーす!」と案内されていました。 -
おもてなしママは近くのウェスティンホテル横浜で展覧会チケット付きのコラボレーションアフタヌーンティーを予約しているので、まずはそちらへ向かいます。
遠くからでも見えていたので、迷わずに到着できました。
最上階のロビーラウンジが会場となります。
アフタヌーンティーは3部制で①11:30~ / ②13:45~ / ③16:00~の各100分です。おもてなしママは11:30からの予約でしたが、20分ほど前にやってきましたよ。 -
緑に囲まれた席があり、写真を撮ってきました。こちらは特別席になります。他にもプレミアムシートやカウンター席もありますが、特にリクエストしていないのでテーブル席に案内していただくはずです。
予約時間まで時間があるのでロビーを散策。
最上階のため景色は最高です。
そして、ロビーラウンジの手前には今回のマリーアントワネットとのコラボを示すように可愛い展示がありました。 -
他にも数組、ソファに座ってみえる女性の方々は皆さん、同じアフタヌーンティーのお客様だと思います。
まだ案内の方もいらっしゃらないので、おもてなしママは先に美術館のミュージアムショップで買ってきた「マリー・アントワネット・スタイル」 展覧会の図録を読んで待っていました。
展覧会図録3,800円(税込)
A4判(280×215mm)ハードカバー
予約の10分ほど前になって案内が始まり、どんどん会場へと案内されていきます。おもてなしママと2人組の女性の3人が残って、少し時間があってから「ご案内まだの方~」とスタッフさんが来て、手前に座っていた2人組が連れて行かれました。「次はおもてなしママやな」と思って待ってましたが、なかなかスタッフが来てくれません。「まだ時間あるしなー」と思いつつ、2分前になったので、「同じソファで待ってみえた方は全員案内されたんですが、まだ待ってた方がいいですか?」と聞きに行きました。すると、名前を聞かれ、予約表を見て、ずーっとずーっと下の方まで検索して、ようやく見つけてもらいました。
通されたのは窓際の席で、スタッフさんは「窓際の見晴らしの良いお席をご用意しました」と言ってたけど、これ、忘れられてたよね?先に案内された方々のテーブルはすでにケーキやドリンクなどで埋まってます。
まあ、予約時間を過ぎたわけではありませんので、モヤモヤしつつ、席につきました。 -
座ってから少したってウェルカムドリンクがきました。
ヴェルサイユ・クチュール
(ココナッツファイン、金粉、ローズシロップ、トニックウォーター、ブルーキュラソー)
混ぜて飲むように案内されました。
この後、またしばらく何も届かず、図録を読んで待つことになります。そして15分くらい経ってケーキが届き、スタッフさんが説明をしてくれたんだけど「100分制で、終了の30分前にオーダーストップですので12:40にオーダーストップです」と言われました。いや、すでに15分たってますが? -
ウェルカムドリンクとケーキや、その後に出てくるセイボリーを一緒に写真におさめたかったため、ケーキぐ出てきた頃にはドリンクのほうは露でベチャベチャ。
それでも気を取り直して、1個1個の撮影をしました。
ビジュードヴェルサイユ(ヴェルサイユの宝石)
バニラババロワとブルシエルシート
ヴェルサイユの気品ある装飾を思わせる、
宝石のように美しい一品
宮廷を彩った華麗な宝飾品から着想を得たスイーツで、滑らかなババロアをベースに、ヴェルサイユ宮殿のきらびやかな世界観を表現しています。
エクレールデュプティトリアノン
ブルーベリー チーズ
王妃の愛した隠れ家に捧げる、
繊細で洗練された美しさを表現
王妃が愛したトリアノン宮殿の庭園をイメージしています。
"王妃の髪結い"ラズベリームース ローズクリーム
薔薇の香りをまとった、
王妃の華美で奇抜なヘアスタイルに魅せられて
こちらは王妃の象徴的なヘアスタイルをモチーフにした、華やかな見た目と繊細な味わいを表現しています。
ジュエルクラウン
マンゴープリン ココナッツジュレ
パイナップルジュエル
フランスの至宝を思わせる、
