2025ＧＷ旅：春の遠野巡り

2025/05/03 - 2025/05/04

2025年GW旅5日目、春の遠野をのんびり巡りました。

エリア 岩手

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

新幹線こまちで盛岡駅に向かいます。

秋田新幹線 乗り物

普通車内部。

盛岡駅では「はやぶさ」と「こまち」の「連結」と「切り離し」の様子を見ることができます。

見れるのはココだけ。

新幹線やまびこで新花巻に向かいます。

新花巻駅でJR釜石線に乗り換え。

遠野駅に着きました。

遠野駅 駅

歓迎の言葉にほっこりします。

カッパ達も出迎えてくれます。

旅の蔵 遠野は、遠野の観光情報の発信拠点。
「蔵」をイメージした建物が風情があります。
施設内には、観光案内所・休憩コーナー・売店・レンタサイクル・トイレ・シャワー室、等があって重宝します。

旅の蔵 遠野 名所・史跡

売店では、遠野の銘菓や工芸品が充実しています。

かっぱのおさらは、平べったく丸いパイの形がまるでカッパの頭にあるお皿のよう、ということで「かっぱのおさら」という命名。
しっとりしたパイ皮、中のお饅頭は柔らかく口当たりが優して美味しい。

広くのどかな遠野はレンタサイクルが便利、電動アシスト付が楽です。

「じんぎすかん あんべ」さんは、遠野ジンギスカン発祥のお店と云われる老舗です。
遠野に行けば是非とも訪れたいお店で、今回念願叶いました。

じんぎすかん あんべ グルメ・レストラン

店内は2023年にリニューアルされたようで、広くて綺麗です。

メニュー。

ラム＆マトン4種食べ比べセットをいただきました。
マトンモモ・ラムカタ・ラムモモ・カタロース、綺麗なお肉が並んでいます。

ラムカタは、歯ごたえがありラム肉の旨みがたっぷり。
ラムモモは、脂身が少なくヘルシー。
ラムカタロースが一番柔らかくジュワッとジューシー。
マトン肉は、ラム肉と比べると肉質がしっかり、風味も強く味わい深い。

秘伝のタレもお肉を美味しく味わえます。
とても美味しく大満足でした。

遠野かっぱロードマップ。

のどかな風景に癒されます。

ここを入るとカッパ淵。

さらさらと流れるカッパ淵は、うっそうとした茂みに覆われ、いつカッパが現れてもおかしくはない雰囲気。

カッパ淵 自然・景勝地

伝説では、かつてこの淵にはカッパが多く住んでいて、人々を驚かし、いたずらをしたといわれています。

遠野物語の中にも、小川に水を飲みに来た馬を引き込もうとするいたずら好きなカッパが登場します。

小烏瀬川の姥子淵の辺りに、新屋の家と云ふ家あり。
ある日淵へ馬を冷やしに行き、馬曳の子は外へ遊びに行きし間に、河童出でゝ其馬を引き込まんとし、却りて馬に引きずられて厩の前に来り、馬槽に覆はれてありき。「遠野物語５８」

川辺には「カッパ神」を祀る祠があります。

かっぱ釣りができるようです。
エサはキュウリ。

伝承園で捕獲許可証がいただけます。

釣れますか？

釣れてます（笑）。

物語の世界感を満喫しました。

常堅寺は曹洞宗の寺院。

常堅寺 寺・神社・教会

遠野郷の曹洞宗十二ヵ寺の筆頭であると「遠野物語」八十八話にあります。

休憩には、お休み処「かっぱの茶屋」がおすすめ。

かっぱの茶屋 グルメ・レストラン

一番人気は座敷わらしの大好物「小豆」をたっぷり使った「座敷わらしソフトクリーム」。
やさしい味わいのソフトクリームでほっこりしました。

遠野伝承園は、昔ながらの遠野の風景を再現した観光スポット。

伝承園 名所・史跡

案内図。

遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実現などが体験できます。

菊池家住宅は、1750年頃に建てられたといわれる最も古い時期の南部曲り家です。
国の重要文化財に指定されています。

南部曲り家(菊池家) 名所・史跡

のどかな水車。

オシラ堂では、農業や馬の神様と言われる「オシラサマ」が千体展示されており、神秘的な雰囲気が漂っています。

オシラサマ「遠野物語69話」。
昔あるところに貧しい百姓がいた、妻はなくて美しい娘がいた、また一頭の馬を飼っていた娘がこの馬を愛して夜になると厩に行って寝、ついに馬と夫婦になった。
ある夜、父はこのことを知って、その次の日に、娘には知らせず、馬を連れ出して、桑の木に吊り下げて殺した。
その夜、娘は馬がいないのを父に尋ねてこのことを知り、驚き悲しんで、桑の木の下に行き、死んだ馬の首にすがって泣いていたが父はこれを憎み、斧でもって後ろから馬の首を切り落すと、たちまち娘はその首に乗ったまま天に天に昇り去った 。
　

