2012/03/19 - 2012/03/20
27205位(同エリア30676件中)
リュックさん
台湾滞在2日目
今日訪れる場所:台北、台中
・三蔵法師(玄奘大師の遺骨が収められた玄奘寺
・台中で宝覚寺、孔子廟
・宝覚寺名物、大きな布袋様の像
-
出発の時間が来た。
我々はバスが駐車してある場所にガイド女史の案内で歩いてゆく。
あれ!、昨夜と違う道!こちらのが断然近い。
きっとガイド女史が散策がてら遠回りをしたのだろう。
今日の運転手さんは昨日と違う。
おなじみのバスに乗り込む。
あれ!バスのシートはビニールシート。
昨日は同じバスを使いましょう」とガイド女史が言っていたのに。
バスの内装はシートが布からビニールになっている以外は同じ。
今日のバスの内装は昨日のバスより
一段と落ちる!座席シートのあちこちに引っ掻き傷があり、
破れたまま。車内に置かれたテレビは相当に年代のも。
映らないのでは。
しかもテープを貼って固定している。すごいの一言!
結果として、最後まで全行程このバスを利用する事になってしまった。
驚いたり、がっかりしたり、今日もいろいろあった。
バスは日月潭の周囲の山道を進む。
時折、木陰から湖が見え隠れする。しばらく走って、
小高いところに止まった。これから「玄奘寺」を訪れる。
玄奘寺は日月潭の湖畔南部の高台の上に建っている。
1965年に創建された寺で、
西遊記で有名な三蔵法師(玄奘大師)の霊骨が祀られている。
寺の門は道路より高い位置に有るため
寺の境内の内側からの山門の写真。 -
訪れた日も寺男?が一生懸命白ペンキで壁面を白く塗っていた。
綺麗に維持管理することは大変なことですね。
道路に面した場所に地図がある。
三蔵法師が長安(現在の西安)からインドに入り、
勉学の後、長安に帰ってきた足跡がここに記されていた。
20才の時に長安を出てインドに入り、
長安に帰ったのは645年、43才の時とされている。
ものすごい長旅である。 -
西遊記によると三蔵法師の家来に孫悟空や猪八戒などの動物が
出てくるので、お伽話のように思えるが、三蔵法師は
実在の人物のようだ。
寺の門をくぐると、正面に本堂が建ち、
玄奘大師の像が安置されている。
我々子供の頃、西遊記、三蔵法師の冒険話しは馴染み深く、
孫悟空などは当時のヒーローであった。
三蔵法師(玄奘大師)の霊骨は、中国、南京の天禧寺に
祀られていたが、日中戦争時、霊骨の一部が
日本兵により持ち出され、戦後、1955年に霊骨が返還され、
これを祀るためにこの玄奘寺が建立されたと説明された。
その後、1999年9月の大地震で玄奘寺も被害を受けたが、
今は地震前と変わらない状態に復旧されたと言う。 -
本堂の裏手の茶店?土産物屋が有る。
トイレ休憩と称してガイド女史が中に案内する。
女性従業員が我々にお茶を振舞ってくれた。
ガイド女史はしきりにお茶の宣伝をしていた。
商売熱心なガイド女史だ。 -
寺の庭に見晴台があった。
そこから日月潭の湖が一望に見渡せる。
今日は天気が良く気持ちが良い。
三蔵法師のお寺を後にバスは湖を周遊するように山道を下り、
湖畔で小休止。
ホテル前の湖水は濁って臭かったが、
この辺りの湖水は澄んで綺麗だった。
一見して中国人とわかる団体でごった返ししていた。 -
少々、執拗すぎるかもしれないが、
彼らが乗ってきた観光バスはどれも新しく、綺麗だ。
我々の中古車のようなバスとは大違い。
今の日本と中国の経済力の違いか!
出発!バスはまた山道を走り、やがて町?村中に入り、休憩。
ガイド女史、此処では高級な黒檀の家具が安く手に入る、
お買得だから、是非買ったほうが良いと執拗に勧める。
皆、仕方がなく、バスを降りて店内に入る。
店員が、入り口に並び、サービスと称して、
台湾バナナを配っていた。小ぶりの昔懐かしいバナナである。
終戦当時は物が無い時で病気にならないと
バナナを食べさせてもらえなかった。 -
狭い店内には黒光りする家具、彫刻が沢山陳列してあった。
女性店員が多い。嫌な予感。
案の定、客の一人ひとりに纏わり付いて、あれこれ熱心にすすめる。
小生はうっかり、仏壇の扉を開けて見ていた。
すると、中年のベテラン店員が来た。
「この仏壇安いよ!日本に運んであげるよ!いいでしょう!買って!」
「父母がなくなった時に仏壇をかってあるので2つはいらない」
「こっちのほうがいいよ。黒檀だよ」
「見たことも無いくせに、どうして分かるの?
