2024/10/10 - 2024/10/11
79位(同エリア1460件中)
RAINDANCEさん
- RAINDANCEさんTOP
- 旅行記592冊
- クチコミ1748件
- Q&A回答9件
- 1,141,006アクセス
- フォロワー69人
この旅行記のスケジュール
2024/10/10
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
岐阜県北西部、白山の麓の庄川流域に広がる集落である白川郷を訪れました。中でも合掌造りの集落で知られる荻町地区は、1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、1995年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。
★荻町地区の合掌民宿に泊まり、日本の原風景と田舎料理をじっくり味わう。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎白川郷チュロス(米粉)
◎地酒…白川村純米大吟醸
◎石豆腐
◎なつめ
◎飛騨牛
◎朴葉味噌
◎水プリン
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
一時帰国の旅は、秋の高山祭を満喫した飛騨高山から南下し、白川郷を目指します。
-
白川郷の集落に近づくと茅葺き屋根が見えてきます。
-
白川郷に着いたのは正午前、この日に泊まる予定の荻町地区の合掌民宿「幸エ門」さんの駐車場にレンタカーを駐めます。集落はオーバーツーリズム対策の一環で基本的に車の乗り入れは禁止ですが、集落内の宿泊者は乗り入れが可能です。
居心地が良く料理もおいしい、優雅に泊まれる合掌古民家 by RAINDANCEさん合掌造り民宿 幸ヱ門 宿・ホテル
-
ちなみに、こちらが幸エ門の外観。合掌民宿には一度泊まりたいと思ってましたが、一時帰国で泊まることになるとは。外国人が増えている白川郷ですが、私たちも暫定的ながらある意味インバウンド・トラベラー。
居心地が良く料理もおいしい、優雅に泊まれる合掌古民家 by RAINDANCEさん合掌造り民宿 幸ヱ門 宿・ホテル
-
こちらが幸エ門の入り口。スタッフの方に駐車場の使用を連絡、快くOKいただきました。
-
で、集落内の散策へ向かいます。民宿の斜め向かいの「白川郷かたりべ」という土産店、こちらは民宿と同じオーナーさんのお店らしい。
-
南北に伸びる大きな通りが「本通り」。アスファルトが味気なくて残念。石畳風の舗装は検討されてないのでしょうか。
-
こちらは荻町地区の真ん中にある「荻町公園」、かつては駐車場でしたが車の乗り入れが禁止となった以降は公園となりました。公衆トイレもある休憩スポットで白川郷の情報も得られます。ビジターセンターみたいな位置づけですかね。
-
時刻はちょうどランチタイム、こちらの「そば処 乃むら」にてランチにします。
手打ちそば処 乃むら グルメ・レストラン
-
人気店の様で少し待ちました。いや、観光客が多いからどこも混むのかな?カウンターがメインの小さな店。
-
温かいそばが好きな私は「とろろそばセット」を注文。セットには炊き込みご飯が付きます。
-
妻は「おろしそば」を注文。私たちは蕎麦にはあまりこだわりはないのですが、普通に美味い蕎麦かなと思いました。
-
ランチの後、集落の散策へ。白川郷の合掌造りの伝統を守る「結(ゆい)」の心…この眺望がそれを象徴しているように感じました。
-
清水で冷やすラムネをマクロ撮影する外国人。噂通りのインバウンド・ツーリズムで外国人がたくさん。
-
水路には鯉と、ニジマス?…天然では無く飼育でした。
-
こちらは「長瀬家」、250年つづく旧家で、初代から三代目までが医者だったとのこと。
-
「神田家」、160年以上の歴史があり、この後に見学する和田家からの分家とのこと。
-
「お食事処 たなか屋」、歴史はわかりませんが、立派な茅葺です。こういう古民家でのランチも良さそうです。
-
