
2024/11/30 - 2024/12/01
72位(同エリア159件中)
うーたさん
広島県の瀬戸内海に浮かぶ江田島にある「江田島荘」というホテルが〝ホテル界のアカデミー賞〟といわれる「World Luxury Hotel Awards 2024」で国内唯一の受賞を果たしたという記事を見て、ぜひとも訪れてみたくて。
行きたい行きたい!と意気投合した娘と休みを合わせ、広島空港で合流。
牡蠣イカダが浮かぶ穏やかな瀬戸内海を眺めながら江田島に向かいました。
ホテルでのんびり過ごして、翌日に近くにある海上自衛隊第一術科学校の施設を見学してきた旅行記です。
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広島空港から江田島までは約1時間半のドライブです。
穏やかな海に牡蠣イカダがたくさん浮かんでいます。 -
広島港からフェリーに乗ると30分ほどで到着できるみたいだけど、景色を見ながらのんびりドライブしようと車での移動を選択。
大きな橋を何本か渡って、島をぐるっと回るようなルートだから、遠くにきたなーって気持ちになります。 -
海沿いの道を走って江田島荘に到着。
江田島荘は2021年にオープン、全32室のスモールラグジュアリーです。
入り口には「WORLD LUXURY HOTEL AWARDS 2024」において、3冠受賞した証が飾られていました。
☆1枚目は
「ラグジュアリー ホットスプリング部門」
世界最高位
☆2枚目は
「ラグジュアリー スモールホテル部門」
アジア大陸最高位
☆3枚目は
「ラグジュアリー オールインクルーシブホテル部門」
アジア大陸最高位
何だかすごいぞ!!江田島荘 宿・ホテル
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チェックインの時間帯なのに、カウンターには誰もいなくて…
しばし待っていたらスタッフが出てきてロビーまで案内してもらえました。 -
チェックインはロビーのソファにて。
大きな窓ガラスの向こうには絶景。 -
お茶を出してもらって待つことしばし。人手不足な感じを察知‥。
待ち時間が多そうだったので、その間にロビーを探検します! -
テーブルの上の円柱状のライトには、お馴染みのキリンビールの麒麟のロゴマーク。
これはキリンビールのロゴのデザイナーさんが江田島出身、ということで特別に使用を許されているんだって。すごく素敵です。 -
ミニライブラリー。
本だけじゃなくて、ガラスのペンに好きなインクを入れてお手紙を書けたり、折り紙をしたり…
のんびり過ごすのにぴったりなグッズたち。滞在中いつでも自由に使ってOKです。 -
受賞記念イベントとして開催されてる個展。
世界中から評価される「叢」(クサムラと読む)の店主 小田康平氏の作品が並んでいます。 -
こちらも作品のひとつ。サボテンでできた椅子。作品名は「トゲのイス」
個展の作品ゾーンではなくて、ソファーと一緒にしれっと置いてあるから見逃しそうに。
酔っ払って座ってしまったら大惨事!! -
足湯もあります。
この時期冷える座面には座布団。
夏の日差しには麦わら帽子が備え付け。
もちろん足を拭くタオルも常備されています。軍艦利根資料館 名所・史跡
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そうこうしていると、やっと書類をもってきてくれてチェックイン完了。
館内案内図とキーを受け取り、アレルギーの申告書を記入。
宿泊施設でアレルギーの申告書を書くのは初めて。注意事項をチェックして最後に署名まで。
さすが受賞ホテル、しっかりしているなと、この時は思ったのですが‥ -
お部屋へのご案内はなくて、荷物も自分たちで運ぶスタイル。
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今回の宿泊は4名まで宿泊可能なお部屋、「スタンダード和洋室 B 」33㎡のお部屋。この宿の中でお手頃カテゴリーです。
こちらのホテルは、部屋のカテゴリーに関係なくラウンジ利用可。食事ありorなし、またはオールインクルーシブプランを選んで予約をします。
