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宇治市にある源氏物語ミュージアムにやってぎした。<br />宇治駅からはちょっと距離があるので、行きはタクシーで向かい、帰りは徒歩で戻りました。<br />歩くと15~20分くらいですが、街並みを見ながらの散策は退屈はしません。<br />夏の暑い日は苦痛ではありますが・・・<br /><br />ミュージアム自体は落ち着いた雰囲気の建物です。<br />内装も平安時代をリスペクトしていて、良い雰囲気です。<br />展示内容は平安時代や平安時代から続く文化(香道)などの紹介と、源氏物語自体の紹介の基本二本立てです。<br />場所が宇治なので、「なぜ宇治十帖を紫式部は加えたのか?」の展示・紹介・解釈があるかな、と思ったのですが、これらの内容は無く、「光源氏終焉の地としての宇治」の紹介があるのみでした。<br />まぁ、これはこれで良いんですが・・・<br />光源氏無きあとの世界を描く意図にこそ、源氏物語の面白さがあると個人的には思うのですが。<br /><br />解釈の点での物足りなさはともかく、小説に関するミュージアムとしては一流の部類にはいると思います。<br />展示物や映像は綺麗かつ分かりやすく、美しさも感じます。<br />世界最古の小説の展示にふさわしい内容です。<br /><br />入館者には外人も散見されました。<br />外人にはしちむずかしい日本語の解説なんか、わからないので、このイメージ展示で十分なのかもしれません。<br />それならそれで、大和和紀の「あさきゆめみし」の展示くらいしても良いのではないかなぁ・・・<br />個人的には源氏物語に興味をもったきっかけが「あさきゆめみし」だったので。<br />国語が嫌いな子供でも、あの「あさきゆめみし」は面白く読めると思うので。<br /><br />「あさきゆめみし」はフランス人が歴史を学ぶときの「ベルサイユのばら」みたいなものだと思うんですよね。<br />大和和紀の展示を加える事を望む(笑)<br />

宇治源氏物語ミュージアム~"大和和紀"色が欲しかったが、雰囲気は良き

8いいね!

2025/10/07 - 2025/10/07

872位(同エリア1496件中)

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22

スネフェル

スネフェルさん

宇治市にある源氏物語ミュージアムにやってぎした。
宇治駅からはちょっと距離があるので、行きはタクシーで向かい、帰りは徒歩で戻りました。
歩くと15~20分くらいですが、街並みを見ながらの散策は退屈はしません。
夏の暑い日は苦痛ではありますが・・・

ミュージアム自体は落ち着いた雰囲気の建物です。
内装も平安時代をリスペクトしていて、良い雰囲気です。
展示内容は平安時代や平安時代から続く文化(香道)などの紹介と、源氏物語自体の紹介の基本二本立てです。
場所が宇治なので、「なぜ宇治十帖を紫式部は加えたのか?」の展示・紹介・解釈があるかな、と思ったのですが、これらの内容は無く、「光源氏終焉の地としての宇治」の紹介があるのみでした。
まぁ、これはこれで良いんですが・・・
光源氏無きあとの世界を描く意図にこそ、源氏物語の面白さがあると個人的には思うのですが。

解釈の点での物足りなさはともかく、小説に関するミュージアムとしては一流の部類にはいると思います。
展示物や映像は綺麗かつ分かりやすく、美しさも感じます。
世界最古の小説の展示にふさわしい内容です。

入館者には外人も散見されました。
外人にはしちむずかしい日本語の解説なんか、わからないので、このイメージ展示で十分なのかもしれません。
それならそれで、大和和紀の「あさきゆめみし」の展示くらいしても良いのではないかなぁ・・・
個人的には源氏物語に興味をもったきっかけが「あさきゆめみし」だったので。
国語が嫌いな子供でも、あの「あさきゆめみし」は面白く読めると思うので。

「あさきゆめみし」はフランス人が歴史を学ぶときの「ベルサイユのばら」みたいなものだと思うんですよね。
大和和紀の展示を加える事を望む(笑)

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • JR宇治駅下車。<br />「茶壷」の郵便ポストがお出迎え

    JR宇治駅下車。
    「茶壷」の郵便ポストがお出迎え

    宇治駅 (JR)

  • 宇治川を渡る。<br />鵜が魚を狙っていた(笑)

    宇治川を渡る。
    鵜が魚を狙っていた(笑)

  • 宇治といえば抹茶。<br />川沿いの茶屋には外人さんが溢れてました。

    宇治といえば抹茶。
    川沿いの茶屋には外人さんが溢れてました。

  • 源氏物語ミュージアムに到着。<br />造りは少し変わっていて、スロープを登ってしか入口には行けません。

    源氏物語ミュージアムに到着。
    造りは少し変わっていて、スロープを登ってしか入口には行けません。

  • 入口玄関は水場の上。<br />平安時代の庭園の近くに建つ寝殿のイメージ<br />(こんな距離感でなかったことは承知しているけど、この雰囲気は有りですね)

    入口玄関は水場の上。
    平安時代の庭園の近くに建つ寝殿のイメージ
    (こんな距離感でなかったことは承知しているけど、この雰囲気は有りですね)

