2025/06/27 - 2025/06/28
728位(同エリア2222件中)
あおばさん
この旅行記のスケジュール
2025/06/28
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電車での移動
アルピコ交通上高地線 松本駅7:15発→新島々駅7:49着
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バスでの移動
アルピコ交通バス 新島々8:00発→大正池8:54着
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バスでの移動
アルピコ交通 さわやか信州号(グリーンカー) 上高地14:30発→中央道日野18:47着
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中央道日野バス停
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この旅行記スケジュールを元に
小学校6年の時、祖母に初めて連れて行ってもらって、それから高校卒業まで毎年家族で通っていた上高地。
大学2年の夏に最後に訪れてから、気づけば8年の月日が流れていました。
久しぶりに梓川の清流と穂高連峰を望みたいと思い、6月末の金曜日+土曜日で高速バスに揺られて上高地を目指しました。
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
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金曜日のお昼に仕事を切り上げて、高速バスが出る新宿へやってきました。
西口の韓国料理店「金ちゃん」さんにお邪魔して、シビ辛のスンドゥブチゲセットをいただきます。
蒸し暑い時期はやっぱり唐辛子で暑気払いするに限りますね。 -
熱々のチゲでいい汗をかいたところで、バスタ新宿から松本行きのバスに乗り込みます。
松本までは3時間強。
並走する特急あずさより時間はかかりますが、今日のように「午後休が取れて夕方までに松本に着ければいい」シチュエーションなら、特急より1000~2000円ほどお値打ちでお勧めです。 -
中央フリーウェイを西へ向かうバスは、あっという間に調布飛行場や東京競馬場を追い越して、山梨県内に入りました。
シートピッチもゆったりしていてフットレストもあり、山あいのカーブで左右に揺られるのを除けば快適そのものの旅です。
以前上高地を訪れた際は、地元・三重から東名阪+東海北陸道経由のツアーバスだったので、中央道を通るのは初めてです。
地元から上高地までは、岐阜や郡上八幡を経由して片道5時間の道のりでした。
今乗ってるバスよりシートピッチも狭く、お昼ご飯もバス車内のお弁当で…今振り返ればなかなかのパワープレイでしたが、小中学生の頃の私には1年でも指折りの楽しみでした。 -
甲府盆地を過ぎると、堂々とした八ヶ岳の姿が。
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甲信国境を越えるとすぐ、右手に一面の諏訪湖が広がります。
特急あずさだとほんの少ししか見えない諏訪湖ですが、中央道からは高い視点でゆっくり対岸まで見渡せます。
それにしても、いい青空。
この日は東京も30℃を超えてすっかり夏模様でしたが、信州も梅雨明けが近いんでしょうか。 -
岡谷JCTの工事渋滞でやや遅れて、17時半前に松本BTに到着しました。
松本駅前の老舗ホテル「ホテル飯田屋」さんにチェックインして、最上階のお部屋に通されました。
お部屋は6畳の正方形のシングルルーム。
バスルーム含め最低限の設備ですが、上高地行きの前進基地にするには必要充分です。 -
部屋にかけられた松本の絵が素敵。
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このお部屋、唯一明確な難点がドライヤーです。
これまで国内外いろんな都市のホテルに泊まってきましたが、その中でもトップクラスでパワーが弱い…
男性でも女性でも、髪の長い方はこのホテルを避けた方が無難そうです。
ドライヤーのメーカーを見ると「三洋電機」とありました。
三洋電機ブランド自体14年前に消滅してるし、このドライヤー、いったい御年いくつなんだろう…? -
さてホテルを出て夕食に行こうと思ったものの、ホテルそばの「松本城 0.9km」の案内につられて、お城まで松本市内を散歩することにしました。
途中、信州ワインフェスタの賑わいに「ゲコじゃなかったら行くのにな~」と羨望の眼差しを向けながら、四柱神社までやってきました。
秋に来るともみじが見事ですが、夏のしっとりした緑の空気感も好きです。 -
四柱神社門前のなわて通りで、ゲコ仲間のガマガエルに挨拶してお城へ向かいます。
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お城に着くと、西日が傾いて光線の当たり方が絶妙でした。
カメラは宿に置いてきちゃったけど、スマホを片手に撮影にレッツゴーです。 -
西南の角からの1枚。
これが軍事施設・要塞とは思えないほど、引き締まったシャープな出で立ち。
このお城は何度も来ていますが、来るたびに表情が変わって飽きません。 -
北西から、朱塗りの橋を交えてもう1枚。
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池の睡蓮の見ごろは、もう少し先のようです。
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帰り際、入り口近くの松の木が天に昇る赤龍のようで、思わず1枚。
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駅前の繁華街へ戻って、今晩の夕食タイムです。
松本は以前来た時から美食の街という印象で、塩だけで食べられるざるそばの名店「丸周」さんや老舗洋食店「タツミ亭」さんなど、魅力的なお店がより取り見取りですが、今回はこちらの人気洋食店「レストランどんぐり」さんが閉店間近と聞いて伺いました。
ハンバーグからステーキ、グラタンまで揃ったメニューは、見ているだけでも楽しいです。
ハンバーグ&エビフライをチョイスして少し待つと、隣の厨房からパチパチと香ばしい音が聞こえてきました。
続いて気風の良さそうなマスターが「お兄さん、行くよ!!」の一声とともに、熱々の鉄板を持ってきてくれました。 -
おおーっ!!!