「遠野物語17話」
旧家にはザシキワラシといふ神の住みたまふ家少なからず。
この神は多くは12～13ばかりの童児なり。

語部を囲んで昔話を聞くことができます。

かまど神。

遠野物語の話者佐々木喜善氏の記念館です。
遠野物語は、若き日の佐々木喜善が柳田國男に語った遠野の話がもととなっています。

遠野郷八幡宮は、遠野郷の総鎮守。

遠野郷八幡宮 寺・神社・教会

９月の例大祭や日本のふるさと遠野まつりでは郷土芸能が集います。

文武の神・勝負事の神。
遠野物語110話に、殊に火伏せに霊験有りと伝わります。

手水はカッパ。

とおの物語の館は、「遠野物語」で知られる遠野地方の民話を後世に伝承することを目的の一つとして開設されました。

とおの物語の館 美術館・博物館

敷地内の桜が綺麗。

遠野に伝わる民話や日本の昔話を音と映像を使って体感的に楽しむことができます。

懐かしい昔話、童心にかえります。

柳田國男展示館となっている旧高善旅館・柳翁宿（りゅうおうじゅく）は柳田をはじめ、折口信夫、ネフスキーなどが宿泊し、民俗学調査の拠点となりました。
国指定有形文化財に登録されています。

居間・居住部分。

旧柳田國男隠居所は柳田國男が妻の孝（たか）とともに過ごした建物で、東京都世田谷区成城にあったものを移築。
柳田の功績や著作を紹介しています。

「こども本の森 遠野」は、安藤忠雄氏の「東北の復興のシンボルはこどもたちの未来である」という提唱に基づき設計され、遠野市に寄贈された施設です。

螺旋階段がそびえる吹き抜けの閲覧室、開放感あふれる空間が広がります。

壁一面の本棚にびっしりの本、まさに「本の森」です。

前回頂いた松林堂さんの遠野銘菓「明がらす」のお味が忘れられなくて再訪。
創業以来150年以上も守り続けてきた伝統の味です。

まつだ松林堂 グルメ・レストラン

「明がらす」は、米粉とゴマとくるみを練ったしっとりした生地を、もちっとした雲平細工で包んだもの。
クルミと胡麻の香ばしさ、ほんのりとした甘み、噛み締めるほどに素材の旨みが広がる風味豊かな逸品です。

信成堂跡（江刺県庁舎）の碑の側の枝垂れ桜が美しい。

南部神社にお参りします。

南部神社 寺・神社・教会

長い階段を上ります。

遠野南部家の初代から8代までの当主（勤皇八世）を御祭神として祀っています。

鍋倉公園は市民の憩いの場、桜の名所としても有名です。

鍋倉公園 名所・史跡

鍋倉城址は、遠野市の市街地南端にある鍋倉山（標高344m）にある岩手県内屈指の大規模な中世の典型的な山城跡です。

鍋倉城址 名所・史跡

三ノ丸跡には天守閣を模した「なべくら展望台」があります。

上ってみます。

遠野市街を一望できます。

お宿は前回も宿泊した「あえりあ遠野」。

語り部の聴ける宿 あえりあ遠野 宿・ホテル

綺麗な施設です。

お部屋はハリウッドツインルーム。

温かみのあるお部屋で寛げます。

角閃石大浴場でのびのび。

語り部さんのお話が聴けます。

囲炉裏を囲んで、和やかな雰囲気です。
遠野の昔話、素朴で温かい遠野の方言で語られほっこりします。
遠い昔の童心にかえったようで、心豊かな時間が過ごせました。

夕食はレストラン銀杏で和洋折衷会席。

皐月の献立。

四季の旬の逸品、地元の素材を活かしたお料理を楽しめました。

美しい盛り付けの膳菜に舌鼓。

お造りの宮古サーモンと活平目が最高。

膳菜。

小鉢や煮物も美味。

酢の物。

洋皿膳菜。

お椀。

ジンギスカンがあるのが嬉しい。

旨い。

ローストビーフ。

天婦羅、好物ばかり。

釜飯（銀河のしずく）。

ひっつみ汁がいい。

フルーツ＆デザート盛り合わせ。
フルコースの夕食、豪華なラインアップに感激、どれもこれも美味しく大満足。

食後は、遠野夜神楽を鑑賞。

「とおの物語の館　遠野座」にて無料です。

迫力のある「おはやし」や華やかな神楽の舞を堪能。

日常では味わえない”異世界体験”でした。

朝食を頂きます。

和洋食バイキング料理です。

デザート。

朝から元気がでるお料理がたくさん。

フルーツ。

雲丹しいたけやどべっこ漬けなどのご飯のお供が美味しくて、ご飯が進みます。

お味噌汁の具にめかぶがあったのが嬉しい、たっぷり入れました。

テイクアウトコーヒー。

お部屋でゆっくり。

遠野は奥深く魅力ある町、至福の時間が過ごせました。