【5/17 京都】16年連続ミシュラン三つ星の菊乃井本店へ

2025/05/17 - 2025/05/17

16年連続ずっとミシュラン三つ星を取り続けている菊乃井本店に行ってきました。
三つ星は、そのために旅行する価値のある卓越した料理を指します。今回は菊乃井で食事をするためだけに京都へ行ってきました。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

京阪祇園四条からタクシーに乗ってやって来ました。
17時に予約をして、5分前に到着、車止めから玄関へ。

ここは量が多いので朝昼の食事量を少なくして臨みました。

玄関には檜兜が飾られていました。
もう作れる人が少なくなったと聞きます。

すぐに部屋へ通されました。
広い部屋で、余裕で8人は会食できる掘り炬燵のテーブルでした。

床の間には菖蒲の生け花。

おー、お軸は伊藤若冲でした。

自署の部分を拡大

衝立も若冲でした。

月ごとに掛軸と衝立を変えるそうです。

中庭

ナプキン代わりの、菊乃井の紋の和手拭い。

皐月の献立。

まずは、お茶から。
続いて、盃で日本酒を少し…

八寸は菖蒲の花があしらわれた木箱に入ってきました。

粽寿司　的射穴子　茗荷酢漬け
鯛白子酒盗和え　花山椒
鯛の子落雁　衣かつぎ大徳寺納豆射込み
枝豆 太刀魚南蛮漬

粽は鯛寿司でした。昆布締めと笹の香りが爽やかでした。
どれもこれも想像の斜め上を行く、工夫と美味しさでした。

先付　長芋羹　蛸　山葵あん　花穂紫蘇

わさびとシソがほんのり効いた涼やかな一品。
美味しい。

向付ー、明石鋼　伊勢海老　あしらい一式

鯛は醤油で、伊勢海老は味噌醤油でいただきました。
もうぷりっぷり、美味しい。
つけだれ一つまで計算し尽くされているようです。

二、鰹たたき　ぼん酢

鰹が輝いてる。

ニンニクや薬味等を混ぜ合わせた、味わったことがないポン酢でいただきました。
美味しい。

美しい椀が来ました。

煮物椀　ぐじ　山菜新茶仕立て　蕗　白ずいき　蕨　花柚子

蕗、ずいき、蕨をぐじ（甘鯛）で巻いてあります。
美しくて美味しい。

菊乃井 本店 グルメ・レストラン

鮎は焼く前に、生きてピチピチ跳ねるところを見せていただきましたが、写真撮り忘れ…

焼き上がりは笹に載せられて、とても良い香りでした。
プレゼンテーションや香りの演出も素晴らしい。

焼物　鮎塩焼き　蓼酢

蓼酢もオリーブオイルや香り野菜で作ったもので、美味しい。

中猪口
一、新玉葱すり流し　うすい豆　新順才

上から下へ順に違う食材で味が濃厚になっていて、食感と味の変化を楽しめて、美味しい。

二、白和え　栄螺　蕗　葉山葵　辣韮
山独活　ピンクペッパー

マカダミアナッツが練り込まれたソースに、食感が異なるサザエと山ウドが合って、美味しい。

強肴　和牛醤油焼き　セロリ餡　花穂紫蘇　浅葱
パプリカ味噌

セロリがちゃんと和の味になっている不思議。
ちょっとピリっとしたパプリカ味噌とシソで牛肉をあっさりいただけて、美味しい。

御飯　鯛飯　木の芽

釜で炊いた鯛飯
食べきれなかった分は持ち帰らせてもらって翌朝いただきました。

上椀　春キャベツすり流し　新じゃが　黒胡椒

これはもうフランス料理のスープです。
美味しい。

水物　ミルクアイス　苺　苺ソース　ミント

ちょっとハチミツが入って超濃厚なミルクアイスが酸っぱいイチゴによく合います。

最後に抹茶をいただきました。

妻の方の茶碗の底に「ロ」の字を見つけました。
北大路魯山人作です。

飾り付けや食器などこれ見よがしに自慢するようなこともなく、仲居さんのホスピタリティは素晴らしく、ほんの少しも嫌な思いをすることはありませんでした。
最後に女将さんが部屋に挨拶に来てくださり、軽妙なトークで和やかにシメていただきました。

ご飯屋さんだからお腹いっぱいになって帰ってもらいたいというご主人の思い通り、お腹いっぱいでした。
よーし、また明日から頑張って働いて、またここに食べに来ようと前向きにさせてくれる店でした。