立派に逆立ちしたエビフライに、デミソースたっぷりのハンバーグ。
さっそくエビフライにかじりつきますが、これが見た目通り旨い!!
衣が適度に厚くて食べ応えがあるのはもちろん、エビ自体も旨味が濃い気がします。
ハンバーグは濃厚なソースと一緒に口の中で溶けていく、柔らかい食感が楽しめるタイプでした。 -
アルピコプラザ地下のスーパーであづみ野牛乳とパンを買って、ホテルに戻ります。
同じスーパーに地元のお土産コーナーもあって、今回は信州産あんずジャムを購入しました。
ヨーグルトに入れて、当分信州の味が楽しめそうです♪ -
日付が変わって、翌日土曜日。
ホテルの窓から西の空を見渡すと、昨日に引き続きいい青空です。
ナガノパープルのサンドをあづみ野牛乳でお腹に流し込んだら、朝7時前に松本駅へ繰り出します。 -
アルピコ交通上高地線の電車に乗って、まず新島々(しんしましま、私の中で可愛い駅名ランキング第1位だと思ってる)へ向かいます。
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新島々で上高地行きの特急バスに乗り換えます。
路線バスという扱いですが、観光・高速バス用の日野セレガが充当されて、見晴らしがよく乗り心地も快適です。 -
松本盆地の端の新島々を出たバスは、梓川沿いの渓谷に分け入っていきます。
走るのは国道158号という、松本と飛騨高山を結ぶ幹線ですが、実際に通ってみると川沿いに道が右へ左へ…目の前の道がV字どころかW字に曲がっている場所まであって、ここを大型バスで難なく通る運転手さんの技量に脱帽です。 -
白骨温泉行きバスへの乗り換え地点・さわんどバスターミナルを過ぎると、いよいよ谷が狭くなってきて、上高地が近づいているのを感じます。
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バスは定刻通り9時前に、大正池ホテル前に着きました。
森の中の小道を下って、池の畔へ向かいましょう。 -
今日の上高地は風が静かです。
湖面に映る森と焼岳がかすかな風で揺らいで、東山魁夷先生の絵の世界みたい。 -
水面に目を落とすと、青と緑のグラデーションが鮮やか。
水の透明度が高すぎて、足元の陸地と水面の境界が分かりません。 -
右手に目を向けると、池の向こうに屏風のような穂高連峰が望めます。
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大正池を出て、水と緑がいっぱいの森の中を北へ。
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梓川の畔に出て、先ほどと少し違う角度から焼岳を望みます。
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梓川の流れの中、1本だけ残った枯れ木の立ち姿が格好いい。
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梓川の上流は、川面が鮮やかな翡翠色。
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川べりを離れて、白樺の若木が並ぶ林間を抜けると
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広々とした田代湿原に出ました。
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湿原の木道の脇に、鮮やかな黄色のユリを発見…と思ったけど、後で調べたらこれニッコウキスゲだそうです!
