パンダと九寨溝と黄龍へ（４～５日目）※黄龍

2025/10/22 - 2025/10/26

今日は終日、黄龍観光。
添乗員と現地ガイドから「雪が降るかも知れないので、暖かい服装を」とのアドバイスを受け、ニット帽に手袋・ホッカイロは必須アイテム。
（乾燥するので、リップクリームも）

昨日の九寨溝より さらに標高の高い、約3600ｍまで上がるので（ちなみに 富士山は 標高3776ｍ）、高山病にならないように ゆっくり歩いて、時々 水分とって、腹式呼吸して．．．など、体調に気をつけながらのハイキングです。
そして 万が一のために、バスの中で １人１本ずつ 酸素缶を渡され、使い方の説明を受けました（詳細は文中で）

今日は とにかく歩きます！
思ったより ハードです。　ヘトヘトです（苦笑）

エリア 黄龍(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: 四川航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

今朝の出発は、7時15分。
今日も どんよりした はっきりしない天気です。
昨日と引き続き「雨が降りませんように！」

なお 防寒対策は バッチリ、準備万端です。

ハワード ジョンソン ティエンユエン チウチャイゴウ リゾート ホテル

ホテルを出発して約２時間後、宝石店に到着しました。

黄龍に行く前、標高差から 体を慣らすために、チベット族の宝石店で 約70分間のショッピングタイムです。
主に パワーストン・天珠の買い物ですが、最初にスタッフの説明で チベットの文化・信仰について、知ることができました。

ショッピングを終えて、再びバスで出発。
うぁ、前方の山、雪だ！
それに．．．晴れてきたのが、うれしい！！

午前11時、少し早いですが、ロープウェイ乗り場の近くにある 黄龍瑟爾嵯国際大酒店（セールクオ インターナショナル ホテル）２階のレストランで昼食です。

セールクオ インターナショナル ホテル ホテル

今日のメニューは、野菜中心の郷土料理でした。
どれも美味しかったです。

さて食後は、ここから ロープウェイ乗り場に続く遊歩道まで歩きます。

セールクオ インターナショナル ホテル ホテル

木造屋根付きのアーケード、とにかく なが～い距離の遊歩道が ロープウェイ乗り場まで続いています。
途中、中央に木製のバーで境界がつくられ、２列ずつ 列が乱れないように工夫されていました。

ロープウェイに乗り場まで、多い時は90分ほど 並ぶらしいですが、この時は40分で着きました。
それにしても ビックリするほど大勢の人だった！

やっと キャビンに乗れるところまできました。
チケットを係員に渡して、８人乗り、中国人観光客と同乗でした。

しかも 日本では考えられないほどの早さで、次から次へとやってきて、扉が早く閉まるので、滑り込むように乗ります（苦笑）
これぐらいのスピードでないと、多くの観光客に対応できないのでしょうね。

黄龍ロープウェー その他の交通機関

動くスピードも 半端なく早い！
乗用車なみ じゃあないでしょうか。
たった５分の間に、下山するキャビンを何台 見送ったことか。

黄龍ロープウェー その他の交通機関

あっという間に、山上に着きました。
今度は 電動カート乗り場へ。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

目の前の電動カートに乗りかえて、さらに約５分。
五彩池の近くまで 移動します。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

電動カートを下車した後は、この急な階段を一気に下りていきます。

すると 平坦な歩道に変わり、残雪の残る雄大な景色を見ながら 前へ進みます。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

分岐点に到着しました。
最初に、左の五彩池に向かいます。

約１時間後の１４時に 一旦、この分岐点に集合し、そこで メンバー全員の確認がとれれば、今度は右側の出口方面へと 各自で移動することになりました。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

分岐点から、最初に道教の寺院・黄龍古寺がありました。

古代の皇帝が治水を行う際に協力した龍が この地に住みついたという伝説があり、その龍の化身を祭ったのが 黄龍古寺です。
そのため この建物の各所に、龍の彫刻が施されていました。

黄龍寺 寺院・教会

中に入ってみました。
外の喧騒とは異なり、静寂のたたずまいです。
お線香の煙、お参りする人が途切れることはありません。

黄龍寺 寺院・教会

黄龍古寺の右側に、五彩池を見下ろす展望台へと続く遊歩道があります。
展望台は 数ヶ所あり、場所によって見る景色が異なるので、いろんな場所から見てみようと思います。
（階段を上がったり下りたりしますが 境目がわかりづらく、景色に気をとられ、思いっきり 転倒した人がいましたので、気をつけて）

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

ある一つの展望台から。
雪山をバックに見える水色の水面。

五彩池 (黄龍風景区) 滝・河川・湖

あれが 五彩池（標高3553m）です。
標高が黄龍で一番高い位置にあり、石灰岩でできた棚田。
池の水が五色に輝くことが名前の由来と言われています。

とても綺麗な水色が 不思議な魅力です。

五彩池 (黄龍風景区) 滝・河川・湖

今 展望台から見ていますが、下の歩道に降りて、分岐点へと 戻ります。

五彩池 (黄龍風景区) 滝・河川・湖

さてここで、酸素缶を紹介します。
同じ酸素缶を持っている人、途中で何人か見かけました。
使い方は、キャップ（マスク部分）を外して、キャップの上の部分を吹出口に はめ込むだけ。
マスクを鼻と口に当てて噴出ボタンを押し、大きく息を吸って酸素を吸入します。

