新旧万博を巡る旅 withゴエモン　Expo70編

2025/06/09 - 2025/06/10

始まる前はさっぱり盛り上がっていなかった大阪関西万博ですが、始まってみればお祭り好きな日本人のこと、連日大入りで黒字も見えてきたとのことで、大変おめでたいことです。というわけで、goemonp家も大阪関西万博に行って参りました。

天気はいまいちでしたが、参加各国や企業の工夫を凝らしたパビリオン巡りはなかなか楽しく、最後のドローンショーまでしっかり万博を満喫することができました。翌日は50年以上前に実施されたExpo70の跡地を巡り、かつての盛況ぶりに思いを馳せてきました。

本篇は旧万博編。かつて1970年に行われたExpo70の跡地を巡り当時の熱狂に思いをはせました。人が少なかったので我家のマスコット、桜文鳥雛ぬいぐるみゴエモンも大活躍です。

ゴエモン「やっと出番がきたぞ～。」

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

２日目の朝。本日は万博公園駅へ向かい、EXPO70の跡地を訪問予定。

昨日コンビニで購入した朝食を食べて出発。

ゴエモン「今日こそ大活躍だ。」

アパホテル＆リゾート 御堂筋本町駅タワー 宿・ホテル

地下鉄御堂筋線からモノレールに乗り継いで万博記念公園駅へ。

万博記念公園駅 駅

ゴエモン「おお、線路の向こう側に有名な『太陽の塔』が見えるぞ。なかなか大きいな。」

ゴエモン「あれれ、『太陽の塔』に行くんじゃないの？」

今回は万博跡地に行く前に、展示方法が独特だという動物園「ニフレル」を覗いてみることにしました。

ニフレル【生きもの鑑賞】 動物園・水族館

「ニフレル」はもちろん「～に触れる」から来た名前で、大きな動物などはそんなにいませんが、いろいろ展示の方法が面白く、動物たちを身近に感じることができるような内容になっています。