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お隣の田代池は、赤茶色の湖底と森の緑の対比が見事でした。
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明るい針葉樹林の中を進んで
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田代橋で梓川を渡ります。
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梓川の右岸をしばらく歩くと、日本にヨーロッパ式の登山文化を伝えたイギリス人・ウエストン氏の記念碑がありました。
今日上高地が山岳リゾートとして認知されて、ここから穂高登頂に挑む人がいるのも、この方が日本アルプスと登山の魅力を広めたのが原点だったそうです。 -
梓川沿いの小径をさらに北へ。
軽やかな風の中、対岸のバスターミナルを過ぎると… -
梓川にかかる河童橋が見えてきました。
時刻が朝10時半と早いおかげか、人の数が気持ち少ない気がします。 -
河童橋から望む穂高連峰。
以前ここに来た時はいつも8月~9月だったので、奥穂高岳周辺の残雪が多い6月の眺めが新鮮です。 -
散策は大正池から河童橋まで、という方も多いですが、今回は梓川沿いにさらに奥深く、明神エリアを目指すことにします。
河童橋の先は森が深く起伏も増えて、トレッキング感が増してきました。 -
国有林の中をしばらく進むと、左から梓川の流れが近づいてきました。
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川沿いの坂道を登った先に、道の両側にせり上がった岩が見えてきました。
明神エリアへの関門みたいなので、勝手に「明神ゲート」と呼んでいる岩です。
ここの風景が、私が初めて明神を訪ねた時…14年前、まだ中学2年生だった頃…とちっとも変っていなくて、一気に当時の記憶が甦ってきました。 -
明神ゲートを通ってすぐ、左手に荒々しい岩肌をまとった明神岳が姿を現します。
14歳の当時、まだほとんど地元を離れたこともなく、公立中の狭い人間関係に悩んでいた私は、この山の厳しさと壮大さに圧倒されたのでした。 -
ところどころで梓川と明神岳を望みながら、明神エリアの拠点の1つ、旅館明神館さんまでやってきました。
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ここから梓川を越えた先、明神池の畔に、穂高神社の奥宮があります。
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青葉が爽やかな参道を進んで
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明神岳を正面に望みながら、明神橋を渡ります。
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梓川を渡ったら、穂高神社奥宮と明神池はもうすぐです。
私が14年前に来た時、ちょうどここ奥宮の神前で結婚式が行われていたんです。
その時の和服姿の花嫁さんが、本当にきれいで…
ここに書くことでもないと思いますが、私、ちょっとした吃りがありまして。
小学校から中学校まで、まあ散々な目に遭いました。
ただそんな中で1人、私のことを理解してくれた同級生がいたんです。
だから今はしんどくても、いつかあの子と2人でここへ来るんだ、などと、大それた夢を抱いたものでした。
その後、頑張ってその子と同じ高校に滑り込み合格して、それなりに上手くいきかけたこともあったのですが…
私が身勝手すぎたのもあって、彼女の名字は私とは別の物に変わりました。
年々遠くなる青春の、淡いけれど忘れられない思い出です。 -
奥宮でお祈りを済ませたら、明神池に入場します。
まずは桟橋の先にある、嶺宮の遥拝所へ。
ここ穂高神社は、殖産興業と交通安全の神様・穂高見命を祀る神社で、安曇野穂高の本宮、ここ奥宮、奥穂高岳山頂の嶺宮の3社があります。
安曇野の本宮は訪れたことがありますが、さすがに奥穂高山頂の嶺宮は素人が行ける場所ではないので…
代わりにここから、明神岳の向こうの奥穂高岳へお祈りさせてもらいます。 -
続いて、明神池の畔の散策路へ。
ここまで来ると人の数も多くなく、森も水面も静謐な空気をまとっています。 -
明神岳の岩壁を望む池の中にも、角ばった岩が転がります。
池の奥の方へ進むと、遊歩道の足場も岩だらけの道なき道になってる場所があって…ちょっぴりアドベンチャー気分を楽しめます。
湿っぽい池のそばで滑りやすいので、充分歩きなれた運動靴で来てくださいね。 -
帰りに池の入り口近くで、小さな蘭の仲間・ショウキランが咲いていました。
