団塊夫婦の日本紅葉巡りの旅・2025ー滋賀１・聖徳太子ゆかりの石の寺・教林坊へハイキング

2025/11/20 - 2025/11/20

11月下旬の三日連休前の平日の天気が良さそうだったので、まだ訪れたことのない京都の紅葉名所に行くことに。少し前に友人が源光庵を訪れ、見せてくれた写真の中に円窓の写真がなぜか印象に残っていたので、ついでに鷹峯にある光悦寺や常照寺なども訪れてみたくなった。さらに欲張って圓光寺や鞍馬寺、さらに滋賀県の教林坊、鶏足寺なども訪れることにした。
本旅行記（滋賀１）は、滋賀県の隠れた紅葉の名所・教林坊に、最寄りの駅から往復ローカルバスと徒歩（往復１時間）で訪れたときの旅行記です。快晴の中のハイキングで快適だったのですが、２度目の訪問も紅葉の見ごろにはやや早く、残念ながら真っ赤な散紅葉の庭には出会えませんでした。（表紙写真は、書院の中から望む本堂と庭園）

＜旅程＞
11月18日（火）町田から夜行バスで京都へ。
11月19日（水）朝6時頃京都着。
　　　　　 鷹峯(源光庵、光悦寺など）散策ー＞圓光寺ー＞鞍馬
　　　　　 鞍馬ー＞電車で滋賀県へ移動。
　　　　　　　　　　　　　　（石山駅そばのラックホテル泊）
11月20日（木）石山ー(JR)-＞能登川－（バス＆徒歩）ー＞教林坊
　　　　　 能登川ー(JR)-＞木ノ本-(バス)ー>鶏足寺散策
　　　　　　　　　　　　　　　（木ノ本駅そばの草野旅館泊）
11月21日（金）木ノ本ー(JR)->名古屋ー（新幹線）ー＞小田原
　　　　　　　　　　　　　　　　　（小田急線経由で帰宅）

エリア 近江八幡・安土(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

教林坊。滋賀県近江八幡市のJR安土駅から歩くと１時間もかかる交通不便な山里にひっそりと建っている寺で、推古13年(西暦605年）に聖徳太子によって創建された。別名「石の寺」とも呼ばれており、書院前の庭園は巨石を用いた桃山様式を象徴する池泉庭園。
教林坊へのアクセスは非常に不便で、安土駅からはコミュニティバスが出ているが、本数が1日4本しかなく使い物にならない。一方、安土駅の隣の能登川駅からは八日市方面への路線バスがあり、途中の国道石塚というバス停で降りると、教林坊まで徒歩30分で行けるので、今回はこのルートで行くことにした。

訪問した１１月２０日では、紅葉は書院裏の紅葉は7割くらいが紅葉していて、きれいだったが、入り口近くや庭園の紅葉は青葉がめだった。見ごろにはあと１週間ほどかかるかなと思えた。

11月20日（木）、宿泊した京阪石山駅近くのラックホテルの朝食は6時半からと早く、値段が安い割には十分おいしかった（朝食付きで一泊一人5,500円）。

石山駅7時47分発のJR電車に乗り、能登川駅で下車。駅の東口では、8時21分発の神崎線のバスが停車していて、乗った途端に出発。JR電車は通勤通学時間に重なったので、混んではいたが、座ることが出来た。バスはがらがらで、専用バスに近かった。15分ほどで国道石塚バス停に到着。このバスはJR能登川駅と私鉄近江鉄道の八日市駅を結ぶ路線バスだ。

国道石塚バス停から能登川駅まで戻るバスの時刻をチェックしてから、歩き始めた。時刻は８：３９。

バス停のすぐ先には国道8号が横切っていて、右折して（大津方面）しばらく国道8号線に沿って歩く。

国道沿いに15分位歩くと、清水鼻という交差点があり、そこを右折（上の写真）。さらに少し先で左折して旧道へ入る。狭いが平坦な道が続く（下の写真）。

道の途中、柿の木。渋柿か？

この道は交通量が少なく、気持ちよく歩けた。

バス停から30分ほど歩くと、左手に教林坊の臨時駐車場が現れた。以前マイカーで訪れたときにこの駐車場に駐車。そのときも空いていた。教林坊へは写真の右側の道を入る。寺のそばにも駐車スペースはあるが数台分のみ。教林坊へ向かう通り道はかなり狭いので、上と下で連絡を取り合って、車を通している。