ゴエモン「性格などが書いてあると、より人間に近く感じられるね。まあ僕は鳥だけど。」

ここ「ニフレル」には動物だけではなく、こんな美術館みたいな展示もあります。球体の表面にゆらめく模様。

ゴエモン「美術館というよりもなんだか万博のパビリオンの展示みたいだな。」

ウツボ「美味しそうな餌がやってきたぞ。」

ゴエモン「僕は餌じゃないぞ。大体海に文鳥が住んでるわけないじゃないか。」

ワニ「美味しそうな餌がやってきたぞ。」

ゴエモン「どいつもこいつも僕を餌あつかいしやがって。弱小生物の悲哀を感じるな。」

ワニ「美味しそうな餌がやってきたぞ。」

ゴエモン「ぎゃあ食われる。。。と思ったら作り物か。びっくりさせるんじゃないよ。」

こちらはのどかに動物たちと触れ合えるコーナー。

ゴエモン「オウカンバトがいるぞ。やっと鳥類が安心して過ごせる場所にやってきたな。」

このスペースにはいろいろな小動物がいて、身近に動物を感じることのできる展示になっています。

ゴエモン「鴨もいるぞ。鴨がいるくらいならのどかな場所に違いない。」

ゴエモン「ペンギンもいるぞ。ペンギンもいるくらいならますます平和な場所に決まっているよね。」

ゴエモン「カピバラと鴨か。なんだか癒される情景だなあ。」

ゴエモン「げげ、と思ったら何だか猛禽類のフクロウがいるじゃやないか。小鳥にとっては安心できる場所じゃないな。くわばらくわばら。」

ゴエモンにとっての安住の地はどうやらこの「ニフレル」には存在しないようですね。

カワウソの餌付けもありました。

そこへどこかからかやってきたオオハシ君。

オオハシ「なんかうまそうなもの食ってるな。」

オオハシ「僕にもおくれよ～。」

カワウソ「やなこった。くやしかったらガラスを破ってきてみろよ。」

なんだか未練たっぷりな感じのオオハシ君を後にして、ニフレルの見学はおしまい。

さていよいよ旧万博会場へ向かいましょう。

ゴエモン「おお『太陽の塔』だ。なんだかウルトラマンのできそこないみたいなカラーリングだな。」

ウルトラマンというよりエヴェンゲリオンに出てくる使徒みたいなビジュアルですな。

万博記念公園 公園・植物園

ちなみに裏側はこんな感じ。塔にのぼることもできるらしいですが、時間指定制なので今回は見送り。

ゴエモン「裏側は地味なんだな。ちなみに太陽の塔は過去から現在に至るまでの生命のつながりを表しており、背面の黒い太陽は「過去」を表しているんだって。」

旧万博敷地内にある国立民族学博物館を訪問しました。

国立民族学博物館 美術館・博物館

ゴエモン「なんかマンガに出てきそうな変な顔の仮面があるな。」

これは変な顔なんかではなく、王の祖先の力が宿るカメルーンの「王の仮面」なのだそうです。

博物館内はとても広く、世界各地から集められた民俗学的な品々が多数展示されています。

メキシコの骸骨人形。

メキシコには「死者の日」があるように死者と生者との心理的な距離が近く、かつて数千年前には死と再生の象徴として、家に先祖の骸骨を飾る風習があったとか。

ゴエモン「「死者の日」は死を恐れるというより、死者を偲びながら一緒に楽しむというお祭りなんだって。日本のお盆みたいなものかな。」

ゴエモン「おや鶏がいるぞ。これはカメルーンの帽子なのか。きっとこれも鶏の精霊が宿ったりするのかな。」

こちらには大型で中に入れる鶏の被り物のようなものがありました。

このように人が中に入って動くものらしいです。きっと何かの儀式で使うものなのでしょう。

世界各国のギターっぽい楽器のコレクションなどもあります。

操り人形のコレクション。

ゴエモン「僕は操り文鳥じゃないからね。」

こちらはモンゴルの「ゲル」の模型。

中にも入れます。

ゴエモン「内部もきちんと作り込まれているよ。こうしてみるとまるで本当にゲルの中にいるようだね。」

こちらはアイヌの家に関する展示。

この他にも中国・韓国など世界各国の民族に関する展示があり、大変見ごたえがありました。世界各国からのパビリオンが集った大阪万博跡地の施設としては、まことにふさわしいものといえましょう。

こちらも万博公園敷地内にあるEXPO70パビリオン。

EXPO'70パビリオン テーマパーク

５０年以上前に行われたEXPO70のレガシーに触れられる美術館です。

ゴエモン「太陽の塔の周りには屋根があったんだね。」

こちらはEXPO70時代のスペースシアター・ホール。当時としては最新技術のコンピューター制御による音とレーザー光線によるショーが再現されており、当時の気分にひたることができます。

右手に見える変な形の樹は「生命の樹」で、太古から現代にいたるまでの命の流れを表しているのだとか。

当時のコンパニオンの制服なども展示されていました。

ゴエモン「すごいミニスカだなあ。」

そして目玉の一つ、太陽の塔に実際につけられていた「黄金の顔」。

ゴエモン「『黄金の顔』は未来を表してるんだって。1970年からしたら今は50年以上未来なわけだけど、当時の日本人が思ったような未来になっているのかな。」

これらは先ほどの「命の樹」に飾られていた太古の生物たち。

ゴエモン「ものすごい昔の生き物もいるな。クラゲは５億年くらい前から変わっていないらしいので、カンブリア紀の生物たちかな。」

ゴエモン「面白い形のイスだなあ。」

これも岡本太郎先生の手になる椅子らしいです。

こちら５０年以上前の電気自動車。

今のものと比べると大分原始的ではありますが。。。

EXPO70は世界77か国が参加し、期間中約6,400万人が訪問したという日本空前のイベントでした。今みたいに簡単に海外にいける時代ではありませんでしたから、気軽に海外の雰囲気が味わえるイベントとして、また戦後25年を経て復興と平和をしっかり感じられるものとして、多くの日本国民の支持を得たのでしょう。

ゴエモン「ちなみに旧万博の会場は約330haと大阪関西万博の２倍あり、大阪関西万博の想定入場者数はおおむね2,800万人だそうだから、こちらも２倍以上というまさに国民的なイベントだったんだね。なお大阪関西万博の参加国は158か国＋7国際機関だそうで、こちらは前回から倍増しているね。」

新旧万博を堪能したところで、近所のお好み焼き店でランチ。

五郎っぺ食堂 ららぽーとEXPOCITY店 グルメ・レストラン

粉もんにご飯という大阪スタイルでお腹一杯。ごちそうさまでした。

大阪旅行の〆は梅田スカイビルの空中庭園。

梅田スカイビル 空中庭園展望台 名所・史跡

あいにくの雨模様でしたが、大阪の街の眺めを楽しみました。

大阪万博、とても楽しいイベントでした。大阪近郊に住んでいたら年パス買って通い詰めたいところですが、関東在住ではそういうわけにもいきません。今度はぜひ関東で万博やってほしいものです。

ゴエモン「その時にはもうよぼよぼかもね。でも楽しかったよ。またね。」