2024/10/04 - 2024/10/04
3635位(同エリア59313件中)
かっちんさん
函館本線の長万部-小樽間は急勾配の峠区間が連続するため、通称「山線」と呼ばれています。
いずれ北海道新幹線が新函館北斗から札幌まで延伸されると、ローカル線の雰囲気が残る「山線」は廃止され、バス転換の予定です。
今日は「山線」を小樽から長万部まで乗り、3時間強の鉄道旅を楽しみます。
途中、倶知安では乗り継ぎ時間に1時間半あるので、町歩きと昼食をとります。
また、過去何回か訪れたことがある沿線を「思い出の記録」として紹介します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小樽三角市場のHP
・ちきページ「入場券料金の変遷」
・贈る言葉情報館「樽の漢字が2種類あるのは旧字?どっちが正しいか調査」
・日本国有鉄道北海道総局「北海道駅名の起源」
・倶知安町「羊蹄山情報-観光」「町名の由来」
・倶知安町「旧国鉄 倶知安機関区転車台について」pdf
・倶知安町「地域(面)・軸(線)・視点場(点)から見た景観要素と課題/歴史・文化の資源」pdf
・愛称別トレインデータ館「特急北海号◆データファイル」
・珍鉄さんブログ「“ひらふ”といえば北海道有名リゾート地!珍駅?!」
・乗りものニュース「JR東日本の駅名標「ひらがな標記」が姿消していくワケ 「あきはばら」→「秋葉原」」
・駅の宿ひらふのHP
・HOKKAIDO LIKERS「「下車しないで」と放送される!? 小説の舞台にもなった泊まれる駅とは」
・ニセコ町「ニセコ鉄道遺産群」
・黒松内「ブナ北限のまち黒松内」
・ウィキペディア「JR北海道H100形気動車」「日本の鉄道信号」「岩内線」「倶知安駅」「比羅夫駅」「目名駅」「上目名駅」「熱郛駅」「蕨岱駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「小樽石造倉庫」(小樽運河)
今朝は小樽にいます。 -
「三角市場」(小樽駅前)
小樽駅横にある「三角市場」は、「ズバリ」安い!をモットーに全長200mの横幅2m程の細い坂道に通路を挟んで、お店が両側に16店舗並んでいます。
名前の由来は、土地と屋根が三角の形をしていることから付けられました。
では、どんなものがあるのか歩いてみます。 -
活き活きした「タラバガニ」(三角市場)
-
「厚岸産牡蠣と帆立貝」(三角市場)
-
「小樽産八角」(三角市場)
怖い顔をしてるけど、お刺身になるのですね。
新鮮な魚介類が並んでいます。 -
「むかい鐘」(小樽駅)
駅に戻ってきました。
昔は列車の到着を知らせるために、上り列車には2打、下り列車には3打と決めて「カーンカーン・・・」と鳴らしていた「むかい鐘」です。 -
イチオシ
◆思い出の記録「小樽駅と小樽築港駅の入場券」(S44/7/6、S55/11/23)
まず入場券の説明から
・小樽駅の方は、料金変更印が押されているので実際には30円。
S44/5/9までは20円。翌日から30円に料金変更されました。
・小樽築港駅の方は100円。S54/5/20~S56/4/19の料金です。
ところで「小樽󠄀」の文字に注目すると、樽の漢字が2種類あります。
「小樽築港」は「木に尊」。環境依存の文字なのでMS-IMEプロパティを変更しないと表示できません。
どちらの漢字も正しく、駅の施設には両方使われています。 -
これから乗る「山線」の気動車(小樽駅)
小樽駅を9:36に出発する各駅停車の倶知安(くっちゃん)行きです。
気動車は2020年から導入された電気式の「H100形」。「DECMO(デクモ)」の愛称で呼ばれています。
これから、山線の車窓風景と昔の思い出を紹介していきます。 -
坂の多い町「小樽」(車窓)
小樽駅を出発すると山肌に建つ住宅が並んでいます。 -
最初の停車駅は「塩谷」
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風情のある「板張り造の跨線橋」(塩谷駅)
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「仁木駅」
有人改札時代のラッチ(仕切り)が残されています。 -
仁木町はフルーツの町(仁木駅ポスター)
