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私の名はEl Greco。<br />人は私をエル グレコ(ギリシア人)と呼ぶ。<br />後世では私の名は宗教画家として有名となり、<br />私が残した絵画は高い評価を得たそうだが、<br />魂魄となった今の私には、そんなことはもう、どうだってかまわない。<br />私が愛した小さな城壁都市Toledo。<br />その姿がこの500年の間、変わらなかったように、これからも、あの瞬をとどめた美しき村として存在することを切に願うだけだ。<br /><br />★☆★2024年7月Espana旅 con Masami★☆★<br />7/5  羽田-北京/Air China<br />7/6  -Madrid/Air China  Madrid-Toledo/高速バスAlsa<br />7/7  Toledo-Madrid-San Sebastian/レンフェ<br />7/8  San Sebastian<br />7/9  San Sebastian-Bilbao/高速バス Alsa<br />7/10  Bilbao (SanJuan de Gaztelegatxe) /路線バス<br />7/11  Bilbao-Barcelona/Vueling Air<br />7/12  Barcelona<br />7/13  Barcelona-Figueres/レンフェ<br />7/14  Barcelona-北京/Air China<br />7/15  -成田/Air China<br /><br />★☆★旅行記★☆★<br />500年の瞬き https://4travel.jp/travelogue/11930855<br />呑んだくれ女のバル巡り https://4travel.jp/travelogue/11931121<br />絶海の孤島修道院 ガステルガチェ https://4travel.jp/travelogue/11947730

500年の瞬き-El Grecoが愛でた城壁都市/列車の切符が購入できない!って…

73いいね!

2024/07/05 - 2024/07/15

37位(同エリア844件中)

ウェンディ

ウェンディさん

この旅行記のスケジュール

この旅行記スケジュールを元に

私の名はEl Greco。
人は私をエル グレコ(ギリシア人)と呼ぶ。
後世では私の名は宗教画家として有名となり、
私が残した絵画は高い評価を得たそうだが、
魂魄となった今の私には、そんなことはもう、どうだってかまわない。
私が愛した小さな城壁都市Toledo。
その姿がこの500年の間、変わらなかったように、これからも、あの瞬をとどめた美しき村として存在することを切に願うだけだ。

★☆★2024年7月Espana旅 con Masami★☆★
7/5 羽田-北京/Air China
7/6 -Madrid/Air China Madrid-Toledo/高速バスAlsa
7/7 Toledo-Madrid-San Sebastian/レンフェ
7/8 San Sebastian
7/9 San Sebastian-Bilbao/高速バス Alsa
7/10 Bilbao (SanJuan de Gaztelegatxe) /路線バス
7/11 Bilbao-Barcelona/Vueling Air
7/12 Barcelona
7/13 Barcelona-Figueres/レンフェ
7/14 Barcelona-北京/Air China
7/15 -成田/Air China

★☆★旅行記★☆★
500年の瞬き https://4travel.jp/travelogue/11930855
呑んだくれ女のバル巡り https://4travel.jp/travelogue/11931121
絶海の孤島修道院 ガステルガチェ https://4travel.jp/travelogue/11947730

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
同行者
友人
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
高速・路線バス 徒歩
航空会社
中国国際航空
  • 2024年の夏の久々の欧州旅は、スペインへ。<br />スペインを旅先へと選んだ理由は、語学の自主研鑽。<br />コロナ禍にあった3年間はまさに自己学習意欲減退の災厄の3年間。<br /><br />毎日、何をしても気乗りせず、大好きだったスペイン語の学習すらおろそかになっていた。<br />そして、そのツケは自分自身に帰ってきて、<br />コロナ渦が明けたときには、スペイン語の単語なんて簡単なものすら空のカナタ。<br /><br />これじゃ、流石にやばいよね。<br />お仕事を卒業したら楽しむ予定のスペイン語圏の長期旅への計画にも支障をきたしてしまう。<br />それならば、スペイン語を話さなければならない環境に強制的に身をしずめてしまえ。<br /><br />サラリーマンには長期休暇は難しいので、連休を利用して現地9日間で航空券を予約して。<br />行ってしまえば、頭が勝手に動き出すはず!<br />(写真:イスラム建築が多く残るトレド 朝の濡れた石畳が美しい)<br />

    2024年の夏の久々の欧州旅は、スペインへ。
    スペインを旅先へと選んだ理由は、語学の自主研鑽。
    コロナ禍にあった3年間はまさに自己学習意欲減退の災厄の3年間。

    毎日、何をしても気乗りせず、大好きだったスペイン語の学習すらおろそかになっていた。
    そして、そのツケは自分自身に帰ってきて、
    コロナ渦が明けたときには、スペイン語の単語なんて簡単なものすら空のカナタ。

    これじゃ、流石にやばいよね。
    お仕事を卒業したら楽しむ予定のスペイン語圏の長期旅への計画にも支障をきたしてしまう。
    それならば、スペイン語を話さなければならない環境に強制的に身をしずめてしまえ。

    サラリーマンには長期休暇は難しいので、連休を利用して現地9日間で航空券を予約して。
    行ってしまえば、頭が勝手に動き出すはず!
    (写真:イスラム建築が多く残るトレド 朝の濡れた石畳が美しい)

    ソコドベール広場 広場・公園

    早起きしてでも見てほしい。水鏡に映る朝日が美しいソコドベール広場 by ウェンディさん
  • そんな旅の構想を思いついたのが2023年の12月。<br />昨今の燃料費高騰、物価高、円安で航空券がコロナ前よりは値上げしているのは、知っていた。<br />知っていたが、ピークシーズン前の7月初旬旅なのに、航空券が予想以上に高値となっていて、びっくり。<br /><br />以前ならばお手頃価格だった中東経由のエミレーツやエディハドのエコノミー航空券が、キャンセル不可の一番弱いチケットですら20万円以上の価格帯へ変わっていた。<br /><br />”無い袖は振れない”し、“旅の予算には限りがある”ので、航空機の選り好みはできなく、最安値で購入できる航空会社のチケットしか選択肢はなかった。<br />(写真:ダリの館/フィゲラス)<br />

