2025/11/27 - 2025/11/27
466位(同エリア908件中)
BO/Mさん
この旅行記のスケジュール
2025/11/27
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水戸芸術館は、水戸駅から徒歩で少しありますが、ゆっくりめで20分ほどで到着します
この旅行記スケジュールを元に
茨城県水戸市、水戸駅から徒歩20分程の茨城芸術館で逝去後初の大きな磯崎新回顧展があったので行ってきました。
私が住む東急東横線の最寄駅から中目黒駅経由、北千住までは日比谷線1本の始発から終点、そこから常磐線各駅停車で行きました。
早い行き方だと、東京駅に出て特急で約半分の時間で行けますが、往復3千円程安く行けるので早めに出て、遅めに帰宅としてこの安いルートを各停で往復しました。
磯崎新さんは丹下健三さんの下で丹下研時代に先の大阪万博を経験後独立、そこには青木淳さんなども働いていたそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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水戸芸術館はバブル全盛期に構想から着工、バブル崩壊直後の1990年に竣工しているため、ふんだんにカネをかけた凝った作りで、大きなハコではありませんがシンボルにこのタワーもあり、駅から少し歩き始めると見えてきます。
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広い中庭の奥には20トンもの巨石を吊った噴水があります。冬季は水を出していないとのことで大人しく巨石が吊られただけの状態でしたが、春夏秋はここに噴水が毎分10トン降り注ぎ、壮大重厚なモニュメントとして来客を迎入れます。
巨石なので半田さんの作かと思いきや、磯崎新自身+1名での設計との事です。
さすがバブル全盛期の構想、今の時代なかなかアイデアとして出しても通らないのではないか、と思うと時代はイケイケだったし発想の自由が許された時代だったんだろうな、と回顧します。 -
さて磯崎新展です、プリツカー受賞された後時間を置かずご逝去された後の初の回顧展をこの自作の水戸芸術館で開催したと知り、学生時代磯崎新アトリエでバイトをしていた方と一緒に訪れました。(その方がバイトで磯崎さんのところに出入りしていた時代には、青木淳さんが番頭としていらしたそうです)
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実作、実現されなかった(アンビルド)設計図または模型なども含め、ご活躍された1960年代から2024年迄を網羅した振り返り展で、2階全域を使って丁寧な展示がされています。
カタールは実作で、脚が岡本太郎を彷彿とさせるな、とか思いながら見て回りました。矢張り同時代性と言うものは相互に刺激を受け、或いは与えながら様々な発想の試行を繰り返し、時としてそれが実作にも反映されたのだろう、と感じました。
(あくまでも勝手な感想レベルの話です) -
アンビルドではありましたがコンペ案としてはカタール以前にも同様のものはあり、磯崎さんとしてはこの具現化(実作化)はある時期どうしてもやりたかったものだったんだろうなと思いました。
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時代、時代で様々な発想を持ち続け、挑戦し続け、膨大な歴史を読み解き、同時代の仲間たちと国の内外を問わず知り合い、刺激し合い、日本に紹介し、またGA二川氏とは創刊時から海外を時として一緒に旅して現地現物を見る、を繰り返して来た方で、本当に建築に生涯を捧げたし、また新進建築家を世に出すきっかけを数多くされた方でもありました。
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様々な形、構法、仕上がり外装や内装素材を含め、新しい取り組みへの果敢な挑戦を続けたのですが、それを支えたうちの一人として構造の川口衛さんは特筆されて良いでしょう。
素晴らしい頭脳と創造の天才である人物も、構造計算の根拠が伴わなければ実作として世にそれを遺す事は出来ませんが、丹下の代々木時代から一緒に苦楽を共にした川口衛さんの名が彼の回顧展の作品説明の幾つかに登場するのを見て、なるほどと言う思いに至りました。 -
現代だと、藤本壮介さんなどに受け継がれてきていると感じられる、当たり前をやるなら建築家としての存在意義を持たないのではないか、と言う東京大学建築の主軸としての矜持・・・と言ったらもしかしたら薄っぺらいかも知れませんが、そんなものを磯崎さんの建築にも感じます。
時代時代にこだわったテーマなどは当然同時代軸の中でも流行などもあり、感じられるのですが、彼の偉大さは様々な世界中の建築家を世に出すきっかけを作り続けた、仲間としての建築家を支えた部分が特筆されます。 -
そうした思想は丹下健三門下生として大阪万博を経験し、そこで一旦の虚無感に至り、その下の世代ほどに何もできない感には陥らなかっただろうが、色々と悩んで歩み始め、郷里の地縁あたりから自立して徐々に成長し始めると共に、建築そのものからもっと広範囲の世界観に至り、考え抜き、学び続け、連綿と古代から続く建築の歴史に思い至り、人間社会の構造や人と社会の関係性など様々な事をとことんまで考え抜き、生きたんだろうな、と考えさせられました。(結構軽率な薄い表現に恥じ入りつつ・・・)
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そして、構法も構造も様々に新しい挑戦を繰り返し、これだけの実作も残せた点では単に頭脳明晰であるばかりではなく、プロデュース力、押し出しのカリスマ性、ロジカルな議論展開、パフォーマンス、但し唯我独尊ではなく建築家同士の交流、中でも世界中の建築家仲間を持つ独自の感覚が彼にはあった、と言う気がします。(またまた軽率至極、恐縮乍)
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カタチとしての面白さ、的な発想から始まりそれを建築に具現化して行った濃い建築物も多く残しています。
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このチューブみたいな建造物も一時期彼の中では大きなテーマだったようです。
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カタチへの美意識、佇まいへの微細に入る追及、今回の回顧展では中庭にこの画像向かって左側の実作(実物模型)が置いてあります。(仕上がりは若干粗い印象ではありますが)
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水戸芸術館の二階廊下中央からパイプオルガン側。
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さて、1990年竣工の水戸芸術館の、線路側道路を隔てて近接したタテモノ、実は伊東豊雄さんの2023年竣工作品でした。
外見は何ということのない横長のハコで言われなければ何かの公共施設なんだろう、と言う程度にしか思われず素通りされるようなものでしたが、伊東豊雄の近作だと知った上で中に入るとなかなかのものでしたので同時にご紹介です。
丁度、市民によるオカリナ演奏が行われており、まさにこうした利用に相応しい空間の中でやさしいオカリナの音が響き渡る、と言う素敵な時間でした。
周りには周囲に暮らす(であろう)市民ら、壁際の椅子にも高齢の市民ら、と言う光景です。 -
木(集成材や合成板など天然木ではなく、加工されたもの)を利用したタテモノは日本古来からの伝統的寺社などを彷彿とさせる荘厳さも相まって、なかなかの大きな空間を素敵に作り上げます。
後輩にあたる伊東豊雄さんとしても、磯崎新さんの建築物の正面にこれを建てた事は何か思いがおありなのだろう、と考えた次第です。
当日はそこまで気づけませんでしたが、この建屋の屋上に登り立つと水戸芸術館全貌が見渡せるようです。 -
ここからは、いくつか撮った説明書などを列挙貼付としますが、特に解説なしです。
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水戸芸術館には併設されたレストランと喫茶店があり、丁度昼時を過ぎた頃だったのでお昼を頂きました。中華レストラン、美味しかったです。
水戸は駅前が十分に賑わいがあり食べる提案は探せばいくらでもある印象でした。
しかし駅前を過ぎると宇都宮と同じく旧市街地跡、みたいなエリアがあるほかは旧街道街的な由緒は感じられるも何かこれ、と言う決定打は無いのかな、と思いました。
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