2022/06/05 - 2022/06/06
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takkeyurianさん
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推しのチームを見守る旅をしてみたい、といわゆるアウェイツーリズムに憧れていました。2022年の年始に「1シーズン限定ですべてのアウェイゲームを現地で見てくる」と宣言したところ、妻は意外にあっさりと「いいんじゃない」と快諾してくれました。なお、転校の多かった夫にとってゆかりのある町はたくさんあるけど、推しのチームは雪国をホームタウンとするフットボールクラブです。
遅ればせながらちょいと古い旅の記録なので、旅の参考にならない情報もありすみません。自分たちの思い出を忘れないためメモのような構成ですが、この場をお借りします。
今回は徳島へ。意外にも夫婦にとって初めての四国です。フットボールはもちろん、船旅も温泉も芸術も歴史も景勝地も堪能する欲張り旅とします。
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前回までのあらすじ~東京有明から船旅にて徳島へと到着した夫婦は、初めての四国の地を散歩して、眉山からの夜景を堪能して、宿泊先では温泉とサウナでリフレッシュしたのであった。
徳島駅から14時発の汽車に乗り、スタジアムのある鳴門市へ向かいます。お、駅名標に相手ホームチームのエンブレム。現在はリニューアルされたけど、この当時のエンブレムのほうが良いのに。※個人の意見です。 -
学生さん、サポーターたちで満員の汽車は、徳島駅を出発して5分ほどして吉野川を渡りました。荒川に次いで全国で2番目に大きい川幅だという。なるほど、渡り甲斐があるダイナミックな橋梁の長さ。
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交通系ICカードが導入されていないので、紙の切符ですが、これぞ旅している証のようなもの。
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40分ほどで鳴門駅に到着しました。ホーム上に「なると金時のまち」「人間愛に包まれた第九アジア初演の地」と誇らしげに看板が立っています。
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行き止まり。ここから先、淡路島へ通ずる路線があればロマンだけど。
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それにしても、1両編成ではなく、試合日くらい増結できなかったのか。
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改札にはアウェイサポーターを歓迎して下さっているポスターあり。この素朴さが良い。
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駅の裏手にあるスーパーマーケットにて軽食を調達してから、草茫々の鳴門線を横切って、スタジアムまで2キロの距離をのんびり歩いております。
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あ、ししゃもねこバンだ。よくも、さっきは散財させてくれたな。※前回の旅行記にて、こいつのカプセルトイを衝動買いしたのである。
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スタジアムへの順路はホームチームカラーで舗装されていて、あれを辿ればスタジアムへ到着できるという、便利でかつ、おらがチームのホームタウンだぞ!というムード作りにも一役買っています。
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着いた、ポカリスエットスタジアム。周りには、オロナミンC球場、ソイジョイ武道館、アミノバリュー ホール体育館と、大塚製薬の商品名が満載ですが、これらを含む県総合運動公園まるごと、大塚製薬のネーミングライツによります。その名も「鳴門・大塚スポーツパーク」である。
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そもそも、相手ホームチームの前身は大塚製薬サッカー部だという。スタジアムと道路を挟んで、大塚製薬の工場も見えます。
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さすが、スタジアム入場時に缶・ビンの飲料を移し替える紙コップもポカリスエット柄だ。
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スタジアム自体は、地方自治体のいかにも陸上競技場という風貌です。ポカリスエットのブランド力から、ちょっと違うタイプのスタジアムかな、なんて勝手に妄想してすみません。あくまでもネーミングライツで大塚製薬の建物じゃないからね。がっかりした訳じゃないです!
相手ホームチームのメンバー紹介時のBGMは「第九」でした。格好良い!さすが、鳴門は日本(アジア)で初めて第九が演奏されただけある。
メインスタンドは屋根が一部にちょこんと。 -
一方、バックスタンドのほうがメインスタンドよりも屋根のカバー率が断然高い。めずらしい。
説明しよう、スタジアムの値段設定としては、ゴール裏<バック<メイン、というパターンが多いので、メインのほうが見やすさや、座り心地が良いのだが、このスタジアムは雨天時を考えるとバックのほうが良い。だからか、一部を除いて、メインとバックと値段設定は同じでした。 -
鳴門駅裏のスーパーマーケット「キョーエイ」で調達した軽食です。レトロな包装のパン「バッファロー」は、兵庫は加古川のメーカー、ニシカワ食品によるもの。包装紙には「本格的なフランスパンに、 北海道産フレッシュバターを塗り、 グラニュー糖をつけました。」とあります。うん、美味い。兵庫の逸品を徳島で入手できるとは。そして、お供に淡路島牛乳です。
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相手チームのマスコットキャラを見るのもアウェイゲームのたのしみ。徳島らしく、たぬき!