色といい立ち姿といい、ちょっと妖しげな雰囲気が魅力的です。 -
穂高神社の社務所で旅行安全のお守りをいただいて、帰り道の明神橋へ。
橋の真ん中で手すりにもたれて川を眺めたら、陽光で温まった手すりの温もりとつり橋の揺れが心地よくて…まるで揺りかごに乗ってるような気分でした。
しばし揺りかごに揺られて、幼かったころの自分に思いを馳せます。
高校時代までの私にとっては、ここ上高地の明神地区が、人生で訪れた最北の土地でした。
少々大げさかもしれませんが、つまり当時の私の世界の果てがここだった、ということ。
この山の向こうには何があるんだろう、と思いながら、今と同じ景色を眺めていたのでした。
その後関東の大学に入学して、東京で働くうちに、世界はだんだん北へ広がっていきました。
岩手県・平泉から旭川へ、さらには日本最北の宗谷岬へ。
そしてこの春、世界の果ては遥か北極の海を越えて、フィンランド・ヘルシンキまで達しました。
憧れの人とここへ来ることは、ついぞ叶わなかったけれど。
未来の君は、そんなに悪くない暮らししてるぞ?と14年前の私に伝えてあげたいですね。 -
行きに通った旅館明神館さんでお土産のピンバッジを買ったら、河童橋への帰途につきます。
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道中、森の中でニホンザルの群れに出会いました。
人にかなり慣れているようで、こちらに眼もくれずに足元をするする通り抜けていきます。
それでも正面からカメラを向けるとすぐに姿を隠すのは、野生の本能でしょうか。 -
清流・清水川を渡れば、河童橋はもうすぐです。
大正池到着から4時間が経過して、時刻は13時前。
河童橋の傍らに立つ「五千尺キッチン」さんでお昼をいただくことにします。 -
タイミングがよかったのか、少しの待ち時間で席に通していただけました。
しかもお席が、河童橋と奥穂高岳を望むベストポジション!!
先日行ったヘルシンキのカフェ・エンゲルも、ヘルシンキ大聖堂ビューの特等席だったし、最近レストランの座席運が上々です♪ -
人波の絶えない河童橋を眺めながら、ほんのり甘いりんごジュースをいただきます。
一人でこれだけいい席に通してもらったんだし、こういう時は座席料的な意味も含めてメインディッシュ+αを注文するようにしてます。 -
さて、メインの山賊焼き定食がやってきました。
こちらお値段が2000円以上で、まあ場所が場所だし仕方ないよな…と思っていましたが、山賊焼きが上下2段になっていて、本当に2000円分のボリュームがありました。
山歩きの後でお腹を満たすには、これくらいがちょうどいいかも。 -
お腹いっぱいになって外へ出ると、時刻は14時前。
名残惜しいですが、上高地にいられる時間はあと僅か。
河童橋のまわりを散策して、山の空気を思いっきり胸に吸い込んだら、東京への帰途に就きます。 -
梓川沿いに上高地バスターミナルへ向かって
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14時半発の高速バス、さわやか信州号新宿行きに乗車します。
この日は同じ時間に、夜行バス仕様の横3列シートで1万2000円の1号車と、通常の横4列シートで10000円の2号車が設定されており、長時間乗車ということで奮発して3列シートの方を予約しました。
座席はJR特急のグリーン車顔負けの、フットレスト&レッグレスト付き豪華仕様で、リクライニングもかなり倒れます(夜行用の椅子だから寝る前提で作られてる)。
シートにどっかり腰かけて、夢うつつで梓川の渓谷を眺める時間は贅沢そのものでした。
1万2000円出せば、コスパ重視の日帰りツアーなら東京から上高地往復できるかもしれません。
でも、朝に上高地入りして自分のペースで歩いて、美味しいもの食べてゆったり帰りたいなら、このバスはお勧めです。
まさに「時間とゆとりをお金で買う」感覚ですね。 -
出発前にネットで「夏の上高地は、帰りのさわんど駐車場から渋滞する」との記事を見て、どれくらい混むか心配でしたが、この日は土曜日でも全く渋滞なく松本ICまで降りてこられました。
本格的に混むのは7月以降なのかな。
途中、諏訪湖SA(上の写真)と談合坂SAで休憩しながら、徐々に傾いていく西日を背に、バスは4時間かけて都内を目指します。 -
中央道日野でバスを降りると、陽はすっかり落ちた後でした。
西の空には淡い夕焼けと三日月が見えます。
日没後のほんのり青い光の中、駆け去っていくバスを見送ったら、立川経由で家路に就きます。
ここまでご一読いただき、ありがとうございました。
松本からも時間がかかってマイカー規制もあり、なかなか気軽には行けない上高地ですが、こんな行き方もあるんだよ、という参考にしていただければ幸いです。
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