ここは、さくらんぼ、ぶどう、りんごなどの産地。 -
「りんご農園」(仁木付近)
沿線の風景はりんごの木が続きます。 -
まもなく次の「然別駅」
遠方信号機(背板が四角)が減速(橙と緑が点灯)表示しているので、駅が近いです。 -
駅では反対列車と交換(然別駅)
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駅名標「しかりべつ(然別)」
駅名の由来は、アイヌ語「シ・カリ・ペツ」(自分を回す川)から。 -
山小屋風の駅舎(然別駅)
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イチオシ
秋の風景(然別~銀山間)
周囲の木々が黄色く染まってきています。 -
なぜか美しい「レールの締結金具の並び!」(然別~銀山間)
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次は山深い「銀山駅」
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駅名標「ぎんざん(銀山)」
駅名の由来は、付近にあった「ルベシベ」鉱山から、多くの銀鉱を採掘したので「銀山」と名付けられています。 -
「稲穂トンネル」(銀山~小沢間)
稲穂地区の山を貫くトンネルに入ります。 -
「六角形の出口」(稲穂トンネル)
トンネルの先には、雪の吹き溜まりを防止する「スノーシェルター」があります。
トンネル入口にもありましたが。 -
これから下り坂(銀山~小沢間)
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まもなく「小沢駅」
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駅名標「こざわ(小沢)」と跨線橋
板張りの跨線橋の下の空き地は、かつてあった線路とホームが撤去されています。 -
◆思い出の記録「小沢から分岐していた岩内線」(時刻表1978年10月号)
かつて小沢と岩内(14.9km)を結ぶ「岩内線」があったのですが、昭和60年(1981)に廃止されました。 -
◆思い出の記録「岩内線の入場券と駅スタンプ」(S58/8/18)
終点の岩内はニシン漁で栄えた日本海に面した良港があります。
岩内線は沿線に茅沼炭鉱や、銅を産出する国富鉱山があり、海産物や石炭、鉱石の輸送で活況を呈していました。 -
イチオシ
◆思い出の記録「51年前の岩内駅」(S48/7/21撮影)
学生時代にSLを追いかけていた時の写真。
板張りの跨線橋の下には、岩内線の気動車と2つ目玉のSL-9600形貨物列車が停車しています。 -
倶知安峠への登り(小沢~倶知安間)
小沢駅を出発すると倶知安峠まで登ります。 -
倶知安トンネル(小沢~倶知安間)
-
トンネルを抜けると秋景色(倶知安トンネル出口)
-
容姿端麗な「羊蹄山」(倶知安付近)
「羊蹄山」は、北海道を代表する名山(標高1,898m)で「蝦夷富士」と呼ばれています。 -
まもなく「倶知安駅」
小樽からの列車は、行き止まりの新ホーム(頭端式ホーム)に入ります。
北海道新幹線延伸に伴い移設したホームです。 -
駅名標「くっちゃん(倶知安)」
倶知安は「クッチャン」にあてた漢字で、アイヌ語の「クッシャニ」から名付けられました。
「クッシャニ」は「クッ・シャン・イ」(くだのようなところを・流れ出る・ところ)の意です。 -
「発車時刻表」(倶知安駅)
長万部方面は1日7本、手前の小樽・札幌方面は1日12本あります。
小樽~倶知安~長万部の直通列車はあまりなく、ほとんどが倶知安で乗り継ぎします。
現在の時刻は10:52。長万部行きの12:35発まで時間があるので、お昼ご飯を食べに行きます。 -
ここにもある「むかい鐘」(倶知安駅)
-
緑地の中にある「転車台」(倶知安駅前 くとさんパーク)
かつて倶知安駅は「山線」の中間地として、機関車への石炭や水の供給のために機関区が設けられました。
機関区にはSLの向きを変える「転車台」もありました。
かつて急行「ニセコ」を牽引した大型SL-C62に対応した大きなサイズの「転車台」になっています。
現在は「くとさんパーク」に保存、展示されています。 -
「山線全通120周年」(倶知安駅)
