2025/05/03 - 2025/05/07
67位(同エリア69件中)
爺一人旅さん
5月3日にプレーを出て、Green Busでナーンに向かいました。
ナーンの目玉は、ワット・プーミンの壁画で、それ以外はどんな見所が有るのか、藍染めや塩の井戸も、ネットに上げるほどは自分の興味を引かないので、さあどうしましょう。
YouTubeも参考にしましたが、発信者の努力も今一つ響きませんでした。
それでも、壁画は見たかった、この一念で行って見ました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ナーンのバスターミナルから1~2km、歩いても行けるホテルですが、ソンテウの運ちゃんが100Bと言ってきたので頼みました。
小さな町なのに、グルグルと周っているだけで、なかなかホテルに着きません。
何ヵ所かで聴いているうちに、私が見付けて教えました。
運ちゃんは、それでも時間が掛かったから150B欲しいと言ってきました。
あげませんよ見つからなかったくせに、にこにこ笑って断りました。
やっと、評価の良かったLannaホテルに着きました。 -
2階の部屋でしたが、木の廊下はピカピカで、土足が申し訳なかったと思うほど、
掃除が行き届いています。 -
部屋には小さな机とダブルベッド、でも広くて奇麗でエアコンも十分。窓が小さいので、昼間でも部屋はひんやりです。さて、これから3日間街をさまよってきます。
-
この街は、狭い場所に見所が集中しています。
ホテルから数分で、国立博物館に着きました。小さな町でも、立派な建物です。
タイだけではないと思いますが、東南アジアでは小さな町でもよく博物館を見かけます。
日本の市クラスでは、城跡や遺跡などないと、なかなか運営できないのか少ないです。 -
門をくぐって左手には、インスタ映えするとプレートに書かれた、50mほどの並木道が伸びています。
敷地内を一周できる解放された場所で、何人もの人がウォーキングを楽しんでいました。
滞在中は、毎早朝通っていましたが、必ず人を見かけました。 -
真っすぐ眺めると、こんな感じです。
時期によって花が咲くのか、また来てみたいと思います。 -
博物館の中は、広くて涼しいです。靴は脱いで、素足で歩きます。
ホテルもそうでしたが、木の床はピカピカに磨かれています。 -
展示は、石器時代から始まって、仏教伝来に及んでいきます。
写真は箱庭ですが、きちんと作られていましたよ。 -
石器も沢山出土したようです。
日本では、関東ローム層での発見を起に、全国で新石器時代から更に古い時代の発掘も進み、数万年前まで遡れるようです。
私の住んでいる場所は、岩宿遺跡に近いので、よく行きました。 -
動物を捌いている所です
-
昔の、ナーン城壁の絵がありました。
市内には、城壁跡が有ります。
2日ほど歩いたので、ちょっと絵と比較してみます。 -
写真は、地図城壁画の北側のゲートになります。
現地には、西側の一部と北側しか残っていませんでしたが、木陰もあって涼しいです。 -
北西の角で、建物は当時の物かどうか不明ですが、途中までは壁に沿って石畳を歩けます。
-
歩いていたら、昼寝をしているおっさんが居ました。
サボっていたのか、戻ってくるころには、消えていました。 -
展示に戻ります
流石仏教大国、沢山の仏像が、展示されています。
タイの仏像は、その時代時代で大きく変わっているようで、
それこそ様々な表情が見られます。
のんびり見ているのも良いですが、切り上げてプーミンに行きます。 -
ワット・プーミンは、博物館を出てすぐ右に有ります。
周りの寺と比べて、あれ?と思うほど質素で落ち着いた雰囲気に見えます。 -
寺の横には、「ささやく人」の等身大人形。
街を上げて売り込んでいる、コンテンツです。 -
さて、滞在中は、毎朝6時過ぎには入って、画を眺めては写真を撮りました。
夜が明けて、まだ人のいない寺の中は、自分一人の空間で、何とも贅沢です。
直ぐに目につく「ささやく人」は、プリントしたシャツまで販売されています。
女性が、流し目で男性を見ていますが、画家の自画像とも言われています。
描かれた市井の人達にも、流し目が多いのは、作風でしょうか。 -
寺の壁画は、四方の壁一面に描かれていて、損傷はある物の、1800年代後半に描かれた、地方の生活を知る上で、興味ある物です。と、滞在中考えていましたが、後日調べてみると大きな誤解が有りました。
壁画の大半は「本生話」で、一部に「ささやく人」などの普通の絵が入っている。
こんな感じでしたので、後で知った知識ですが、少しだけ分解してつなげてみます。 -
「本生話」は、釈迦の前世の物語を、弟子に語った内容です。
右下に象に化けたインドラ神が、畑を踏んで荒らしています,
と言う内容から始まります。 -
像の歩いた後に、パワー水が撒かれて、それを飲んだ娘が妊娠して子を産みます。
神通力の有る子で、少年になったころ母に自分の出生を尋ねると、母がこの場所に連れてきて出生の秘密を教えてくれました。
