2025/05/10 - 2025/05/11
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morisukeさん
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オッサンネコです。
昨今はSNSを開けば世界中の絶景が次々と流れてきて、
旅をしなくても旅をした気分になれるバーチャルな時代。
でも、その土地に息づく歴史や文化、
そこに暮らした人々の物語に触れた瞬間、
絶景はただ美しいだけの景色ではなく、
その場所でしか出会えない風景へと変わるのです。
雄大な景色をこの目で眺め、自分の悩みや日常が少しだけ小さく思える…
そんな瞬間があるから、また旅に出たくなるのでしょう。
そんなわけで今回は、絶景だけでは終わらない、
自然と人の物語を探す旅へ。
地元の人々が守り続けた父母ヶ浜で美しき夕日を眺め、
信仰の道を辿って高屋神社を参拝し、
豊稔池堰堤では先人たちの挑戦精神に思いを馳せ、
祖谷の妖怪屋敷で、妖怪という民俗学の深みにハマる
さふ云ふ旅人にワタシはなりたい。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコです。
祖谷のかかしの村で、多くは語らぬ村人たちと戯れた後のお話。
時刻は陽が沈む前の夕暮れ時。
香川県は三豊市にある父母ヶ浜に来てみました ( ゚∀゚)
なんでも父母ヶ浜は、かの有名なウユニとも例えられるらしく…
そんな絶景が拝めるなら、一度はこなくちゃダメでしょ♪
いや、ウユニ行ったことないから知らんけど。 -
この海岸には物語がある!
1990年代、この浜は工業用地として埋め立てる計画があったそうな。
でも、何とかこの浜を残したいと、地元の有志7人が立ち上がり、
毎月ゴミ拾いを続け、父母ヶ浜の価値を訴え続けた結果、
埋め立ては見送られ、現在の美しい景観が残ったというお話。
ええ話や 。゚゚(*´□`*。)°゚。
つまり父母ヶ浜は、単純に自然が偶然残ったものではなく、
人の思いが詰め込まれた風景、という事になりますわな (´~`* ) -
遠浅の浜辺で陽が沈むのを、ただボーッと眺める至福のひと時。
浜辺にできた潮溜まりはまさに鏡面… (゚∀゚≡゚∀゚)ウヒョー
父母ヶ浜は約1km続く遠浅の浜でありまして、
干潮時には浅いタイドプール(潮溜まり)が無数にできるのです。
そして瀬戸内海特有の「夕凪」で風が止まると…
水面が鏡面になって空を映し出す絶景になるというワケです。
今日はまさに条件が揃った当たり日…
あゝふつくしい… 。・゚・(ノД`)・゚・。 -
干潮時にビーチでよく見かけるコレ。
ぷるんぷるん。
直径10cmほどの水風船みたいなぷるんですが、
これ、実はゴカイの卵塊なんですな (*ノ∀`)ノ
ちょうど孵化したてのゴカイが見えてるのが少し不気味。 -
瀬戸内海に美しき夕日が沈むひと時。
って島が邪魔やん (°Д° )
水平線にじわる洛陽が見たかったのだが、まぁこれはこれで… -
イチオシ
沈む夕日をただボーッと。
刻一刻と変わりゆく景色を苦もなく眺めることができるのは、
このふつくしい瞬間だけだとおもふのです (*´-`) -
島影へゆっくり沈んでいく夕日。
周りの風景はすべてオレンジ色に染まり、
遠くの人影はシルエットになっている。
こんな風景を見ながら1日を終えることができる、
なんて幸せなことなのでしやうか 。゚゚(*´□`*。)°゚。 -
イチオシ
父母ヶ浜は元々、ジモティが海水浴や散歩を楽しむ静かな浜辺でした。
転機は2017年に実施された地元のフォトコン。
14人が手をつないでジャンプし、水面にシルエットが映る写真。
そして三豊市観光交流局の担当者が気づく。
これ、ウユニじゃね…
新たな景色の発見ではなく、魅力の見せ方を見つけたわけですな。
これがSNSで瞬く間に拡散し、
父母ヶ浜を訪れる人はわずか6年間で100倍になったそうです。
瀬戸内海っていいなぁとしみじみ感じた黄昏時でした (´~`* ) -
さて、その翌日。
今度は同じく三豊市にある高屋神社の麓までやってきました♪
前日の父母ヶ浜と同じく、SNSでバズった絶景がありまして…
それが「天空の鳥居」
ドラクエか… ( ゚Д゚)
ただ、その鳥居。
麓(下宮)からは、片道40分のプチ登山が待っています。
まぁ絶景のためなら張り切って参拝しましょ ( ゚∀゚) -
整備されたなだらかな坂道をすたすた登ります。
木々の間から差し込む朝日が清々しい気分にさせてくれます♪ -
山道の最後には270段の石段が待ち構えています。
息が切れる頃に現れる最後の試練。
石段の手前に「揺るぎ石」たるものが鎮座していますが…
押してもぐらつくが、決して台座から落ちることはないのだとか。
試しに指でつんつんしてみましたが、動く気配はない ( ゚Д゚) -
270段の石段を登った先に、高屋神社の本宮があります。
本宮の入口にある鳥居、うん、これが天空の鳥居に違いない (*`∀´)
石段側から仰ぎ見る鳥居に天空感はまったくありませんが、
その絶景は、鳥居を潜ってから振り返る時に現れます。
それが… -
イチオシ
この景観。
絶景じゃ━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━ぃ!!