    そんな旅の構想を思いついたのが2023年の12月。
    昨今の燃料費高騰、物価高、円安で航空券がコロナ前よりは値上げしているのは、知っていた。
    知っていたが、ピークシーズン前の7月初旬旅なのに、航空券が予想以上に高値となっていて、びっくり。

    以前ならばお手頃価格だった中東経由のエミレーツやエディハドのエコノミー航空券が、キャンセル不可の一番弱いチケットですら20万円以上の価格帯へ変わっていた。

    ”無い袖は振れない”し、“旅の予算には限りがある”ので、航空機の選り好みはできなく、最安値で購入できる航空会社のチケットしか選択肢はなかった。
    (写真:ダリの館/フィゲラス)

    ダリ劇場美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • さらに驚異の円安が旅全体のプランニングの悩みの種に。<br /><br />様々な予約を始めた2024年1月初めには1ユーロ=160円以下だったのに、準備期間の7か月の間に円安が進行し、最悪なことに私たちが旅をしている間は1ユーロが175円近くまでとなり、その結果、ホテルの支払金額は当初予算の1割増しに。<br /><br />便が良くて、安全な地域にある少しでも安価なホテルを探したのだが、それでもホテル代は9日間で二人で950ユーロ(約16.6万円)と、厳しい目な現実が待ち受けていた。<br />(写真:サグラダファミリア/師弟対決 弟子編)<br />

    さらに驚異の円安が旅全体のプランニングの悩みの種に。

    様々な予約を始めた2024年1月初めには1ユーロ=160円以下だったのに、準備期間の7か月の間に円安が進行し、最悪なことに私たちが旅をしている間は1ユーロが175円近くまでとなり、その結果、ホテルの支払金額は当初予算の1割増しに。

    便が良くて、安全な地域にある少しでも安価なホテルを探したのだが、それでもホテル代は9日間で二人で950ユーロ(約16.6万円)と、厳しい目な現実が待ち受けていた。
    (写真:サグラダファミリア/師弟対決 弟子編)

    サグラダ ファミリア 現代・近代建築

  • 今回の旅では利用航空会社を選べる余裕はなく、選ばざるを得なかった航空会社は、中国国際航空(Air China)。<br />Air Chinaは口コミの評判が恐ろしく悪い。<br /><br />客室乗務員の態度が悪い、機内食はまずい、遅延が多発、欠航も多いなど、口コミを眺める限りでは、第一選択しとなる航空会社ではない…と以前の私は思っていた。<br /><br />確かに、計6食提供された機内食は旨いとはお世辞にも言えず(スペイン発の機内食のパンのみは美味しかったが)、エコノミーのシートピッチは極狭で眠るにも体が痛くなるし、座席モニターが壊れていた機体もあり映画も楽しめなく、日本-北京、北京-スペインの16時間の飛行時間を快適に過ごせたとはいいがたい状況だった。

    今回の旅では利用航空会社を選べる余裕はなく、選ばざるを得なかった航空会社は、中国国際航空(Air China)。
    Air Chinaは口コミの評判が恐ろしく悪い。

    客室乗務員の態度が悪い、機内食はまずい、遅延が多発、欠航も多いなど、口コミを眺める限りでは、第一選択しとなる航空会社ではない…と以前の私は思っていた。

    確かに、計6食提供された機内食は旨いとはお世辞にも言えず(スペイン発の機内食のパンのみは美味しかったが)、エコノミーのシートピッチは極狭で眠るにも体が痛くなるし、座席モニターが壊れていた機体もあり映画も楽しめなく、日本-北京、北京-スペインの16時間の飛行時間を快適に過ごせたとはいいがたい状況だった。

  • しかし、Air Chinaに致命的に悪い部分はなかった。<br />フライト遅延が発生したのは往復で利用した4便中1便の30分弱で、その他はスケジュール通り。<br />どの便でもフライトアテンダントは親切で、その態度も悪くなく、気持ちのよい接客で予想以上に好印象。<br />これで、スペインまでの往復を13.4万円で運んでくれるならば、体はきついが、選択肢として使えると思う。<br /><br />また、Air Chinaは北京での乗り換え時間が比較的短く、スペインまでの所要時間が合計で20時間以内とお手頃な上、スペインへの到着時間と日本への到着時間が旅行者にとって便利な時間帯であるのはポイントが高いといえる。<br /><br />日本を夜に出発し、マドリードへの到着が朝の8時なのでスペイン到着日にある程度の移動予定を組み入れられるし、日本帰国時間が13時台なので、帰宅後に荷ほどきして洗濯をし、翌日からの仕事復帰に備える時間も十分あった。<br />そういう意味では、Air Chinaも悪くはなかったと思う。<br />

    しかし、Air Chinaに致命的に悪い部分はなかった。
    フライト遅延が発生したのは往復で利用した4便中1便の30分弱で、その他はスケジュール通り。
    どの便でもフライトアテンダントは親切で、その態度も悪くなく、気持ちのよい接客で予想以上に好印象。
    これで、スペインまでの往復を13.4万円で運んでくれるならば、体はきついが、選択肢として使えると思う。

    また、Air Chinaは北京での乗り換え時間が比較的短く、スペインまでの所要時間が合計で20時間以内とお手頃な上、スペインへの到着時間と日本への到着時間が旅行者にとって便利な時間帯であるのはポイントが高いといえる。