きらめく黄金の果実
宝石の散りばめられた王冠をイメージしています。 -
王室の肖像画チョコレート
チョコレートで仕上げた
王妃のモノグラムと黄金の額縁
マリーアントワネットのイニシャルが描かれたチョコとクッキーです。
アルフォートの豪華版や、と思いました。
裏側にもチョコがあって、額縁を立たせています。
ウェルカムドリンクの縁についているのはココナッツです。ソルティドッグのように見えますが、塩ではありませんよ。 -
上のお皿がセイボリー、下のお皿がスコーンです。
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上から反時計回りに回って、最後真ん中へ。
ルージュ・フォンセ
グラブラックスサーモンとレモンコンフィチュール
紅芯大根のラビオリ
ロゼクレア
鴨生ハムの薫香
アプリコットを添えた薄紅のトルティーヤ
クルールショード
王妃のプティ・トリアノン
アンチョビが奏でる高貴なミルフィーユ
ブラン&ジョーヌドール
ホワイトコーン
ゴールドフィルムの煌めきを纏って
ブラン&ルージュ ア・フルール
三浦スイカとモッツァレラのガスパチョ
プレミアムトマトコンソメとエディブルフラワー
~王妃マリー・アントワネットのイメージで~ -
ドリンクメニューはこんな感じです。
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季節限定メニューもありました。
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これらの中から
・シーズナルティーのホワイトマスカット
・フレーバーティーのフロウ(金木犀)
・フレーバーティーのホワイトローズ(ウェスティンホテル横浜オリジナル)
の3種類を順に飲みました。
本当はあと2種類くらい飲みたかったのですが、時間がたりませんでした。一つ良かった点はポットに紅茶が残っていても、他の紅茶を注文できたことです。大抵はポットが空にならないと次を注文できないので、カップ1杯で次に行きたいおもてなしママにはありがたかったです。
スコーンはバタースコーンとチョコレートスコーンです。こちらにラズベリージャム 、クリームチーズ 、ハチミツがついています。 -
これはオプションでついてくる特製パフェです。
マリー・アントワネットが愛した香水文化に着想を得たというこちらのパフェは、紫色のパフュームボトルが可愛いと思ったのでオーダーしました。
持ってきてもらったのがまだセイボリーを食べている途中で、テーブルの上がごちゃごちゃしてるときでした。
パフィームボトルの中身も説明されたけど「こちら◯×□#です。掛けさせていただきます」と早口でいわれ、撮影する間もなくシュッとしたらすぐに回収されてしまったので、写真が残っておらずホームページから借りてきました。
パフェも食べる頃には溶け溶けで、おもてなしママのシオシオの気分を表しているようでした。皆さん、パフェは早めに食べましょう。
以上の内容で11,000円(税込)でした。
展覧会チケットがついてなくて、特製パフェはついているコースだと9,000円(特製パフェは+800円)なので、チケットは2,000円ということになります。これは会場で当日券を買うよりも500円お得です。
「マリー・アントワネット・スタイル」の料金は以下の通り。
一般 2,500(2,300)円
大学生 1,600(1,400)円
中学・高校生 1,000(800)円
小学生以下 無料
※すべて税込
※( )内は前売料金
ミスは誰でも起こそうとして起きるものではないと思います。そこはモヤモヤしたものの、飲み込みました。
ただ、謝罪のひと言もないし(まあ、忘れてたという認識がなければ謝罪はないか)、その後の若い男女のスタッフさん達がメニューの案内やお茶の交換などの際に、決められたセリフをただ暗記して言っているという印象なんです。つまり、おもてなしの気持ちが感じられないんです。特別扱いをしてほしいわけではないですよ。ただ、このアフヌンを楽しんで欲しいという気持ちを感じたかったのですが、すごくシステマチックでした。事前にYouTubeで観たときは、すごく気配りのあるスタッフさんがご対応されてただけに、その差にちょっとガッカリでした。まだ配置されて日の浅いスタッフさん達だったのかもしれませんね。 -