この高屋神社の鳥居、雲の上にポンとあるんじゃなくて、
鳥居の向こうの景色が、立体的に広がっているのが素晴らしい。
足下に広がる町、その先に広がる瀬戸内海と遠くの島々。
朝の爽やかな空気がエッセンスとなり、絶妙な味わいになっちょる。 -
高屋神社本宮。
創建は不詳なのですが、1000年以上の歴史を持つ古社。
最大の特徴は、御神体が山そのものであること。
要は、山頂に神社を建てたのが先ではなく、
神聖な稲積山に社殿を設けた、という順番が正しいのです。
SNSでは鳥居だけが有名になってしまったのですが、
本当は山頂の本宮に至る道そのものが信仰の舞台なのですな ( ゚∀゚) -
実は、天空の鳥居は古くからあるものではなく、
2009年に山頂道路の整備を記念して建立されたもの。
なので、比較的新しいものになるのですが、
お陰様でこんな絶景が出来上がったのなら全然オッケー。 -
名残惜しいですが、絶景を眺めながら来た道を下ります。
眼下には観音寺の街並みと瀬戸内海が大きく広がってます♪
神域から日常へと戻る、
その境界を歩いているような、不思議な心地よさ。
この参道そのものが、高屋神社の魅力なのでしょうね (*´艸`)ウヒヒ -
お次にやってきたのは、豊稔池堰堤。
高屋神社から車で20分ほどの距離にあります♪
豊稔池堰堤、まぁ言ってしまえば農業用のダムです。
ただ、この堰堤、形からして異様な雰囲気を醸し出してますが、
ものすごい歴史的に意義があるモノなのです (*`∀´) -
イチオシ
近くで見ると、圧倒的なスケールに息を呑んでしまう。
す、すご…(゚Д゚ノ)ノ コレはすごいぞ。
水量はそんなに多くないのですが、とにかくデカい。
そして石づくりの重厚感…
要塞か… ( ゚Д゚)
背景にあるのは、香川県が全国でも有数の少雨地帯であること。
そのため、香川では昔から数多くのため池が造られてきたのですが、
豊稔池もそのため池のひとつだったのでした。
でも大正時代になると、水不足リスクから不安の声があがります。
もっと大きなため池を造って、安定して農業用水を確保したい。
ということで1926年に工事が開始し、1930年(昭和5年)に完成。
日本で唯一無二のマルチプルアーチダムが完成することになります。 -
放水口の下には小さな石段が…
あそこまで… 行けるのか… ( ゚Д゚)
いや、行かないけどね。 -
こちらが豊稔池。
もはや池ではない ( ゚Д゚)
龍神様とかが本当にいそうな雰囲気なのである。 -
こちらは昔の土砂吐樋門の機構。
ダムの底に土や砂が蓄積すると、ダムの貯水量が減ってしまうので、
池の一番低い場所に大きな排水口を設けておき、
必要な時だけゲートを開けて、底に溜まった土や砂を一緒に流す。
樋門の上のスピンドルを回すとゲートが上がる仕組みなのですが、
これ、昔は当然人力で行ってたんでしょうね (゚∀゚≡゚∀゚) -
マルチプルアーチダム。
建設当時はセメントが非常に高価だった時代。
そこで、水圧をアーチで受け止めて扶壁へ逃がすアーチ構造を採用し、
使用するコンクリート量を節約しようと考えたのです。
さらに堰堤の外装には花崗岩を積み上げることで、
美観と耐久性を兼ね備えたダムが完成したワケですな。
しかし戦後になると、セメントが安価になり、
品質が安定したコンクリートが土木現場の中心になっていきます。
わざわざ複雑なマルチプルアーチを造るより、
コンクリートを使った重力式ダムの方が施工・維持しやすい。
そんなわけで、マルチプルアーチダムは姿を消すことになります。
トドのつまり、豊稔池堰堤は単なる農業用ダムに非らず、
限られた資材で、どうすればより良いものを造れるか…
そんな当時の技術者たちの知恵と工夫が形になった土木遺産なのです。 -
最後はもう一度大歩危に戻って「妖怪屋敷」を見に行きます♪
この妖怪屋敷、SNSで一時話題になったのですが、
境港の妖怪ロードで脚光を浴びるエンタメ妖怪達とは様相が異なり、
かなり民俗学的な側面が強いのが特徴です ( ゚∀゚)ウホッ -
妖怪屋敷の中に入ります。