    日本を夜に出発し、マドリードへの到着が朝の8時なのでスペイン到着日にある程度の移動予定を組み入れられるし、日本帰国時間が13時台なので、帰宅後に荷ほどきして洗濯をし、翌日からの仕事復帰に備える時間も十分あった。
    そういう意味では、Air Chinaも悪くはなかったと思う。

  • 旅の前の心配ごとはAir Chinaの遅延くらいだったのだが、実はスペイン旅の場合、スペイン国内での移動手段の事前確保が、旅の大きな生命線ともなってくる。<br />今回の旅において、現地で利用した長距離の交通手段は、航空機、Renfe(レンフェ)、高速バスの3つ。<br /><br />飛行機は事前予約が必須なのは当然で、高速バスは比較的便数が多く現地での当日予約でもなんとかなったのだが、スペイン鉄道のレンフェが考えた以上に曲者で、レンフェの指定席形式の長距離列車は、事前予約しておかないとえらい目に合う。と今回の旅では身をもって実感した。<br /><br />(写真:トレド駅/レンフェ旅の楽しさは、地方により特徴のある美しい駅舎に出会えること)<br />

    旅の前の心配ごとはAir Chinaの遅延くらいだったのだが、実はスペイン旅の場合、スペイン国内での移動手段の事前確保が、旅の大きな生命線ともなってくる。
    今回の旅において、現地で利用した長距離の交通手段は、航空機、Renfe(レンフェ)、高速バスの3つ。

    飛行機は事前予約が必須なのは当然で、高速バスは比較的便数が多く現地での当日予約でもなんとかなったのだが、スペイン鉄道のレンフェが考えた以上に曲者で、レンフェの指定席形式の長距離列車は、事前予約しておかないとえらい目に合う。と今回の旅では身をもって実感した。

    (写真:トレド駅/レンフェ旅の楽しさは、地方により特徴のある美しい駅舎に出会えること)

    トレド駅

    駅舎のステンドグラスも見どころ! by ウェンディさん
  • 今回の旅では国際線はマドリードInなので悪評高いAir Chinaの到着遅延も想定し、この日の移動先であるトレド迄の切符はあえて準備していなかった。<br /><br />レンフェの切符は当日の午前に移動途中のマドリードのアトーチャ駅の窓口で買おうと考えて、到着後に空港からアトーチャ駅へと向かったのだが、駅のレンフェの高速鉄道の切符販売窓口の状況がひどかった。<br /><br />アトーチャ駅には様々なタイプの列車の切符販売窓口があり、まずどこに高速鉄道の販売場所があるのかがわかりにくく、その上、高速鉄道の窓口はカオス状態。<br />窓口利用希望者は整理券を取り、待合スペースで順番を待つのだが、その窓口業務の進行が遅すぎ。<br /><br />駅係員の仕事が丁寧すぎて時間がかかっているのか、手際が恐ろしく悪いのか、利用者の無理難題の相談事をしているのか、とにかく客一人にかける時間が長く、全然、整理券番号が進まない。

    今回の旅では国際線はマドリードInなので悪評高いAir Chinaの到着遅延も想定し、この日の移動先であるトレド迄の切符はあえて準備していなかった。

    レンフェの切符は当日の午前に移動途中のマドリードのアトーチャ駅の窓口で買おうと考えて、到着後に空港からアトーチャ駅へと向かったのだが、駅のレンフェの高速鉄道の切符販売窓口の状況がひどかった。

    アトーチャ駅には様々なタイプの列車の切符販売窓口があり、まずどこに高速鉄道の販売場所があるのかがわかりにくく、その上、高速鉄道の窓口はカオス状態。
    窓口利用希望者は整理券を取り、待合スペースで順番を待つのだが、その窓口業務の進行が遅すぎ。

    駅係員の仕事が丁寧すぎて時間がかかっているのか、手際が恐ろしく悪いのか、利用者の無理難題の相談事をしているのか、とにかく客一人にかける時間が長く、全然、整理券番号が進まない。

  • 私たちがバラバス空港からアトーチャ駅の窓口到着したのは朝の10時過ぎ。<br />この日の10時台、11時台のトレド行の列車には空席があったのだが、肝心の窓口の順番が遅々として進まず、列車の出発時間が過ぎてしまうという非常事態。<br /><br />整理券を握りしめ45分をただじっと待っていても時間だけが無駄に過ぎ、その上、本日の列車の空席も残り少なくなってきている様子。<br />この待合室で無駄に待っていたとしても、トレドへの切符の未来はない。<br /><br />例えあと2時間後に窓口の順番が来たとしても今日の便はすべて売り切れになっている可能性も十分に予想でき、今日中にトレドにたどり着けなくなるかもしれない。<br />レンフェに見切りをつけるならば早いほうが良い。<br /><br />窓口前で無駄な1時間を過ごした私たちはレンフェの高速鉄道の切符購入はあきらめ、トレドへの移動手段を高速バスに変更することに。<br /><br />高速バスが発着するバスターミナルへの移動手段は地下鉄のみなので、アトーチャ駅の地下鉄駅に向かった。<br />(写真:旅の途中で予期しない景色に出会うことも… <br />大好きな褶曲地層と柱状節理/サン セバスチャン)

    私たちがバラバス空港からアトーチャ駅の窓口到着したのは朝の10時過ぎ。
    この日の10時台、11時台のトレド行の列車には空席があったのだが、肝心の窓口の順番が遅々として進まず、列車の出発時間が過ぎてしまうという非常事態。

    整理券を握りしめ45分をただじっと待っていても時間だけが無駄に過ぎ、その上、本日の列車の空席も残り少なくなってきている様子。
    この待合室で無駄に待っていたとしても、トレドへの切符の未来はない。

    例えあと2時間後に窓口の順番が来たとしても今日の便はすべて売り切れになっている可能性も十分に予想でき、今日中にトレドにたどり着けなくなるかもしれない。
    レンフェに見切りをつけるならば早いほうが良い。