アフヌンは13:10まででしたが、こういう事情で他の方よりも早めに出てきました。
横浜美術館に戻ってくると、館外に出ていた入館待ちの列はなくなっていました。13:30頃の並んでいる最中の列と帰る前の15時の列の状況です。午後からは人は減りましたね。
チケット売り場も人はまばらでした。 -
エレベーターで2階に上がった先に「マリー・アントワネット・スタイル」 展覧会の入り口があります。
先に図録を買って、待ち時間でほぼ目を通しました。
館内の展示の説明と同じことが書いてあったので、それを読む時間が省けて良かったです。
中は展示物を見る人と、説明書きを読む人でなかなか進まず、混雑していました。 -
1番上なんか先に図録を見ていなかったらミニスカートかと思ってしまいますが、こちらは婚礼用のバスケットです。フランスの習慣で義祖父のルイ15世から贈られたもので、中には豪華なアクセサリーや扇子などか入っていたそうです。
左のドレスは薄暗い会場では白っぽく見えましたが、図録でみると水色の生地にシネ・シルクという絣(かすり)のような柄のローブ・ア・ラ・フランセーズ(フォーマルドレスの形式)です。右はローブ・ア・ラングレーズというイギリス風ドレスです。
ローブ・ア・ラ・フランセーズに比べ、こちらは日常使いのドレスになります。小花柄のプリントで現代でも着れそうなデザインです。 -
上はマリーアントワネットのドレスの袖とストマッカー(前身頃の胸からお腹部分を覆う三角形の装飾パネルのこと)とされています。彼女の衣装はフランス革命の際にほとんどが掠奪され、このように断片しか残っていないものもあります。白貂の尻尾を本物の毛皮で模している趣向のものということです。
真ん中の左側は今でいう補正下着です。鯨の髭で成形されています。
右の白とピンクのドレスはローブ・ア・ラ・ポロネーズというポーランド風ドレスです。スカートの後ろを3箇所ほど紐などで引き上げて、丸く膨らんだシルエットを作るのが最大の特徴で、歩きやすく、裾の装飾やペチコートの柄が見える実用性と華やかさを兼ね備えた日常用ドレスとして人気があったそうです。
下の左側は靴が揃いの生地で作られたローブ・ア・ラングレーズです。どちらも残っていることで貴重なドレスとされています。
右下は赤ちゃんに着せるようなドレスやなと思ったのですがドミノというケープで、ヴェルサイユ以外で開催される舞踏会や仮面舞踏会でこれをまとうのが貴族の嗜みだったということです。 -
この靴は見覚えがありました。
ロンドンのV&Aで見てきましたので「久しぶり!」です。上の展示の仕方では分かりづらいのですが、バックが白地の写真を見てもらうと左右で模様が反転しているのが分かります。
下の旅行記で少し説明しているので、良かったらご覧ください。
[2024ロンドン旅行編vol.22]2度目のV&Aその2
https://4travel.jp/travelogue/11881543 -
扇子もいくつか飾られていました。
左上の画像のいちばん手前にある扇子の日本語訳が面白かったので紹介します。
英語:fan with man and woman teasing
日本語:扇 小突きあい
なんでやねん!ヽ( ̄д ̄;)ノ
確かに男女がじゃれ合っているような絵が描かれていましたが、小突きあいって‥‥。 -
上はノートルダム大聖堂でのルイ16世の戴冠式の像です。
下はマリーアントワネットの胸像です。 -
こちらのコーナーは日本の漆器です。
ダイヤモンドより漆を愛した母マリア・テレジアの影響を受けてか、アントワネットも漆器をコレクションしていました。
右上の四角い箱は蓋が閉じられていますが、左側にある蓋を開けると6個の大小の引き出しが現れます。香箪笥(こうだんす)と呼ばれる、香道で使う香木を分類して収納するための小さな箪笥状の箱です。