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推しチームのサポーターたち。あそこに混じって声を出してチームを鼓舞すべきかもしれないが、すいません。
PKで先制されるも、前半終了まぎわに、19番→7番→至宝の10番→13番→外から走ってきた25番→ふわりとゴール前に上げて→7番のヘディングゴール!と、ここ数年の推しチームらしいパス回しで崩して、同点にするのです。 -
試合は1-1で終わりました。アディショナルタイムの23番ちゃんのゴールがオフサイドで幻に終わったけど、良い夢と今後の夢を見させてもらった・・・とにかく、アウェイでの最低限の成果として勝ち点1は確保できたので、よし。
帰りも鳴門駅まで散歩します。せっかくだから行きとは別のルートで。この写真は、市内を南北に流れる撫養川と、新池川の分岐点の風景です。あれは防潮水門だという。
途中、防災行政無線から放送される夕暮れチャイムが耳に入ってきたのですが、メロディは「第九」でした。さすが。 -
撫養川沿いを歩きました。鳴門市の姉妹都市・リューネブルク市から贈られたイノシシ像ですって。
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鳴門にも城があるのか、と撫養城を見上げて歩く。ただし、あれは模擬天守ではある。
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お、大鳴門橋と渦潮と鯛?とすだち?のデザインされたマンホールだ。
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初夏の夕暮れ時の気持ちの良い散歩でした。鳴門駅に戻り、駅の裏側にあるスーパーマーケットに再び立ち寄り、晩酌の買い出しをします。
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そして路線バスにて今宵の宿へと移動します。ここは鳴門ボートレース場あたり。
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車窓から大鳴門橋が見えてきた。橋の袂に位置する宿を予約しております。わくわく
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このバス(98鳴門公園線・鳴門駅19:01発→終点の鳴門公園19:20着)で移動しました。
・・・さてと、ここからホテルへと・・・グーグルマップを見たら徒歩で行けそうだったけど、あれ? -
・・・ホテルに送迎車を出していただきました。すみません。ありがとうございました。こちら、ベイリゾートホテル鳴門海月さんです。
アウェイツーリズムで宿泊する際は、基本的にビジネスホテルを選ぶのですが、今宵の宿はロビーからしてタイプが違う。阿波おどりのでかーい絵画があったり、調度品がビジネスホテルじゃない。 -
そして、ロビーからの眺望が絶景だという。
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本当だ。もう外は暗いが、窓にへばりつくと、目の前に大鳴門橋!
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スーベニアショップを見下ろしながら、ガラス張りのエレベーターで部屋へ。
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予約していた部屋はこちら。温泉宿っぽい和室が多くを占めるこのホテル、こんなビジネスホテルっぽい部屋もあり、某じゃらんだと「訳あり」扱いでした。というのも、山側の眺望で、部屋は狭くて、周辺の食事処の店じまいが早いから。でも、リーズナブルな宿泊代で、じゅうぶん快適です。ええやんええやん、と夫は大喜び。
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ベッドはクイーンサイズらしい。
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クローゼットはありませんが問題なし。
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壁の装飾品のセンスはちょっと分からないけど(笑)
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ところで、徳島の民放TVの受信事情は恵まれているのです。県内には四国放送1局のみですが、在阪局すべてと、和歌山放送も視聴可能でした。※山間部は知りませんが・・・
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嬉しいことに温泉大浴場があります。「大浴場あり」で探したら、こちらの宿を見つけて、かつリーズナブルで、スタッフさんの接客も素晴らしい。
湯上がり処も広い。ブラウン管TVが懐かしい。 -
湯船からも大鳴門橋を見上げることができました。露天はないけどサウナあり。水風呂はないけど水シャワーを浴びて、ちょっとととのった後に無料アイスが嬉しい。
泉質についてはホテルの公式サイトに特記なし。脱衣場には掲示されていたのだろうけど。
https://narutokaigetsu.jp/hot_spring/ -
今回は素泊まりなので、バスに乗る前に鳴門駅そばの「寿し辰」さんで、花ちらし寿司を調達しておいたのです。大正解でした。見て見て、この華やかさ。漬け鮪、蛸、烏賊、穴子、光り物も卵焼きもさくらんぼもある。
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それでは部屋からの眺望です。山側ですよ、との案内どおり。バス停からホテルまではあのトンネルを歩けば良かったのね。なお、館内はWi-Fi無料で、この部屋でもOKでした。ただし、スマホ(ソフトバンク)のアンテナは1本も立たず。
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おはようございます。朝の眺望です。
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絶景ロビーとの売り文句は、明るくなってから、ますます実感するのでした。
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夕暮れ時にチェックインしたかったなー
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お世話になりました。次回は食事ありのプランでお世話になりたい。それでは、10時にチェックアウトして本日の散策スタートです。
