2025/05/21 - 2025/05/22
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tomo_miichiさん
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*この旅行記は、ドイツ観光局の提供により投稿しています*
ゲーテ街道の旅の最終地点、ドレスデンにやってまいりました。
選帝侯が君臨するザクセンの都だった栄光の歴史を持つ街ドレスデン。
ゲーテ自身はドレスデンに住んだことはありませんが、複数回立ち寄り、この街に深い感銘を受けたことを手紙にも書き残しています。
かつてのドレスデンがどれほど美しい街だったかは、ドレスデン出身の児童文学者エーリヒ・ケストナー(1899~1974)が「何が美しいかを私は書物によって初めて学ぶにおよばなかった」と、この街で生まれたことを「幸運の賜物」と述べているほどです。
かつてゲーテが見たドレスデン、そしてケストナーが育ったドレスデンの街並みと同じものを、今日の私たちはもう見ることができません。
第二次大戦末期の連合軍による爆撃で、この街は「石のかけらになっていた」とケストナーは書いています。
破壊と再生を経験した美しい古都。
ゲーテ街道の出発点、フランクフルトと同じ運命をドレスデンもたどりました。
それでも、残っているもの、再生されたものにかつてのこの街の輝きと未来への希望を見出すことができます。
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ドレスデンは戦争で破壊された傷跡を多く残していますが、かつての栄光の歴史を感じさせる迫力は比類ないものです。
ドレスデンは第2次大戦で破壊されたあと旧ソ連の占領地区となり、その後40年間東ドイツ地域となりました。
かつての古都の大規模な修復が進んだのは東西ドイツ統一後。
私は統一間もない1990年にドレスデンを訪れたことがあるのですが、すすぼけていて暗い街という印象を抱いた思い出があります。
当時と比較すると、隔世の感があります。 -
ドレスデン復興のシンボル的存在といえるのが、フラウエン教会。
フランス語では「ノートルダム」と同義語の聖母教会を意味するこの教会は、第二次大戦の爆撃で崩壊し、再建されたのはなんと半世紀以上経った2005年のことでした。
1734年に教会として献堂されたと記録されているので、ゲーテも破壊される前のフラウエン教会を目にしたはずです。
1812~13年にかけてはナポレオン軍の倉庫として使われたという屈辱的な歴史もあったようですが。
教会の石材に使われているのはザクセンスイスの砂岩です。
黒っぽい石は戦争で破壊された瓦礫の中から使われているもので、白っぽい石は新しいもの。
破壊と再生の物語が、モザイク模様のように刻まれています。フラウエン教会 (聖母教会) 寺院・教会
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新約聖書の福音書を書いたマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネと、愛と希望、慈悲と信仰のアレゴリーが描かれた丸天井。
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パステルカラーに彩られた、明るい光が差し込む優しい空間です。
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こちらは1825年創業のドレスデンの菓子店クロイツカム。
ゲーテが生きた時代にぎりぎり重なります。
神聖ローマ帝国崩壊後、ザクセン王国の首都となったドレスデンで、王室御用達菓子店だった歴史を持つ老舗です。
第二次大戦後はミュンヘンへ拠点を移して存続。統一後にまたドレスデンに戻ってきました。
今年創業200周年を迎えます。カフェ クロイツカム 専門店
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かつての優雅な雰囲気を再現したカフェ店舗内。
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ドレスデンといえばアイアーシェッケが名物。
三層構造になっているふわふわなチーズケーキという趣のお菓子です。
クロイツカムの「K」のイニシャルが入った、由緒正しそうなコーヒーセットでいただきます。 -
カフェ・クロイツカムの近くにある文化宮殿(Kulturpalast)の壁。
歴史ある街並みに、ときおり東ドイツ時代の社会主義アートが残っているのが味わい深いです。 -
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かつてのザクセン王の居城だったレジデンツ宮殿。
ドレスデン城 (レジデンツ宮殿) 城・宮殿
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マイセン磁器のタイルで作られた「君主の行列」。
歴代のザクセン君主が描かれています。
これは奇跡的に戦災を免れたという必見の歴史遺産。君主の行列 文化・芸術・歴史
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君主は馬に乗っている状態で描かれています。
写真中央が、名高いアウグスト強王。ゲーテの時代のザクセン君主は、強王から二世代挟んで、「正義王」と呼ばれたフリードリヒ・アウグスト1世。 -
ここからはエルベ川の対岸の新市街を回ってみたいと思います。
戦争で激しく破壊された旧市街と対照的に、新市街には19世紀後半~20世紀初めのグリュンダーツァイトと呼ばれた時代の屋敷が多く残っています。
ケストナーミュージアムもそのひとつ。
この建物はケストナー自身の家ではなく、「富豪になったフランツ伯父さん」の家だったものです。エーリヒ ケストナー博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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家の塀の上には、思索にふける少年ケストナーの像があります。
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そしてドレスデン新市街の目玉と言えばこれ。
古い中庭空間をおしゃれでポップに改装したクンストホーフ・パッサージュです。
中でも、雨水を利用した水のパフォーマンスが見られる「雨どいアートの家」は有名。
ここは普通の住宅ですが、雨水は生活用水にも利用されているというエコ物件なのです。クンストホーフパサージュ 専門店
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クンストホーフ・パッサージュ内にあるおしゃれカフェ、リラ・ゾーセ。
Lila Soße
Alaunstr. 70, 01099 Dresden
Telefon: +49-351 8036723
https://www.lilasosse.de/ -
メニューはヘルシーでベジタリアン志向ですが、家庭料理のような温かさがあっておすすめです。
これは日替わりメニューの一つ、トマトとリコッタチーズのお団子に、ホウレン草を添えたもの。 -
さてドレスデンは、日が暮れ始めるとさらに美しさが際立ちます。
ライトアップされた旧市街に戻ってきました。
夕闇に輝くゼンパーオペラ。絶景です。ゼンパーオーパー (ザクセン州立歌劇場) 劇場・ホール・ショー
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夜の10:00から始まるゼンパーオペラの館内ツアーに参加してきました。
ゼンパーオペラは、ワーグナーの「さまよえるオランダ人」や「タンホイザー」が初演され、上映作品の音楽性だけでなく、文学性も重んじてきた伝統があることでも知られている劇場です。
完成したのは1841年。その後、幾度かの火事や戦災を経て再建されました。
派手派手な内装に見えますが、これでも「観客が舞台への集中力を削がれないように」、ホワイエと比べて控えめな色合いにしているのだそうです。 -
日が暮れてドレスデン旧市街がライトアップされるとき、そこにはかつての栄光の歴史の面影が、より色濃く立ち現れます。
破壊と再生の歴史を潜り抜けてきたドレスデン。
それでも失われることのない輝きがあるのは、歴史の中で築き上げられてきた文化と精神がこの街には生き続けていて、それが今も多くの人を惹きつけてやまないのだと感じさせました。
(協賛:ドイツ観光局)
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