2025年6月 ヘルシンキ、タリン

2025/06/12 - 2025/06/16

スイス、チェルマットとグリンデルワルトでのハイキングの後（「2025年6月 スイス、ツェルマットとグリンデルワルト」編）、初めての北欧旅行となるヘルシンキとタリンを3泊4日で観光。写真はタリンのアレクサンドルネフスキー聖堂。

概要は
6月12日 チューリッヒからヘルシンキに。ホテル周辺観光。
6月13日 ヘルシンキからフェリーでタリンに。タリンの日帰り観光。
6月14日 終日ヘルシンキ観光
6月15日 ヘルシンキ観光後、チューリッヒに戻る。
6月16日 チューリッヒから帰国。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月12日(木)

チューリッヒ空港からフィンエアでヘルシンキに。

スイスでのハイキングに同行した息子の帰国便に合わせて、6時過ぎにチューリッヒ空港に。私達のヘルシンキへの出発は10時50分（フィンエア1512便）

ヘルシンキ空港から鉄道で ヘルシンキ中央駅に。
駅にはウクライナの国旗が掲げられていた事と、カモメが飛び交っていたのが印象的。

ソ連時代に侵略されたフィンランドにとってロシアによるウクライナ侵攻は、地続きの長い国境線に接する地政学的な視点からも、身近な切迫する脅威であったであろう。ウクライナの国旗掲揚はウクライナへの連帯と反ロシアの強い意思表示と感じた。
軍事的非同盟を貫いていたフィンランドは、ロシアのウクライナ侵攻後にNATOに加盟している。

三泊したヘルシンキ中央駅の西側に位置するソコスホテル。

ホテルにチェックイン後、早速街歩き。
ホテルから徒歩でテンペリアウキオ教会に。

カンピ礼拝堂に。

テンペリアウキオ教会は岩石の構造物であったが、ここは木造の礼拝堂。

ヘルシンキ中央図書館（Oodi）に。
ここでもウクライナ国旗が、フィンランド国旗とEU旗に並べて掲げられていた。

ヘルシンキ中央図書館は図書館の枠を超え、工作室やホールまで備えた総合文化センターとしての機能を持つ。パンフレットには「文化と創造のオープンスペース」とある。
写真は3階の図書館（部分）

ヘルシンキ中央図書館から市内中心部に。写真はストックマン百貨店。手前には「三人の鍛冶屋」の像。

アカデミア書店へ。

書店の内観。上方は「カフェ・アアルト」。

二日後の市内観光の際、折角だからとこここで昼食。日本語メニューもあり、私は生ニシンのサンドウィッチ、妻はシナモンロールを注文。生ニシンのサンドウィッチは初めて食べてみたが、とても美味しく頂いた。

6月13日（金）

今日はフェリーでエストニアのタリンに渡り、日帰りでタリンの観光に。
ヘルシンキ西ターミナル9時発のエケロラインでタリンに向かう。

これから最終日の空港までの移動に備え券売機で公共交通機関券・「ABC 3日券」を買い、トラムでフェリー乗り場に。

窓口で予約確認書を乗船券に交換するが、その際パスポートの提示が必要（コピーでは不可）。パスポートの事は完全に抜けていた。急遽、パスポートを取りにタクシーでホテルまで往復。 早めにフェリー乗り場に到着していたので、9時の出航時間までには十分に間に合ったが、大失態。
写真はフェリーに乗り込む乗客。

船内ではバンド演奏が行われていた。

船上デッキへ。

ヘルシンキを出航して2時間余りでタリンに入港。

フェリーターミナルから旧市街の入り口に位置する要塞「太っちょマルガレータ」に。 ここからトームペアの丘を目指す。

トームペアの丘に行く途中のロシア大使館。

大使館前には、ウクライナ侵攻に抗議する横断幕やロシアの反体制指導者ナワリヌイの肖像が貼り出されていた。フィンランドと同様、ロシアと国境を接するエストニアのロシアに対する強い抗議と警戒感を感じた。
パトカーが駐車し警官も配備されているが、当該大使館の施設での抗議（展示）を制する事は無く、容認されているようだ。

トームペアの丘の展望台から旧市街を望む。ここからトームペアの丘を観光。

トームペア城。現在は国会議事堂。

ヘルマン塔

アレクサンドル・ネフスキー聖堂

トームペアの丘から聖ニコラス教会に。

「死のダンス」、ガラスに覆われて展示されている。

聖クリストファの木像

絵画に描かれている聖クリストファは観た事はあるが、木像では初めて。背負っているのは地球。幼子イエスを象徴していると思う。この木像の聖クリストファ、「死のダンス」と同様に大変興味深く、印象に残っている。

