2025/03/30 - 2025/03/30
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この旅行記スケジュールを元に
今回の山科から奈良の旅は三日間。後ろの旅のスケジュールが迫っているので、その前にサクッと訪ねるという軽めの計画。前半は、随心院のはねず踊りの1日です。ちなみに、「はねず」というのは、もうほとんど死語になっていると思いますが、 黄色がかった薄い赤色、または鮮やかな朱色に近いオレンジがかった薄い赤色を言うようで、万葉集にも登場する由緒ある色なのだとか。踊りを踊る少女たちの衣装の色がその「はねず」色なのですね。そして、踊りは、小野小町と深草少将の恋物語を題材にした歌に合わせて舞う踊りです。ただ、恋物語といっても、平安時代の歌人で絶世の美女として知られるモテモテの小野小町のもとに深草少将が「百夜通い」をしても望み叶わず命を落とすという悲壮な片思いですから、男の哀れさに女の冷たさも感じて、なんともいえないもやもや感はあるんですけどね。
物語にもう少し説明を加えると、「百夜通い」は、小野小町の出した条件。百夜訪ねたら恋は叶うと信じて、深草少将は百夜通いを始めます。深草少将の住まいは、現在の墨染駅のほど近く、欣浄寺と言われていて、約5キロの道のりです。しかし、百夜目は大雪。大雪の中、寒さと疲労によって深草少将は凍死してしまったと言われます。「百夜通い」には榧の実のエピソードも伝わっていて、深草少将は自分が通ってきたことの証に榧の実をひとつずつ置いて行ったとも。また、その榧の実で深草少将の通った日を数えていた小野小町ですが、亡くなった深草少将の供養のため、99個めの榧の実を撒いて、それが育った榧の木もあるようですね。
なお、随心院には、小野小町に寄せられた千通の手紙が埋められていると伝わる文塚もあって、どれだけモテたのか想像もできない小野小町ですが、晩年を過ごしたとされる随心院。穏やかな後半生だったと想像したいところです。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
さて、踊りは、うららかな春の日の下で、賑やかに和やかに。深刻な男女の仲なんかとはまだまだ無縁だろうというような少女たちによる踊りですから、見ている方もこの方が気楽と言えば気楽です。
<はねず踊り(歌詞)>
あーりゃ これ これ
これは楽しや 小野のお寺の 踊りでござる
はねず踊りと 申してござる
めでた めでたの こりゃせ おどりでござる
みんなそろうて さぁ おどりはじめじゃ
めでたやな めでたやな
少将さまがござる 深草からでござる
毎夜よさりに 通うてござる
かやの木の実で 九つ十と
日かずかぞえて ちょいとかいまみりゃ
今日もてくてく よー おかよいじゃ
少将さまがござる 深草からでござる
雪の夜みちを とぼとぼござる
今日でどうやら 九十と九夜
百夜まだでも まぁおはいりと
あけてびっくり よー おかわりじゃ
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随心院へは、山科でJRから地下鉄に乗り換えます。
ということで、朝飯は山科駅近くの志津屋へ。志津屋はイートインのお店はほとんどないのですが、山科駅店はイートインありなんですよね。志津屋 JR山科駅店 グルメ・レストラン
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カルネを買ったら「温めますか?」ということで、温めてもらいました。温めたことなんかなかったので、どうかなと思いましたが、うーん。私はいつものように温めないのが好きかな。まあ、そんなことが分かっただけでも良かったかなと思います。
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地下鉄小野駅から随心院は10分足らずです。
山門をくぐって、奥へ。随心院 寺・神社・教会
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あ、こんなところに舞台が設置されていました。
もう観客がいっぱい。ちょっと出遅れた感がありますね~ -
しばらくすると司会者登場。
さてさて、始まりますよ~ -
舞台の中央には傘鉾です。
そよそよと風になびいて、春ですねえ。 -
さあ、踊り手が現れました。
小学生の女の子たち。皆さん、菅笠を被っていますけど、その菅笠にはてっぺんに梅の花の飾り。手にも梅の花の枝を持っています。 -
緊張した面持ちですが、
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練習の成果を発揮して
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和やかな動き。
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あーりゃ これ これ
これは楽しや 小野のお寺の 踊りでござる
はねず踊りと 申してござる -
めでた めでたの こりゃせ おどりでござる
みんなそろうて さぁ おどりはじめじゃ
めでたやな めでたやな -
派手な動きではないですが、
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はねず踊りの背景を考えるとやっぱり何か感慨深いものは伝わってくるような。
はねず踊 祭り・イベント
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小野小町と深草少将の物語は悲恋ではありますが、あんまりシリアスにならず、これくらいのほどほどの加減がいいように思います。
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はねず踊りが終わって、今度は千本ゑんま堂大念佛狂言の皆さんが登場。
あらら。節分の日に拝見したばかりですが、こんなところでまた出会いましたか。 -
演目は「土蜘蛛」です。
病に伏せる主君、源頼光を、家来の渡辺綱、平井保昌が見舞う場面。 -
実はこの病は、土蜘蛛の魔力によるもの。
綱、保昌が下がったところに、僧に身を変えた土ぐもが現われ、頼光に襲いかかる。頼光は名刀「膝丸」で蜘蛛と戦いますが、 -
すんでのところで取り逃がしてしまう。