続いて、集落を上から眺めるおなじみの場所、「荻町城跡展望台」あるいは「城山天守閣展望台」へ向かう坂道へ…
-
…は、体力温存のために避けて、展望台までのバスに乗ることに。10月とは思えない、かなり暑い日でもありましたので。
-
乗車1回につき300円です。
-
「城山天守閣展望台」に到着。
天守閣展望台 名所・史跡
-
展望台の施設にある「てんぼうだいのカフェ」。ここでテイクアウトすれば…
-
…お店利用客専用のテラスに入ることができます。
-
…というわけで、米粉のチュロスとカフェを購入。
-
白川郷萩町地区の眺め。合掌造り家屋は古いモノで築300年と言われていますが、昭和20年代から始まった庄川流域のダム建設による水没や、小集落の集団離村、火災焼失、合掌家屋の転売などで激減してしまったそうです。
世界遺産白川郷合掌造り集落 名所・史跡
-
次に「荻町城跡展望台」の方へ。こちらにはあまり人が居ません。
-
昭和40年代には荻町集落の住民が危機感を抱き、合掌家屋を保存するため「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則を掲げ、民家の移築も含め集落の再生を図ったことで世界遺産に登録されるまでになりました。
-
集落へ降りて、「和田家住宅」へ。
国指定重要文化財 和田家 名所・史跡
-
白川郷の最大級クラスの合掌造りであり、唯一国の重要文化財に指定されてます。
-
江戸期に名主(庄屋)や番所役人を務めており、白川郷の重要な現金収入であった焔硝の取引によって栄えた家だそうです。
-
屋根裏では…
-
…やはり養蚕。
-
こちらが合掌の屋根のてっぺん。釘を使わず縄で連結しているのがよくわかります。
-
荻町地区の合掌民宿は、観光協会のサイトで検索してみると19軒ヒットします。そのうちの一つ「合掌の宿 よきち」。
-
こちらは「合掌の宿 源作」。同じ合掌造りでも宿のコンセプトは色々あるようなので、観光協会のサイトなどで自分に合った宿を選ぶのが良いかと。
-
「であい橋」を渡って「合掌造り民家園」の方面にも行ってみましょう。
-
「合掌造り民家園」は、県重文9棟を含む25棟の合掌造りを保存・公開する博物館とのこと。白川村の民家を集めてきた博物館なので、人が住む集落ではないのですね。有料なので入場はしませんでした。
-
これらは民家園の入り口付近にあるカフェと蕎麦屋店です。民家園には、民家の主屋だけでなく神社・寺本堂・水車小屋等があり、主屋は屋根裏まで見学できるそうです。なかでも「山下家」は、白川村に現存する数少ない18世紀の合掌造りということらしい。
-
白川郷観光協会は住民の生活に配慮し、宿泊客以外の観光客による集落の観光は8時から17時まで(ライトアップなどのイベント時を除き)とアナウンスしています。そのギリギリまで観光客は絶えません。
-
集落をざっと周ってきたところで、白川郷で最も楽しみにしていた合掌民宿「幸エ門」での宿泊…チェックインします。
-
前述のとおり荻町エリアには合掌民宿はいくつかあり、白川観光協会のウェブサイトから予約できました。観光協会やホテル予約サイトの情報・口コミなどを眺め、泊まりたかった萩町エリアの中からこの民宿をチョイス。囲炉裏のある広間…イイですね~。
-
客室です。古民家なのでもちろん古いわけですが、しっかりとメンテ・清掃がされている居心地の良い空間でした。
-
お着き菓子はこちら。お菓子の銘柄などは不明・・・手作りかも。
-
この民宿は1日に2組限定で、寝室は別室が用意されています。マットレス付きの敷布団も心地良かった。
-
縁側。
-
縁側からの眺め。夕方ですがまだ多くの観光客がいます。
-
チェックインしたところでまずは家族風呂へ。
-
温泉ではありませんが、水回りも新しく気持ちよく汗を流せました。
-
共同の洗面所とトイレ。
-
温水洗浄機能付きトイレ。
-
風呂上り…縁側で少し涼んでから…
-
…囲炉裏のある広間にて夕食です。
-
まずはラガー。
-
山野草の天ぷら、石豆腐、なつめ…といった、郷土料理が並びます。
-
日本酒に切り替え、「白川村純米大吟醸」。飛騨古川の渡辺酒造で作られ白川村でしか販売していないそうです。