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おっ、昭和の少年誌ヒロインのようなラーメンの看板と、待望の顔ハメパネル!撮らねば損損、ということで、妻にハメる阿呆になってもらうのでした。
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食事処や土産屋に囲まれてビューポイントがあります。
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左を見ると、さっきチェックアウトしたホテルが見える。この立地条件だもの、ロビーからの眺望は素晴らしい訳だ。
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大鳴門橋遊歩道「渦の道」へ。途中、本日の渦潮の巻く時間として「満潮9時00分~10時50分」「干潮14時00分~17時00分」と案内がありました。まさに今だ。
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おじゃまします。
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橋桁を歩いている感ありあり。仕切り(壁)はほとんど金網なので海風も浴びる。
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全長450mの遊歩道の先端にある展望室には、満潮、干潮時に渦潮を見るポイントを示したパネルもあります。今は瀬戸内海方面のほうが良さそう。そして、顔ハメパネルも。
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ガラス床もあります。どれどれ。
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渦を巻きそうで巻ききれず、もうちょい、惜しい、という迫力に欠けた波しか見れなかったけど、たのしいたのしい。
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ああやって遊覧船から見るのも面白そう。
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なお、渦の道エントランスの前には、こんな光景とテプラです。「↑鉄道を通す予定で作られたトンネルと支柱↑」だって。今、見学してきた渦の道こそ、鉄道が通る予定だった空間を整備されたのだという。
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もはや実現はしないだろうけど、四国~淡路島を鉄道でつなぐロマンの下地はあるのか。
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次の目的地まで徒歩で行きます。遊歩道を進むと歌川広重の「阿波鳴門之風景」の碑がありました。広重にも渦がぐるぐるに見えたのね。でも、広重だったら、もっとダイナミックな表現力があったのでは?と上から目線です。
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お茶園展望台で一休み。ペットボトルから水分補給します。
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ここからの眺めも良いねえ。
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さらに遊歩道を進みます。
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なかなかの森林のなかを歩くのです。
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休憩を入れながら徒歩30分弱で着いたのは、いつか来たいと思っていたミュージアム「大塚国際美術館」です。ついに来たぞ。
こちらについて説明は不要だとは思うのですが、一応・・・原寸大で再現された西洋名画がこれでもか!と展示されております! -
エントランスから長ーいエスカレーターで一気に上る順路なのね。まずはコインロッカーに荷物を預けよう。
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いきなり、システィーナ礼拝堂を再現したホールが出迎えてくれます。大塚国際美術館が誇る「環境展示」である。※公式サイトから抜粋すると「古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した今までにない臨場感を味わえる立体展示です。」とのこと。
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これも環境展示ってやつ。ナポレオン戦争で破壊された祭壇を復元したという。エル・グレコによる絵画自体はそれぞれ、別々のミュージアムで残っているけど、複製ならばこのように一堂に介して鑑賞できる訳です。
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古代から中世、ルネサンスと順路がつづく。1作品ずつじっくり鑑賞するのは推奨しません。バテるよ。※個人の見解です。
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すげえすげえと言いながら、本物(原画)と並べて比べてみたら、どうなんだろ、と、ちょっと思いつつ鑑賞しました。
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こちらは、受胎告知をテーマにした部屋でした。各作家のセンスによるマリアとガブリエルのキャラの違いや、様々なシチュエーションがおもしろい。
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ヴィーナス!なお、写真撮影も、触れてもOK。
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モナリザを撮影するための順番待ちが出来ているし。
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レンブラントの「夜警」はアムステルダムで鑑賞したことあるけど、原画との違いは・・・分からないや。
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巡り巡って、システィーナ・ホールを目線の高さを変えて鑑賞できる順路です。