父母の仏壇は紫檀で中は金張りだよ」
「この仏壇は中も真っ黒で暗いね」
こんな問答を繰り返し、「買わない意思を示しているが、
一向に意に介さない。
「仏壇は2つもいらない!」
と突っぱねた。
カミさんはついに根負けして、
黒檀の布袋様、靴べら、箸を買ってしまった。
まいった、参った。
外に出ると、何人かの仲間が所在なし気にタバコを吸っていた。
買う気も無いし、他に行くところも無いし、
仕方がないからここで時間を潰しているとのこと。
買い物には時間を掛け、観光は足早に!がツアーの特徴。 -
台中の旅
「工芸品店」と称して、執拗に勧められた家具店から
やっと解放され、再びバスに乗る。
ここから台中まで80KM、1時間半のロングドライブし、
台中市内に入る。台中に限らず、台北もそうであったが、
とにかく、スクーター、バイクが多い。
後ろに人を乗せ、雷のような速さで車の間を走り抜ける。
すごい活力、たくましさを感ずる。
台中は台北から約200KM南に位置する、商業都市。
17世紀、大陸から渡ってきた漢民族が造った街だ。
我々のバスは台中市街を右に左にと曲がりながら走る。
道路に面した商店街が立ち並ぶ。
しかし、商店街の間に、今にも朽ち果てそうな家屋が目立つ。
ほとんどがバラック建ての古い家だ。
ガイド女史によると、
台中では市街の新しい都市計画を進めている最中で、
古い家屋の立て直しには政府から補助金が出るそうだ。
従って、朽ち果てた古い家屋は人気があり、
不動産価格は新しい家屋より高いそうだ。
でも、古い家屋の持ち主は中々売却せずにいるので、
都市開発が遅々として進まないとのこと。
漢民族は抜け目がない。
台中の公共交通機関はバスだけなのだろうか。
でも、バスは走っている姿は一度もみなかった。
本数が少ないのだろうか。
人々は公共交通機関の不足を補う為に、
スクーターバイクを移動手段として利用しているのだろうか。
台北は地下鉄もあり、交通機関は整っていると思うが、
やはり、スクーターバイクが多かった。 -
台中では、宝覚寺、孔子廟を訪れた。
宝覚寺
1928年創設の仏教寺院。
この寺の様式は今まで訪れた寺の雰囲気が違う。
どうもこの寺は日本人の手によるものらしい。
寺の門をくぐると正面に大きな白い建物があり、
その中に木造の寺の本堂が有る。
本堂を大切に保存するためにこの大きな白い建物を造ったそうだ。 -
本堂の中に阿弥陀如来が安置されている。
まさしく日本式寺院だ。 -
本堂の建屋の前には2頭の象の彫刻と灯籠があった。
灯籠は日本式だ。 -
日本国陸海軍軍人軍属として
戦場に散華した台湾戦没者三万三千余柱の英霊の鎮魂慰霊碑で
ガイド女史は日本人には耳が痛い話なのでと
説明を割愛してしまった。遠慮しなくても良いのに。 -
戦前の日本人物故者、
14,000人が眠る日本人墓地がある。
ガイド女史はこの人達のお陰で台湾は
近代化したので今でも台湾人は当時の日本人に
感謝していると説明した。我々も合掌。 -
宝覚寺名物、大きな布袋様の像。
金色に塗られた本当に大きな布袋様の表情は
実に柔らかく、慈愛に満ちた優しいお顔だ。 -
孔子廟
台湾の各地に有りそうだ。
雑踏の中に建つ孔子廟から一足廟内に入ると、
ここは静寂の中。
とても静かで、掃除も行き届いていて気持ちが良い。
ここは本格的な中国様式の廟。 -
奥の建物の中に
孔子の両親、ご先祖様を祀った位牌。 -
廟の前は龍の彫刻。
孔子廟らしく、廟に隣接した周囲の建物には
いろいろなサークル活動や習字などを勉強をする教室があり
子供から大人まで幅広い年齢層が参加していた。
孔子廟を訪れた後、市中の中国レストランで客家料理の昼食。
客家料理(ハッカりょうり、中国語: 客家菜)は
中国の広東省、江西省、福建省と
台湾の新竹県、苗栗県、美濃などに住む客家の庶民的な
郷土料理と説明された。
台湾に来てからずっと3食中国料理。
どれもあっさりとして、美味しい。
しかし、これはXX料理と説明されて
もどれも同じような料理に見えてしまう。 -
昼食後、バスで台中駅にゆき、新幹線で台北に戻る。
台湾で新幹線に乗る。
中国の新幹線は日本の技術をつまみ喰いし、
未消化の粗製品で開業以来、事故が頻繁に起き、
危なくて乗る気にならない。
台湾の新幹線は日本の技術で作られ、
運行、管理も日本式を採用し、
今まで事故らしい事故が起きていないそうだ。
安心して乗れる。
台中駅新幹線構内。
平日でもあり、静かで綺麗だ。週末、休日はとても混雑するとのこと。 -
面白いもの発見!
