2025夏のイタリア旅 10　初めての野外オペラ～Verona編～

2025/07/04 - 2025/07/07

昼はヴェローナの街歩き、アレーナ・ディ・ヴェローナでの野外オペラを観ました。La Traviata（椿姫）です。

エリア ベローナ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食ルームは広くて豪華です。生ハムチーズなどのしょっぱい系もコルネットやケーキなどの甘い系も充実していました。

ホテル アカデミア ホテル

地元のハム、チーズがあるのは嬉しいです。パンにはさんでパニーノにして食べました。

ホテル アカデミア ホテル

最上階にジム、屋上にはテラスがあります。

ホテル アカデミア ホテル

眺めはさほど良くなく、周囲の屋根と塔のてっぺんが見えるだけです。夏はデッキチェアでのんびりというわけにはいきませんが程よい気温の時期なら寛げそうです。

ホテル アカデミア ホテル

朝食後、暑くなる前に街歩きに出かけます。エルベ広場はお土産の屋台でいっぱいでした。10年前もこうだったっけ？と思いながら歩きます。

エルベ広場 広場・公園

Basilica di Sant' Anastasiaサンタ・アナスタシア教会へ着きました。淡い色が縞になっているファサードが美しいです。前回来た時は無料だった気がしたのですが、有料になっていました。この教会だけなら４?、市内にある４つの教会に入れる共通券は８?です。（２０２５年時点）
全て回れるかはわかりませんが、とりあえず共通券を購入して中に入りました。

サンタ・アナスタシア教会の内部。ファサードもですが、天井も可愛らしい感じです。

サンタ・アナスタシア教会の床。モザイク好きなので床も丹念に見てしまいます。

教会を出た後はピエトラ橋へ向かいました。古代ローマ時代に作られた橋がもとになっています。石造りの古い橋も大好きなので外せません。ゆるい傾斜のある橋で、アーチが美しいです。橋の真ん中あたりで歌っている人がいました。

空がだんだん曇ってきています。暑さが和らいでいる気がしますが、雨が心配な天気です。

ピエトラ橋 建造物

ちょっと涼しくなったので調子に乗ってカステル・サンピエトロの方に登っていくことにしました。登っていくうちに暑くなり、ちょっと後悔しました。が、引き返すよりは登り切った方が早い、と思い休み休み上ります。

後から考えればケーブルカーがあるので、それを使えばよかったです。

アディジェ川とヴェローナの街を見下ろします。大変でしたが、これを見られたので大満足でした。

さっき渡ったピエトラ橋やドゥーモの塔が見えます。
空には雲が広がり、雨が降りだしそうです。

帰りは歩かず、ケーブルカーを使いました。乗り場近くのバールで休憩してからチケットを買って乗ります。ほんの２，３分で地上に到着です。

自動改札に切符を通しても、エラーで出られません。
どうやら登りの改札を通っていないといけないようで、
片道では自動改札が通れず、係員に頼んで通してもらいました。
片道チケットも売られてはいますが、基本は往復で乗るもののようです。

ヴェローナのドゥオーモに到着しました。天井が白いとそれだけですっきりシンプルな印象になります。

ドゥオーモ 寺院・教会

観光客は多かったのですが、広さと天井の高さのおかげで圧迫感がなく、心穏やかに、しばらくベンチに腰掛けて過ごしました。

ドゥオーモ 寺院・教会

ファサードの写真がうまく取れず、側面から撮影。茶と白のボーダーです。

ドゥオーモ 寺院・教会

ジェラテリアで休憩しました。ナッツ系のフレーバーがまろやかで美味しかったです。

アモリーノ (ベローナ店) スイーツ

エルベ広場まで戻ってきたところで雨が降り出しました。
商品が濡れないように屋台の人たちは大慌てです。

こういう時に晴雨兼用傘を持って歩いていると役立ちます。イタリア（というかヨーロッパ全般？）では日傘が珍しいのでさして歩いていると浮いている気はするのですが日差しが強すぎてなしでは過ごせませんでした。そしてこういう急な雨にも使えるので必須アイテムです。

エルベ広場 広場・公園

ホテルの戻って２時間ほど休憩して外へ出るともうきれいに晴れ上がっていました。
雨のおかげか暑さがちょっと和らいで歩きやすくなっています。

エルベ広場 広場・公園

ホテルには17時くらいまでウェルカムドリンクが準備されています。
その部屋にはかつてのオペラの小道具が展示されていて、ちびちびドリンクを飲みながら眺めることが出来ます。