その下は象唐子蒔絵香箱と呼ばれる、こちらも香木を分類する入れ物です。リンゴの形が可愛らしく、西洋的です。
さらにその下は書見台という本を読むときに使う家具です。展示では閉じられていますが、本を置く斜めになったパネルの下部分には引き出しがあり、さらにその引き出しの側面が二重底になっています。手前に引き出しを引いてから、その引き出しの右側面よりさらに隠された引き出しを出す仕掛けです。 -
次はアクセサリーのコーナーです。
上は天然真珠とダイヤモンドの3連ネックレスです。119粒の真珠はフランス革命から逃れた娘のマリー・テレーズから姪へと仕立て直されながら受け継がれていき、2018年にオークションにかけられたことで日の目を見ました。
真ん中の宝石はブレスレットの留め具やダブルハートのベゼルリングなどです。どちらも18世紀に流行したものです。
左下はボディスの装飾とイヤリングのセットでトパーズとサファイアが散りばめられたリボンのデザインです。
右下はネックレスとジランドールイヤリングです。オパールが希少だった18世紀にガラスで作られた模造ジュエリーです。 -
ダイヤモンドで作られたリボン型のジュエリーですが、こちらも見覚えがあります。
[2024ロンドン旅行編vol.23]2度目のV&Aその3
https://4travel.jp/travelogue/11881814
V&Aのホームページでは手前の大きなリボンの方は見頃の正面に、奥の小さいリボン(写っていませんが2個あります)は両肩などに組み合わせて使われていたと紹介されています。高さ6.9cm、幅11.9cm、奥行き2.3cmという大きなジュエリーが後世の人に溶かされず、形を変えることなく残っていることで希少性があります。
下は『貴石とその装飾品への活用法について』という本にあるデザイン画です。 -
上は社交界での貴婦人のヘアスタイルを集めた双六です。
真ん中の椅子はヴェルサイユ宮殿のプチ・トリアノンで実際にマリーアントワネットが使用していた椅子です。化粧室にあった4点組の1点が展示されていました。
その椅子の隣にモノグラムのデザイン画が飾ってありました。このようなモノグラムがマリーアントワネットの私室の家具や持ち物に刻まれていたということです。 -
上はオーダーメイドの食器セットです。
お皿はピンクのバラと青いヤグルマギクを交互に配した絵付けされています。
右上の「オオシャコガイみたいなお椀」とおもてなしママが思ったのはワインクーラーでした。
真ん中左は灰色の真珠が並び、プティ・トリアノンゆかりの素朴な野花であるヤグルマギクがマリーアントワネットの田園趣味を表しています。
真ん中右は乳房ボウルです。3頭の羊の頭がボウルを支えています。神話がもとになっており、一説にはアントワネットの胸から型取りされてという話があります。
左下はエキュエル・ロンドという蓋付スープボウルです。この蓋付きの器は、フランス王位継承者である「ドーファン(王位継承者)」の誕生を記念して作られたものです。アントワネットが長男ルイ・ジョゼフを出産した際に記念して作られました。器と受け皿の持ち手には、ドーファンの象徴であるイルカのモチーフがあしらわれ、蓋の持ち手は王冠の形をしており、その王冠を4頭のイルカが支え、さらにその中央にはフランス王室の象徴であるフルール・ド・リス(百合の紋章)が配されています。
右下も同じく祝賀用の食器です。 -
こちらは全てポプリポットです。
当時のヴェルサイユ宮殿はトイレの悪臭問題とお風呂に入る習慣のない人々の体臭で不快な臭いが漂っていたそうです。それを和らげるためにポプリが使われました。
貴婦人は体臭を誤魔化すためにムスクや龍涎香など動物性の匂いが強い香りを纏いましたが、入浴習慣のあったオーストリア人のマリーアントワネットは体臭を気にする必要がなく、バラなどの優しい花の香水を愛用し、それが社交界で流行しました。 -
上の写真はペダルハープです。
彫刻や美しい絵が描かれた響板は楽器というだけにとどまりません。