私は幸い 使う必要はありませんでしたが、同じツアーの人で若干名いました。
高山病の初期症状として、吐き気や頭痛・手のしびれ などがあるようです。（酸素缶は、バスの中で全て回収です）

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

分岐点で集合した後は、出口方面へと下っていきます。
歩道を歩いていると、時々 荷物を担いでいる人と出会います。
九寨溝でも見かけましたが、これは恐らくゴミ。
トイレの排出物も このように袋に入れて 人が担いで下まで運ぶそうで、世界遺産の地を汚さない・流さないための策です。
それにしても重量があるし、出口まで随分距離があるよ。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

この人は、逆に下から荷物を運んでいます。
売店で販売する食材でしょう。
かなりの労力が必要ですが、他に方法はないのかな。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

争艶池（そうえんち）に着きました。
黄龍の中でも2番目の規模といわれ、約600を超える石灰棚があります。

争艶池 自然･景勝地

五彩池と また違った色です。
争艶池は 池の深さが場所によって異なるので、天候や光の加減によって色が変わるとのこと。

こんな棚が自然にできるなんて．．．不思議です。

争艶池 自然･景勝地

先に進んで、時々 後ろから流れてくる渓流を振り返りながら．．．さらに下っていきます。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

岩肌に雪が積もっていますが、今日は雪が降らなくて良かった。
風もないので、思ったより寒くない。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

明鏡倒映池（めいきょうとうえいち）を眺める展望台から。
鏡のような池に、周囲の風景を映しだすことが名前の由来だそうです。

う～ん、この時は 展望台の建物や人の影だけが見える。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

紅葉は まだちょっと早かったみたい。
今年は ほんの数日前まで暑く、急に寒くなったからね。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

盆景池（ぼんけいち）
この地点で、標高3300ｍまで下ってきました。
ここも 100を超える棚田状の池となっています。
池のあちらこちらに樹木などが生えてあり、まるで天然の盆栽のようだと言われています。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

水が陽の光で キラキラ輝いている。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

金沙舗地（きんさほち）です。
龍のウロコのような、金色に輝く石灰層の上を流れる川の斜面です。

ホント、ウロコみたい。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

洗身洞（せいしんどう）
幅40ｍほどの石灰華岩壁の下に洞窟があるそうで、残念ながら ここからは見えません。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

蓮台飛爆（れんだいひばく）
ゴツゴツした岩肌を 滑るように、水が勢いよく流れています。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

飛瀑流輝（ひばくりゅうき）
高さ14ｍ、幅68ｍの棚田状の石灰華滝です。
末広がりに流れ落ちてくるので、迫力があります。

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

迎賓彩池（げいひんさいち・標高3199m）
ここまで来れば、出口まで あともう少し！

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

やっと出口に到着しました（標高約3100ｍ）
分岐点から 写真を撮りながら下り坂を ひたすら歩くこと、２時間。
疲れましたぁ～！
16時30分にここに集合なので、まだ30分ありますが、座ったら もう動けない（笑）
しかし この後、さらに バス駐車場まで歩くのですが．．．これが遠くて 一番つらかった！

黄龍の景観と歴史地域 滝・河川・湖

黄龍の駐車場からバスに乗って、夕食場所に着きました。
Huanglong hotel ２階のレストランです。

今夜のメニューは、名物・ヤクの煮込みスープを含めた郷土料理。
ヤクの肉（写真一番右）を鍋で煮込みますが、初めて食べる肉なので緊張します。
ヤクとは 毛の長い牛で（バス車内から見ました）、ちょっとクセのある味でした。

夕食を終えて、黄龍九寨駅へ。
往路でも 気になっていましたが、バスの車窓から見える手を大きく広げた像。
これは誰？．．．現地ガイドに聞くと「赤軍兵士の像」だそうです。

黄龍九寨駅に到着しました。
すっかり陽が暮れましたが、19時10分発の高速鉄道で 成都東駅へ向かいます。

成都東駅 21:45着に到着。
ホテルは初日に宿泊した瑞峰国際酒店（レーフォント ホテル）
地上に出なくても 地下道で駅と直結していて、移動が安全で便利でした。

成都東駅 駅

瑞峰国際酒店（レーフォント ホテル）
２日目の朝に預けた荷物を受け取って、チェックイン。
初日の部屋と異なり、小さめの部屋でした。

遅い時間で、しかも明日は早朝出発なので、荷物を整理して休みます。

翌朝、ホテルを６時20分に出発。
朝食はホテルが用意したものを 空港に到着するまでバス車内でいただきます。
ドーナツにカップケーキ、ゆで卵、そしてナツメ。
これにパック牛乳がつきます。

普通に パンの方が良かったな。

成都天府国際空港 ９時40分発の四川航空で、関西空港へ。
無事に帰ってきました！