今年2度目の北海道旅行　その2（帯広で豚丼ざんまい＋愛国駅と幸福駅へ）

2024/09/30 - 2024/10/09

北海道では紅葉の季節は早く訪れます。
一昨年は10月に定山渓で見事な紅葉を見ることが出来たので、再びということでちょうどセールが始まったピーチで札幌便の予約を取りました。

いつものように飛行機の予約を先にしてしまい、旅の中身はそれから考えるという悪いクセが出て、旅程をいつも悩みます。
まだ行ったことが無いえりも岬も候補地だったのですが、かみさんが何もないところはイヤとのことで今回も断念。（何も無いのが魅力なんだけれど。）
同じくまだ行ったことが無い帯広ならばスイーツがあるということで、かみさんの同意を得ることが出来ました。帯広に行くのであれば、モール温泉の十勝川は外せません。
2日間を十勝川で過ごすことにして日程計画は完了。
あとは異常気象による猛暑のなか、紅葉の進み具合が心配です。

旅程
1日目　東横INN成田空港新館で前泊
2日目　ホテルWBF札幌中央泊
3日目　定山渓温泉鹿の湯泊
4日目　定山渓温泉鹿の湯泊
5日目　スーパーホテルPremier帯広駅前泊
6日目　スーパーホテルPremier帯広駅前泊
7日目　十勝川温泉 笹井ホテル泊
8日目　ホテルテトラリゾート十勝泊泊
9日目　アパホテル札幌すすきの駅前 泊
10日目　帰宅

エリア 帯広(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

定山渓からのバスは11時過ぎに札幌駅の北口に到着。
駅弁を買い込んで特急列車に乗り込む予定でしたが、やはり朝のバイキングが効いています。いつもに比べるとあまり食べなかったのですが、駅弁は止めて帯広で食べることにしました。

帯広駅着14時16分。
到着後、駅の観光案内所で情報を仕入れた後、駅前の有名な豚丼屋さんへ。
中途半端な時間なので行列も無く、すんなり入ることが出来ました。
店内は撮影禁止とのことで、豚丼の写真も無しです。
かみさんは帯広豚丼初体験。函館の焼き鳥弁当同様、豚を焼いてタレに漬けたものなのでかなり好きになった模様。
豚を煮込んだ吉野家などの豚丼とは大違いです。
焼き肉特有のにおいもほとんど無く、きれいな店内でした。

ぱんちょう グルメ・レストラン

食事後は帯広で2泊するホテルへ。

スーパーホテルPremier帯広駅前　天然温泉「拓聖の湯」 宿・ホテル

荷物をフロントヘ預けて街中へ。
何か不思議な飲み屋街です。
雪が多い場所だから、このような造りになるのでしょうか。

六花亭でお茶を飲もうと思ったのですが、午後4時でオーダーストップでした。
また明日来よう。

六花亭本店 グルメ・レストラン

広小路という250mほどのアーケードが六花亭の横にあります。
心なしか寂れているような雰囲気です。
地方都市はどこもそうですが、イオンなどの郊外型超大型店に押されて駅近くの商店街は閑散としています。

もうひとつの帯広の有名処です。

柳月大通本店 グルメ・レストラン

窓際に2席ですが、イートインできる椅子があったので、ハロウィーン仕様のケーキを購入してその場で頂きました。かみさんはプリンです。

古いポストが半分以上壁に埋めこまれています。
柳月本店のとなりにあります。
このポストが使えるかどうか、投函口を確認するのを忘れました。

いなり小路といういかにもレトロな横町がありました。
上の写真は大通に面した、いなり小路の入口の建物です。
帯広はなにか旭川を小型化したような街という雰囲気です。
このいなり小路も旭川のふらりーとのような魅力のある一角でした。

いなり小路から暫く歩くと高橋まんじゅう屋さんがあります。
横に広めの駐車場もあり、午後5時を過ぎた時間でも多くの人が饅頭を買い求めています。

高橋まんじゅう屋 グルメ・レストラン

まんじゅうというより大判焼きのお店です。
帯広駅の観光案内所で、駅周辺にあるスイーツのお店ということで紹介してもらったのです。

ホテルで食べるために二つ購入しました。
餡子やチーズ、肉まんなど数種類の商品があります。
大判焼きを作るための機械もたくさん並んでいて、毎日とてもたくさんの量を作っているのがわかります。帯広市民から愛されているお店というのがわかります。

スーパーホテルは最後に泊まったのが釧路駅前。
下にバスターミナルがある交通至便なホテルでした。
釧路と同様、2段ベッドの部屋となりました。
本当は普通のツインが良いのですが、あいにく満室でした。