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改めて、渡辺綱、平井保昌に土蜘蛛の成敗を申し付ける頼光。名刀「膝丸」も授けました。
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土蜘蛛の血を辿って暗がりの中へ。手には松明をもっています。
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どこじゃ
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どこじゃ。
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そこに現れた土蜘蛛。
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丁々発止の戦いが始まります。
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妖術を使う土蜘蛛に
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名刀「膝丸」で立ち向かう渡辺綱と平井保昌。
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さしもの土蜘蛛もたじたじ。
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最後の力を振り絞って
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二人に対抗しますが、
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イチオシ
うーん、これまでか。
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二人は見事に土蜘蛛を成敗したのでした。
めでたし、めでたし。
ちなみに、千本ゑんま堂大念仏狂言は、壬生寺、清凉寺と並ぶ京の三大念仏狂言の一つ。「土蜘蛛」のような重厚な筋の「かたもん」とコミカルな「やわらかもん」の二種類があって、先般は「やわらかもん」の「鬼の念仏」も面白かったですね。ますますの活躍を祈念します。 -
では、梅園の方にも行ってみましょう。
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ピンク色の梅の花が
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一面に。
桜のような全体としての華やかさは弱いのですが、 -
一輪一輪の花の美しさなら、梅も負けてはいないですよね。
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白いユキヤナギや黄色い山吹も少し加わって、穏やかな春の陽気です。
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建物の方もチェックですね。
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小野小町の衝立に
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これが俄然シンボル的な位置づけとなっている襖絵。
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イチオシ
赤い色調は、はねず色。
一部にははねず踊りの場面も描かれています。 -
奥に進んで
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イチオシ
方丈と苔の方丈庭園。
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日が差してきて美しい緑が映えますね。
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もう一段奥の部屋に進んで、
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ここからだと美しい苔もよく分かる。
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京都では苔の維持に苦労する寺が増えてきているようですが、ここ随心院は何とか頑張っていると思います。
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これで帰ろうと思ったのですが、ちょうどはねず踊りの二回目公演が始まっていました。
日も差してきているので、衣装の色がより鮮やか。 -
いいですねえ。
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観客の数も少し減っていて、これなら前の方にも行けますよ~
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あーりゃ これ これ
これは楽しや 小野のお寺の 踊りでござる
はねず踊りと 申してござる -
めでた めでたの こりゃせ おどりでござる
みんなそろうて さぁ おどりはじめじゃ
めでたやな めでたやな -
少将さまがござる 深草からでござる
毎夜よさりに 通うてござる
かやの木の実で 九つ十と
日かずかぞえて ちょいとかいまみりゃ
今日もてくてく よー おかよいじゃ -
少将さまがござる 深草からでござる
雪の夜みちを とぼとぼござる
今日でどうやら 九十と九夜
百夜まだでも まぁおはいりと
あけてびっくり よー おかわりじゃ -
踊り手は
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小野小町と深草少将の物語を知ってか知らずかは分かりませんが、
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イチオシ
ひょうとひょうと舞い、
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はねず踊りを伝えることで