明治37年(1904)北海道鉄道(現函館本線)の開業から120周年を迎えました。 -
懐かしい改札ラッチ(倶知安駅)
舟形をしています。 -
大きな駅舎(倶知安駅)
-
昔の駅名標(倶知安駅)
文字が右から左に書かれています。 -
◆思い出の記録「倶知安から分岐していた「胆振線」」(S48/8/2他)
倶知安と内浦湾沿いの伊達紋別を結ぶ「胆振線(いぶりせん)」83.0kmがあったのですが、昭和59年(1984)に廃止されました。
入場券と駅スタンプは、20駅のうちの一部です。 -
昭和45年代D51 857倶知安駅構内(倶知安駅内の写真パネル)
当時はSL王国でした。 -
キハ82形と羊蹄山(倶知安駅内の写真パネル)
函館~札幌間を「山線経由」で結んでいた特急「北海」。
昭和42年(1967)~昭和61年(1986)まで運転。 -
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の事業概要(倶知安駅内の展示パネル)
新幹線の長万部~新小樽間に倶知安駅が新設されます。 -
イチオシ
二つの倉庫を繋ぎ合わせたような「石蔵倉庫」(倶知安町)
町を歩いていて見つけました。
第一次世界大戦による雑穀の高騰により、業者が取り扱う雑穀を収納するための倉庫として「倶知安倉庫株式会社」が建設した「木骨石造倉庫」です。
じーと見ていると、真ん中にいるのが、小さな黒目、白い鼻、大きな口の「お父さん倉庫」。
「お父さん倉庫」は両側の「こども倉庫」たちと肩を組んでいるように見えます・・・ -
イチオシ
扇マークとレンガ造の玄関(石蔵倉庫)
このお洒落な玄関は、荷物の出し入れ口ではなく、お客様専用の玄関だったのかも知れませんね。 -
現在の持ち主は「JAようてい」(石蔵倉庫)
「JAようてい」の作業機置き場として使用されており、音楽ライブやコンサート会場として活用されたこともあります。 -
イチオシ
昼食は倶知安名物「豪雪うどん」(どさんこ料理 雪庭)
男爵いも80%にこだわる麺の「豪雪うどん」。
麺は雪のように白く、茹でると透明感の白へと変化。
シコシコ感とプリプリ感があり、小麦粉のうどんと味が似ています。 -
長万部行き列車(倶知安駅)
駅に戻り、「山線」鉄道旅が再開します。 -
線路の曲線美!
まもなく次の駅「比羅夫」です。 -
駅名標「ひらふ(比羅夫)」
駅名の由来は、飛鳥時代の658年に阿倍比羅夫が蝦夷征伐を行い、後方羊蹄の地に政庁を置いた、とする伝説から。
ところで、隣の「ニセコ」はシール貼り。
と言うことはニセコとの間に廃止された駅があるか調べたところ、駅はなし。
さらに調べると、「珍鉄さん」のブログに「シールなし駅名標の写真」があり、そこにはひらがな標記の「にせこ」。
国鉄時代のルールに「駅名標はひらがな標記」となっていました。
国鉄からJR北海道になってからは、独自のルールを制定し「ニセコ」に変更したと考えられます。 -
「駅舎&駅の宿ひらふ」(比羅夫)
昭和57年(1982)に無人駅となり、その5年後に先代オーナーがJR北海道から駅舎を借り受けて民宿を始めました。
現在のオーナーは南谷吉俊さん。
かつての事務室はエントランス、2階は客室に改装し、駅舎隣にログコテージもあります。 -
◆思い出の記録「駅のホームで夕食のバーベキュー」(2009/9/19 駅の宿ひらふにて)
鉄ちゃん夫婦は2009年9月に「駅の宿ひらふ」に宿泊しました。
時刻は18:11。夕食のバーべーキューを食べている最中に、長万部行きの列車が停車します。
車内の乗客からジロジロ見られて、ちょっと恥ずかしかったですが・・・
お風呂は丸太風呂、夜汽車の通過する列車の音を聞きながら寝ました。
冬になると夜中の3時にラッセル車が除雪に来るので、冬にも訪れてみたいです。 -
イチオシ
◆思い出の記録「山線を走り去るキハ40」(2009/9/20 比羅夫駅から)
比羅夫駅から指差し称呼して列車を見送り、駅長になった気分です。 -
比羅夫駅を出発
線路のまわりは、15年前2009年と同じ景色。
ただし、10月なのでススキの穂と木々が紅葉する秋景色になっています。 -
まもなく次の駅「ニセコ」
-
駅名標「ニセコ(ニセコ)」
国鉄時代の駅名標は「にせこ(ニセコ)」標記でした。 -
大きな転車台(ニセコ駅の隣)