ビジネスホテルらしく室内は狭め。
その分機能的にできています。

バスルームです。
浴槽が丸みを帯びた造りになっていて、大柄な人でも身体を洗う際にあまり狭さを感じないようになっています。

くせ者なのが2段ベッドの2階部分。
ここはホテルでベッドメークをしてくれないので、自分で行う必要があります。
2階部分はベッド狭く天井も低いため、とんでもなくベッドメークがしづらい。
ホテルで模範的なベッドメーク方法を動画で教えて欲しい。
頭の向きははしご側なのでしょうかね。
ベッドなので北枕とか言ってられませんが。

1階フロント奥にはウェルカムバーがあります。

自作カクテルも作ることが出来ます。
もちろん炭酸水などと混ぜればノンアルコールも可能。

洋酒も用意されています。

北海道産の日本酒もありました。

もちろんおつまみも用意されています。

翌朝の朝食をどの時間に食べるか、ピンを刺すことで混み具合を事前に把握可能です。
さすが日本人はヤマザキパンで慣れているのか、左上からピンを順序よく刺す人が多く見やすいです。他の国ではこうはいきません。

天然温泉やウェルカムバーなどの営業時間が書かれています。

2階には男女別の天然温泉大浴場があります。
タオル類は部屋から持って行きます。
女性用の大浴場に入るには、フロントで教えてもらった暗証番号の入力が必要です。

脱衣場です。

拓聖の湯と名付けられた温泉です。
帯広の北にあるしほろ温泉のお湯を運んでいるのでしょう。
ｐH7.63のナトリウムー塩化物温泉です。
溶存物質が1.473gある本当の温泉です。

脱衣場から見た浴槽と洗い場です。
部屋のテレビで混み具合がわかるようになっていますが、誤差か時間差があるようです。空いていますという表示を見て行ったら、狭い脱衣場に5～6名の人がいて引き返したこともありました。

朝食付きのプランで予約したので、朝朝6時30分から1階でバイキング形式で食べることが出来ます。
昨日のウェルカムバーを開催していた場所です。

パンは4種類ありました。

白い黄身のタマゴ、納豆、ヨーグルトなどが並んでいます。

ソフトカツゲンや道産のセイコーマート牛乳もあります。

右からサバの生姜煮、ウインナー、ナポリタン。

1巡目です。
白いタマゴはやはり気になります。
TKGで頂きました。

1200円の朝食なのでお代わりします。
2巡目は洋食系で。
もちろんご飯少なめでカレーも頂きました。

食堂奥にはモノクロ写真が並んでいます。
良く見ると組になった写真が4組。
けっこう凝った写真です。

部屋は3階だったので、眺めは全く良くありません。

本日は帯広でのメーンイベント、愛国駅と幸福駅へ行く日。
朝、帯広駅前バスターミナルの営業所で帯広1日フリーパスを購入して、バスに乗り込みました。1日フリーといってもバスの本数が非常に少ないために、3回乗るのがやっとです。特に土日祝は幸福を通る広尾行きのバス本数はさらに減ります。

愛国バス停で降りました。

バス停を降りて次の交差点を右折すると、正面に旧愛国駅が見えます。

駅前に何故か非常に古い客車が放置されていました。
もっと活用すれば良いのに、単に荒れたまま放置されている感じです。

愛国駅は鉄道記念館になっていて、駅裏には保存状態が良いSLが置かれています。

昔は帯広から広尾駅までの間が鉄道で結ばれていたのですね。
北海道の鉄道路線はどんどん廃線になっています。
最近では富良野の南側の根室本線が廃線になりました。
自然災害で線路がダメージを受け、それを復旧することなく廃線となることが多いのです。釧路根室間の花咲線の将来も心配です。

昭和62年2月1日に広尾線が廃止されました。
こうして保存されている駅はまだマシです。
愛の国から幸福へ、というフレーズで有名になったのが幸いしたようです。

愛国駅の記念館内部です。

壁はキップで埋め尽くされています。

正式には何というのか知りませんが、懐かしいキップ販売用棚がありました。
子供の頃は近くの私鉄でも硬券をこうして並べて駅員さんが指定されたキップを取り出していたのを覚えています。
取り出されたキップはカランと音がする印字機で日付を入れて渡してくれます。
有人改札で駅員さんがキップに入鋏して改札の中に入ります。
改札口付近では切り落とされたキップの破片がたくさん落ちていました。
今でも田舎の鉄道ではこのような光景を見ることが出来ます。島原鉄道がそうでした。

