2023/10/10 - 2023/10/11
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しなちくさん
この旅行記のスケジュール
2023/10/10
2023/10/11
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2024年11月に惜しまれつつ引退した立山トンネル内を走るトロリーバス。
鉄道ファンとして見逃せない存在・・・というわけではありませんでしたが() なかなか足を運ぶ機会もないところなので、混み合う前の2023年シーズン中に行ってまいりました。
Vol,1は首都圏出発~黒部ダム到着
です。
それではスタートです!
Vol,1→https://4travel.jp/travelogue/11990874 …イマココ
Vol,2→https://4travel.jp/travelogue/11993027
Vol,3→https://4travel.jp/travelogue/11993318
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旅行の計画って、大まかに分類すると2-3か月前くらいから念入りに立てるタイプと1週間後に休みができたからぷらっと行ってこよ~という2パターンがあると思いますが(偏見込み)、今回の私は完全に後者。
以前からトロリーバス以外にも黒部ダムや紅葉のアルペンルートを巡ってみたいと考えてはいたのですが、なかなか機会がなく「今だっ!!!」というわけで交通機関やホテルを予約。
・・・しようにも、冬季閉鎖となる上に作られた場所が場所なので全てがお高め。ほんとは新宿からアルペンルート入口である扇沢まで直接乗り入れる夜行バスで向かおうと思っていましたが、時すでに遅し状態で満席。それなら前乗りで信濃大町まで向かい朝一番の路線バスで現地入りや!というわけで、やってきたのは池袋のサンシャインシティバスターミナル。
まずは松本行の高速バスに乗り込みます。サンシャインシティ ショッピングモール
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松本といえば(バス社会においては)アルピコ交通の牙城となっており新宿~松本はアルピコ・京王の両バス会社のドル箱路線となっているわけですが、今回利用した昌栄バスの「どっとこむらいなー」は池袋発着ながら独立3列シートでまさかの2,000円台!
新宿~松本はアルピコ軍団()の他にJRの特急あずさも走っていますが、いずれもこの低価格には及ばず、ネットで探して見つけた時にはおもわずガッツポーズ(笑)
本数が少なく、池袋発は昼行2便・夜行1便となっていますが、今回は時間が全て合致し最高の旅の滑り出しとなりました。
独立3列で車内にはお手洗いも付いていますが、高速道路上のPA/SAでのドア開放もあるので安心。
客層は若い人が多いように見受けられました。平日昼間でも使う人はいるんですね・・・
池袋からは一般道で新宿エリアへと向かいそこから中央道へ。まずは談合坂SAで1回目の休憩です。EXPASA談合坂 下り 駅
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談合坂からは2時間弱。諏訪湖SAで2回目のドア開放休憩となりました。
隣にいるのはバスタ新宿発の木曽福島行京王の高速バス。
駒ヶ根や飯田、木曽福島など首都圏から鉄道では直接いけないところに高速バスの有用性が発揮されるようで、これらのエリアでは対都心との結びつきがかなりあるのかな?と思われるところです。諏訪湖サービスエリア 道の駅
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利用したのは池袋14:00発、松本駅前17:40着の便でしたが、都内の渋滞に巻き込まれたため池袋出発が5分遅れ、松本到着は40分以上の遅延となりました(路線自体は秋葉原始発で松本エリアを経由し長野駅行となっています)
高速バスに乗る以上遅れることは想定内でしたが、予想以上に遅れたなぁと(苦笑)松本駅 駅
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今日のお宿は信濃大町に取っているのでもう少し移動が必要ですが、ここで夕食タイムとすることに。
せっかくだから山賊焼きでもと調べた結果、駅ビル内に入っている「松本からあげセンター」に決定。居酒屋テイストなお店でしたが、一人利用でも空いていたからかテーブル席に案内されゆったりと食事を楽しむことができました。
・・・あれ?なんか思ったより少ない・・・?松本からあげセンター グルメ・レストラン
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バスが遅れたこともあり、ササっと食べて大糸線のホームへ。
松本近郊エリアではありますが、信濃大町まで行く列車は夕方時間帯でも45分~1時間に1本。
車内は学生・サラリーマンで席が埋まり立客の姿も。
信濃大町までの50分間でどこまで立つのかなぁ・・・と戦々恐々としていましたが、、、JR大糸線 乗り物
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15-20分もすると車内は空席が目立つ結果となりました。
終点信濃大町まで乗り通したのは10人ちょっとだったかな・・・
ほとんどが通勤客のようで私のような観光っぽい人の姿はありませんでした。まぁこの時間に来てもどこにも行けないですからね・・・信濃大町駅 駅
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本日のお宿は信濃大町駅から歩いてすぐのところにある竹乃家旅館。