日本の駅弁が売られていた。結構繁盛しているそうだ。 -
新幹線ホーム。
これから台中から台北に行く。
ガイド女史は間違えて隣のホームの台南方面に皆を連れて行った。
誰かが台北は隣のホームではないかとガイド女史に言うと、
「大変、間違えた」とばかり、
急ぎ、皆を隣の北上する新幹線ホームに連れて行く。
乗り遅れたら大変だった。
病み上がりのガイド女史、少し疲れが出てきた。
台北行きの列車を待つ。ホームは閑散としている。
我々以外の団体客らしきグループは見当たらない。 -
新幹線は定刻の14時36分にホームに入ってきた。
すごい!時刻は正確! -
日本でお馴染みの新幹線。皆慣れた様子で乗り込む。
降りる客が済むまで、皆大人しく待っている。
この当たり前のマナーを最近は守れないケースが多い。
降りる客がいるのに我先にとばかり、
降りる客を押しのけて、乗り込む客。
台湾の乗客はマナーが良い。静かに並んで待っている。 -
我々の席は通路側の席。窓側の席は開いている。
列車が走り出す。窓側の客は来ない。
しばらくして、窓側の席に移動する。
台北に到着するまで幾つかの駅に停車し、
その度に多くの客が乗り降りする。
窓側の席の客は来ない。
カミさんは駅に到着する度に元の席に戻る。忙しない。
結局、台北到着まで窓側の客は来なかった。
車内は日本の新幹線と多少内装が違う。
台湾流にアレンジしてあるのであろう。
車内のインテリアの配色は緑が多く、
華やかではあるが、当方にとっては落ち着かない。
新幹線は台中を滑る様に走りだす。
速度は瞬く間に時速288KMの表示。
そんなにスピードを出しているとは全く感じられない。
騒音、揺れもなく、乗り心地は良い。 -
15時36分。定刻通りに台北駅に到着。
台北駅はさすがに混み合っている。
台中の雰囲気とはまるで違う。
ホームからエスカレーターで階下に降り、
改札口を出て、お馴染みのバスが待つ駅の外に出る。
台中を出る時から降りだした雨は台北でも
小雨模様で湿度の高い南国ムード。 -
我々はこれから「お茶のセミナー」に参加して、
お茶の台湾式お点前を受ける。
母が生前茶道の教室を開いていたので
門前の小僧習わぬ経を読むではないが
日本式お点前の作法はわかる。
中国、台湾式お点前の華麗な作法に
接することが出来ると期待した。
薄暗い階段を下りた地下一階正面には
お茶の葉を焙煎しているカゴがあり、
客はここで茶の葉を手揉みして、
手を殺菌して、清めると案内された。
我々もここで、お茶の葉で手揉みして、手を清めたと思う。
清めた後の手の感触は何故かさっぱりしていない。
ベトベトしている。
大勢の客が、ここで同じ茶の葉で手揉みするので、
茶の葉自体がかなり汚れているのではないだろうか。
気持ちが悪くなった。
我々グループの一行はトイレに直行。
小生はトイレを使わなかったので、
店員に案内されるままに店内に入る。
店内には多くのお茶の商品が並んでいる。
この商品を囲む様に
中年のベテランらしき女性店員が大勢いた。
これはすごい。人件費だけでも相当なものだ。
小生は奥の個室に案内された。
他の人はまだトイレから戻っていない。 -
個室には大きな長いテーブルがあり、
各自の席にはお茶受けとぐい呑みのような湯のみが
用意してあった。
テーブルの中央には中年の女性がいて、
お茶のセミナーの用意をしていた。 -
「いらっしゃいませ」と流暢は日本語。
「今日は台湾式お茶の作法を勉強させていただけるとのことで楽しみです」