今回〝ラグジュアリー オールインクルーシブホテル部門 アジア大陸最高位〟受賞ということなので、私達はオールインクルーシブで予約。 -
入り口入ってすぐの通路部分に洗面台。トイレも独立ですがお風呂はついていません。シャワーもなし。
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アロマオイルや、館内にあるハーブガーデンで摘んできたハーブを、お茶にして楽しめるティーポットが備えられていてリラックスできそう。
女子の心をくすぐるおもてなし。
(女子が2人いたけれど、このゾーンはチェックアウトまで手付かずだったけど‥笑) -
お部屋は、とにかく景色が最高。
海が目の前に広がっているので、お部屋の広さ以上に広々感じます。
部屋から景色を眺めていたら、潮が引いた時にだけ現れる「船霊社」へと続く道が見えていました。
潮が満ちてくる前に行ってみます。 -
ビーチへは、ラウンジの前を通って行くのですが、そういえば受賞記念の企画の1つとして、シャンパーニュブランド「テルモン」とのコラボレーションのウェルカムシャンパンのサービスがあったはず。
チェックインの時にもらわなかったな…と思い、通りがかりに聞いてみたら、「あ、サービスいたしますよ~。飲まれますか~?」って。もちろん頂戴しますが、言い方‥。
シャンパンは冷え冷えでとても美味しかったから、まぁいっか♪ -
シャンパン飲んでいたせいで、潮が満ちてきているのをひしひしと感じるけれど、大急ぎで渡ります。
この二つの島はもともと一つの島。戦時中の空襲を受けて二つに分かれたんだそう。 -
奥の方にお社が祀られていて、船の安全を守ってくれています。
ギリギリセーフで島に渡ってお参りできました。 -
帰りの道はいよいよヤバめ。砂がグシュグシュしてきてるー。波の満ち引きに合わせて走ります。引いた瞬間にダッシュ!!
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無事、靴を濡らすことなくビーチへ。
海で走るのなんて何年振りだろ。濡れないようにコケないように走って楽しい思い出に。
こちらはビーチ側からみたホテル。
ホテルに戻るには、カードキーが必要です。
このビーチは夏は海水浴場になるので、宿泊者以外立ち入らないようにセキュリティが万全。 -
夕食は19時からなので時間はたっぷり。「陽だまりカウンター」へ。営業時間は6時~24時。
22時~23時にはこちらで夜食のカレーがふるまわれます。
私たちが訪れた15時~17時の時間帯は「タイムサービス」ということで、何があるかな~。 -
この時は、ソフトドリンクは赤しそジュースにティーパックの紅茶。
お菓子はチョコレートやおかきにババロア。
アルコール部門は、コインを入れたら、すこーし出てくる試飲マシン。
地元の日本酒と国産ワインが入っていました。コインはマシンの横に置いてあって、何枚使ってもOK!‥かどうかは分からないけど、他のお客さんが何枚か投入してある程度の量を注いでいるのを見て、右に習います(笑)
ビールは有料。
〝ラグジュアリー オールインクルーシブホテル部門 アジア大陸最高位〟なのに‥。ちょっと残念。 -
温泉棟に行ってみます。
温泉棟の一角にフィットネスもあります。
ルームランナー、エアロバイク、ベンチプレスが1台ずつ。料金は1時間 1100円。
(ちなみに宿泊者専用貸切風呂もあるのですが、こちらも料金は50分 2200円)
思っていたオールインクルーシブと少し違うような‥。 -
もちろん、お金を払ってまで、フィットネスで運動するわけもなく温泉へ。
31.8℃の源泉掛け流しです。 -
写真はホームページから拝借。
少し顔にお湯が散るだけで、塩を感じる塩温泉。
乾燥肌に染みる~。でもその後、お肌さらさらのツルツルに♪
これは〝ラグジュアリーホットスプリング部門 世界最高位〟に、なるほどって感じ。 -
温泉棟にある湯上り処のバー。落ち着いてオシャレな空間。
こちらも、もちろん有料。
だけど、こちらではお金を払ってでも、カクテル飲みますよ(笑) -
江田島をイメージして作られたカクテルは3種類。3人いたので、1種類ずつ試せました。
バーテンダーさんは他所から3年前に江田島へ移住されたとのこと。他から来たからこそ分かる、江田島の良い所をこの3種類のカクテルでイメージされてるそう。
