2025/06/20 - 2025/06/20
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SamShinobuさん
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全員でのパリ観光は2日間。その最初が有名な観光地ではなく、セーヴル磁器の美術館というのがいい。その後、パレ・ロワイヤル、シャンゼリゼ通り、凱旋門、エッフェル塔と回り、パリ日本文化会館で友人の講演を聴いた。夕食はパリ在住の友人宅に招かれて、うさぎ料理を振舞われた。
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朝8時の気温は21度。気持ちのいい朝だ。
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La Table des écoles
ホテルの目の前にあるカフェで、ひとり朝食にしよう。 -
美味しそうなパンが並んでいる。
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カフェラテ4.6€ (760円)
クロワッサン2.2€ (370円)
このクロワッサンが本当に美味しくて、びっくりした。 -
9:00にホテルロビーに全員集合。
皆さん自分の都合のいい日にパリ入りし、帰りも別々だが、今日から2日間一緒に観光する。観光プランはパリ在住の友人に任せ、彼女の案内で市内見物だ。 -
地下鉄10号線 Maubert - Mutualité駅
パリ在住の友人にナビゴイージーを買ってもらう。ナビゴイージーとはSuicaやPASMOのような交通系ICカードのこと。面白いのは、日本と違ってお金をチャージするのではなく、乗車券をチャージする。というのも、メトロはどこまで行っても一律2.5€、バス(トラム)は一律2€なので、それぞれを何枚というようにチャージする仕組み。
まず改札横の窓口でカードを2€で購入。それにメトロ10枚分25€と、バス(トラム)4枚分8€をチャージしてもらった。合計35€(約6,000円)。これで旅行中のタクシー以外の乗り物は全て乗ることができた。 -
現金を扱うと危険だからという理由で、窓口では現金が使えない。ここで言う危険の対象は乗客ではなく駅員のほう。窓口に現金を置いておくと襲われるかもしれないということらしい。
券売機は現金が使えるタイプもある。 -
ここでトラブル発生。メトロに乗ってMichel-Ange-Auteuil駅で乗り換え予定だったが、2人だけ降りた時いきなりドアが閉まってしまった。ほんと容赦なかった。すぐLINEで2人に連絡して待っているように伝え、降りそこねた自分たちは一個先で降りて戻ってきた。
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地下鉄車内。基本的に冷房は入っていない。
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Pont de Sèvres駅で下車。
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急に気温が上がってきて、今日も暑い1日になりそうだ。
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セーヌ川の向こうにセーヴル国立磁器美術館が見えてきた。
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セーヴル国立磁器美術館
たまたまセーヴル焼に興味があったので、その総本山に来られて嬉しい。後ろにはセーブル焼の国立製作所がある。観光客ほぼゼロのセーヴル美術館は、1876年に建てられた重厚な建物が目を引く。 -
パリの中心から少し離れており、観光客どころか人のほとんどいない静かな美術館で、ゆっくり陶磁器を観る贅沢な時間を過ごす。
1階は古代ギリシアから始まってルネッサンス期のヨーロッパの陶器、中国、日本、中近東のもの等が展示してあった。 -
エントランスの中央の階段を上ると、栄光の間にどーんと現れるネプチューンの壷。1867年のパリ万博用にセーヴルで作られた全長3mの壺だ。
2階はセーブル焼の展示が中心になる。 -
約300年前まで白磁器はヨーロッパでは作れなかった。彼らは中国や日本の白磁器を見て、なんとか自分たちでこの美しい白磁器が作れないものかと苦心する。
白磁器にはカオリンという白色に焼き上がる粘土鉱物が必要だが、当時はまだヨーロッパでは発見されていなかった。カオリン(高嶺)とは中国の景徳鎮の山の名前で、そこで採れる白い土をそう呼んでいた。日本では佐賀の有田地方でカオリンが採れたので、有田焼(伊万里焼)という美しい白磁器が作られた。
1709年にドイツのマイセンは、ついに国内でカオリンを発見。日本の有田焼をお手本にして、ヨーロッパで初めて白磁器を生み出した。 -
フランスでは、ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が、このマイセンに匹敵する白磁器を自国でも作りたいと思い立つ。しかしフランスではカオリンが見つからず、ポンパドゥール夫人は1756年にこのセーブルの地に窯を作り、カオリンを使わない軟質磁器で白い陶器を製造させる。軟質磁器は白磁器とは言わないのだ。
初めセーヴルはマイセンを模倣していたが、ポンパドゥール夫人が自分好みのロココ調を追求して、職人たちにどんどん新しいデザインを提案させた。その結果セーヴルはマイセンから脱却して、フランス独自の磁器芸術として進化していく。 -
ポンパドール夫人が亡くなった4年後の1768年、ついにフランスでもカオリンが発見される。しかしカオリンの白く硬い陶肌より軟質磁器のほうが好きという人も多かった。軟質磁器は硬質磁器より鮮やかな色が出るのが特徴で、ポンパドール夫人が好んだ青緑の色は軟質磁器でしか表すことができなかったからだ。そこで、しばらくは両方の生産が続いた。とは言ってもやはり丈夫で生産性の高い硬質磁器の人気は高く、次第に軟質磁器は作られなくなっていった。
1824年、国立セーブル陶磁器製作所が設立され、同時にセーヴル陶磁器美術館も作られる。
1876年には製作所と美術館は同じセーヴルのサン・クルー公園に隣接したこの場所に移された。 -
先日、渋谷の松濤美術館で「セーブル展」を観た時、自分には硬質磁器と軟質磁器の違いが分からなかった。そこで学芸員さんに質問してみた。
学芸員さん曰く、
「軟質磁器のほうがぽってりしてますね」とのことだったが、ぽってりがよく分からず、いまだに見分けられない。 -
インパクトのあるアートが展示されていた。
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建物自体も素晴らしい名建築だ。
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美術館からセーブル焼の製作所が見える。
