2026/09/07 - 2026/09/08
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Hamataroさん
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人生初、大人の休日倶楽部のフリー切符を使って旅をすることにした。4泊5日のプランは以下の通り。
・1日目;青森新幹線で八戸下車、青い森鉄道に乗り換え、浅虫温泉泊(素泊まり)。
・2日目;青い森鉄道で青森に向かいブランチで「のっけ丼」を楽しんだあと、奥羽本線で弘前へ。弘前観光を楽しんだのち、新青森泊(ドミトリー素泊まり)。
・3日目;新青森から青森に移動、再び「のっけ丼」を食してから、リゾートしらかみにて移動、不老ふ死温泉泊(朝食のみ)。
・4日目;五能線で十二湖へ。ハイキング後、再びリゾートしらかみに乗り、秋田泊(ビジネスホテル素泊まり)。
・5日目;秋田犬に会う。他、秋田を適宜楽しんで、秋田新幹線で帰宅。
このプランのポイントは以下の通り。
・日程に余裕がないと行けない不老ふ死温泉に行きたい。ついでに青森から比較的近い浅虫温泉にも行きたい。(実は大昔に宿泊したのだが、全く記憶がない)
・宿泊費を節約したいが、きちんとした宿で、ゆっくり温泉に入ることも実現したい。
・せっかく5日間JR乗り放題なので、できる限りその恩恵を受けたい。というか、元をとって余りある旅程にしたい。
・風光明媚と名高い五能線に乗ってみたい。
・不老ふ死温泉の近くに美しい青池などが有名な十二湖があるので立ち寄ってみたい(熊が若干気がかりだが)。
・秋田駅には降りたことがないので、秋田の街を見物したい。そして秋田犬と戯れたい。
しかし、想定外の出来事(足の怪我)があり、旅は計画通りには進まないのだった。その2日目。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
◆さようなら浅虫温泉
翌朝、恐る恐る左膝を見ると、発酵したパンのように膨れていた。前日より腫れているし、熱も持っている。そして、ほとんど曲がらない。ただ、真っ直ぐ着地すれば、歩けないということはない。
Dr. Geminiに相談したところ、一刻も早く膝のサポーターと冷感湿布を買えと言う。親切にも青森駅直結のマツキヨの位置まで教えてくれた。
部屋から湯の島と海をしばし眺めて、無人の大浴場で再度浅虫温泉を湯船から汲んで頭から浴び(お湯に浸かりたかった!)、部屋で膝を冷やしなおしてから、チェックアウト。
青い森鉄道で、いざ青森へ。浅虫温泉 宿屋つばき 宿・ホテル
-
◆サポーターデビュー
青森駅で下車すると、真っ先にマツキヨに向かった。膝のサポーターは、すぐ見つかったのだが、そのお値段に驚愕。冷感湿布と合わせて約5千円。想定外の出費だ。のっけ丼2食分。しかし、背に腹は変えられないので、奥歯を噛み締めてレジへ向かう。
そこで、「マツキヨアプリを初回ダウンロードのお客様は15%オフ」という特典を発見した。はい、初回です。ぜひ5千円の15%オフをお願いしたい。というわけで、アプリをダウンロードしてから購入。
ちなみに、マツキヨの店員さんの青森弁のイントネーションが、王林ちゃんみたいで可愛かった。のどか!
駅ビルのお手洗いで湿布とサポーターを装着し、いざ、青森の街へ。 -
◆幻ののっけ丼
サポーターを装着したら、夢のように歩けた、わけではない。体重をかけずに真っ直ぐゆっくり歩く分には、痛みはないものの、階段の上り下りは困難。下り坂でも痛みが走る。やはり「できる限り歩かないこと」を最優先に過ごすしかない。
というわけで、当初計画していたブランチの「のっけ丼」プランは消えた。のっけ丼をいただける魚菜センターは、青森駅から少し歩くのだ。それに、正直なところ、この旅の行末が心配で食欲も失せていた。朝ごはんは昨日買ったリンゴのお菓子のみ。何か食べなければいけない。ということで、駅の目の前にある新し目の商業施設、A-FACTORYに、ゆっくりと歩いて向かった。
中は、気の利いたお土産や食べ物がいっぱい。見た目がかわいいお土産も多く、今日青森から帰るならば、じっくり見たかった。しかし、私の旅はまだ続く。ここで荷物を増やすわけにはいかない。目移りしないよう、半目でお土産コーナーを通過し、フードコートに向かった。
いろいろあるメニューから選んだのは「からし味噌おでん」。炭水化物がなくて物足りないかもしれないけれど、練り物がそれなりに入っていてあっさり味で、食欲のない腹6分目にちょうど収まった。
フードコートの席からは、ねぶたの展示館ワ・ラッセと、リンゴモニュメント(??名称不明。写真映えスポットらしい)、港がよく見え、青森にいる感を存分に味わえる。リンゴモニュメントに寄っていっては写真を撮る人たちを眺めながら、午後のプランを検討した。 -
◆ワ・ラッセで太鼓を叩く
A-FACTORYを出て、真っ直ぐワ・ラッセに向かう。はずが、またしても「ここまで来たのに行かないのはもったいない精神」が発動し、時々ベンチに腰掛けながら、港をフラフラと歩き回り、八甲田丸を拝んでから、ワ・ラッセに入った。
車椅子の貸し出しもあるというので、借りるか迷ったけれど、結局借りなかった。誰かが押してくれるのであれば、ぜひ借りたかった…。とはいえ、館内には、椅子がそれなりに設置されていたので、足を休めながら見ることができた。
中の展示、特にねぶたの現物は想像以上に見応えがあった。以前、ドキュメンタリー番組で何人かのねぶた師が、ねぶた師になるまでの道のりなどを語っていたことをうっすら覚えていたので、「あの人たちの作品なのだなあ」と若干の親近感を持って見た。ねぶた師には「名人」の称号が与えられた人がいて、その系譜の展示も大変興味深かった。