駅の周辺は公園化されて、非常にきれいになっています。

駅前のお土産屋さんで、愛国から幸福行きのキップを購入しました。
1枚220円です。広尾線が廃止になった日の日付を入れてもらいました。

バスの1日券です。
愛国バス停をバックに撮影。

幸福バス停に到着。
愛国と異なり、こちらは周りに何もありません。

幸福バス停から500メートルほど歩くと幸福駅が見えてきます。
簡易郵便局がありますが、あいにく今日は土曜日なので閉まっています。

旧幸福駅の駅前。
完全に観光地化されていて面白みもありません。

旧幸福駅です。
ちっぽけな無人駅で、中は待合室だけだったのでしょう。

幸福駅の内部もキップがところ狭しと貼られています。

1975年12月12日撮影という昔の写真です。
後ろにクルマが止まっているので、これはホーム側からの写真でしょうか？
本当に何も無い駅です。

幸福駅に展示されている客車です。
中に入ることも出来ます。
懐かしい昔の列車の匂いがします。

内部の写真です。
昔懐かしい固定式の座席と扇風機があります。
窓下にあった灰皿は管理上の問題でしょうか、取り外されています。

置いてある客車の窓からの風景。
こうして切り取られた風景も良いものです。
動いている列車に乗っている気分です。

幸福バス停の近くにあった樹にアカゲラが止まって、さかんに木をたたいていました。

防風林のある北海道らしい風景です。
富良野とか美瑛を思い出しました。

幸福駅から帯広に戻り、昨日間に合わずに残念だった六花亭へ。
ここでしか食べることが出来ないスイーツを注文。

窓際席が空いていました。
ふかふかのクッションです。
窓際だったからよいものの、何か店内が薄暗いのが自分的には残念。

帯広の森というふかふかのケーキです。
クリームとシロップをかけて頂きます。

六花亭の札幌店で食べたアイスサンドのサンプルがショーケースの上に飾ってありました。喫茶室でコレも食べたかったのですが、メニュー表にはありませんでした。

帯広駅内にある豚丼のお店へ。
六花亭の喫茶室が4時にオーダーストップということで、六花亭を優先させました。
そのためデザートを先に食べるかたちになってしまいました。

豚丼のぶたはげ 本店 グルメ・レストラン

店内はかなり香ばしい香りが漂っています。
もちろん豚丼を注文。

オーダーした品が来ました。
焦げ目が付いていてとても美味しそう。
写真は隠れていますが、たくあんも付いています。

アップです。
ここの特徴はスパイスとして胡椒がまぶしてあること。
これがとても効いていて、かなりのおいしさです。
店をでて身体中から焼き肉の匂いが漂っているのわかります。
美味しいのはよかったのですが、匂いが付くのは焼き肉と同じですね。

翌朝、帯広スーパーホテルでの最後の朝食。
今日はパンが1種類増えています。
店内で焼くというパンはとても美味しい。

朝食の品も昨日と変わっています。

イワシやザンギ、肉豆腐もあり、美味しそう。
連泊客のことを考慮しているのは、ビジネスホテルの朝食といえども素晴らしい。

ここは有料なので東横インとは比較出来ませんが、なかなかだと思います。
かみさんは定山渓温泉の宿よりこちらの朝ご飯がよかったと言っています。

白いタマゴは今日もゲット。
タマゴと海苔と納豆の3つで食べるご飯は最高！

もちろん二皿目も頂きます。今度は洋食系。

本日は十勝川温泉へ行く日ですが、十勝川温泉ではあまり見るところが無さそうです。そのため帯広で昼食を食べてから、十勝川温泉へ出発することにしました。
ホテルをチェックアウト後、荷物をフロントに預けて徒歩にて帯廣神社へ。
ホテルのフロントに聞くと、徒歩ではキツそうな事を言っています。
地方の人は近場でもクルマを使うから、歩くことにかなり抵抗を感じているようです。

帯廣神社 寺・神社・教会

境内はおおきな松ぼっくりがたくさん落ちていました。

帯廣神社の屋根。

参道がまっすぐ延びています。

ここはシマエナガのおみくじや絵馬があるので有名です。
境内でシマエナガを見た人も多いようです。

御朱印もシマエナガ。

境内にはエゾリスがたくさんいます。

一生懸命どんぐりを食べていました。
個体数が少ないために準絶滅危惧種に指定されているようです。

ホテルに戻る途中、レトロな建物があったので寄ってみました。
岐阜に本店があるコーヒーチェーンです。

さかい珈琲 帯広店 グルメ・レストラン

1階は混んでいたので2階へ。
内部もなかなかレトロな雰囲気です。

まだモーニングの時間だったため、注文しました。
コーヒー1杯の価格でトーストとゆで玉子が付いています。
コーヒーも大きい。
ここは岐阜に本店があるチェーンとのことで、コメダに似たところがあるコーヒー店です。

十勝川温泉へ出発する前に昼食です。
これまで利用した店も良いのですが、できれば違うお店でということで、帯広駅に近い豚丼店にやってきました。

豚丼のはなとかち グルメ・レストラン

半ばら豚丼を注文。
ロースとバラ肉を半分づつ使用したという豚丼です。

ここの豚丼はグリンピースではなく枝豆を使用しています。
そして真ん中に山わさびが乗っています。
これで帯広の豚丼屋さんは3店目。
3店とも独自に工夫をこらしています。

山わさびの豚丼もなかなか美味しい。
この後預けてあった荷物を取りにホテルに戻り、駅前のバスターミナルから十勝川温泉行きのバスに乗り込みます。