セーヴルの製造量は決まっており、多くはフランス国家が使う品や、外国への贈答品として使われているそうだ。だから市場にほとんど出回らないのか。 -
トラムに乗るために、駅まで歩く。
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トラムT2号線のミュゼ・デュ・セーブル (Musée de Sèvres)駅。
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田舎の無人駅のようだ。
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可愛いトラムがやって来た。
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トラムもナビゴイージーで乗れる。
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トラムの車内。蒸し暑い。
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地下鉄を乗り継いで、パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーブル (Palais Royal - Musée du Louvre)駅で降りる。
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パレ・ロワイヤル
ルーブル美術館の北側に隣接するパレ・ロワイヤルは、ルイ13世の宰相リシュリューの邸宅だった。リシュリューが亡くなり、建物は王家に寄贈されて王宮となるが、その後ルイ14世はヴェルサイユ宮殿に移ったため、ルイ14世の弟に譲られた。 -
18世紀の末にはパレ・ロワイヤルの回廊にはレストランや商店、賭博場などが建ち並び、パリ市民の娯楽の中心になった。
パレ・ロワイヤルというと、映画「シャレード」(1963年)のロケ地として有名だが、他にも数多くの映画やドラマの撮影をしている。「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」や「エミリー、パリへ行く」等だ。ただ「フォールアウト」に関してはパレ・ロワイヤル以外にもパリロケ満載で、凱旋門、シャンゼリゼ通り、グラン・パレ、ノートルダムが見えるセーヌ河岸他、トム・クルーズが観光大使に見えてくるほどだった。
さて、それほどパレ・ロワイヤルが撮影されるのは、やはりここの回廊が映えるからで歴史的建造物マニアとしては垂涎ものだ。 -
中庭も広い。
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暑いので木陰を歩こう。
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噴水もある。
この噴水は「エミリー、パリへ行く」にも出てきた。 -
パレ・ロワイヤルの回廊にレストランが並ぶ。
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Muscade(ミスキャド)
この店に決めて、中庭のテラス席で食べることに。 -
暑いのに、ほんとパリっ子はテラスが好きだな。
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メニューをパチリ。
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とりあえずビールをもらおう。
ステラという生ビールにしよう。
BIÈRE PRESSION Stella le demi 25cl 5.5€ (940円) -
バケットは相変わらず硬いけど旨い。
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ポーチドサーモンステーキ、ラタトゥイユ、ポテト
PAVÉ DE SAUMON FRAIS POCHÉ, SAUCE VIERGE & COMPOTE DE POMME DE TERRE & RATATOUILLE
26.5€ (4,500円)
細かく刻んだラタトゥイユがのったサーモンは、とても上品な味で美味しかった。ただ日本人はサーモンには塩なので、テーブルソルトをかけたら激ウマになった(それってただの塩鮭じゃん)。 -
普通にコーヒーを頼むと、エスプレッソが出てくる。
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どこを切り取っても映画のワンシーンみたい。
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Palais Royal - Musée du Louvre駅からメトロ1号線に乗る。
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4駅乗り、Franklin D. Roosevelt駅で下車。
地上に出ると、世界一美しい通りと言われるシャンゼリゼ通りだ。 -
全長2kmにも及ぶ大通り。凱旋門とコンコルド広場を結んでいる。
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おじさんには安井かずみ訳詞の「オー・シャンゼリゼ」しか頭に浮かばん。音楽の教科書にも載ってたし。
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凱旋門が見えてきた。
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ブランド店が軒を並べているが当然スルー。
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エトワール凱旋門の回りはラウンドアバウト(環状交差点)になっており、12本の通りが放射状に広がっている。
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凱旋門に行くには地下通路を通っていく。
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地下通路は蒸し暑かった。至る所で路上ライブをやっている。
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エトワール凱旋門
我が生涯のベスト10映画に入るロベール・アンリコ監督の「冒険者たち」(1967年)。アラン・ドロンが小型機を操縦して、凱旋門の下をくぐり抜けようとするシーンがある。自分にとって凱旋門と言えば「冒険者たち」だ。思わず挿入歌の「愛しのレティシア」を口笛で吹いていた。50年来憧れていた聖地に死ぬまでに来られて良かった。 -
凱旋門の上まで登ろうということになった。「それは無理」と思ったが、みんな行くというので仕方なく付き合うことにした。屋上テラスに行くには16€ (2,700円)かかる。284段の螺旋階段を頑張って上がると、暑さと疲労でふらふらして、もう「レティシア」を口ずさむ余裕はない。