    窓口前で無駄な1時間を過ごした私たちはレンフェの高速鉄道の切符購入はあきらめ、トレドへの移動手段を高速バスに変更することに。

    高速バスが発着するバスターミナルへの移動手段は地下鉄のみなので、アトーチャ駅の地下鉄駅に向かった。
    (写真:旅の途中で予期しない景色に出会うことも… 
    大好きな褶曲地層と柱状節理/サン セバスチャン)

  • しかし、またここで問題発生!<br />地下鉄駅のホームに掲示されている停車駅や乗換駅の表示が、ガイドブックの路線図とは異なっていたのだ。<br /><br />どうやらマドリードの地下鉄がこの夏は工事中で運行中止区間もあり、私たちが行きたい高速バスターミナルの最寄り駅は運行中止区間の先にある。<br /><br />駅の係員やホームに居合わせた乗客に適切な乗換駅を教えてもらいながら、エスカレーターのない階段ばかりの乗換駅を重たい旅行鞄を持って上り下りして乗り継ぎ、トレド行の高速バスが発着するエリプティカ広場バスターミナルへと向かった。<br /><br />マドリードの高速バスターミナルは2か所あり、行き先によりターミナルが異なるので注意が必要!<br />(写真:サンセバスチャンで一番のお気に入りのバルLa Cepa <br />  アンチョビがどこよりも美味しい!)<br />

    しかし、またここで問題発生!
    地下鉄駅のホームに掲示されている停車駅や乗換駅の表示が、ガイドブックの路線図とは異なっていたのだ。

    どうやらマドリードの地下鉄がこの夏は工事中で運行中止区間もあり、私たちが行きたい高速バスターミナルの最寄り駅は運行中止区間の先にある。

    駅の係員やホームに居合わせた乗客に適切な乗換駅を教えてもらいながら、エスカレーターのない階段ばかりの乗換駅を重たい旅行鞄を持って上り下りして乗り継ぎ、トレド行の高速バスが発着するエリプティカ広場バスターミナルへと向かった。

    マドリードの高速バスターミナルは2か所あり、行き先によりターミナルが異なるので注意が必要!
    (写真:サンセバスチャンで一番のお気に入りのバルLa Cepa
    アンチョビがどこよりも美味しい!)

    バー・ラ・セパ 地元の料理

  • エリプティカ広場バスターミナルへの到着は12時過ぎ。<br /><br />アトーチャ駅でトレド迄のレンフェ切符が購入できないかも…となった時には、かなり冷や汗もののドキドキだったが、スペインに入国して3時間後の12時過ぎにバスターミナルへと到着でき、切符を買えたのだから、トラブった割には合格点かな。<br /><br />トレド行きの高速バス停留所にも乗客は並んでいて、私たちが乗れたのは2本見送っての13時台の便。<br />それでも、順番の回ってこないアトーチャ駅のレンフェの窓口でイライラしながら待ち、列車の残席がない!状況になるよりはマシだっただろう。<br />(写真:トレド行の高速バスがあるバスタ プラサ エリプティ	カにて <br /> カフェでボカディージョを購入 生ハムのボカディージョ 等2本 9.4ユーロ)<br />

    エリプティカ広場バスターミナルへの到着は12時過ぎ。

    アトーチャ駅でトレド迄のレンフェ切符が購入できないかも…となった時には、かなり冷や汗もののドキドキだったが、スペインに入国して3時間後の12時過ぎにバスターミナルへと到着でき、切符を買えたのだから、トラブった割には合格点かな。

    トレド行きの高速バス停留所にも乗客は並んでいて、私たちが乗れたのは2本見送っての13時台の便。
    それでも、順番の回ってこないアトーチャ駅のレンフェの窓口でイライラしながら待ち、列車の残席がない!状況になるよりはマシだっただろう。
    (写真:トレド行の高速バスがあるバスタ プラサ エリプティ カにて 
     カフェでボカディージョを購入 生ハムのボカディージョ 等2本 9.4ユーロ)

    エリプティカ広場バスターミナル バス系

    軽食を食べたいならば、1Fのパン屋さんのボカディージョが美味しい by ウェンディさん
  • そんなこんなで、私たちのスペイン旅は怒涛のマドリードから始まった。<br /><br />私たちの旅…というからには、今回の旅は一人旅ではなく、同行者がいる。<br />一緒に旅をしたのは、以前にも一緒にスペインを旅した友人のMASAMIさん。<br />彼女は、私みたいに勉強のさぼり癖もなければ、怠け心も持たない勤勉な努力家で、スペイン語だって私の何倍も勉強している頼りになる旅の相棒だ。<br /><br />少しはスペイン語を話せる私たちならば、現地で少しくらいトラブっても自力で何とか解決できるだろう。<br />そう考えて企画した旅だったのだが、到着日から早速、列車の切符取れない事件の勃発。<br /><br />到着早々のトラブルのおかげで、言語分野のスイッチが切り替えが強制的に実施され、その後のスペイン語脳への変換は早かったのだが、もう若いとは言えない年なので、深夜フライトで寝不足な状態でトラブルは精神的にはきつかった。<br />(写真:バル巡りの町 サンセバスチャンで昼バル、二人で昼呑み<br /> ランチだって、固焼きフランスパンのボカディージョにシードラとチャコリでSalud!)<br />

    そんなこんなで、私たちのスペイン旅は怒涛のマドリードから始まった。

    私たちの旅…というからには、今回の旅は一人旅ではなく、同行者がいる。
    一緒に旅をしたのは、以前にも一緒にスペインを旅した友人のMASAMIさん。
    彼女は、私みたいに勉強のさぼり癖もなければ、怠け心も持たない勤勉な努力家で、スペイン語だって私の何倍も勉強している頼りになる旅の相棒だ。

    少しはスペイン語を話せる私たちならば、現地で少しくらいトラブっても自力で何とか解決できるだろう。
    そう考えて企画した旅だったのだが、到着日から早速、列車の切符取れない事件の勃発。

    到着早々のトラブルのおかげで、言語分野のスイッチが切り替えが強制的に実施され、その後のスペイン語脳への変換は早かったのだが、もう若いとは言えない年なので、深夜フライトで寝不足な状態でトラブルは精神的にはきつかった。
    (写真:バル巡りの町 サンセバスチャンで昼バル、二人で昼呑み
     ランチだって、固焼きフランスパンのボカディージョにシードラとチャコリでSalud!)