階上でパイプオルガンの演奏が始まった。

演奏の終わりまで祭壇を前に皆と聴き入る。

展望台に上がりタリンの景色を眺める。

聖ニコラス教会からビル門へ。

ビル門の片側には花屋さんがずらりと並ぶ。これほど見事な「花屋さん街」を見たのは初めて。ビル門よりこの花屋さんの景色が心に残っている。

石畳の小路をぶらぶら歩いて、旧市街の中心部に向かう。

「職人の中庭」へ。思っていたよりも狭い空間。

妻の希望でリネンの専門店「ZIZI」に寄り、買い物。

聖霊教会に。

桟敷席に描かれた「貧者の聖書」。文字の読めない人の為に描かれたという。

教会内部（ポストカードより）

タリン港に戻り、18時30分発のフェリー（写真）でヘルシンキに帰る。

タリン到着が11時15分。フェリー出航の1時間前にはタリン港に戻る必要があることから、タリンでの観光は6時間余り。
予定していた観光要所の総てを６時間では回れなかった。

6月14日（土）
今日は終日ヘルシンキ観光。

朝一番でヘルシンキ中央駅前からバスに乗り、シベリウス公園に。

シベリウス公園からトラムでアラビアミュージアムに。

併設されている売店ではメンバー（My Iittla）限定のセールが開催されていた。店員（日本人）さんが「今ここでも、メンバー登録が出来ます」と、妻にスマホでの入力手順まで教えてくれて、ここで会員登録。
セール利用で予定外の買い物があったかも。

アラビアミュージアムからバスで市内に戻り、アテネウム美術館に。

初見の画家の作品が多い中、ムンクやセザンヌ、ゴーギャンの作品も展示されていた。
写真はゴッホの「オーベルジュオワーズの道」

ヘルシンキ大聖堂では結婚式が行われていた。

大聖堂下の元老院広場では着飾った多くの人集まり、お祭りの様子。後で、夏至祭のパレードで市内に繰り出す人々の集合だったのでは、と思った。

ヘルシンキ大聖堂からブラブラと南に下り「ヘルシンキ・セカンドハンド」に。
途中にあるアルテックの中古品店「Artek2nd」は土曜日で休業。

広い店内に所狭しと中古品が並べられている。特に食器類が多い。

日本からのバイヤーと思しき人が、メモを片手にカート一杯の買い物をしていた。妻は嬉々として店内を回っていたが、休憩する椅子も無く、見て回るのは嫌いではないが、長い時間は私にとって些か苦痛。

ヘルシンキ・セカンドハンドから、途中にある骨董店を覗きながら、中心部のエスプラーティ公園に。

公園に並行する東西の通りではサンバチームのパレードが行われていた。 ここで、このパレードが夏至を前に夏の到来を祝う夏至祭の出し物の一つと知る。

6月15日（日）

今日は実質的に旅の最終日。骨董市（フリーマーケット）巡りと街歩きの後、ヘルシンキ空港からチューリッヒに戻り、翌日帰国。

中央駅から地下鉄でハカニエミマーケットの骨董市に。
地下鉄駅が非常に深い。新聞に「人口約560万人のフィンランドには、全国に約5万5千か所に480万人を収容できるセルターが設置されている」とあったが、地下鉄駅構内もセルターになっているのかと思った。

食器を手に取って見ていたら、店のご婦人が「カワイイ、カワイイ」と勧めてくれた。「可愛い」がここまで浸透しているとは。

ハカニエミマーケットから地下鉄でマーケット広場に。開催されているフリーマーケットを巡る。

ここの屋台で、揚げたてのニシンのフライとサーモンスープで昼食。

マーケット広場からエスプラナーディ公園を通り市内中心部に。

街歩きの途中、ガイドブックに「ローカルに人気の大型書店」と紹介のあったスオマライネンに寄ってみる。

店内には座り心地のいい椅子とテーブルが各所に置いてあり、整然と並んだ本棚の日本の店舗とは趣が異なる。
フィンランドでも漫画ブームなのか漫画専用の本棚があり、「ONE PIECE」などが陳列されていた。

ホテルに戻り預けた荷物を受け取って、 ヘルシンキ中央駅から鉄道（写真）でヘルシンキ空港に。
ヘルシンキ発16時30分のフィンエア1513便でチューリッヒ空港に戻り、イビスバジェットに宿泊。

6月16日（月）

チューリッヒ空港からKL1918便でアムステルダム経由で帰国、翌朝関空に。
スイスでのハイキングを合わせて2週間の旅も無事終了。