食事なしの素泊まりだったのでそこまで高く感じることはありませんでした。(トイレ・風呂が供用だったこともあり価格が抑えられているのかも)
部屋は特段問題ありませんでしたが(鍵のかけ方が特殊だった記憶がおぼろげながらある)、受付はちょっと暗め。暗くなってから行くと迷う可能性があるかもしれません(?)竹乃家 宿・ホテル
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フロント部分は明るいですが、それ以外が・・・
というのはこれくらいにして、信濃大町発の1便目に乗るためにホテルを後にします。 -
昨晩は暗くて何も見えなかった外観。
値段が安いのであまり文句は言えませんが・・・ -
信濃大町駅前のバス停へとやってきました。
時刻は朝6時を少し回ったところ。
この時間は始発列車も到着していないのでこの場にいられるのは大町エリアに宿泊していた人くらいですが、6:15の発車前には10名ほどの乗客が乗り場へ終結。軽装なのは私と他2-3名くらいで、他の人たちはガチ登山の風貌を呈していました。
バス乗り場の横に案内所があるのですが、始発の15分ほど前に係員が来て窓口営業開始となりました。今回は事前にWebで「立山黒部アルペンルートwebきっぷ」を購入していたため立ち寄る必要はありませんでしたが、バスで扇沢までの片道などの場合はこちらで切符を購入する形となるようです(閑散時間帯についてはバス車内のみの対応になるケースもあるようですが)。 -
それにしても味があるいい駅舎ですね~~~
まだ列車が着く前なので駅舎は閑散としていますが、以前運行されていたムーンライト信州などは5時過ぎに到着していたのでそんな時代もあったんだろうなぁと勝手に回想してみたり(?) -
バスがやってきました。
所要時間は30分少しですが、高速仕様の大型車が来たのは意外。
大きな荷物はトランクルームに預けることができますが、これから登山なりアルペンルートを回るのにそこまで大きな荷物を持っている人なんか・・・いるんですよね(((
個人的にあまり縁がないので考えもしませんでしたが、登山をされる方ってすごい大きさ&重さのリュックをしょって登っていっているわけでして。中には食料をはじめ多くの資材が入っていると推察されますが、よくもまぁそんなことを・・・とちょっと引いてしまっている自分がいました(苦笑) -
ここにも踊る「立山黒部アルペンルート」の文字。
気分が盛り上がります! -
バスの乗り場付近には段差縮小用のステップが。
こうした配慮は嬉しいですよね~
後ろにはバス乗車券発売窓口が。 -
時刻になりバスは信濃大町駅を発車。
バスは駅周辺~大町温泉郷まで複数の停留所に停車していきますが、けっこう中間バス停からも乗車客がいるのは驚き。
目的地は全員同じなので、徐々に連帯感ではありませんがそうしたものが高まっていく車内です。 -
平坦だった信濃大町駅周辺はとうに過ぎ、バスは山間部へと歩を進めていきます。
「アルペンルート」ですからね。
入り口部分とはいえ、かなりの山岳エリア。
道路には落石防止のトンネルなどが設置されています。 -
まもなくバスは終点の扇沢駅に到着。
途中停留所からの乗車時は現金で降車時に支払い。
信濃大町駅~扇沢駅の往復に限っては往復割引が効く乗車券を先述の窓口で発売しているようなので、登山目的の方などは事前に調べておくと良いかもしれません(有効期限など確認事項もあるのでHPチェックは必須です) -
車窓には土砂が崩れてできたであろう川が流れている姿が確認できます。
これからこうした景色をどれくらい見ることになるのか、自然の力を感じることができる瞬間でした。。。 -
信濃大町駅から30分強。
バスは扇沢駅へと到着しました。
(先にも触れましたが)今回は「立山黒部アルペンルートWebきっぷ」を利用していましたが、きっぷに含まれるのはここ扇沢~電鉄富山のみ。信濃大町駅~扇沢駅のバスは含まれていないのですが、オプションとして定価ではありますがオンラインで事前購入ができるので前もって調達しておきました。
券がない場合、大町駅前の窓口で購入するか車内での現金支払いとなるのですが、途中停留所からの乗車客がそこそこいた中で支払いに時間を取られたくなかったこともあり個人的には大成功。降車時に予約画面を乗務員に提示して降りることができるようになっていました。
あとは前の方に座って他の人よりいかに早く降りるかがカギとなってくると思われます。
信濃大町駅からのバスとしては1便目でしたが、既に黒部ダムへと向かうバスのチケット窓口には列が。自家用車で来てここ(扇沢)に車を停めている勢が大半かと思われますが、場合によっては満員で次便に回されるかも・・・?扇沢 自然・景勝地
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じゃあ?気に写真撮ってるお前は大丈夫なのか?という声も聞こえてきそうですが、窓口の営業開始が始発便の40分前であるのに対しWebきっぷの受取機は既に稼働開始。
予約画面からQRコードを出して画面にかざすだけなので、(前作業を入れても)1分もかからずに完了してしまうのです。
そしてWebきっぷでは扇沢駅からの関電トンネルバス、立山駅からのケーブルカーの時刻を指定できるので繁忙期でも朝一番に乗り込む必要がないというメリットも。。。 -
まだアルペンルートの入口ですが、随分と山の中へとやってきた感はあります。
窓口も営業が始まり人がどんどん流れてくるので、乗り場入口へと移動していきます。 -
機械から出てきたのはアルペンルートWebきっぷとオプションで付けていた信濃大町→扇沢のバス券。
・・・なんでバス券がここで出てくるん?