  • 今回のスペイン旅はスペイン語環境に身を沈めるのが第一目標なのだが、スペイン語の渦にただ身を沈めるだけではつまらない。<br /><br />せっかくの機会なので様々なスペイン語を楽しみたいよね!ということで、標準スペイン語(CASTILLANO)が話される地域だけではなく、バスク語(EUSKARA)とカタルーニャ語(CATALA)が話される3つの地域を旅程に組み込むことにした。<br />(写真:San Juan de Gaztelugatxe (ガステルガチェ)/ ビルバオ)<br />

    今回のスペイン旅はスペイン語環境に身を沈めるのが第一目標なのだが、スペイン語の渦にただ身を沈めるだけではつまらない。

    せっかくの機会なので様々なスペイン語を楽しみたいよね!ということで、標準スペイン語(CASTILLANO)が話される地域だけではなく、バスク語(EUSKARA)とカタルーニャ語(CATALA)が話される3つの地域を旅程に組み込むことにした。
    (写真:San Juan de Gaztelugatxe (ガステルガチェ)/ ビルバオ)

    サン ファン デ ガステルガチェ 寺院・教会

  • バスク語が話されるバスク地方は美食エリアであり断崖絶壁にたたずむ絶景教会のガステルガツェがあり、カタルーニャ語の話されるエリアはバルセロナを中心とする魅力的な地。<br /><br />バスクではバルを梯子しバーテンさんとの会話を楽しんだり、樽出しのシードラだって楽しみたいし、カタルーニャ地方ではバルセロナの誇る二人の建築巨匠;ガウディとモンタネールの師弟対決だって見逃せない。<br />(写真:カタルーニャ音楽堂/師弟対決 師匠編)<br />

    バスク語が話されるバスク地方は美食エリアであり断崖絶壁にたたずむ絶景教会のガステルガツェがあり、カタルーニャ語の話されるエリアはバルセロナを中心とする魅力的な地。

    バスクではバルを梯子しバーテンさんとの会話を楽しんだり、樽出しのシードラだって楽しみたいし、カタルーニャ地方ではバルセロナの誇る二人の建築巨匠;ガウディとモンタネールの師弟対決だって見逃せない。
    (写真:カタルーニャ音楽堂/師弟対決 師匠編)

    カタルーニャ音楽堂 建造物

  • 旅の初日に訪れたトレドは今回の旅の中でも唯一、標準的なスペイン語(私たちがスペイン語学習で学ぶスペイン語)のCASTILLANOが話されるエリアで、9年ぶりとなるスペイン旅の語学リハビリ1日目にはぴったりのエリアだ。<br />しかし、私たちがトレドを旅先として選んだ理由は言語的な理由、それだけではない。<br /><br />ここトレドは、9年前に旅したアンダルシア地方で出会ったカトリック両王の痕跡と現代のスペインの継ぎ目の町で、カトリック両王によるレコンキスタ(アラブ文化の排斥、イスラム教徒・ユダヤ教徒追放戦争)の痕跡をその当時のまま現代に残していて、その町の姿はレコンキスタが始まってからの900年間もの間、ほぼ変わっていないといわれている。<br /><br />前回の旅ではアメリカ大陸を発見したコロンブスとイザベル女王が謁見したコルドバ、そしてレコンキスタの決め手ともなったグラナダ陥落のアルハンブラ宮殿を訪れ、コルテス等が南米から略奪してきた黄金でゴテゴテに飾られたカトリックの聖堂を見て荘厳さよりも人間の業の深さや欲の深さを味わった。<br />今回のトレドの旅は、カトリック両王の息子であるフェリペ二世の時代に生きた画家“エル・グレコ”の目を通し、レコンキスタ後のスペインを感じる旅となる。<br />

    旅の初日に訪れたトレドは今回の旅の中でも唯一、標準的なスペイン語(私たちがスペイン語学習で学ぶスペイン語)のCASTILLANOが話されるエリアで、9年ぶりとなるスペイン旅の語学リハビリ1日目にはぴったりのエリアだ。
    しかし、私たちがトレドを旅先として選んだ理由は言語的な理由、それだけではない。

    ここトレドは、9年前に旅したアンダルシア地方で出会ったカトリック両王の痕跡と現代のスペインの継ぎ目の町で、カトリック両王によるレコンキスタ(アラブ文化の排斥、イスラム教徒・ユダヤ教徒追放戦争)の痕跡をその当時のまま現代に残していて、その町の姿はレコンキスタが始まってからの900年間もの間、ほぼ変わっていないといわれている。

    前回の旅ではアメリカ大陸を発見したコロンブスとイザベル女王が謁見したコルドバ、そしてレコンキスタの決め手ともなったグラナダ陥落のアルハンブラ宮殿を訪れ、コルテス等が南米から略奪してきた黄金でゴテゴテに飾られたカトリックの聖堂を見て荘厳さよりも人間の業の深さや欲の深さを味わった。
    今回のトレドの旅は、カトリック両王の息子であるフェリペ二世の時代に生きた画家“エル・グレコ”の目を通し、レコンキスタ後のスペインを感じる旅となる。