下は譜面台です。磁器の板がはまった天板は角度を変えることができ、書面台やテーブルとして使うこともできます。展示では見えませんでしたが、テーブルに貼られたラベルには、1786年にフランス王妃マリー・アントワネットからエレノア・イーデンへと贈られた旨が記されています。
V&Aのホームページでは、この譜面台の説明ページにラベルの写真も掲載しているので、気になる方は下のURLからご覧ください。
https://collections.vam.ac.uk/item/O70383/reading-stand-carlin-martin/ -
花柄プリントのドレスはローブ・ア・ラ・フランセーズです。アントワネットの時代にはプリントコットンのドレスが普段着として流行しました。
右下はシルクサテン製女性用ピエロジャケットです。
ピエロジャケットは丈が短い、体にぴったりした細身のシルエット、後ろに短いペプラム状の垂れがある、フリルやフリンジや縞柄などの装飾がある、軽い白色のスカートと組み合わせることが多いという特徴があり、1780~1790年代にフランスで流行した服です。 -
こちらもピエロジャケットで、ライラックの小枝のプリントコットンで作られています。マリーアントワネットの好んだ草花が刺繍されたペチコートと合わせて展示してありました。
また麦わら帽子も縁には花の模様があしらわれていて、いかにも田園趣味な格好となっています。 -
このネックレスは通称『サザーランド・ダイヤモンド』と呼ばれ、アントワネットの評判を決定的に落とした『首飾り事件』の元凶です。
もとはルイ15世が公妾のデュ・バリー夫人のために注文しましたが完成前に亡くなったため、約650個のダイヤモンドを使った首飾りはアントワネットのところへ持ち込まれました。しかし、彼女は高額な値段のため購入を断りました。
そこで、ジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人は、ロアン枢機卿に「王妃は秘密裏に首飾りを欲しがっている」と信じ込ませ、王妃の代理人として首飾りを受け取らせました。ラ・モット伯爵夫人は首飾りを解体してダイヤモンドを売り捌きました。
宝石商がアントワネットへ代金の支払いを求めたことから事件が発覚しましたが、この事件で王妃の浪費という悪評が大きくなりました。
V&Aはこのネックレスと事件の首飾りとのつながりを「証明されていない」と明記していますが、石の大きさと品質、18世紀フランス製らしい作り、サザーランド家に伝わったネックレスは英国の王侯貴族社会で長く受け継がれてきた来歴があること、同家ではこれらのダイヤが首飾り事件の首飾りに由来するという伝承が受け継がれていることなどが根拠に「おそらく本物」とみられています。 -
フランス革命で高級磁器の売り上げが壊滅的に落ち込むと、磁器製作所は愛国的な意匠を凝らした製品を製造するようになりました。
このカップ&ソーサーに描かれた共和国のシンボルには、ファスケス(斧や槍の周囲に束ねられた棒の束。古代ローマにおける権力と司法の象徴)、フリギア帽(自由の象徴)、そして革命の旗(トリコロール)が描かれています。
右上の絵はマリーアントワネットの肖像画です。
この絵は東京富士美術館から貸し出されてきています。
廊下にはアントワネットが好んだ匂いを体験できる場所がありました。華やかな薔薇の匂いでした。
香水の流行にも影響を与えたアントワネットですが、それが人生を左右してしまいます。フランス革命が起こった際にアントワネットを含む国王一家は質素な服で身を包んで身分を隠していましたが、国境付近の町ヴァレンヌで正体がバレてしまいます。原因はアントワネットの香水の匂いでした。荷物からも高級な香水が出てきたため、高貴な身分だと気づかれたのでした。 -
こちらのコーナーは人だかりができていました。
展示されていたのはフランス革命の際に使用されたギロチンの刃です。映画や漫画で表現されるギロチンはもっと横に長いイメージですが、本物は幅が短いなと感じました。