2021年夏に誕生した「ニセコ鉄道遺産群」です。
この転車台は日本最大のSL-C62の方向転換に用いられました。
隣にはSL-9634が保存されています。 -
◆思い出の記録「SLニセコ号」(2009/9/20 ニセコ駅にて)
「駅の宿ひらふ」に宿泊した翌日、ニセコ発小樽行きの「SLニセコ号」に乗りました。
客車を牽引する2つ目玉のSLはバック運転します。
「C11 207」はその後東武鉄道に譲渡され、現在「SL大樹」として活躍しています。 -
3つ先の駅名標「めな(目名)」
駅名の由来は尻別川支流の目名川から。「目名」はアイヌ語ですが語義不明。 -
石積みホーム(目名駅)
今は使われていない隣の石造ホーム。
線路は一旦撤去されていましたが、2000年の有珠山噴火の際に室蘭本線が一部不通となり、この山線が特急や貨物列車の迂回ルートになりました。そのことをきっかけに交換設備の線路が再設置されました。 -
再び登り坂(目名~熱郛)
目名駅を出発。 -
上目名駅跡(後方窓から)
ここは、昭和40年代にSL撮影地として鉄道ファンで賑わったところ。
昭和57年(1982)に無人化されたのですが、信号業務は継続。
昭和59年(1984)に廃駅となりました。 -
◆思い出の記録「上目名駅入場券」(S46/8/14)
学生時代に訪れました。 -
イチオシ
◆思い出の記録「SL-C62重連の撮影」(S46/8/14 17:00頃)
C62_2とC62_16の重連旅客列車「急行ニセコ3号」です。 -
「第二白井川トンネル」(上目名~熱郛間)
目名峠をトンネルで抜けます。 -
次の駅名標「ねっぷ(熱郛)」
駅名の由来は、アイヌ語の「クンネ・ネッ・ペッ」(黒い漂木(目印となっている木)の川)の詰まった言葉から。 -
列車交換可能な駅(熱郛)
-
次の駅名標「くろまつない(黒松内)」
隣駅の「ふたまた」はシール貼り。シールの下は「わらびたい(蕨岱)」。
駅名の由来は、アイヌ語の「クルマツナイ」(和人の女性の・沢)から。 -
北限ブナの木(黒松内駅)
温帯林のブナが自生する林は、黒松内低地帯以北にほとんど見られなくなります。
つまり黒松内が「ブナの北限」にあたります。
「歌才ブナ林」は国の天然記念物に指定されています。 -
「倶知安行きの列車」と交換(黒松内駅)
-
◆思い出の記録「わらびたい(蕨岱)駅」(2017/3/2)
車掌車が待合室に使われていました。
廃止日は訪問した日の翌日、平成29年3月3日(2017)でした -
◆思い出の記録「蕨岱駅入場券」(S56/8/13)
昭和56年当時は全国の入場券集めをしていました。 -
「長万部駅」に到着
終点の長万部駅に14:11到着。
小樽駅から3時間14分の「山線」鉄道旅でした。 -
「北の南限、南の北限」(長万部町ポスター)
長万部町はアカエゾマツの南限であり、ブナの北限という意味。
また「北海道、ここが旅の始発駅」は、道内の旅は長万部から函館本線と室蘭本線に乗って出発するという意味。
山線の鉄道旅をじっくり楽しむことができました!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 横浜臨海公園さん 2024/11/22 09:31:22
- 函館本線山線
- かっちんさま、おはようございます。
函館本線長万部-小樽間は、昭和61年(1986年)11月1日まで通票閉塞式で廃止駅も無く、ソレなりに活気が感じられましたが、電子閉塞式導入で一気に無人化が進み、更に廃止駅が発生するなど沿線の過疎化に拍車をかけ寂しい存在となりました。
時折噴火する有珠山の影響で室蘭本線が長期に渡り不通になった事実に鑑み、迂回線として山線を存続して北海道対本州間貨物輸送確保を容易だと考えるのは小生だけでしょうか?
横浜臨海公園
- かっちんさん からの返信 2024/11/22 14:43:18
- Re: 函館本線山線
- 横浜臨海公園さま
こんにちは。
迂回線の重要性は認識しています。
青函トンネルで実現したような、新幹線に線路を1本追加し、在来線貨物列車も通れるようにしたら、実現できそうですね。
今の山線を維持していくことは無理かなと考えています。
かっちん
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