これは蝶々夫人のものでしょう。

ホテル アカデミア ホテル

こちらはおそらくアイーダのもの。私が今回観るアイーダは近未来的な衣装や装置なのでこんなクラシカルな姿はおそらくしていないはず、、、と思いながら見ていました。

ホテル アカデミア ホテル

ソファーも座りやすく、涼しいので観光の合間に戻ってきて休憩していました。エレベーターや階段で部屋に戻るまでもない、というときにぴったりです。

ホテル アカデミア ホテル

お土産物屋で購入したマグネット。あまりの混雑にジュリエットの家には近寄らなかったのですが、こんな猫がいるなら行ってみたいです。

オペラは21時からで夕飯をどうするか悩んでいました。が、ホテルでOpera buffetをやっているとチェックインの時に教えてもらったので行ってみました。
軽食とちょっとしたお菓子があり、ドリンク付きで20?です。前日のディナーはお店を探すのに苦労しましたし、開演前にうろうろして疲れるのは嫌だったので私にはちょうど良かったです。

ホテル アカデミア ホテル

イタリアの夏と言ったら、のアペロールとおつまみ。開始時間とほぼ同時に入ったので他に誰もおらず、のんびり自分のペースで料理を取って寛いで食べられました。

ホテル アカデミア ホテル

開園時間くらい前にアレーナに着きました。今日の演目は「La Traviata」椿姫です。

入場時は金属探知機と目視による荷物検査があります。大きなペットボトルを持ち込もうとした人は拒まれていました。が、私の持っていた500mlのものはOKでした。基準がよくわかりませんでした。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

早めに入場してアレーナ内部をうろうろします。
開場してもまだ舞台セットの設置中でした。前日に外に置いてあったセットはクレーンで中に運び込まれます。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

値段と相談してこの日はアレーナの階段部分の前方 Poltrona Tribunaというカテゴリーに座りました。ここは背もたれとクッションの付いている席です。
中央の平土間部分（１つ前の写真に写っている席）は前方で座り心地もよさそうでしたが、値段が全然違うので、、、。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

続々と人が入ってきて後方の席も埋まり始めました。
空もどんどん色づいていきます。
アレーナ内部には水やビールを売るコーナーやちゃんとしたバールもあるので、
皆思い思いに過ごしています。プログラムや座布団の売り子もやってきます。

ちょうど開演時刻が日の入りの時間帯で、1幕目は空の色の移り変わりも楽しみながら観劇しました。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

1幕が終わって休憩時間です。すっかり日が落ちて星が見えてきます。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

休憩時間には2幕の準備しているのがそのまま見えています。

冒頭の場面に合わせて額縁のようなセットに南国っぽい柄の布かかけられています。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

すっかり暗くなり、舞台背後の石段がライトアップされます。
開演前に外からクレーンで運び込まれいた、大きなランプのようなセットが光りはじめました。1幕はじめと全く違う景色になり、一瞬自分がいるのが、現代なのか、古代なのか、はたまた椿姫の舞台となった時代なのか、わからなくなるような不思議な感じがしました。

La Traviataを観るのは初めてですが、椿姫という物語は知っていることもあり、全編イタリア語の歌詞でも行っていることや感情は何となく伝わってきます。英語字幕はありますが、かなり遠いので字幕を見ると舞台上の動きを見逃してしまうのでほどんど見ませんでした。

広い会場に歌声が響いて、音が降ってくる感覚にもありました。特にジョルジュ（アルフレッドの父）が息子を思ってヴィオレッタに懇願するシーンが素晴らしく、歌い終わった後なかなか拍手が鳴りやみませんでした。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

無事終演し、カーテンコールの後アレーナを出るとすごい人混みでした。1万人超が一気に外に出てきて、夜中0時過ぎとは思えない賑わいになります。
こんな時間だけれどちょっと一杯飲みたい気分になりましたが、お店はほとんど開いておらず、営業していたジェラテリアには行列ができていました。アレーナ近くのレストランやバールは開いていたのかもしれませんが、きっとそちらも混んでいるだろう、とあきらめてまっすぐホテルに戻ることにしました。

部屋に戻ると思いのほか疲れていたようで、ベッドに横になったらすぐ眠ってしまいました。