入口から急な登り。門までのアプローチが長い。アプローチの紅葉のトンネルは青葉が多くがっかり。

9時17分。門前に到着。ネット情報では9時30分オープンとあったが（パンフレットにも9時半からとあった）、8時半から開いていた。お寺のオープン時間が紅葉期間は変更されているところが多いので、事前に確認したほうがいい。拝観料は一人1000円。

門から見えた奥の紅葉。

書院入口近くの紅葉。

ここはもう見ごろ。日当たりがいいからだろう。

きれいなもみじをアップで。

同上。

その横はみごとな竹林。順路はまず山の遊歩道を歩くようになっていた。

遊歩道途中のきれいな紅葉。

遊歩道から書院を真下に見下ろして。

書院横のこの木が一番きれいに紅葉していた。

さらに先まで行ってから書院の方向を見る。

遊歩道は本堂まで続いていて、その後本堂へ入る。

本堂に祀るご本尊。

本堂の中から書院を見る。

本堂の丸窓。

本堂の中からみた庭園と書院。

同上。

花手水越しの書院。

丸窓から見えた聖徳太子が教え説いたと言われる説法岩。

三日月窓からの眺め。

本堂を出て、庭園を横切り書院へ移動。写真は、書院前からの本堂。

手前の庭園の中には、亀やカエルを模した巨石も。

本堂と庭園をパノラマで（画像をクリックしてください）。

庭園の池の水面に映る紅葉。

水面に映る紅葉を拡大して。

奥の紅葉の林から池までを縦のパノラマにして見た。

竹林ともみじを拡大して。庭園のビデオ映像は、以下のYouTube参照。
https://www.youtube.com/watch?v=WLeuM1ka_4w

書院の中に陣取り、撮影する主人。前回来た時は、縁側に大勢の人が座っていて、書院の中からはまともな写真は撮れなかったが、今回は幸いほとんど人がいなかったので、中からの撮影がかなった。

書院の中から本堂と庭園を見る。赤い毛氈と緑色の苔庭のコントラストが美しい。

付書院から見た庭園。付書院から見る庭園を掛軸庭園という。

掛軸庭園の両側も入れてパノラマで（画像をクリックしてください）。

やや無理はあるが、本堂も入れてパノラマで（画像をクリックしてください）。

見学を終えて、入口の菊の花と記念撮影。帰りも30分歩き国道石塚バス停まで戻る。

国道8号に出ると、来るときは気づかなかった石像があった。てんびんの里五箇荘とあるので、石像は天秤棒をかついだ近江商人の旅姿。「菅笠」を被り、雨天用のマントの「合羽」をはおり、天秤棒には衣類などを入れる容器「行李」を両掛けにした姿。後で調べたらこのあたりに近江商人の屋敷があるようだ。その後、国道石塚バス停に到着し、待合室で10分ほど待っただけで、10時43分発のの能登川行きのバスに乗ることができた。

能登川駅からJRで長浜方面へ。能登川駅で乗った電車は手前の米原止まりだったので、後から来た電車に乗り継ぎ、12時40分すぎには長浜の先の木ノ本駅に着いた。途中の車窓からは、頂上付近が冠雪した伊吹山がきれいに見えた（写真）。当初は、教林坊の前に坂本比叡山口の西教寺に寄ることも考えたが、教林坊のアクセスの不便さを考えると、西教寺に行かなくて正解だった。また、午後に時間の余裕が出来たので、今日中に交通の便の悪い鶏足寺にも往復バスで行けることになった。（滋賀２へ続く）

この旅行記へのコメント （2）

• へびおさん 2025/11/25 21:14:33

  滋賀の紅葉

  miharashiさん
  
  こんばんわ。
  初めまして。
  滋賀の旅行記を大変興味深く拝見させていただきました。
  
  教林坊は初めて知りましたがとても素晴らしいお寺ですね。
  私も来週70代の母を連れて滋賀旅をするのでとても興味を持ちました。
  来週末まで紅葉がどうなるかが気になるところです。
  
  旅行記の続きはもしかして鶏足寺ですか？
  そちらも行こうと思っていたのですが来週末だと落葉が始まっていそうなので諦めたんです。
  次の旅行記も楽しみにお待ちしています！

  miharashiさん からの返信 2025/11/25 23:06:11

  Re: 滋賀の紅葉

  へびおさん
  コメントありがとうございます。教林坊は来週ちょうどいいのではないでしょうか。楽しみですね。私達は２度とも早すぎて、残念です。３度目はないと思います。鶏足寺は明日朝アップ予定です。ほぼピークにちかかったので来週まで持つかどうかですが、散紅葉はきれいかもしれません.
  miharashi