小布施、松代と戸隠の旅

2025/06/01 - 2025/06/02

東京を起点にして新幹線で長野へ。長野駅でレンタカーを借りて小布施、松代、戸隠を一泊二日で観光しました。長野駅からの行程ですが、まずは小布施、松代を観光し、最後は長野県のローカルフーズである「おやき」を「おやきファーム」で楽しみました。東横イン長野駅善光寺駅口に宿泊した翌日は戸隠観光でした。まだお参りしたことのない宝光社に参拝した後、そばの実で戸隠蕎麦をいただきました。以前お参りしたことのある奥社と九頭龍社にもお参りしました。この後には鏡池まで行きましたが、あいにくの天気で戸隠連峰も全く見えずに残念でした。

エリア 戸隠・鬼無里(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

JR長野駅からは最初の訪問地である小布施に向かいました。こじんまりした町で、栗の特産地でもあります。この通路は「栗の小径」と呼ばれるところです。小布施堂本店近くから小布施堂傘風楼までの路地です。舗装は木製です。栗の木を利用しているんだと思います。

栗の小径を南に抜けると小布施堂傘風楼です。栗を使ったお菓子がたくさん並んでいます。さっそくモンブランをいただきました。

小布施は江戸時代の超有名な浮世絵師である葛飾北斎が晩年を過ごし、画家としての集大成を行った地です。館内では北斎の版画や肉筆画、祭屋台天井絵などが見られます。また二本ビデオが上映されています。「小布施と北斎」では北斎がなぜ小布施に来たのか、「ジャポニズムと北斎」ではフランスの印象派に影響を与えた話などが紹介されています。

北斎館 美術館・博物館

千曲川を外堀として利用し武田信玄が築いた城です。その後、真田家が松代に入封されて真田信之が整備した城下町です。濠や石垣は当時のものが残っています。復元された櫓門、本丸跡が見学できます。本丸跡に登ると遠く川中島の合戦場が見られます。

松代城跡 名所・史跡

もともとは海津城と言われていて、川中島の戦いの両雄上杉謙信と武田信玄にとって北信濃を押さえるうえでの拠点だった場所です。江戸時代になって真田信之が上田から松代に移り、松代藩の藩政を行った地であると説明されています。

松代で生まれ松代藩士であった佐久間象山はこの神社のすぐ隣に生家がありました。明治維新の先駆けとなって活躍しますが、一橋慶喜に招かれて上洛し公武合体論と開国論を説きました。その後に尊王攘夷派の志士によって同地で暗殺されました。

象山神社鳥居横にある佐久間象山の騎馬像です。西洋式の鞍に跨る姿は西洋兵術の師範であったことと関連がありそうです。

象山神社拝殿です。参道の左側には象山が江戸で開いた私塾「五月塾」で勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬、橋本佐内、小林虎三郎などの人物に西洋の兵学や砲術の教えました。また主君であった松代藩八代藩主真田幸貫など象山ゆかりの人物の銅像があります。

象山神社 寺・神社・教会

松代象山地下壕入口です。第二次世界大戦で敗色が濃くなったと感じた軍部が本土決戦の最後の拠点として、極秘裏に大本営、政府各省等をこの地に移すという計画された地下壕です。戦争遺跡としその一部を見学できるようにしています。

松代象山地下壕入口は部分的に一般公開しています。ここまでが公開されています。なお地下壕は軒高２ｍの縦坑が20ｍ間隔で20本、それをつなぐ横坑が50ｍ間隔で碁盤の目のように掘られています。全長は約5854ｍありますが、公開されている部分はこのうちの519ｍです。

長野県の有名な郷土料理であるおやきは今や全国的に有名です。数々の製造販売会社がありますが、その中の一つ「いろは堂」が2022年にオープンした直売店舗です。おやきのイートイン、持ち帰りもできます。またおやきを製造するラインも見られますし、おやき作り体験もできます。

OYAKI FARM グルメ・レストラン

おやきファームに入ると、目の前にはおやき販売コーナーがあります。各種のおやきを選ぶ時間は楽しいです。すぐに温かいおやつを受け取ることができます。

各種おやきがショーウィンドーに並んでいます。すぐ横のカウンターで注文・支払いをします。野沢菜、カボチャ、粒あん、ネギみそなどの具材のおやきがありました。

東横イン長野駅善光寺口に宿泊しました。まだ新しいホテルです。ほかの東横インと違うところは最上階(14階)で朝食がいただけます。近くの山々がきれいで景色を見ながら朝食をいただけるのはうれしいです。

東横INN長野駅東口 宿・ホテル

戸隠に着き、五社ある戸隠神社のなかで最初に参拝する人が多いと言われている宝光社にお参りしました。駐車場に車を停めてかなり階段を上がることになります。拝殿前まで階段は約200段ありました。

宝光社 寺・神社・教会

ご祭神は中社のご祭神 である天八意思兼命の御子です。宝光社は女性にも参りやすいように建立されたと言われています。そのため女性や子供を守る神としてのご利益があります。

戸隠と言えば、やはり蕎麦です。名前の知られた蕎麦の名店がたくさんありますが、
中社から奥社に向かう途中にある「そばの実」さんもその一つです。平日でも店頭で順番を待つのは覚悟の上で行きました。予想とおり40分近く待つことになりました。これで待ち時間は短い方です。

そばの実 グルメ・レストラン

「そばの実」の毎日限定15食の「雪がくし蕎麦」です。戸隠神社境内にある雪室で冬を越した蕎麦です。蕎麦の香りが強めで喉越しも悪くなかったです。そばつゆは
鰹節の風味が感じられます。塩分が濃くないので美味しくいただけました。好みで大根おろしを加えるのもよいと思います。

三種類の蕎麦つゆでいただく「そば三昧」です。普通の蕎麦つゆ”長芋のとろろと鬼クルミ汁が供されます。薬味はねぎ、大根おろしとわさびがあります。つゆをつけずにいただくと蕎麦の香りがしっかり感じられました。蕎麦の盛り方は「ぼっち盛」です。神様へのお供え、高貴な方へのおもてなしの意味があります。

戸隠奥社参道にある鳥居です。ここから片道40分ほどかかる長い長い参道が始まります。奥社とこの地点の標高差は135mあります。

隋神門です。片道40分ほどかかる長い参道の中間地点にあります。シダ類？が繁る茅葺き屋根に朱塗りの門です。門の左右に置かれた随神像もぜひ見逃さないようにしたいです。

隋神門の両側には、神域に邪気や邪悪なものが入るのを防ぐ神(随神)が置かれ門を守っています。

随神門から本殿方向に約500mにわたって200本以上のスギの巨木が続きます。戸隠神社奥社のシンボルともいえる場所です。このあたりから参道は徐々に勾配が増してきます。

背後に聳える戸隠山の麓に鎮座する神社です。天の岩戸伝説に登場する天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)がご祭神です。その怪力で天の岩戸をこじ開けたそうです。
開運、心願成就、五穀豊熟などのご利益があるそうです。

戸隠神社 奥社 寺・神社・教会

奥社拝殿のすぐそばにある九頭龍社です。ご祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)で戸隠の地主の神様です。水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神です。

戸隠神社 九頭龍社 寺・神社・教会

奥社、九頭龍社にお参りをして、元の参道を戻ります。帰りは下り道ですから40分もかかりません。この後、長野駅までレンタカーで戻りました。