これはV&A所蔵ではなく、ロンドンの蝋人形館に展示されているものが、日本へ来ていました。
フランス革命の話に必ず出てくるムッシュ・ド・パリ(死刑執行人)のアンリ・サンソンの孫からマダム・タッソーの子供が購入したそうです。
ムッシュ・ド・パリは代々サンソン家の人間が務めていて、アンリやシャルルという名前も受け継がれていたようです。アントワネットが処刑されたのは1793年なので、担当したのはシャルル=アンリ・サンソンです。
1778-1806 シャルル=アンリ・サンソン
1806-1830 アンリ・サンソン
1830-1847 アンリ=クレマン・サンソン
クレマンが退任した後はサンソン家以外の家門に役目が移っています。ムッシュ・ド・パリが処刑機具として保持するギロチンは本人の私有財産とみなされていたそうで、クレマンがマダム・タッソーの子供に使わなくなったギロチンを売却したとしたら、このギロチンがアントワネットの処刑に使われたというのも筋が通ると思います。
右のポスターはV&Aの所有しているもので、
「マダム・タッソー
フランス革命の遺物」
と書かれています。 -
こちらは先程のマダム・タッソーの蝋人形館にあったマリーアントワネットのデスマスクの写真です。
デスマスク自体は1925年に蝋人形館で火災が起きて焼失してしまいました。 -
ここからはマリーアントワネットにインスパイアされた後世のものになります。
アントワネットの死後100年近くたったフランスで、ナポレオン3世の皇后ウジェニーがこのドレスでアントワネットの仮装をしました。
左下は雑誌に掲載されたウジェニー皇后の仮装姿の写真です。右下は彼女の昼用のボディスです。 -
上はローブ・ア・ラ・フランセーズ(またはサック)とペチコートのセットで、1700年代後半のドレスを100年後にひ孫がリメイクしたものです。
女性用に使用するのが珍しいベルベットと、シネという経糸(たていと)にあらかじめプリントを施しておく技法を使ったこのドレスは、生地代だけでも現代の価値で2,200ポンド(約47万円)になるそうです。
左下はエプロン付きイブニングドレスです。これもアントワネットの時代のガウンなどをリメイクしたものです。
右はアントワネットの頃の宮廷の女性をイメージした仮装ドレスです。 -
仮装のデザイン画です。
船ののったヘッドドレスはひと目でマリーアントワネットと分かるデザインです。
右上は個人所有のブローチで18世紀の宮廷ドレスに使われていたアクセサリーを模していますが、当時にはなかったプラチナの加工技法でダイヤモンドを複雑に配置した1900年前半の作品です。
その下のアクセサリーはガーランドスタイル・ストマッカーと紹介されています。こちらも個人所有で、プラチナ加工されたアクセサリーです。
左下はローブ・ド・スティルというイブニングドレスで、アントワネットが身にまとった18世紀の華麗な衣装から着想を得ています。1920年代にスペインの女優カタリナ・バルセナが特注したドレスです。 -
こちらはソフィア・コッポラ監督作『マリー・アントワネット』で使われた靴です。
どの靴も素敵なデザインです。 -
こちらも映画で使用されたドレスです。
上段中央(白)と右(ピンク)、左下(ブルー)はコッポラ監督の『マリー・アントワネット』で着用されたドレスです。
上段左のベージュのドレスはヴァン・ダイク監督作『マリー・アントワネットの生涯』で着用されました。
下段中央の金のドレスはヒッチコック監督の『泥棒成金』で後のモナコ公国王妃グレース・ケリーが着用したアントワネット風のドレスです。
下段右はアメリカのテレビドラマ『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』で着用されたドレスです。 -
次は21世紀のドレスですよ。
下段左はおもてなしママのお気に入りのブランドでもあるヴィヴィアン・ウエストウッドのウェディングドレス「マリー・アントワネット」です。
中央はクリスチャン・ディオールのイブニングコートで、V&A所蔵のアントワネット17歳の肖像をデジタルプリントした衣装です。
