2026/03/07 - 2026/03/10
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Mr.noone specialさん
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愛してやまない五瑞(純喫茶・中華そば・和菓子・上方寿司・日本料理)を和歌山と京都で堪能した記録。完全版は下記ブログに記載。
https://aamns2021.livedoor.blog/archives/cat_441130.html
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【いづ源】
朝ホテルで食べようと、京寿司の折詰を電話で予約して前夜店に赴き購入。濡らしたペーパータオルを入れたジップロックに折ごと封入して冷蔵庫で一晩保管。1時間前に出して室温に戻してから食べることにした。
鯖寿司は端っこ部分だったので然程だったが、はもそぼろの箱寿司の味わいの余韻や、巻き寿司の卵の滑らかさは流石の品格を感じさせる。今度は箱と巻と稲荷のお手軽な折でお願いしようと思う。 -
【初音鮨】
北大路駅から地下鉄を乗り継いで東山へ。「上方寿司は旨い」と実感した店への9年ぶりの訪問で気持ちが高鳴る。前日に電話をして「助六」と鯖寿司・ちらし寿司の相盛「初音」をお願いしておいたので、店に着くとすぐに持ち帰ることが出来た。「9年ぶりに来たのですが、最近は口コミも多くて人気なんですね」と女将さんに話すと外国の方も増えて商売的には助かっているとのこと。それならば今後も盛業間違いなしだと安堵し、保冷剤を入れた保冷バッグで持ち帰って自宅で楽しむ。
相盛の初音のちらし寿司には以前瞠目した椎茸の旨煮がたっぷり乗っていて思わず唾が湧き出てくる。鈍色に輝く鯖寿司の肌も美しく、こちらも食欲中枢を刺激する。ちらしを食べ進めると穏やかな酢の具合が上品で、蓮根やえんどう豆、それに出汁のしゅんだ椎茸それぞれの持ち味に寄り添う感じが旨さの源泉なのだと判る。紅白の刺身に錦糸卵、えんどう豆、椎茸と五彩が揃っているから見た目も大変麗しい。
鯖寿司は旨い鯖のみが放つ脂の煌めきがやっぱり感じられ、それを柔らかく優美な酢飯が包んで渾然一体となり、しばらく目を瞑って極上の瞬間を味わった。期待通りの美味しさに出会えて、身体の深奥からふつふつとこみ上げる悦びも噛みしめる。 -
助六は濡れたペーパータオルを同封したジップロックに入れて冷蔵庫で保存し、翌朝室温に戻してからいただく。いなりも太巻も目には見えない出汁の潤みがあって、その瑞々しさが素材同士の美味しさを引き立てあっている。簡易なプラパックに入っているとは思えないほど高貴な味わいで、そのギャップがなんだか愛おしくさえ思う。
ここがある限りは京都に足を運ばねばと改めて思わされた。いついつまでも盛業が続くことを祈念したい。 -
【祇園川上】
東山から三条大橋を渡って船はしやをのぞいたら定休日。時間を持て余してしまったので先斗町の公園で小休止すると、見事な金髪をなびかせて白皙の幼児が無邪気にはしゃいでいて微笑ましい。いい時間になったので祇園川上へ向かう。9年前に京博の国宝展を見に来た際に立ち寄り、老舗らしいきっちりした仕事が感じられる献立が好印象だったので、今回もお世話になることにした。 -
予約フォームに選択肢があったので家人の誕生日としたからなのか、二階の随分立派な座敷に通された。寿ぎの意匠が多用された設えで気持ちも高揚する。馴染みだったようで小澤征爾の色紙も飾られていて、同じ空間を共有できるというのは贅沢なことだと思う。
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八寸は雛飾りを模しての提供。わかさぎや独活、氷魚など早春を思わせる素材が多い。氷魚に載せられたごく小さな山椒の葉が鮮烈な香りで春眠から目覚めた思い。
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雛の器には海老芋にあさり・春キャベツと炊いたものが納まっていた。キャベツは意外な素材。共に温かかったら申し分なかった。
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造里は甲烏賊に鯛と鰹。烏賊の甘味、鰹の清冽な赤身もさることながら、しっとりとした旨味溢れる鯛に瞠目。これはもっと食べたいと思った。
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寒の戻りで少し寒かったので、雲子の粕汁は何よりの御馳走。雲子のとろりと粕汁のとろりの微妙な差異が相乗効果を生んでいて納得の一椀。
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食べられたら良いな・・・と願っていた琵琶鱒がつけ焼きで運ばれてきて大人げなく歓喜の声を上げてしまう。火の入りは精妙至極、滑らかで程好く脂が乗った身に思わず顔がほころぶ。微かな山椒の刺激も心地よい。
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続いて出汁の旨さを満喫できた茶碗蒸し、
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思わず酒を追加してしまった蟹ともずくの三宝柑酢で口中はさっぱり。
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〆はちらし寿司風。琵琶鱒と思われるそぼろが少量なのに存在感があって満足度が高い。これに水菓子で大団円。祇園のど真ん中の歴史を感じさせる座敷でゆるりと盃を重ね、どれもこれも行き届いた皿の数々を楽しめて一人6,600円というのは納得のお値段。京都に来た際にはまたお世話になろうと思う。
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【田ごと】
今回は午後に帰路につく予定だったので、帰宅後に楽しめる弁当を買ってかえろうと検討を重ねた。以前お世話になった井政は人気になり過ぎて値も高くなり、予約もだいぶ面倒なことになっていたので見送り。では百貨店で買える店で妥協するか・・・と調べたら、田ごとのシンプルな弁当に食指が伸びた。更に調べると、高島屋の向かいにある本店に行けば二段折の弁当が買えるという。ならばと電話で予約を入れ、祇園川上の後に受け取りに行く。
自宅に帰ってから折を開けると目移りする程に佳肴がぎっしり詰まっていて、なかなかの壮観。左上から出汁巻き、九条葱てっぱえ、鰆西京焼、蒲鉾、南瓜・油麩・鯛の子・筍・湯葉巻の炊き合わせ、桜花麩、蚕豆、蓬・胡桃麩、菜の花浸し、茄子煮、薩摩芋煮、鴨ロース、海老旨煮。
いずれもきちんと手をかけたことが判る味わいで、予想以上の本格派。冷酒が進み過ぎて困ってしまう。 -
ご飯は鱒の身のそぼろが混ぜ込まれていたが、絶妙な塩加減でおかずなしでも箸がどんどん進んだ。しば漬けもついて申し分ない。全体に完成度が高く、以前よく利用していたあと村のお弁当に近しい出来だと感じた。お値段もこの内容で3千円台と料理屋の折詰弁当としては手頃なのもありがたいし、今後はこちらの御弁当を第一選択としたい。
京都はインバウンドの嵐が然程ではなく済み、久々にあちこち回って京都らしい味わいを色々楽しめた。改めて奥深さに感服したし、2-3年に1度は足を運ぶようにしたい。
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