神話の国 宮崎の４日間 その3

2024/10/24 - 2024/10/25

宮崎に来て３日目。
高千穂、都城、飫肥を経て、いよいよ日南海岸へ。
鵜戸神宮から道の駅フェニックスに立ち寄ってから宮崎市内に入ります。
前々日に降った大雨の影響で海岸沿いの国道220号線が所々通行止めになっており、青島や堀切峠などにはたどり着けませんでした。南国らしい青い海も残念ながら見えず。
迂回路で宮崎にたどり着き、市内に泊まって翌日お土産を買って空港に向かいました。

エリア 宮崎

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 2.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

飫肥城址を出ると小康状態だった空からまた雨が降ってきました。南国らしいソテツやヤシの木の街路樹が道路脇に生えているけれど、海は鉛色。

そんな灰色の空の下、国道からさらに海沿いの道路を奥に進み、半島の奥、鵜戸神宮の参道に着きました。
参道に入るとすぐに｢神犬石(いぬいし)｣の案内板が立っていて、そこから海の方向を見ると、

鵜戸神宮の社殿を守るかのように大きな岩が現れます。これが神犬石？
鵜戸神宮は海幸彦山幸彦の神話において、山幸彦が兄である海幸彦の釣り針を探しに海宮に行き海神の娘、豊玉姫命と結ばれます。その後に豊玉姫命が鵜戸の洞窟でウガヤフキアエズノミコトを出産されたという伝説の地です。ウガヤフキアエズは伝説の神武天皇の父といわれています。
神話と天皇家の発生が一体になる地として大きな意味を持ったこの鵜戸神宮の洞窟です。

さて駐車場からしばらく歩いてこれが１つ目の山門です。

続いて２つ目の美しい山門。ただ先日の震度5の地震の影響からか、門の下は立ち入り禁止で、横を通ります。

参道の横は日向灘に向かってそそりたつ断崖。

一帯は砂の溶けたような不思議な形の岩が連なっています。
ウサギは鵜戸神宮の神使だそうで、ウサギを撫でると願い事が叶うとも言われて、可愛いウサギの像があちこちに並んでいました。

しめ縄の先は、はるか太平洋に向かって海宮へ。

本殿の下の岩場に亀の形をした石が横たわっています。豊玉姫命が海宮から亀に乗ってやってきたという亀石、この亀石の穴に運玉を投げ入れてうまく入れば願いが叶うと言われています。

硬い砂岩と柔らかい泥岩が組み合わさった上に、有機物が硬い丸石となって残り崖のあちこちに突き出てこのような奇岩が形成されているのだそうです。

洞窟のなかの社殿に降りていく玉橋。ここを渡るといよいよ本殿ですが、雨に濡れて滑りそう。

斜めに撮れていますが、崖に沿って海岸をかなり下方に降りていきます。降りた左手の巨大な洞窟の中に本殿が建っています。

参拝の後で振り返った海は力強く荒れていて、神社の岩場に打ち寄せる波も泡立っています。

鵜戸神宮を後にして海岸沿いを青島や鬼の洗濯岩を眺めながら宮崎までドライブしようとしたのですが、落石のため通行止めでした。
道の駅フェニックスまでは行けましたが、道の駅から一旦南に引き返した迂回路で海岸から離れざるを得ませんでした。

道の駅フェニックスで買った芋もち、餅というよりもほぼさつまいもを裏ごしして固めたお団子にきな粉をまぶした物でした。さつまいも濃度にノックアウトされました。あんまり甘くないところが好き！

恨めしい雨の日南海岸。晴れていたら綺麗だったでしょうね。

さあ、宮崎に着きました。
本日の部屋はバスルームが部屋の真ん中に出っ張った、珍しいレイアウトでした。

夜の繁華街に繰り出して｢みやざき晴海｣さんへ。へべすビール(へべすと生ビールのコラボ)と、マンゴー×日向夏ドリンクで乾杯。どちらも果汁が大量に入って苦味があり、想像したクラフトビールとは違う味でした。

左はメヒカリの空揚げ。右はアスパラガスの天婦羅。メヒカリは小イワシくらいの大きさの深海魚です。目の周りが光るのでメヒカリ。

ホテルの朝食。もちろん宮崎の郷土料理がたくさん。宮崎料理は胡麻油をたくさん使うのが特徴なのかな？

帰りの飛行機が12:45発なので、宮崎スイーツを食べに行く時間は無いと判断し、午前中は土産物探しに。
宮崎県庁の一角にあるみやざき物産館を訪ねました。

宮崎県庁の駐車場に車を停めます。
こちら、駐車すると受付に行先を自己申告に行くアナログスタイルです。
物産館では宮崎県の珍しい工芸品にも出会いました。

早めに空港に着いたのは、２階のカフェがお目当てだったから。
宮崎空港の２階に上がるエスカレーター正面に高千穂神楽を写した動画が大きく掲げられています。

市内のカフェで宮崎フルーツを食べる時間が無かったので、せめてものマンゴーソフトクリームを空港の｢カフェ カンナ｣で食べようという算段。パフェよりはかなりお安くつきました。
マンゴーは収穫期ではないので冷凍のダイスが載っていますがソフトクリームの中身はマンゴー味たっぷり。右は日向夏ジュース。

宮崎の地に神々が降り立つジオラマが良くできていたので思わず足を止めてしまいました。

早めに空港に着いたのに、ANAの機材の遣り繰りができず、なんと出発が１時間遅れとのアナウンスがありました。
もっと早くわかっていれば宮崎市内のカフェでフルーツパフェが食べられたのに！
それでまたカフェに戻り、記念に宮崎ブーゲンビリア空港名物のガンジスカレーを食べました。キーマカレーのようで、そこまでインド風ではない、けど美味しいカレーでした。
ANAからは食事代として1000円の補償金をいただきました。こんなの初めて。時給1000円？で空港に長居させてもらいました。
アクシデントいろいろの旅もそろそろ終わりです。