
2025/03/31 - 2025/03/31
334位(同エリア488件中)
ワンダラーさん
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練馬区の郊外で、春の花々と郊外の歴史を訪ねての小散歩。
都市化やスプロールが進む中での都市農業の現状を見つつ、遥か昔のふじ大山街道の賑わいに想いを馳せる旅。
表紙の写真はハナモモか
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本日のスタート地点は、都営地下鉄大江戸線光が丘駅で、その上に架かる月見大橋からは、複合開発ビルの「光が丘IMA」の全貌を見渡すことができる。
写真は本館部分で、専門店街IMA、GMSのイオン練馬店、開業時は光が丘西武という小型百貨店がGMSに替わった西友が入居する「リヴィン光が丘」。
この右側にレストランなどの東館が、左の南側には南館がある光が丘の中心部。 -
今日のテーマは「花」で、月見大橋から光が丘公園に向かう南北のメイン遊歩道「いちょう通り」を北上すると、目に入るのは「この時期の一番の桜」。
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いちょう通りの遊歩道のレベルで道路と立体交差して、都営の光が丘公園に入る。
ここ光が丘一帯は、戦時中に陸軍が成増飛行場をつくった場所で、当時に南北に設けられた滑走路があったという。
その滑走路のイメージをメイン遊歩道「いちょう通り」が受け継いだように感じる。(米軍が接収していた期間の「グラントハイツ」でも南北の大通りがあったよう。)
陽当たりが良いので、青空の下、満開に近いソメイヨシノが出迎えてくれる。 -
メイン遊歩道「いちょう通り」の延長は光が丘公園内にも及び、右(東)側に区立図書館/体育館がある広場は、今日はお花見用の出店が出ている。
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メイン遊歩道の延長部分は、お花見客を当て込んだ屋台がつづき、大賑わい。
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遊歩道の延長上の左(西)側が芝生広場で、周囲に桜が植えられていて、お花見どき。
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芝生広場の周囲の桜は、ソメイヨシノが多い。花見客も多い。
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しかし、こんな白色の桜も混ざって植えられているので楽しい。
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光ヶ丘公園は花見客が多いので、西側から出て、笹目通りの土支田交差点を越えて、
練馬区の西部に入る。
土支田というあたりは、生産緑地として税制面の優遇を受けた農地もまだ残っていて、一部は練馬区の補助を受けた農園として貸出しされている。 -
ここの一画は、「体験農園」と呼ばれている種類で、園主が種や苗、肥料、農薬などを準備してくれて、各区画の決められた位置に決められた作物をつくり、カルチャーセンターのような講習会もあり、各自が収穫するシステムで、相当な倍率の人気があるよう。
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こちらの農家は、自分でつくった作物を、門前で無人販売している。
作物の種類も多く、新鮮で生産者もはっきりしているので、固定客が多そう。 -
一方ここの区画は、「区民農園」と呼ばれている種類で、練馬区が農家から借り上げて区画をつくり、約2年単位で抽選で区民に貸し出している。
利用者が作付けを考え、自分で種や苗、肥料、農薬などを準備する必要がある。
各自が自由に作付けできるシステムなので、自由につくりたい人に人気がある。
30年ほど前までは、笹目通りの東側にも数多く開設されていたが、住宅化が進んで東側は少なくなったが、西側の大泉、石神井方面にはまだある。
ここは、旧出張所や区民館に隣接した新しい区民農園で、農地を練馬区が買収して(区民館・保育園などの建替え拡張まで)区民農園にしているのであろう。 -
土支田地区から、等高線に沿ってかつて田柄用水が流れていた跡の暗渠道を何度か渡って、南に下がってくると谷原地区に入る。
ここは旧石神井村の範囲になり、土支田地区よりも住宅化が進んでいる。
大江戸線の光が丘駅だけでなく延伸計画の新駅にも近く、西武池袋線の急行停車駅である石神井公園駅にも出られるので都市化が早かった。
ブドウ畑などが残っていて、北原公園という小公園があり、桜が咲いている。 -
ソメイヨシノだと思われるが、陽当たりも良いので満開になっている
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北原公園から東に折れて、笹目通りに近づくと、立派な門構えの地域の地主さんらしい邸宅がある。
ここは江戸時代末期に谷原地域の豪農で、練馬高野台駅近くの長命寺を開いた増島重明を祖先とする大地主、増島家の屋敷の門だという。 -
個人邸宅なので、見学は道路からしかできないが、巨大な茅葺切妻屋根を本柱の後方に控柱を建てて支えるという「藥医門」という建築様式とされる。
練馬区教育委員会の解説文が掲出されている。
この門の周りだけでも、最近の住宅一軒分がありそう。 -
増島家屋敷の近所にも生産緑地が残り、花木の苗木畑にされたところも多い。
2月から3月にかけては、写真の木瓜や、椿、白梅、紅梅、枝垂れ梅、枝垂れ桜など、大きくなり過ぎた感も否めないような苗木?が満開になるので楽しい。 -
1本の木で、花によって色が異なるハナモモ?の木
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木瓜の花も、色変わりで咲いている。
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こちらは、しだれ桜が見事。
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笹目通りを東に渡ってしばらく行くと、旧街道の分岐点にお地蔵さんが安置されている。
谷原延命地蔵 (やはらえんめいじぞう)という蓮華座に載った石造の地蔵菩薩立像で、総高180cm。
台石の右側面には「みぎ はしど道」、左側面には「左 たなし道 大山道 二里」と刻まれているという。
右側の橋戸道は細いが、現在は北原通りと呼ばれ、この先の笹目通りから三軒寺交差点まではバスが通るほどに拡幅されている。 -
富士大山道と橋戸道が分岐する場所に建つ練馬区教育委員会の解説板を読むと歴史が分かる。
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安永4年(1775年)に、谷原村の念仏講中が建てたことが刻まれているとされる。
左の「ふじ大山道」には石造りの標柱が建てられていて、現在は「富士街道」の名で川越街道の北町一丁目から西に分岐して、練馬区を横断して西東京市につながっている幹線道路。但しここの前後は一方通行の細い街道のママ取り残されている。 -
谷原延命地蔵 から北東に進むと、米軍のグラントハイツ跡地を再開発した光が丘団地(当初は光が丘パークタウンと呼ばれていたが「光が丘団地」の呼称に駆逐されたよう)に入る。
当時の住宅都市整備公団と東京都住宅供給公社が建設した賃貸住宅と分譲マンション。さらに東京都の都営住宅を加え12,000戸という大規模団地である。
今回最初に行った都立光が丘公園の他に、練馬区の春の風公園、夏の雲公園、秋の陽公園、四季の香公園という大きな公園が4つもある。
この写真は、団地の南端部分の東京都住宅供給公社の住棟に囲まれた夏の雲公園で、桜の名所になっている。 -
夏の雲公園の花壇は、ボランティア団体が手入れをしている様子。
高層住宅のバルコニーは園芸には向かないので、公園での土いじりか? -
夏の雲公園から光が丘公園に向かう南北の幹線遊歩道「いちょう通り」を北上すると、本日のスタート地点である大江戸線光が架かる丘駅の上に架かる月見大橋に戻る。
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