  • マドリード発の高速バスの走行時間は約1.5時間。<br />座席に座りひと眠りしていたらあっという間に高速道を降りて、見えてきたのは茶色の城壁が囲む古い町。<br />バス停があるのはトレドの街中だが、平地の新市街地の中。<br /><br />だから、観光客が所謂トレドとして認識している旧市街地へはタクシーで移動する。<br /><br />(写真 アルカンタラ橋)<br /><br />

    マドリード発の高速バスの走行時間は約1.5時間。
    座席に座りひと眠りしていたらあっという間に高速道を降りて、見えてきたのは茶色の城壁が囲む古い町。
    バス停があるのはトレドの街中だが、平地の新市街地の中。

    だから、観光客が所謂トレドとして認識している旧市街地へはタクシーで移動する。

    (写真 アルカンタラ橋)

  • タホ川にかかる橋が見えたらすぐに市街地の入場門である石造りの門:ビサグラ新門が見えてくる。<br /><br />石門は荘厳な雰囲気だが、新門の名前なので比較的近世の建築だと思われる。<br />門の上部の紋は双頭の鷲。<br /><br />スペインの紋章で鷲と言えばカトリック両王のヨハネの鷲が有名だが、この鷲の頭は一つしかない。<br />双頭の鷲というと、カルロス一世(カール5世であり神聖ローマ皇帝でもある)やハプスブルグ家の影響が大きいのかもしれないが推測の域はでないところだ。<br />

    タホ川にかかる橋が見えたらすぐに市街地の入場門である石造りの門:ビサグラ新門が見えてくる。

    石門は荘厳な雰囲気だが、新門の名前なので比較的近世の建築だと思われる。
    門の上部の紋は双頭の鷲。

    スペインの紋章で鷲と言えばカトリック両王のヨハネの鷲が有名だが、この鷲の頭は一つしかない。
    双頭の鷲というと、カルロス一世(カール5世であり神聖ローマ皇帝でもある)やハプスブルグ家の影響が大きいのかもしれないが推測の域はでないところだ。

    ビサグラの門 建造物

  • 今回の旅では、トレドの旧市街地の中ではこの双頭の鷲の紋をあちこちで見かけたが、調べたところ現在のスペイン国旗には鷲は存在しない。トレドの歴史についても少し調べたが、前述した以上にはわからず。<br />誰か、トレドの紋章の由来を知っていたら教えてくれないだろうか。<br /><br />残念ながらタクシーは石造りの城門はくぐれないので、石門脇の車道を上り、トレドの城壁の内側にある旧市街地へ。<br />新市街地のバスターミナルから5分ほどで、トレドの宿であるHotel Domus Plaza Socodoverの前へと到着した。<br />タクシー代金 8ユーロ:旅行鞄2個代金込み<br />

    今回の旅では、トレドの旧市街地の中ではこの双頭の鷲の紋をあちこちで見かけたが、調べたところ現在のスペイン国旗には鷲は存在しない。トレドの歴史についても少し調べたが、前述した以上にはわからず。
    誰か、トレドの紋章の由来を知っていたら教えてくれないだろうか。

    残念ながらタクシーは石造りの城門はくぐれないので、石門脇の車道を上り、トレドの城壁の内側にある旧市街地へ。
    新市街地のバスターミナルから5分ほどで、トレドの宿であるHotel Domus Plaza Socodoverの前へと到着した。
    タクシー代金 8ユーロ:旅行鞄2個代金込み

  • トレドの旧市街地内には観光客向けのホテルがたくさんあるが、旧市街地の中心部に近ければ近いほど、住民以外の車の乗り入れが制限されているエリアも多く、また石畳の道となるため、旅行鞄も転がしにくくなるため、今回はソコドベール広場に面した宿をセレクト。<br /><br />写真の右下にある小さな赤い屋根がホテルのエントランス。<br /><br />タクシーのお兄さんにここだよ!って教えてもらえなければ、通り過ぎてしまいそうな入口だった。

    トレドの旧市街地内には観光客向けのホテルがたくさんあるが、旧市街地の中心部に近ければ近いほど、住民以外の車の乗り入れが制限されているエリアも多く、また石畳の道となるため、旅行鞄も転がしにくくなるため、今回はソコドベール広場に面した宿をセレクト。

    写真の右下にある小さな赤い屋根がホテルのエントランス。

    タクシーのお兄さんにここだよ!って教えてもらえなければ、通り過ぎてしまいそうな入口だった。

    ホテル ドムス プラザ ソコドベール ホテル

    高速バスやレンフェ駅から8ユーロ/観光や食事に便利なホテル by ウェンディさん
  • 部屋は大きめのシングルベッド2台にシャワールーム、冷蔵庫つき。<br />旅行鞄を造りで、1泊するには十分な施設だった。<br />特に日中の最高気温が40℃近くまで上がる酷暑(最近の日本もあんまり変わらない気はするが…)のトレドなので、冷蔵庫で冷たい飲み物を冷やせる環境は、とてもありがたかった。<br />(写真:Hotel Domus Plaza Socodover客室内)<br />

    部屋は大きめのシングルベッド2台にシャワールーム、冷蔵庫つき。
    旅行鞄を造りで、1泊するには十分な施設だった。
    特に日中の最高気温が40℃近くまで上がる酷暑(最近の日本もあんまり変わらない気はするが…)のトレドなので、冷蔵庫で冷たい飲み物を冷やせる環境は、とてもありがたかった。
    (写真:Hotel Domus Plaza Socodover客室内)