入場料は800円と少しお高め。
この手作り感満載の雰囲気も味わい深い…
大歩危のある三好市山城町は、昔から妖怪伝説が非常に多い地域で、
世界妖怪協会から「怪遺産」に認定されてたりします。
妖怪屋敷では、そんな山城町に実際に伝わる妖怪伝承を中心に
民間伝承に近い形の妖怪たちをたくさん紹介してくれるのです。
ちなみに世界妖怪協会… 初代会長は水木しげる氏。
”世界”とついてますが、実際は日本国内でのみ活動しているそうです。 -
この方たちが山城町に伝わる妖怪の皆様でありんす。
うん、妖怪アベンジャーズだわ (; ゚ロ゚)
境港の妖怪ロード比較しちゃうと、この方たちはとにかく地味。
河童、天狗、タヌキ…
妖怪の中でもクラシックな方たちしかいない気がするのだが、
これはこれでいい ( ゚∀゚)b -
上を見上げると、エンマ大王と地獄のオニ様たちがいます。
いや、妖怪関係ないやん… ( ゚Д゚) -
反対側の天井には、なんと大きくて黒い怪鳥がいました。
これは… カラス天狗なのか…(((; ゚ロ゚))
いずれにしても、こんなんに鷲づかみにされたら泣きますな。 -
奥まったエリアに入ると、各妖怪譚が人形付きで展示されてます。
おおっ これは興味深いぞ。
ここ山城町でなぜ、妖怪(怪異)の伝承が多く残されているのか。
それは妖怪が社会装置としてこの地域には必要だったからです。
山は深く、夜になれば闇がすべてを覆い隠す祖谷の暮らし。
昔の人々にとって理解できない出来事や自然への畏れを語るには、
妖怪の存在が、実に都合の良い説明役だったのでしょう。
ここにいる妖怪たちは、人を楽しませるためではなく、
人々が自然と共に生きるために生まれた存在でもあるのです (*´∀`) -
こちらは山じちという話。
山じちは祖谷や四国山地に伝わる代表的な山の妖怪で、
人をさらって食べるという何とも物騒な存在。
ただ、餅には目がなかったとか。
そこで、山じち退治を受けた旅の山伏がその弱点を見抜き、
焼けた石を餅に見せかけて喰わせることで退治したと伝えられてます。
紙芝居では…なぜか石を食った山じちがバーンと爆発し、
山伏もろとも力尽きてしまうという謎の展開になるのですが…
ちなみに… ( ゚Д゚)
祖谷では、山じちに喰われた人がミサキになるという話も残ってます。
なので、山じちは単なる人食い妖怪の話ではなく、
山で命を落とすことの恐怖を象徴する存在だったとも考えられてます。 -
雨乞いの聖地と呼ばれる野鹿池には龍神が住んでおり、
たまにベッピン女子の姿に変わり、人々の前に現れたそうな。
これは妖怪が祀られて、逆に村を守る神になったと伝わるお話。
自然を征服するのではなく、畏れ敬いながら共存する、
山深い祖谷の山村らしい価値観が感じられますなぁ ( ゚∀゚) -
これはウブメ(産女)
ウブメは出産の途中や産後間もなく亡くなった女性の霊。
夜道や川辺に赤ん坊を抱いた姿で現れ、
「この子を抱いておくんなす」と頼んでくるのが特徴。
抱き上げると赤ん坊がどんどん重くなり、
石になったり、姿を消したりするという話が全国に残ってますな。
昔は出産自体が命がけであり。
子どもを残して亡くなった母親の未練の象徴とも言われてます。 -
こちらはひだる神。
ひだる神は宮部みゆき氏の百物語にも出てくる神様ですね。
ヒダル神は、山道や峠で突然襲ってくる妖怪で、
取り憑かれると体の力が抜け、強烈な空腹に襲われるそうな。
そして、そのまま倒れてしまうそうな ( ゚Д゚)
いや、それ脱水症状か腹ペコ状態なだけでは…
いわゆる、アンパンマンに助けてもらうカバオ君状態…
ひだる神の社会装置としての役割は、行動食を持っていけ。
山で一人倒れれば命取りって事を教える必要があったのです。 -
ん? 何でっしゃろ。
お兄さんの指さす先には「のぞくな」と書かれてますけど。
いいんですね、のぞいちゃっても ( ゚∀゚)ウヒヒ -
いやいやいや、怖い怖い怖い (((((; ゚ロ゚))))
こんなん夢に出てきたら泣きますぞ。
これはマドという妖怪。
マドは祖谷や山城町周辺に伝わる憑き物の一種で、