下から、水を飲む母、インドラ神、それを説明する母と子(釈迦の前世=カッタナグマン)です。 -
ある時、鬼が母子を襲いますが、カッタナグマンが退治してしまいます。
神通力が有る上に、刀も持っている強い子でした。 -
彼が青年になると、父探しの旅に出ます。
その途中で、A君 B君と知り合い、勝負に勝ってお供にします。
左が、農業試合、中央が荷車引き試合の様です。
一つの絵に、時系列の内容が有る絵巻です。
右端が、A君 B君を従えた、旅立ちの図です。 -
旅立ちの図拡大です。
先頭が、カッタナグマンです。 -
途中で、何者かに襲われた町で、太鼓の中に隠れていた町長の娘を助けます。
左の点々が太鼓です。 かすれてしまって、よく見ないと分からない。
何故太鼓なのか、それも分からない。 -
街の人が蛇に食われているのを目撃して、退治に乗り出します。
凄い武器を持っていて、蛇をバッタバッタと倒していきます。 -
この武器は、逆に使うと「死人を生き返らせる」力が有って、銃の様に向けて
食われて死んだ人の白骨を、元の人の姿に戻します。
右下に、薄っすらと骸骨が見える。
町を助けて、後をA君に託して、更に旅を続けます、 -
今度は、わしに襲われた町に着て、領主の娘を助けます。
ここは、B君に任せてまた旅を続けます。 -
有名になって、お金持ちの娘と結婚します。
最初に見た時は、単に「髪を結う女」良い画だなと思っていましたが、全然外れていました。 -
次は、鬼に襲われている領主の姫を助けます。
この人が、2人目の奥さんになります。
と言うような話が続くので、興味の有る方は「本生話」とか「カッタナグマン本生話」など、調べてみるのも良いと思います。
私は、ネットで書かれている内容を、参考にしました。
ちょっと拙い画だと思っていたのですが、深い内容を取り込んでいました。
少し感化されたので、次のタイ旅行は「降魔成道図」を見に行きます。 -
この壁画は、釈迦の前世なのに、銃を持った兵隊がいたりと、時代的に矛盾がありますが、1800年後半の世界を前世と見て描いたと思えば、楽しいファンタジーです。
しかし、釈迦が弟子に聞かせた話としては、随分と世俗的だなと感じました。
奥さん2人は、自慢話になるのか? -
壁画については、「本生話」を抜きにしても、鮮やかな色彩が残っている場所も多く有り、描いた当時が偲ばれます。
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城壁の中の生活も、ほほえましい物です。
平安絵巻みたいですね。 -
生活の一端でしょうか、日本の明治維新頃ですから、タイ地方の一面はこんなだったのかもしれません。 何も知らなくとも、十分楽しめた壁画でした。
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寺の近くにツーリストガイドの事務所が有って、街の地図をもらいました。
遠くから見ると、社務所みたいです。 -
同じ敷地内に、子供の遊び場もあります。
「どらちゃん」の絵は、お寺でも見かけますし、人形も置いてあります。
子供時代から、お寺に興味を持ってもらう作戦です。 -
記憶では、この界隈で唯一のコンビニでした。
隣の出店で、アイスコーヒーを買いましたが、現地の人の多くははQRコード払いでした。進んでいますね、私が遅れているのか、勿論現金です。 -
珈琲を飲みながら5分ほど歩くと、ワット・ミンムアンに到着です。
建物は、全て真っ白に塗られていて、チェンラーイのホワイト・テンプルを想像してしまいます。 -
近くで眺めると、拝殿の上に頭が乗っているという、てんこ盛りの作りです。
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丁度、お坊さんのお話が始まっている所でした。
タイのお寺を周っている時に、この様な場面にたびたび遭遇しました。
仏教を大事にする国民性は、子供に頃から育まれているようで、頭が下がる思いです。 -
終わったので、中を覗いてみたら、立派な金色の像が有りました。
お坊さんが教えを説く姿が、お釈迦様が弟子に説く姿と重なって感じられます。 -
ワット・プーミンから東に行ったナーン川沿いに、ワンダー・カオゲーンという店が有ります。グーグルマップに載ってます
ネットで、ボリュームが有って安いと評判だったので、行って見ました。
カオソーイとパッタイ、それに付け合わせで、90Bでした。
夕飯には、ホテルの北200mほどの場所にある、Steak Lung Yikに行きました。
バンコクにもあるチェーン店らしいですが、安くて量が有ります。
ステーキがなんと190B、味もそこそこ良いのですが、小さく切らないと嚙み切れないほどの弾力が有りました。 -
ナーンは小さな町ですが、道はゴミ一つないと言って良いほど綺麗で、走る車は一様にゆっくりで、チェンマイの様に横断の危険を感じません。
私の好きな静かな街で、また訪問したい気持ちになりました。
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