  • 私たちのトレドでの滞在時間は到着した14時過ぎから翌日の11時くらいまでの約21時間と長くはない。<br />だから、見どころを絞りに絞って厳選し、のんびりとぶらぶら町歩きを楽しむことに重点おいた。<br /><br />宿にチェックインし荷物を預け、軽く着替えたら、40℃の酷暑の町散策へとスタート!<br />出発地点は宿のあるソコドベール広場。<br />ここならば、迷子になっても、みんなが知っている場所なので帰ってきやすい。<br /><br />町散歩には、かわいらしい電気自動車や二階建て観光バスを使うという手もあるが、私たちは自分たちの足で歩きたい派だ。

    私たちのトレドでの滞在時間は到着した14時過ぎから翌日の11時くらいまでの約21時間と長くはない。
    だから、見どころを絞りに絞って厳選し、のんびりとぶらぶら町歩きを楽しむことに重点おいた。

    宿にチェックインし荷物を預け、軽く着替えたら、40℃の酷暑の町散策へとスタート!
    出発地点は宿のあるソコドベール広場。
    ここならば、迷子になっても、みんなが知っている場所なので帰ってきやすい。

    町散歩には、かわいらしい電気自動車や二階建て観光バスを使うという手もあるが、私たちは自分たちの足で歩きたい派だ。

  • 町歩きの醍醐味と言えば、小さな路地を曲がった時にふと現れる、荘厳な建物。<br />トレドの旧市街地には路地がたくさんあり、ソコドベール広場から1本の路地を曲がると見えてきたのは、トレド大聖堂。<br /><br />灼熱のトレドの日向は暑いので、観光客はみんな日陰を歩いている。<br /><br />

    町歩きの醍醐味と言えば、小さな路地を曲がった時にふと現れる、荘厳な建物。
    トレドの旧市街地には路地がたくさんあり、ソコドベール広場から1本の路地を曲がると見えてきたのは、トレド大聖堂。

    灼熱のトレドの日向は暑いので、観光客はみんな日陰を歩いている。

  • 興味ある景色は、路地を曲がらなくても見つかる。<br />例えば、路地歩きでふと上を見上げれば、ベランダテラスの裏板。<br />元デザインはタイル細工だったと思われる裏板。<br /><br />2Fに住んでいる住人には見えないちょっとしたおしゃれ心。<br />こんなのを見つけるのも楽しい。<br /><br />いつも旅行記を書くときは時系列が多いが、今回の旅行期はグレコの描いた追憶をたどる町歩記。<br />だから、21時間のトレド滞在で感じた記憶として綴りたいと思う。<br />

    興味ある景色は、路地を曲がらなくても見つかる。
    例えば、路地歩きでふと上を見上げれば、ベランダテラスの裏板。
    元デザインはタイル細工だったと思われる裏板。

    2Fに住んでいる住人には見えないちょっとしたおしゃれ心。
    こんなのを見つけるのも楽しい。

    いつも旅行記を書くときは時系列が多いが、今回の旅行期はグレコの描いた追憶をたどる町歩記。
    だから、21時間のトレド滞在で感じた記憶として綴りたいと思う。

  • トレドの町の歴史は古く、一説によるとノアの箱舟の末裔が作った町ともいわれていて、歴史的に明確な王国がトレドの地に作られたのは西暦6世紀の半ば。<br />ゲルマン民族の一部族である西ゴート族がトレドを西ゴート王国の首都と定め、人々は暮らしていた。<br /><br />ゲルマン民族とはおおざっぱに言えば、金髪、青い目、すらっと高い鼻筋、長身長が特徴の民族で、ざっくり言うならば、現在のヨーロッパ系の民族のベースの遺伝子を持っていた人たちってことだ。<br />(写真:トレド旧市街地)<br />

    トレドの町の歴史は古く、一説によるとノアの箱舟の末裔が作った町ともいわれていて、歴史的に明確な王国がトレドの地に作られたのは西暦6世紀の半ば。
    ゲルマン民族の一部族である西ゴート族がトレドを西ゴート王国の首都と定め、人々は暮らしていた。

    ゲルマン民族とはおおざっぱに言えば、金髪、青い目、すらっと高い鼻筋、長身長が特徴の民族で、ざっくり言うならば、現在のヨーロッパ系の民族のベースの遺伝子を持っていた人たちってことだ。
    (写真:トレド旧市街地)

  • この西ゴート王国だがその寿命は短く、南から進行してきた勢力に屈し8世紀初頭に滅亡している。<br />8世紀から15世紀半ばまでトレドの商業を実効支配していたのはそのころの一大勢力のイスラム教勢力やユダヤ人たちで、彼らはトレドを一つの部族の村から一大商業都市に作り替え、流通の要ともした。<br />(写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会 )<br />

    この西ゴート王国だがその寿命は短く、南から進行してきた勢力に屈し8世紀初頭に滅亡している。
    8世紀から15世紀半ばまでトレドの商業を実効支配していたのはそのころの一大勢力のイスラム教勢力やユダヤ人たちで、彼らはトレドを一つの部族の村から一大商業都市に作り替え、流通の要ともした。
    (写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会 )

    トランシト教会 / セファルディ博物館 寺院・教会

  • しかし、権力者の勢力図はコロコロと変わるもの。<br /><br />11世紀には当時のレオン王国のアルフォンソ6世により、トレドは再びゲルマン民族のものとなった。<br /><br />普通ならば町を他民族から奪還したならば、元いた他民族は追い出すのだが、レオン王国のアルフォンソ6世には商才があり、町の発展には他民族の知力と財力も必要と考え、トレドにいた異教徒であるユダヤ教徒やイスラム教徒にも寛容に接し、彼らがそのままトレドに留まることを許し、結局15世紀半ばまではアラブ人もユダヤ人もゲルマン人も仲良く、持ちつ持たれつの関係でトレドの町を繁栄に導いていたそうだ。<br />(写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会 )<br />

