2024/10/01 - 2024/10/01
50位(同エリア389件中)
かっちんさん
支笏湖の名勝「苔の洞門」は現在、岩盤崩落により立入禁止になっていますが、似たような景観の「苔の回廊」を訪れました。
「苔の洞門」は樽前から支笏湖に向かう涸れ沢の下流に位置し、その名前は切り立った谷壁に密生する苔に囲まれた景観に由来します。
1739年樽前山噴火の火砕流による弱溶結凝灰岩からなります。この軟らかい凝灰岩が深く浸食され、高さ3m~10mの崖に囲まれた狭い函型の谷が回廊のように続いています。
かっちん夫婦は2017年7月に登山ガイドさんと共に樽前山に登頂。
昼食時に「苔の洞門」の話をしたところ、ベテラン登山者だけが沢道として歩く「苔の洞門」に似た涸れ沢があることを教えてくれました。
支笏湖畔側からどうにか行けるので案内してもらい、その景観に感動した記憶が忘れられません。
その時の旅行記はこちらから
『神秘的な「第二の苔の洞門」(北海道支笏湖)』
https://4travel.jp/travelogue/11279128
その涸れ沢は最近「苔の回廊」と呼ばれるようになり紹介されていますが、落石の危険がありヘルメット着用が必須。
今回はオーシャンデイズさんの「苔の回廊- 楓沢トレッキングツアー」に参加し再訪しました。
「苔の回廊」の一番奥は2018年9月の「北海道胆振東部地震」により崩れており、身を守るためのヘルメットは必要です。
ツアーでは苔の種類や名前など教えてもらい、苔博士に少しだけなれます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・王子軽便鉄道ミュージアム「山線湖畔驛」の展示とHP
・オーシャンデイズのHP
・BuNa「春から初夏はコケの時期?コケのお花見を楽しもう!」
・道草「コケ図鑑」:クジャクゴケ、タマゴケ、ジャゴケ、シッポゴケ
・ビクセン「コケズカン」:エビゴケ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
支笏湖ブルーの湖畔(親水広場)
高台にある「休暇村 支笏湖」から湖畔に下りたところの「親水広場」からの眺めです。
あれっ、いつもいるはずの大きな観光船が見当たらない・・・
実は強風のため、風の来ない場所に避難しているようです。
電波塔のある山は紋別岳。
ツアーまで時間があるので、支笏湖湖畔を散策しています。 -
秋真っ盛りの「ナナカマド」(親水広場)
「親水広場」は、明治後期に開通した苫小牧と支笏湖を結ぶ王子軽便鉄道「湖畔停車場」があったところ。 -
美しい形の「恵庭岳」(親水広場から)
目の前に見えます。 -
「風不死岳と樽前山」(親水広場から)
目を左(南側)に向けると、右から「風不死岳(ふっぷしだけ)」、「樽前山」が並んでいます。 -
「樽前山」(拡大した写真)
帽子の頭みたいに見えるのは「溶岩ドーム」。 -
紅葉の「エゾヤマザクラ」(親水広場)
紅葉が始まっています。 -
「山線鉄橋」
親水広場と支笏湖温泉街を結ぶ千歳川に架かる橋。
かつて王子軽便鉄道(山線)に使われていた鉄橋で「山線鉄橋」と呼ばれています。 -
「X」の間に顔を出す「恵庭岳」(山線鉄橋)
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珍しい「コカ・コーラ瓶の自動販売機」(観光船レストハウス)
現在は缶コーラが主流ですが、以前は瓶でしたね。
富士電機の自販機です。 -
ハクチョウの親分(観光船)
「今日は風が強くて営業休止なんだって」とみんなに説明しています。 -
黄色に変化していく「イタヤカエデの葉」(温泉街)
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オレンジ色は「カツラの葉」(温泉街)
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「オーシャン・デイズ」(温泉街)
支笏湖のアクティビティ(カヤック、SUP、苔の回廊、ファットバイク、スノーシュー、他)を開催しているところです。
「苔の回廊ツアー」はここが集合場所。
クマが出ることもあるので、ガイドさんと一緒に行動でき、ヘルメットも貸してもらえます。
申込みは事前にネットでやりました。 -
「楓沢入口(左矢印)」
ガイドさんの車で支笏湖対岸に移動し、「楓沢入口」に来ています。
「苔の回廊」はここから涸れ沢をしばらく歩いた奥にあります。 -
「涸れ沢」(楓沢)
水の流れはなく、倒木が沢を遮っているので乗り越えて行きます。
周囲には緑色のコケが生えているので、ガイドさんからコケの説明を聞きながら歩きます。 -
「コケの花」(楓沢)
実際には花ではなく、胞子をつくる「胞子体(ほうしたい)」です。
胞子体の先端の朔(さく)の中に詰まった胞子が成熟すれば、風にのって散布されます。 -
これはよく見かける「スギゴケ」(楓沢)
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「クジャクゴケ」(楓沢)
小さな羽を広げたような姿です。 -
「コツボゴケ」(楓沢)
たくさんの葉をつけています。 -
コンクリート堰堤の銘板「楓の沢床固(とこがため)」(楓沢)
床固は河床堆積物の流出を防ぐためのもので、意外と高さがあるので脇を通ります。
沢の名前は「楓の沢」とわかりました。 -
倒木が増えてきた「涸れ沢」(楓沢)
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崖の壁面に立つ「土柱」(楓沢)
地質の堅さの違いにより、小さな柱ができています。 -
イチオシ
「マチュピチュ」みたいな土柱(楓沢)
インカ帝国の遺跡にそっくり! -
若木が育つ小さな岩(楓沢)
コケだけでなく、若木も生えてます。 -
太い根っこが伸びてます(楓沢)
根っこの土砂が崩れて地表に出ており、さらに幹のように伸びています。 -
イチオシ
この木も根っこがむき出し(楓沢)
地中に潜る根っこと、地表に出て伸びる根っこ。 -
「天高く根っこ(馬)肥ゆる秋」(楓沢)
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「ヒヨドリバナ」(楓沢)
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「ハウチワカエデ」の紅葉(楓沢)
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石積みされた倒木(楓沢)
最初に誰かが石を積むと真似したくなりますね。 -
「苔の回廊」のはじまり(楓沢)
涸れ沢が狭くなり、切り立つ崖が苔に覆われています。
苔の種類が多いので紹介します。 -
芝生のような「エビゴケ」(苔の回廊)
ルーペで見ないとわかりませんが、茎先につく葉は頂端から中肋(ちゅうろく)(葉の真中を通る筋状の脈)が細長く飛び出し、ひげ状に伸びています。