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人々の記憶が風化しないように!との思いでしょう。
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小野小町はそれなりに長生きしたようだし、
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さして大きな恨みを買ったような感じでもないですからね。
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イチオシ
美貌と才能を兼ね備えていて、
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文塚に象徴されるように恋文が千通もあったのはすごいことですが、
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何かわきまえたところもあった女性だったのではないかと思います。
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花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに -
最期はいろんなこととの折り合いをつける。ここはどんな人でも同じということなのかもしれません。
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随心院から山科駅に戻ってきて、昼飯にします。
熟成豚 かわむらは、山科駅周辺ではけっこうな人気店。日曜日のお昼だったこともあって、予約をして訪ねました。熟成豚 かわむら グルメ・レストラン
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それなりに期待をしていたのですが、熟成豚というのがどれだけのものかはあんまりよく分からなかったというのが正直なところ。まあ、普通のとんかつという以上のものではなかったように思います。
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山科から京都市役所前駅まで帰ってきました。
グランディール 御池店は、寺町通沿い。小さな構えですが、カレーパンに類するパンが複数あったりして、品ぞろえは十分といった感じ。カレーパン絡みでいろいろチョイスできるのは楽しいですね。グランディール 御池店 グルメ・レストラン
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カリカリッとした香ばしいパンにどろんとした芳醇カレー。おいしさも一流です。
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まだまだ、時間はたっぷりあるので、行列ができる店でも大丈夫。
ということで、カフェ 火裏蓮花を訪ねてみます。通りから小径を入った場所なので、ちょっと分かりにくいですけど、隠れ家的な雰囲気があって、それも人気の理由のひとつなのかもしれませんね。カフェ 火裏蓮花 グルメ・レストラン
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イチオシ
古民家風の店内は奥も深くてそれなりの客席数ですが、この日も満席。私も少し待ってから入店しました。珈琲を一杯いただきましたが、珈琲はほろ苦タイプ。飛びかんなの珈琲カップも渋いです。
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ここから市街中心部の老舗店をいくつか。
三條本家 みすや針は、400年の歴史があるという針の専門店。三条のアーケード商店街の中ですが、かなり奥まった場所にある小さなお店で、通りからはほとんど見えていません。分かりにくいと思います。ただ、よく見ると通りに面して木製の「みすやはり」の看板。右から読むので、これも時代がかっていますよね。 -
内藤商店は、三条大橋の西詰めエリア。200年以上の歴史を持つお店は通りからでも店内のたわしや箒といった昔ながらの商品が見えています。ちょっと自慢の商品は、昔ながらの棕櫚(しゅろ)の箒。こういうものは使い込むほどにその良さが分かるということなんだろうなあと思います。
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イチオシ
京都八百一本館は、一見普通のスーパーのような感じなのですが、並んでいる野菜はどれもちょっと普通じゃない瑞々しさ。
京都八百一本館 専門店
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京都野菜とか京都の近郊で採れた野菜なんだと思いますが、こうした野菜も京都ならではのものなんでしょうね。ちょこっとスナックえんどうを買ってお土産にしました。
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そして、晩飯はエンボカ 京都。
前回は振られたので、今回は予約をしてのリベンジです。エンボカ 京都 グルメ・レストラン
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京都でピザってあんまり期待はしていなかったのですが、ここは素晴らしいですね。古民家風の店内は悠々とした広さがあって、通常のテーブル席のほかにカウンターや小上がり風のスペースも。この空間だけでも十分に価値があります。
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イチオシ
そして、ピザの方も想像以上。マルゲリータのこの軽さは私の好みのど真ん中。生地はしっかり膨らんでいるのに食べると軽い。絶妙です。
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京野菜のピザもなにげによくて、桜エビと水菜のピザとか繊細な味わいが楽しめました。京都ではピザ店の競合は少ないと思うのですが、それでもこれだけのレベル。まったく恐れ入りました。
さて、明日から二日は奈良。ここから奈良のホテルに向かいます。
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