-
天然アユ。
-
「飛騨牛の陶板焼き」も出てきて、田舎料理だけでは…という方でも満足できそうです。
-
最後は新米と味噌汁。一時帰国ではこれが沁みるんです。
-
スタッフの方からは食事を配膳していただきながら、地域の結束である「結」についてのお話など興味深かったです。デザートには柿、料理も凝っていて満足しました。
-
夕食後に付近の散策へ。「白川八幡神社」にやってきました。
白川八幡神社 寺・神社・教会
-
夜に集落を散歩できるのも宿泊者の特権ですね。
-
白川郷では毎年10月の中旬に、この白川八幡宮で「どぶろく祭り」が開催されます。その関連の練習でしょうか、賑やかな囃子が聞こえていました。
-
翌朝…山間部の集落では、10月ともなると昼間は暑くても朝方はとても涼しい。
-
朝食は豪華な田舎料理。真ん中の野菜はモロヘイヤ。新米とキノコの味噌汁。
-
豆腐の朴葉味噌焼き。
-
しっかりデザートまで。
-
囲炉裏の間から庭園を望む。晴れた空をバックにいい景色。美味しい食事に居心地の良い部屋、白川郷の暮らしについての説明を含めたスタッフの対応も良く、大満足のステイでした。
-
朝食後、集落の散歩へ。
-
であい橋の傍に建つ「荻町秋葉神社」。
-
前日の日中にはあれだけ人がたくさん居た「であい橋」でしたが、誰一人いません。これも白川郷に宿泊することにより得られる特権?
であい橋 名所・史跡
-
宿の近くへ戻り、「明善寺」の鐘楼門。
明善寺鐘楼門 名所・史跡
-
明善寺は、1748 年に建立された仏教寺院とのこと。鐘楼、本堂、庫裏が全て合掌造りというのは珍しいらしい。
-
その隣には「明善寺庫裡」があり、郷土館として民具などの資料が展示されているそうです。入場はしてませんが。
-
そして、その向かいにあったのがこちら「白川郷ぷりんの家」、開店前なのでまだ誰もいません。一番乗りでした。
白川郷 ぷりんの家 グルメ・レストラン
-
表の看板に、「日本プリンアワード」のグランプリを獲った店と書いてありました。それを見た外国人も「賞を獲ったプリンなんだって!」と、嬉しそうに並びます。
-
「水ぷりん」「なめらかぷりん」「梨ぷりん」を購入。店の前のテーブルでいただきます。
-
2022年11月に岐阜で開催された「第1回日本プリンアワード」で、全国20店舗の中から初代チャンピオンに選ばれたのがこの「水ぷりん」なのだそう。透明のジュレ、プリン、キャラメルの3層が評価されたのかな?プリンの味は普通でした。アワードも始まって間もないもので、2024年は開催されなかった様です。
-
店を去るころには行列がかなり伸びていました。
-
そろそろ白川郷の荻町集落を後にします。メジャーな観光地ではオーバーツーリズムが叫ばれる昨今、この地でも地域住民との共存を考慮したレスポンシブル・ツーリズムが意識されていました。
-
そして、夕食の際にスタッフの方が説明してくれた「結」の心…利己主義が蔓延する昨今、元来ヒトは一人では生きられず助け合いで生きているということを、合掌造りの伝統を守ることを通じて世に問うている様に思えます。白川郷に限らず、田舎で古民家に住んでのんびりマイペースで暮らしたいな~…みたいな軽い気持ちでは、より強い社会性が求められる田舎暮らしは無理ということを知りました。
-
そして、アメリカに3年も住むと、日本の原風景とその素晴らしさを改めて強く感じます。ここ白川郷に続き、次に訪れる「五箇山」でも何かを感じられそうな予感。レンタカーの旅は北へ進路を取り、富山県の南砺市へ向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
RAINDANCEさんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
合掌造り民宿 幸ヱ門
3.26
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
白川郷(岐阜) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
82