展示の終盤、椅子で休みながら今年受賞したねぶた群をぼーっと眺めていたら、どんどんフロアに人が集まってきて、やがてねぶたの体験イベントが始まった。
「ラッセーラッセーラッセーラー」の掛け声指導から始まって、「跳ね方」の実践指導。跳ねられない私は、もちろん椅子にて皆さんを見守るのみだったのだが、その後、お囃子に合わせて太鼓を叩く体験が始まった。元ブラスバンド部パーカッショニストとしては、やらない手はない。というわけで、よろよろと立ち上がって列に並んで、太鼓(5つあった)を叩いてきた。久しぶりの楽器!楽しかった。老いも若きも、外国人も、みんな嬉しそうに叩いていた。それにしてもあの木の枝みたいなバチは、本番でも使うのだろうか。ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館
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◆弘前に行った、とは言えない
ワ・ラッセを十二分に堪能し、外にでるも、まだ15時前。今日の宿泊先は、新青森駅のさらに郊外にあるドミトリーなので、今から行っても個室ではないのでくつろげないし、やることがない。しかし歩き回れば足に負担がかかる。となると、大人の休日倶楽部フリー切符を有効活用して、電車に乗るしかないではないか。
というわけで、奥羽本線で弘前に向かった。弘前に行った証に、駅そば(津軽そば)を早い夕飯として食して戻るだけの、時間潰しのツアー。本当は弘前の街を散策し、カフェに入るはずだったけれど、市街地は駅から離れているので仕方がない。
弘前駅に到着すると、駅そばのお店に直行し、肉そばをいただいた。素朴なお味で、おつゆがおいしかった。麺がかなり柔らかかったので、伸びているのかと思ったけれど、津軽そばとはそういう特色なのだそう。
そして、約40分後の折り返しの電車に乗り、新青森駅で下車。新青森駅でバスを待っていると、夕空に虹がかかった。何かいいこと、あってほしい。新青森駅 駅
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◆人生初のドミトリーへ
ここで、青森駅周辺の宿泊費について触れておきたい。今回、ビジネスホテルの金額に驚いた。東北の他の県と比較して、突出して高い。もっと庶民価格のビジネスホテルはないのか?(多少あったのだが、駅から遠かったり、喫煙ルームだったりした。)なお、のちにゲストハウスでご一緒した人に聞いたのだが、やはり青森駅周辺の相場は高く、しかもこの時期、青森で国体が開催されており、その影響もあって特に高騰していたらしい。
そういうわけで、この日青森駅の近くで安価で宿泊するために、人生初のドミトリー(ゲストハウスの相部屋)を予約していた。そして、私は憂鬱だった。「怪我して足を冷やし続けないといけない、これから快方へ向かうかもわからない状況で、知らない人と同じ部屋で感じよくおしゃべりに興じるなんて無理だ。高くてもひとりになれる部屋を探すべきだった!」と激しく後悔していた。
さらに、このゲストハウスが新青森駅から遠いのだ。普段なら30分程度の歩きは何てことないが、今の私はバスで行けるところまで行きたい。というわけで、駅でバスを待っていて、虹を見たのだった。
しかし、なんかいいことあるかも、と思ったのも束の間、バスから降りると小雨が降っており、この旅初の傘の出番となった。やっぱりついてないし、と落ち込んでトボトボ歩くこと10分、ようやくゲストハウスに到着した。きっとその時、この世の不幸を全部引き受けたかのような顔をしていたに違いない。 -
◆ゲストハウスの人々
インターホンを押すと「お入りください」との声があり、ゲストハウスのTシャツを着た女性に迎えられた。早速膝を怪我していることを伝え、玄関のベンチに座らせてもらって靴を脱ぐ。足を引きずって廊下を歩く私をみて、いつ転んだのか、骨は大丈夫か、近所の整形外科情報など、色々と心配をしてくださる。ありがたい。
チェックインの手続きを行い、施設の説明を受けた。女性専用のドミトリーは2階とのこと。そして、ここで思いもよらないオファーが!様子を見る限り階段の昇降が困難だろうから、空いている1階の個室を使ってよい、というのだ。しかも差額なしで。涙が出るほどありがたいお申し出に、一気に憂鬱が吹っ飛んだ。そして、「一人でサバイブしなければ!」と緊張で凝り固まっていた心がほぐれたのだった。
ひとまず個室に荷物を置いてから、宿泊者が集う共用部のリビングにデビュー。膝を冷やす氷をいただき、リビングのソファで冷やしつつ、津軽そばに続く夜ご飯として駅で買ったおにぎりを食した。このゲストハウスは自炊設備が充実しており、夜ご飯は、近所のスーパーに食材を買い出しに行くのが一般的とのこと。この足になった時点で、その選択肢はなかったが、同宿の若者がスーパーで買ってきたお刺身はとても美味しそうだった。
同宿者は、この日は私の他に3人。中年男性、若い女性、若い外国人男性。外国人はなぜか出かけたっきりだったので、残った日本人で、お酒を飲みながらダラダラと語らう(私はDr. Geminiに止められていたので、ほんのひとくち)。名前も職業も知らないけれど、出身と旅程を共有すれば、何かしら話すことはあって、なんだかんだと数時間話した。楽しかった。昨日から、気を緩めると「なんでこんなことに…」という思いが頭を駆け巡り、自分の不注意を責めてばかりだったが、この夜は人の優しさとあたたかさに触れ、気分が前向きになった。
シャワーを浴びてから、寝る直前まで足を冷やして、冷湿布を貼って就寝。
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