右はクリスチャン・ラクロワのイブニングドレスです。
(あ、このドレスは1996年です。おまけしてください) -
黄色とピンクの可愛いケーキドレスはシリコン製で、モスキーノのコレクションです。
上段右はヴァレンティノのフローラルドレスです。
下段左の2着のドレスはどちらもアーデムのコレクションです。
下段右は全てモスキーノのコレクションです。 -
上段の2着はシャネルのコレクションです。左がジャンプスーツで、右がパニエアンサンブルです。
下段のピンクのジャンプスーツはフェンティとプーマのコラボレーションです。ピンクのリボンいっぱいのアンサンブルはミーダムのコレクションです。
下段左はシャネルのネックレスで、ヴェルサイユ宮殿で発表されたクルーズコレクションの中の一品です。 -
左側はヴィヴィアンウエストウッドの1996年春夏コレクションのパニエドレスです。
右側はアンドレア・グロッシのアンサンブルです。最も格式高い宮廷衣装であるグランダビが現代風の仕立てに変わっていて、しかも図録では男性が着用していました。
以上、200年以上前のマリーアントワネットが、現代にまでいろいろな影響を残しているということが分かる展示でした。 -
最後の部屋の壁一面に『マリー・アントワネットの狂騒』という題名の大きなオブジェがありました。
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このオブジェのブランコで遊んでいる部分は、下の絵のパロディです。この絵はフランスの画家、ジャン・オノレ・フラゴナールの『ぶらんこ』という作品です。
おもてなしママがこの絵を見ても、「おじさんが娘のブランコを後ろから押して遊んでたら、草むらの向こうで覗き見してる奴がいたので、これでもくらえー!と足で蹴り上げようとした」ふうに見えるんだけど、正解は「ブランコに乗る女性(アントワネット)は、足を大きく開いて足先にいる若い男性(フェルゼン伯爵)にスカートの中を見せています。飛んでいった靴や足首を見せている部分は官能的な意図があります。そして奥の暗いところに描かれたブランコを押す男性は、彼女の夫(ルイ16世)です。ブランコを押している夫の位置からは、伯爵の姿(妻の不貞)は見えていないのかもしれません。伯爵の上にいる天使が「しーっ」と指を立てているのも彼らの関係を示していて、この絵の鑑賞者を三角関係の共犯者にしている」という不倫愛が描かれた作品でした。
そんなモン、分かるかーい! -
一見華やかに見えるオブジェですが、泣いている子どもと足下のネズミがいたり、仮面をつけた貴婦人、銃をもったおじさんなど、細部をじっくりと見ると何だかザワザワするような作品でした。
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特設ショップは展覧会への入場日しか入れず、再入場もできません。上記のグッズが欲しいなーと思っていたのですが、売り切れでどれも手に入りませんでした。
クッキー缶は何度か再入荷されているようですが、すぐに売り切れるみたいです。
他の画像のグッズは再入荷されないようです(T-T)
ニナスは1672年創業の老舗フランス紅茶ブランドで、ヴェルサイユに現存するロイヤル シークレット ガーデンのりんごとバラで香りをつけたフレーバーティー「マリー・アントワネット ティー」を取り扱っています。
会場でしかV&Aコラボの缶は購入できませんが、茶葉はオンラインでも買えます。いい匂いの紅茶でオススメですよ。原材料を見たらスリランカの茶葉を使っていました。
横浜美術館近くでは、みなとみらい東急スクエア2階に店舗があり、飲食や茶葉の購入ができます。また、店舗によっては今回の展覧会のコラボメニューもあるようです。
思っていた以上に、「マリー・アントワネット・スタイル」展は楽しかったです。
開催期間は2026年8月1日(土)~11月23日(月・祝)です。
ぜひ行ってみてください!
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