3つのカクテル、香りや風味さそれぞれだけど、共通するのは昔懐かしいガツンとくる甘さ。
いっぱいお喋りしていたら、特製レーズンバターパンをサービスしてくださいました☆ -
そうそう、このバーでは、レコードが流れていて。
21世紀 生まれの娘は、レコードと初めてのご対面。
音楽はサブスクで聴く時代、CDさえ持っていない世代に、レコードの柔らかい音質は響いたようで、興味津々の娘。
バーテンダーさんは色々説明して操作させてくださいました。貴重なものに触らせていただいて感謝。 -
夕食は「ロカヴォーレ」にて。
ロカヴォーレとは「local = 地元」と「vore = 食動物」から生まれた造語で、
「地元でとれた食物を食べる」という意味だそうです。 -
店内は落ち着いた雰囲気。
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オールインクルーシブプランは、ドリンクは専用メニューの中からの注文になります。
品目が絞られているし、銘柄も記載されていないから、安い飲み放題目メニューの中から選んでるみたいな気持ち。 -
地元の食材を使ったヘルシーなお食事。シンプルで美味しかったけれど。
間違いでアレルギー食材が含まれてると思われるスープが運ばれて。すぐに確認したら「あ~すみません、少々お待ちください」と言って、そのスープを置いたまま厨房へ。
しばらくして何事もなかったかのごとく「お待たせしました~」と代替え品を持ってきてくれたから、ありがとうございます。だったけど、置いていたスープと交換しながら「こちら食べましたか?」って。
いやいや、食べるわけないでしょ‥。 -
朝食は島のお母さんが作る素朴なメニュー。
鯵の干物と江田島荘オリジナル南部鉄器で炊き上げた広島米が主役です。
オールインクルーシブプランだと、朝食時にも、夕食時と同じドリンクメニューが注文できるようで、メニュー表を置いて行ってくれました。
けど朝から飲み放題はいらないかな。
欲しいオールインクルーシブのサービスが少しずれているのを感じます。 -
朝食を終えてお部屋へ。昨日歩いた道は海の底。
チェックアウトは11時だけど、温泉は10時でクローズなのが残念。
こちらのホテル、従業員の9割が島民とのこと。地域活性にいい取り組みだし、建物、ロケーション、コンセプトも素晴らしい。接遇が良かったならぜひともリピートしたい感じ。 -
チェックアウトして早めの昼飯に。
「あまも」は1階が魚屋さんで2階が食堂という、新鮮なお魚を食べられるお店。 -
お刺身定食を注文。
お刺身の味、云々よりなんといってもこの景色。
牡蠣いかだがたくさん浮かぶ穏やかな海をみながらの食事はそれだけでごちそう。 -
今回の江田島旅行は、私と娘は「江田島荘」宿泊がお目当て。夫は「江田島海上自衛隊」の施設見学に行きたくて。
私は正直興味なかったけれど、海沿いをぐるっと約15分ドライブする、丁度いい距離なので行ってみます。 -
ここは、海軍将校養成の基地であった旧海軍兵学校の跡地で、現在は海上自衛隊の幹部候補生学校や第1術科学校として使用されています。
文字にすると難しいけど、夫によると要は「将来を約束されたエリート幹部を育成する学校」だよとのこと。海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校) 名所・史跡
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職場であり学びの場でもあるので、そこにお邪魔してるってことを忘れずに~。
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構内見学は、土日祝は10:00、11:00、13:00、15:00の4回。(平日は時間と回数が違います)駐車場料金も、施設見学料も無料。
予約もいりませんが、開始時間の30分前から5分前までの時間帯で受付が必要で、こちらの建物で注意事項を聞いてからのスタートです。 -
元ベテラン自衛官のガイドさんの案内で施設内を巡ります。
ガイドさん、おじいちゃんだけど元自衛官というだけあって、シャキッとピリッとしていて、粗相があってはならぬと、こちらまでシャキッとします。