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それでも何とか展望台まで来ると、眼下に広がる見事な眺めに感動し、「やっぱ登って良かった」となった。
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エッフェル塔も見えた。
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モンマルトルの丘も見える。
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さあ、降りよう。
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螺旋階段は目が回るぞ。
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無名戦士の墓。追悼の炎は絶えることがない。
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凱旋門の横のCharles de Gaulle–Étoile駅からメトロ6号線に乗って、3駅行くとTrocadéro駅だ。地上に出ると、皆さん、水道水を水筒に汲んでいる。
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ベルリンの壁の一部が展示されていた。
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この壁は薄くて、かつてテレビで見たような人が上がれる場所はない。
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トロカデロ広場
セーヌ川の対岸に見えるエッフェル塔が見事だ。 -
ここからエッフェル塔に向かって歩き始めて、エッフェル塔の眺めを堪能しようというプランとみた。
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エッフェル塔は、1889年のパリ万博の時に建てられた。建設当初はパリの景観を損ねると抗議され、20年後に取り壊す予定だったと聞いた。壊さなくてよかったねー。
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映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(1972年)で、マーロン・ブランドとマリア・シュナイダーが組んずほぐれつしたアパートだそうだ。ちょっと嬉しい。
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ここもよく映画で見る場所だ。
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Comptoir Principal(コントワール・プランシパル)
暑くてバテてきたので、どこかで休憩しようということになる。店を探し歩いて、適当なブラッスリーに入った。 -
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生ビールのEdelweiss 25cl 4.8€ (820円)
オーストリアの白ビールはさっぱりしていて美味しかった。 -
パリ日本文化会館
ここに友人の講演会に来た。今回は近代の万博と日本について1時間半の講演を聞く。
パリ日本文化会館は、エッフェル塔の横に建つ巨大なガラス張りの建物で、パリにおける日本文化の発信拠点だ。1997年の開館以来、映画、舞台、講演会など幅広く日本文化を紹介している。 -
僕は招待者枠で無料だった。
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併設のカフェでは、おにぎりや味噌汁が売っている。さすが日本文化会館だけある。
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入場者は約100人、ライブ視聴者も200人いたそうだ。フランス人の日本文化に対する関心の高さには驚かされる。
心配なのは時差ボケで、一日の疲れも出て正直睡魔に勝てる気がしなかった。
恐れていた通り、開始10分で爆睡。ごめんて。 -
さあ、よく寝たから帰ろう。
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今夜は友人宅に夕食に招かれた。
先ずはシャンパンで乾杯! -
彼女の家はモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りにあり、ウッディ・アレン監督「ミッドナイト・イン・パリ」の重要なシーンのロケ地でもある。主人公が1920年代にタイムスリップする場所で、劇中何度も登場するのだ。彼女は、そこにたたずむ築400年の歴史的建造物に住んでいる。
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赤ワインも開けよう。
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チーズがデカい!
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チーズとサラダがとっても美味しい。
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なんと、うさぎ料理を振る舞ってくれた。
(この画像は昼間うさぎを買いに行った時のもの) -
フランスの家庭では普通にうさぎを食べるらしく、普通過ぎてレストランではメニューにのぼらないほどだそうだ。
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適当によそうからと言われて、盛り付けられた肉を見たら、それはうさぎの頭だった。半分に割った頭には脳味噌が入っており、ちょっと躊躇う。でも重慶では豚の脳味噌だって食べたのだから、うさぎなんて可愛いものだ。脳味噌を一口食べてみる。白子のような味と食感で、食べられなくはないが特別美味しいというものでもない。何度か食べているうちにハマる、いわゆる珍味みたいなものなんじゃないかな。もっと肉が付いている部分を貰って食べてみたら、鶏肉に似ていてそれなりにいける。
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デザート
僕らの観光ガイドを一日中した上に、手料理まで振舞ってくれて、本当に感謝しかありません。
明日も宜しくお願いします(_ _;) -
Écoles Cinéma Club
ホテルへの帰り道で、良さげなミニシアターを見つけた。
時間があったらこんな映画館でフランス映画を観てみたかったな。
「パリ4泊5日の旅(4日目)」に続く。
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