「ごゆっくりどうぞ」
「先生の写真を撮らせていただけますか」
「どうぞ、どうぞ」と笑顔でポーズをとってもらった。
そうこうしているうちに、
グループの一行がトイレから戻ってきた。
皆、それぞれ好みの席に座った。
全員着席したところで、
個室の仕切りが閉ざされた。お茶の先生のお話が始まる。
この店は台湾の阿里山で栽培した高山茶を扱っている。
阿里山のお茶は香りが豊かで、とても美味しいのです。期待が膨らむ。
先生はフラスコのような透明なガラス容器の茶壷に
お茶の葉をへらのようなもので2~3杯入れる。
鉄瓶から熱湯を注ぎ、
茶壺からビーカーのような茶海(ピッチャー)にお茶を移す。
透明なガラス容器なので熱湯が薄い褐色に変わって行くのがわかる。
この間の手さばきは慣れたもので素早い。
でも手際よく、お茶を入れているが、
優雅な作法と言うには程遠い!
まるで、理科の実験室のようだ。
まず、フラスコに個体(お茶の葉)を適量いれ、
ここにお湯を注ぎ、溶液を作る。まあ、こんな感じでしょうか。
この仕草から中国、何千年の歴史が全く感じられない。
お点前ではなく作業している感じ。
いろいろ説明してくれたが、
全て、商品説明と効能。
参加者の顔を見ながら、お肌が綺麗になりなす。
神経痛、高血圧、等々いろいろな病気に効果があります、
等々。熱弁を振るわれる。すごいお茶だ!万能薬みたいだ!
ビーカーのような茶海(ピッチャー)が参加者に回される。
各自、湯のみにお茶を注ぐ。小生のところにも来た。
お茶を湯のみに注ぎ、香りを確かめる。
お湯の匂いのみ。何の香りもない!お茶を口に含み、味を見る。
あれ~!まるで無味。
お茶の先生曰く
「どうですか、美味しいでしょ。
芳醇な香りと滋味はなんとも言えない奥の深さがありますよね!」と
参加者に賛同を求めるが、皆、無反応。
小生の嗅覚と味覚は鈍感なのかな~。
他の人達も同じように複雑な表情。
お茶の先生は手際よく理科の実験を続ける。
「当方美人」、「烏龍茶」などを皆に振る舞う。
しかし、どれも無味無臭の域。
小生にはまるでその差が分からない。
日本のスーパーで売っている烏龍茶の味に慣れているのであろうか、
こちらの方が味、香り共親しみを感ずる。
日本茶は香りが強く、滋味がある。
これはどちらかと言えば、淡白な日本料理に向いているし、
お茶会でのむ、お茶は渋みがあるので、
口直しとしてお茶受けに甘い和菓子が添えられる。
中国料理の味が濃く、油っぽい料理の口直しに
烏龍茶のような淡白なお茶が適しているのではないだろうか。
今回、お茶のセミナーと称し、
延々と商品説明を受けながら、
甘すぎるお茶受けを頂いたので阿里山のお茶の香り、
味が分からず仕舞いであった。
セミナーのあとは待ち構えていた大勢の女性店員の
売り込み攻撃を受けた。
どの商品も高い。
お付き合いで安いティーバッグのお茶を買い求めた。
帰国後、試飲したが、
やはり、同じく味がなく、香りも皆無に等しい。
今日も、一日、観光は急ぎ、ショッピングはゆっくりであった。
外に出ると、日が暮れて薄暗く、肌寒い。
今夜の宿は礁渓温泉。バスにしばらく揺れて、
海岸線に近い漁師町であろうか、鄙びた町で、
庶民の生活の息吹がひしひしと感じられる処だ。
日本でみられた終戦後のバラック建の様な建物が並ぶ
商店街の間に近代的な温泉ホテルのビルが林立する。
続く
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