これは大正時代の建築物である大講堂。 -
大講堂の正門。
こちら側は高貴な人しか通れない門。
ガイドさんが真面目な顔して「コウキな人は通れると申しましたが、後期高齢者はコウキだけど通れませんよ」と、ニヤリ。
ダジャレが出始めて親しみやすくなってきた。
多分すごく面白い人だ!!(笑) -
大講堂は入学式と卒業式のときだけ使用されます。
この講堂でNHKのドラマ「坂の上の雲」の撮影が行われています。(最近、再放送でここでの撮影の回が放送されていました) -
明治26年に作られた構舎は重厚なれんが造りの建物。
屋根は元々、備前焼の立派な瓦が4万枚も乗っていたのだけど、残念ながら明治35年の芸予地震で崩落してしまって、その瓦で復旧することもできなかったんだそう。 -
歴史的な建築物だけど、現在も幹部候補生のための学校として現役なのがすごい。
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元々は玄関に扉があったのだけど、船をイメージしてデザインされているということで、より甲板に近く!ということで扉が取り外されて吹きさらしに。
(だけど土埃ひとつなくピカピカに手入れされています) -
照明も当時のまま。レトロで優しい色合い。
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階段の手すりの細工もレースみたいに美しいです。
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ガイドさんイチオシの景色がこちら。
ピシーッと並ぶ柱。美しい!
この廊下では坂の上の雲の他に、映画「るろうに剣心 最終章」のロケもあったんだって。 -
この建物が去年10月に完成した宿舎。
学生や職員の人は、階級や年度によって何階に振り分けられるか違ってくるんだそう。
手前の木が「同期の桜」と呼ばれる桜の木。 -
この柱1本で当時1000円。今の価格だと1億円ぐらい!
なんでも、レンガの値段は知らされずに納入されたとか。レンガの表面がツルツルしてて、今のレンガとは全くの別物。本当に立派なレンガです。
後ろに写ってる新しくできた宿舎のレンガと色合いや風合いが違うのは一目瞭然! -
この棚は講義を受ける前に短剣を掛けていた場所。
今は短剣は持たなくなり、講義の時は帽子を脱いでもいい規則に変わったので、これに帽子をかけてるんだって。 -
教育参考館。
世界大戦に関する貴重な資料が約1,000点が展示されています。
「入退室の際はどうぞ一礼してください」とガイドさん。心をこめて一礼させてもらいました。 -
約90分の見学はあっという間。
最後は売店でお土産購入。
自衛隊員のための売店ということで、近隣のお店より価格がお得に設定してあるとのこと。
定番の海軍カレーの他、帽子やシャツなどの自衛隊グッズも購入可です。
隊員さんが普段使っている靴下や手袋とかもあって珍しい!
講舎の屋根に乗っていた備前焼の瓦の展示もありました。
最初は少し怖い人かと思ったガイドさんのお話は、ユーモアあふれていたし、とても勉強になって興味深くて。改めて平和の大切さを感じられた有意義な時間でした。 -
帰り道、突然真っ白にキラキラ輝く島が。
しかも結構大きい島!なんだなんだー!?
調べてみると白い正体は塩。島の名前は「三ツ子島」。
メキシコから輸入される塩の物流拠点とのこと。
主に化学工業の原料として利用されるみたい。
眩しいくらいに白くてキラキラしてました。 -
Googleマップで見てみると全景がよく分かる!
へぇ~こんな所があるんだな。 -
ぐるっと呉の街をドライブして「アレイからすこじま」へ。夕陽に輝く潜水艦を見ることができました。
今回の旅は、計画時は江田島荘に泊まる事だけが目的でしてが、教育参考館を見学して、平和な時代に生まれて暮らしてるこんな日常自体が奇跡のようなものだなと、改めて考える機会を持つことができました。
ありがたい気持ちを忘れずに日々を大切に過ごしていきたいな。
おしまい。アレイからすこじま 名所・史跡
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