人の心を狂わせる存在として伝えられています。
昔の共同体では、急に家を飛び出した、人が変わったようになった、
当然、昔は精神疾患や認知症、うつ等の知識はなかったので、
そんな説明のつかない出来事をマドが憑いたという妖怪譚にすり替え、
怪異を理解しようとしていたのでしょうね。 -
妖怪屋敷を後にして展望台から見下ろした大歩危の渓谷。
こんな険しい山々で、道に迷い、人知を超えた出来事に遭遇すれば、
それを妖怪の仕業と考えたくなるのも無理はないっすねぇ。
この地で昔の人々が妖怪を語り継いできた理由…
この景色を前にして、少しだけ分かったような気がしました ( ゚∀゚)
この旅、もう少しだけ続きます。
それではまた~。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- ゆきうさぎさん 2026/08/03 17:12:24
- 少し 涼しくなりました
- はじめまして、ゆきうさぎ、元・elepahnatです。
一人では回りたくない場所ですね、怖い・・・
変わらず一人でプチ探検はしてますが。
変わらず、写真も文章もお上手でフォロワーが多いのに納得です。
私はそれが苦痛になり、トラベラー名を変えて口コミのみの投稿をしてましたが、
ここ、フォートラはSEOに強いので、通過県・静岡のPRにはもってこい
なので、旅行記を5年ぶりくらいに書きました、が、以降は控えます。
見ての通りですし・・・でもアクセスは伸びています。
フォローはしません。
口コミメインで行き、たまーに旅行記投稿にします。
まだ帰国されていないのですか?何年ですか?
暑さ厳しき折、ご自愛ください
ゆきうさぎ
-
- ニコニコさん 2026/07/19 11:52:57
- あゝふつくしい… 。・゚・(ノД`)・゚・。 うんうん
- morisukeさん
こんにちは♪
ホントに息をのむってこのことなのねぇ!!
なんて美しい時に!いらしてたの。
美しいお写真!
幸せ満杯になりました。 (人''▽`)ありがとう☆
ニコニコ
- morisukeさん からの返信 2026/07/19 20:33:36
- RE: あゝふつくしい… 。・゚・(ノД`)・゚・。 うんうん
- ニコニコさん
こんばんは~♪
嬉しいコメントをありがとうございます。
おかげさまで、こちらも幸せいっぱいになりました (*`∀´)
父母ヶ浜も高屋神社も、この日は天気や風など、
いろいろな条件がちょうど重なってくれて、
本当に運が味方してくれました (*´艸`)
自然がほんのひとときだけ見せてくれた
Amazing Graceの様なひと時でしたが、
こんな景色が普通に見られる…
日本ってすごいと単純に思っちゃいました。
Mori Neko
-
- へびおさん 2026/07/19 07:21:29
- 美しすぎる風景
- morisukeさん
こんにちわ!
父母ヶ浜も高屋神社も素晴らしいですね!!
あんな写真撮ってみたいです。
瀬戸内海のゆったりとした雰囲気が好きです。
来年の長期旅行は香川にしようかな。
- morisukeさん からの返信 2026/07/19 20:23:07
- RE: 美しすぎる風景
- へびおさん
こんばんは~。書き込みありがとうございます( ゚∀゚)
父母ヶ浜も高屋神社も、その日に条件がたまたま味方してくれたおかげでした(笑)
父母ヶ浜は風がほとんどなく、潮の引くタイミングと夕日が重なってくれましたし、
高屋神社も朝霞がちょうど残っていて、本当に運が良かったです。
ただ、高屋神社の景色は、圧倒的に早朝がおすすめです!
瀬戸内海、いいですよね。
私は瀬戸内海の島に行きたくなります (*`∀´)
小豆島にはまだ上陸したことがないので、来年あたり目指してみようかなと。
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
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