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この廊下にはフェルメールの作品が10点ほど。突き当たりが、あの「真珠の耳飾りの少女」ってやつです。
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なお、鑑賞順路が巧みなんです。そろそろ歩き疲れてきたね、という位置にレストランが現れました。
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阿波尾鶏のチキンライス丼とビールで小休止とするか。ミュージアムの思う壺です(笑)
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モネの睡蓮ワールドを眺めながら、オープンテラスにてランチに舌鼓を打ちました。
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これも環境展示で、モネの睡蓮が壁状に弧を描いています。原画だとこのように屋外に展示できないから、複製さまさま。
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さて、ゴッホ代表作「ヒマワリ」を全て(7つ)集めた展示室です。空襲で焼失した芦屋のやつも復元されていました。「精巧とはいっても原画ではないからねえ」と少し斜に構えていたのですが、複製だからこそ失われた作品も鑑賞できるねと、ありがたやありがたや。
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ありがたみが分かってからは純粋に感嘆しちゃう。夫婦の好きなアンリ・ルソーだ。「フットボールする人々」も複製して欲しい。
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初めてのクリムト。
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ゴヤも環境展示でした。
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ゲルニカだ。こんなにデカい作品だったのね。
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とにかく名作だらけで、鑑賞後の後味は、箸休めなしにメインディッシュをあれもこれも食べたかんじ。ゲップ・・・いやあ、満喫しました。
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館内マップはプチ製本されていることから、このミュージアムの規模が分かります。
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路線バスで鳴門駅へと向かいます。疲れた。大塚国際美術館の鑑賞ルートは全長4kmだという。そりゃあ疲れる訳よ。
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鳴門駅前に足湯がありました。
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ミュージアムで歩き疲れた足が生き返った~
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スーパーマーケット「キョーエイ」参り(この旅3回目)を終えて、ご当地食材を買って、また路線バス(100鳴門藍住線ゆめたうん行)の人になります。18:40発で20分ほど。
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リムジンバスだけではなくて、路線バスでも空港入りできました。ターミナルビル前で踊る人々から分かりますが、徳島「阿波おどり」空港という名称です。
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この飛行場、展望ホールが妖艶なんです。※個人の印象です。
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ペルシャみたいなムーディさ。
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それではJALのお世話になります。
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行きはのんびり船旅、帰りはあっというまの空旅でした。
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ただいま。夕方に鳴門駅のキョーエイで購入したご当地モノで夜食とします。鳴門蒲鉾の竹ちくわ、鳴門わかめ(生産者さまの顔写真付き)!
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製麺所ウマイ(鳴門市)の鳴門ちゅるちゅるうどん、赤池食品(徳島市)のだし!
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原田食品(吉野川市)のおあげ!
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この旅のご当地麺その2→「鳴ちゅるうどん」
自宅での再現となりましたが夜食に相応しい。ネギ以外はすべて、本日、徳島から連れてきた食材だらけ。
ちなみにスープの赤池食品さんは、このあとに自己破産というニュースを見ました・・・これは貴重な一杯だった、としみじみ。 -
この旅のお土産シリーズです。ぶどう饅頭。「壱萬円札のお守り札」入りなんだよね。
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阿波和三盆糖の詰め合わせ。上品な甘さ!
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今回のアウェイツーリズムにて、徳島ラーメンのスープは「茶系」「黄系」「白系」と分かれると初めて知りました。ということで、白系の名店を。
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この旅のご当地麺おさらい→徳島ラーメン白系「三八」さんを自宅で食べました。これも美味い。
夫婦にとっての初の四国は欲張ったプランでした。もっと欲張って香川にも愛媛にも高知にも足を伸ばして四国一周したいところ。うどん啜って、骨付鳥に齧りついて、焼豚玉子飯食べて、ポンジュース飲んで、鯛めし啜って、カツオのタタキ食べたい。夫婦は少食ですが・・・
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