延暦寺根本中堂は、比叡山延暦寺の総本堂。<br /><br />伝教大師最澄が延暦4年（785年）比叡山上に草庵を結び、3年後の延暦7年（788年）小堂を創建したのが始まり、草庵はのちに一乗止観院と呼ばれた。本尊は最澄が一刀三礼して刻んだ薬師瑠璃光如来と伝えられており、その宝前に灯明をかかげて以来最澄のともした灯火は1200年間一度も消えることなく輝き続けているので、「不滅の法灯」と呼ばれる。比叡山延暦寺の中心であることから根本中堂といい、比叡山では東塔という区域の中心的建築物である。<br /><br />根本中堂は何度も火事や戦禍によって焼失している。現在の根本中堂は、元亀2年（1571年）9月、慈眼大師天海の進言により徳川三代将軍家光の命によって、8年の歳月をかけて再建されたもの（完成は寛永〈1641年〉）。<br /><br />1953年（昭和28年）3月31日に国宝に指定された。<br /><br />2015年から根本中堂および重要文化財指定の回廊の大改修が行われており、大改修は7回目で完成予定は2025年度である。<br />工事中も拝観は可能である。修復の様子が間近で見られる「修学ステージ」が完成し、2018年8月から利用できるようになった。<br /><br />構造・・総欅造。桁行11間（37.57m）、梁間6間（23.63m）、軒高約9.78m、棟高24.46m、屋根は一重、入母屋造。<br /><br />南側に中庭が配置される寝殿造となっており、その中庭に日本中の神々を勧請する竹台がある。堂内は外陣・中陣・内陣に分かれ、本尊を安置している内陣は中陣や外陣より3mも低い石敷きの土間となっており、内陣は僧侶が読経・修法する場所であることから別名「修業の谷間」といわれる。<br /><br />内陣の本尊・不滅の法灯と中陣の参詣者の高さが同じという珍しい構造になっており、これを天台造または中堂造と呼ばれ、天台仏堂の特色を示している。中陣の天井は「百花の図」といわれ、二百に及ぶ草花が極彩色で描かれている。柱は76本あり、諸国の大名が寄進したことから「大名柱」と呼ばれる。中陣中央には玉座があり、その上に昭和天皇宸筆の「伝教」と書かれた額が掲げられている。<br /><br />根本中堂大改修　については・・<br />https://www.hieizan.or.jp/repair<br /><br />屋根とち葺き「葺き替え」<br />廻廊の屋根は、とち葺きで厚さ2.4cm、長さ30cmの板を、8.5cmずつずらして止めている。<br />屋根全体に、板が割れたり、軒先が腐朽するなどの破損が見られるため、軒付を含めた屋根全面の葺き替えを行っている。<br /><br />栩葺き（読み）トチブキ<br />栩板とちいたで屋根を葺ふくこと。また、その屋根。<br /><br />…屋根を木材の板で葺くこと。板の寸法，形状，葺き方によって，柿（こけら）葺き，木賊（とくさ）葺き，栩（とち）葺き，長板葺き，木瓦葺き，石置き板葺きなどがある。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

大津-6　比叡山延暦寺　国宝《根本中堂》不滅の法灯！　☆屋根の葺き替え工事-見学今だけ

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2024/11/27 - 2024/11/27

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マキタン２さん

延暦寺根本中堂は、比叡山延暦寺の総本堂。

伝教大師最澄が延暦4年（785年）比叡山上に草庵を結び、3年後の延暦7年（788年）小堂を創建したのが始まり、草庵はのちに一乗止観院と呼ばれた。本尊は最澄が一刀三礼して刻んだ薬師瑠璃光如来と伝えられており、その宝前に灯明をかかげて以来最澄のともした灯火は1200年間一度も消えることなく輝き続けているので、「不滅の法灯」と呼ばれる。比叡山延暦寺の中心であることから根本中堂といい、比叡山では東塔という区域の中心的建築物である。

根本中堂は何度も火事や戦禍によって焼失している。現在の根本中堂は、元亀2年（1571年）9月、慈眼大師天海の進言により徳川三代将軍家光の命によって、8年の歳月をかけて再建されたもの（完成は寛永〈1641年〉）。

1953年（昭和28年）3月31日に国宝に指定された。

2015年から根本中堂および重要文化財指定の回廊の大改修が行われており、大改修は7回目で完成予定は2025年度である。
工事中も拝観は可能である。修復の様子が間近で見られる「修学ステージ」が完成し、2018年8月から利用できるようになった。

構造・・総欅造。桁行11間（37.57m）、梁間6間（23.63m）、軒高約9.78m、棟高24.46m、屋根は一重、入母屋造。

南側に中庭が配置される寝殿造となっており、その中庭に日本中の神々を勧請する竹台がある。堂内は外陣・中陣・内陣に分かれ、本尊を安置している内陣は中陣や外陣より3mも低い石敷きの土間となっており、内陣は僧侶が読経・修法する場所であることから別名「修業の谷間」といわれる。

内陣の本尊・不滅の法灯と中陣の参詣者の高さが同じという珍しい構造になっており、これを天台造または中堂造と呼ばれ、天台仏堂の特色を示している。中陣の天井は「百花の図」といわれ、二百に及ぶ草花が極彩色で描かれている。柱は76本あり、諸国の大名が寄進したことから「大名柱」と呼ばれる。中陣中央には玉座があり、その上に昭和天皇宸筆の「伝教」と書かれた額が掲げられている。

根本中堂大改修　については・・
https://www.hieizan.or.jp/repair

屋根とち葺き「葺き替え」
廻廊の屋根は、とち葺きで厚さ2.4cm、長さ30cmの板を、8.5cmずつずらして止めている。
屋根全体に、板が割れたり、軒先が腐朽するなどの破損が見られるため、軒付を含めた屋根全面の葺き替えを行っている。

栩葺き（読み）トチブキ
栩板とちいたで屋根を葺ふくこと。また、その屋根。

…屋根を木材の板で葺くこと。板の寸法，形状，葺き方によって，柿（こけら）葺き，木賊（とくさ）葺き，栩（とち）葺き，長板葺き，木瓦葺き，石置き板葺きなどがある。