  • 「響け!ユーフォニアム」が源氏物語と関係あったか、は知らないけど、このアニメは京アニ(京都アニメーション)だから、これはこれでアリなのかなぁ・・・

    「響け!ユーフォニアム」が源氏物語と関係あったか、は知らないけど、このアニメは京アニ(京都アニメーション)だから、これはこれでアリなのかなぁ・・・

  • 館内の展示室への廊下。<br />行燈と天板が良きイメージ。<br />建物全体に感じられるのが、現代建築でありながら、全体的に平安時代の寝殿の中をイメージさせる点。<br />この手の展示館はとかく「前衛的」な内装になりがちですが、ここは全般に落ち着き、日本の伝統や平安文化へのリスペクトを感じました。<br />「パヨク」が設計に絡んでいないのでしょうね<br />

    館内の展示室への廊下。
    行燈と天板が良きイメージ。
    建物全体に感じられるのが、現代建築でありながら、全体的に平安時代の寝殿の中をイメージさせる点。
    この手の展示館はとかく「前衛的」な内装になりがちですが、ここは全般に落ち着き、日本の伝統や平安文化へのリスペクトを感じました。
    「パヨク」が設計に絡んでいないのでしょうね

  • 企画展がありました(内部は撮影禁止)<br />源氏物語の江戸時代にける「二次創作」本の展示でした。<br />「薄い本」の存在は現代では知らない人の方が少ないですが、江戸時代にその存在があった、というのは面白い。<br />日本文化(サブカルチャー)の奥深さを知る良い機会でした。<br />

    企画展がありました(内部は撮影禁止)
    源氏物語の江戸時代にける「二次創作」本の展示でした。
    「薄い本」の存在は現代では知らない人の方が少ないですが、江戸時代にその存在があった、というのは面白い。
    日本文化(サブカルチャー)の奥深さを知る良い機会でした。

  • 常設展示エリアへ。<br />垂纓冠と蝙蝠扇がお出迎え。<br />光源氏と紫の上のイメージかな?

    常設展示エリアへ。
    垂纓冠と蝙蝠扇がお出迎え。
    光源氏と紫の上のイメージかな?

  • ジオラマは平安貴族の邸宅のイメージ。<br />実際にこのようなあ場面はなかったと推察されるけど、イメージは湧きやすい。<br />女性二人が遊んでいるのは貝合わせかと思ったけど、囲碁でした。<br />

    ジオラマは平安貴族の邸宅のイメージ。
    実際にこのようなあ場面はなかったと推察されるけど、イメージは湧きやすい。
    女性二人が遊んでいるのは貝合わせかと思ったけど、囲碁でした。

  • 牛車。<br />実物大みたいだけど、乗り降りは大変そう。

    牛車。
    実物大みたいだけど、乗り降りは大変そう。

  • のれんのような隠し出口を抜けると、現代的でありながら、どこか和風な通路が現れます。

    のれんのような隠し出口を抜けると、現代的でありながら、どこか和風な通路が現れます。

  • 先の部屋では平安時代のイメージを示す展示がメインでしたが、別の部屋では物語の世界を表す展示が。

    先の部屋では平安時代のイメージを示す展示がメインでしたが、別の部屋では物語の世界を表す展示が。

  • 暗い部屋のスクリーンでは次々と移ろう景色が移されていました。<br />これは秋のイメージ。<br />美しい。

    暗い部屋のスクリーンでは次々と移ろう景色が移されていました。
    これは秋のイメージ。
    美しい。

  • 最期の部屋。<br />こちらは物語から現代につながる展示が中心。

    最期の部屋。
    こちらは物語から現代につながる展示が中心。

  • 物語の年表が壁一面に。

    物語の年表が壁一面に。

  • 香道には詳しくないのですが、源氏香という香りの重ね方の考え方(設計に使い?)があるとの説明文。<br />始めて知ったので、なかなか興味深い。

    香道には詳しくないのですが、源氏香という香りの重ね方の考え方(設計に使い?)があるとの説明文。
    始めて知ったので、なかなか興味深い。

  • 源氏香の表し方はこのような記号で説明する、とあります。<br />五つの香りの組み合わせとはいえ、組み合わせ記号のなんと多彩なことよ!<br />香道って奥が深いんですね

    源氏香の表し方はこのような記号で説明する、とあります。
    五つの香りの組み合わせとはいえ、組み合わせ記号のなんと多彩なことよ!
    香道って奥が深いんですね

  • 香木の説明もありました。

    香木の説明もありました。

  • 香炉もありました。

    香炉もありました。

  • 奥の休憩スペースで1杯。<br />ちゃんと煎れたお茶って、なんで1杯目が甘いんだろう?

    奥の休憩スペースで1杯。
    ちゃんと煎れたお茶って、なんで1杯目が甘いんだろう?

  • おまけ。<br />宇治市のマンホール。<br />「源氏物語の街」と言っていても、郷土のイメージは源氏物語ではなく、宇治川なんですね。

    おまけ。
    宇治市のマンホール。
    「源氏物語の街」と言っていても、郷土のイメージは源氏物語ではなく、宇治川なんですね。

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