ツアーではルーペを貸してもらえます。 -
「タマゴケ」(苔の回廊)
森林の明るめの林床に自生。
まん丸の胞子体をつけることから「タマゴケ」の名前が付いています。 -
「目玉おやじ」がいっぱい(タマゴケ)
これがまん丸の胞子体。
ガイドさんが5月に撮影したスマホ写真を見せてもらいました。 -
「ジャゴケ」(苔の回廊)
ヘビのウロコのような模様から「ジャゴケ」の名前が付いています。 -
倒木が重なり合う「苔の回廊」
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触ると気持ちいい「エビゴケ」(苔の回廊)
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イチオシ
自然のままの残る景観(苔の回廊)
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枝がはしゃいでるような倒木(苔の回廊)
駄々をこねて枝(手)を左右にバタバタしているような・・・ -
ふさふさしたコケ(苔の回廊)
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イチオシ
「あっ危ない!」(苔の回廊)
でも、大丈夫。太い幹は落ちずに空中に止まっています。
なので、ヘルメットは絶対に必要。 -
まさに「フィールドアスレチック」コース(苔の回廊)
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通せんぼ・・・(苔の回廊)
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ガイドさんいわく「ヒョウの顔」(苔の回廊)
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どこまでも続く回廊
この先が見えないのでワクワクします。 -
頭に気を付けて!(苔の回廊)
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砂地の地面(苔の回廊)
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イチオシ
道をはばむ倒木たち(苔の回廊)
段々と複雑な倒木乗り越えになってきます。 -
心を癒す「スギゴケ」(苔の回廊)
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コケに覆われる倒木(苔の回廊)
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太古のような世界(苔の回廊)
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元気に育つキノコ(苔の回廊)
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少し広くなってきました(苔の回廊)
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苔に覆われる回廊(苔の回廊)
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月面探索みたい・・・(苔の回廊)
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崖崩れもあります(苔の回廊)
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「スジチョウチンゴケ」(苔の回廊)
卵形に近い葉。
チョウチンの由来は胞子体が提灯のような形だから。 -
狭い回廊(苔の回廊)
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「苔の回廊」の終点
2018年9月に発生した「北海道胆振東部地震」により大きな岩が崩れています。
樽前山への登山道は左に曲がり斜面にあります。
地震前の様子は2017年に訪れた旅行記をご覧ください。
『神秘的な「第二の苔の洞門」(北海道支笏湖)』
https://4travel.jp/travelogue/11279128 -
キツツキが開けた穴(終点)
ガイドさんから温かいお茶とお菓子をいただき休憩しています。 -
落ち葉の品評会(終点)
赤い葉は「ハウチワカエデ」、黄色い葉は「イタヤカエデ」。 -
終点からふり返ると・・・(苔の回廊)
凄いところを歩いて来ました。 -
イチオシ
「スジチョウチンゴケ」(苔の回廊)
緑の胞子体が、提灯がぶら下がってるように見えますね。 -
神秘的な「苔の回廊」
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イチオシ
神秘的な「苔の回廊」
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倒木になっても頑張って残る枝(苔の回廊)
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「タカネツボミゴケ」(苔の回廊)
海藻にそっくりなコケ。 -
「シッポゴケ」(苔の回廊)
ふさふさした尻尾のような形から「シッポゴケ」の名前が付きました。 -
倒木が埋め尽くす「苔の回廊」
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キノコ3兄弟(楓沢)
涸れ沢に出て来ました。 -
「恵庭岳」
楓沢から支笏湖畔に出て「恵庭岳」を眺めています。 -
「サクサクシュー TARUMAE」(水の謌)
支笏湖畔に戻り、2時間のツアーを満喫しました。
近くの「スイーツショップ パティシエ・ラボ」で、ティータイム。
樽前山の溶岩ドームをイメージしたシュー生地に、アーモンドとキャラメルのペーストを混ぜたカスタードクリームがたっぷり入った大人のシュークリームです。 -
夕陽の当たる支笏湖
修学旅行生が訪れています。 -
山線鉄橋を囲む紅葉(支笏湖)
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線路の歩道(千歳川右岸)
かつて、王子軽便鉄道「湖畔停車場」があったところで、線路をイメージした歩道があります。 -
山線鉄橋をくぐるカヌー(千歳川)
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イチオシ
コバルトブルーに輝く「千歳川」
川岸の紫とピンクのツタもいいですね。
この後、休暇村支笏湖へ帰ります。
「苔の回廊」を訪れるには、安全面から現地ツアーがお勧めです。
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