いらないんやけど? -
階段で2階へと上がり待機列へ。
既に先客がおりバスの最前列は厳しいか・・・? -
電光掲示板に先発の時刻が記載されているので確認。
ここから先、立山駅のケーブルカーまで同じ仕様の案内が続くので(乗り物は違っても運営が同じなので)分かりやすくなっているのはありがたいところです。
それにしても・・・右側の液晶でなんちゅうもんを見せてくれるんや() -
アルペンルートと言っても、立山側だけ・黒部だけという楽しみ方も全然アリということで、黒部湖おすすめコースの紹介も。
※遊覧船については2024年シーズンを最後に運航終了となっています -
少し前まではここ扇沢~黒部ダムを結ぶ路線もトロリーバスで運行されていましたが、
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2018年シーズンを最後に電気バスへ切替済み。
立山のが国内では最後の運行となっており、こちらの切り替わりにより日本で現役のトロリーバスは見られなくなります。 -
発車時刻の5分前を切ったころ、ようやく改札が開始され次々と乗り場へと向かっていきます。
バスなので1台ずつの運行となっていますが、通常の道路のように複線ではなく途中で行き違いなどもあり(混雑期には)複数台での運行となっている様子。
一番前からの景色を楽しみたいところなので前の方へ、、、関電トンネル電気バス 乗り物
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1番前の席ゲットです!!!
私よりも前に歩いていた人がいましたが、グループだったからか後部の並び席の方へいったこともあり一人で悠々とゲットしたかぶりつき席。
燃料タンクがこの位置にあるので俗にいう「ヲタ席」はありませんが、これくらいの方が運転士も視線が気にならなくて良いのかな~と感じるところです(経験者は語る。)
それにしても、置いてある防煙マスクというのが非常に気になるところですが・・・ -
時刻は7:30。
バスは定刻に扇沢駅を出発。
色づいてきた紅葉もこの先どのようになっていくのか気になります! -
全員が(登山客を含めれば)観光客である車内。
自動音声による車内案内に耳を傾けながらバスは進んでいきます。
(先述しましたが)以前はトロリーバスでの運行だった扇沢~黒部ダム。
トロリーバスというのは道路上を走るものの架線から電気を引っ張ってきてそれを動力にして動く仕組みであり、現在は電気バスに置き換えられたので架線は撤去されていますが、一部の架線柱はまだ残された状態でした。
山間からの景色が見えるので、かぶりつき席ご希望ではない場合進行向かって右側の席がオススメかもしれません。 -
バスはほどなくして関電トンネルへ。
飛騨山脈の1つである赤沢岳直下を貫通しており、ここから先は終点の黒部ダム駅を含め地上に出ることはありません。
トンネル内には一部勾配も。 -
ひたすら続く直線道路。
天井部分の電線は架線があった時代の名残でしょうか -
この関電トンネルの建設工事で最も難儀したのが青色で表示されている破砕帯。
突破するのに7か月もかかったそうですが、そこには技術者をはじめ多くの人の知恵と努力が結集した姿を今こうしてみることができるのです。
今でも水が湧き出ており、当時はもっとすごかったんだろうなぁなどと考えていたらバスはあっという間に通過してしまいました。 -
長野・富山で構成されるアルペンルートですが、我々は早々に富山県側へ。
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全長5.4kmもある関電トンネル。
4工区に分けられた工事ですが、貫通したのは工事開始から1年半後。先に触れた破砕帯に行く手を阻まれ一時はトンネルだけではなく黒部ダムの供用開始も危ぶまれたそうです。 -
先ほどの破砕帯も含め車内から眺めるのみ。
破砕帯の方は降りて見学できる専用のツアーがあるそうですが、人数制限があるようで応募者多数の場合は抽選制だとか。
一度くらいトンネルの中を味わってみたいものです。。。 -
さて、ここまでトンネルを進んできたわけですが幅が単線分しかなかったことに気が付いたでしょうか?
扇沢~黒部ダムを結ぶトンネルはこれ一つだけなので、途中で行き違いができるスペースが確保されているのですが面白い(?)のは信号機があること。
これで途中でお見合い状態に!!!なんてことにならないように工夫がされています(トロリーバス自体が鉄道事業法に基づいて営業されていたのであるとか(?))
※小生不勉強でもありますので誤り等あればご教示ください
扇沢発の1便目ということで黒部ダムからの出発便はないので、軽く運転停車をし信号現示が青になったところで再出発。 -
トンネル内は電気バス以外に黒部ダムに関係する一般車両の通行もあります。
ただ、むやみやたらに通行できるわけではなく先ほどと同様に信号機に沿って走行することができるようです。 -
扇沢から6分ほどで黒部ダム駅へ到着。
気持ちなんだかひんやりしているように感じます。黒部ダム 名所・史跡
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後続のバスも含めて続々と人が降りてきます。
※バスだけの写真を撮りたかったのに全然人が割けないので諦めました
長くなったので一度このあたりで。
続きもよろしくお願いいたします。
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