    しかし、権力者の勢力図はコロコロと変わるもの。

    11世紀には当時のレオン王国のアルフォンソ6世により、トレドは再びゲルマン民族のものとなった。

    普通ならば町を他民族から奪還したならば、元いた他民族は追い出すのだが、レオン王国のアルフォンソ6世には商才があり、町の発展には他民族の知力と財力も必要と考え、トレドにいた異教徒であるユダヤ教徒やイスラム教徒にも寛容に接し、彼らがそのままトレドに留まることを許し、結局15世紀半ばまではアラブ人もユダヤ人もゲルマン人も仲良く、持ちつ持たれつの関係でトレドの町を繁栄に導いていたそうだ。
    (写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会 )

  • そのトレドのゆるい歴史に終止符が打たれたのが16世紀。<br /><br />厳格なカトリック教徒であったカトリック両王が成し遂げたレコンキスタにより、カトリック教徒以外は排斥された。<br />他宗教であったイスラム教徒、ユダヤ教徒はトレドから追放され、トレドはゲルマン民族のDNAを継承する人たちが多い現代のスペインの統治下となっている。<br /><br />そして、現在、私たちが目にするトレドの街並みが作られたのがレコンキスタの最終章のころ(14-16世紀)で、トレドはイスラムやユダヤの面影のある15世紀の街並みを現代に残す町ともいわれている。<br />(写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会/天井近くの窓の数は54でその装飾が美しい。窓の下の装飾体にはイスラエルの神をたたえる聖句が刻まれている)<br />

    そのトレドのゆるい歴史に終止符が打たれたのが16世紀。

    厳格なカトリック教徒であったカトリック両王が成し遂げたレコンキスタにより、カトリック教徒以外は排斥された。
    他宗教であったイスラム教徒、ユダヤ教徒はトレドから追放され、トレドはゲルマン民族のDNAを継承する人たちが多い現代のスペインの統治下となっている。

    そして、現在、私たちが目にするトレドの街並みが作られたのがレコンキスタの最終章のころ(14-16世紀)で、トレドはイスラムやユダヤの面影のある15世紀の街並みを現代に残す町ともいわれている。
    (写真:旧ユダヤ人街にあるトランシト教会/天井近くの窓の数は54でその装飾が美しい。窓の下の装飾体にはイスラエルの神をたたえる聖句が刻まれている)

  • 現在、私たちが目にするトレドの姿を語るには、16世紀に活躍した画家のエル・グレコが描いた「トレドの景観と地図」と「トレド風景」の二つが欠かせない。<br /><br />エル・グレコはギリシア出身の画家であり、ギリシアのクレタ島で生まれイタリアで修業しスペインのトレドへとやってきた人物で、町の人々は彼をEl Grecoと呼んだ。<br /><br />El Grecoはイタリア語とスペイン語がミックスされた造語で、英語にすれば「Greek」、つまり彼は土地の人からはギリシア人というあだ名で呼ばれていたそうだ。<br /><br />2024年を生きる私たちから見るとなんとなく侮辱的な呼び名の気もするが、当時のこの呼び名は色彩感覚が独特な宗教画や人物像を描く彼をたたえた呼び名であったと言われている。<br />(写真:サントトメ教会のある通り)<br />

    現在、私たちが目にするトレドの姿を語るには、16世紀に活躍した画家のエル・グレコが描いた「トレドの景観と地図」と「トレド風景」の二つが欠かせない。

    エル・グレコはギリシア出身の画家であり、ギリシアのクレタ島で生まれイタリアで修業しスペインのトレドへとやってきた人物で、町の人々は彼をEl Grecoと呼んだ。

    El Grecoはイタリア語とスペイン語がミックスされた造語で、英語にすれば「Greek」、つまり彼は土地の人からはギリシア人というあだ名で呼ばれていたそうだ。

    2024年を生きる私たちから見るとなんとなく侮辱的な呼び名の気もするが、当時のこの呼び名は色彩感覚が独特な宗教画や人物像を描く彼をたたえた呼び名であったと言われている。
    (写真:サントトメ教会のある通り)

    古都トレド 旧市街・古い町並み

  • エル・グレコが描いた有名なトレドの景観は2つあり、1枚はトレドのエル・グレコ美術館、もう1枚はアメリカのメトロポリタン博物館に貯蔵されている。<br />トレドにあるのは「トレドの景観と地図」で、世界的にも有名なこの作品はどこかで見たことがあるという方も多いと思う。<br /><br />私が今回のスペイン旅で一番自分の目で見たかった絵画がこの「トレドの景観と地図」で、エル・グレコ自身がまるで大空に飛たった鳥になったかのような目線で、ドローン撮影画のように16世紀の城壁都市トレドを描いている。<br />(写真:エル・グレコ美術館 パティオのある邸宅)<br />

    エル・グレコが描いた有名なトレドの景観は2つあり、1枚はトレドのエル・グレコ美術館、もう1枚はアメリカのメトロポリタン博物館に貯蔵されている。
    トレドにあるのは「トレドの景観と地図」で、世界的にも有名なこの作品はどこかで見たことがあるという方も多いと思う。

    私が今回のスペイン旅で一番自分の目で見たかった絵画がこの「トレドの景観と地図」で、エル・グレコ自身がまるで大空に飛たった鳥になったかのような目線で、ドローン撮影画のように16世紀の城壁都市トレドを描いている。
    (写真:エル・グレコ美術館 パティオのある邸宅)

    エル グレコ美術館 史跡・遺跡

  • トレドのエル・グレコ美術館はエル・グレコのアトリエなどを再現した美術館で旧市街地の町はずれにある。<br />建物の外観や庭が再現され、エル・グレコが生きた当時の台所の様子などを見ることができる。<br /><br />美術館内部にはエル・グレコや同時代の画家の作品が展示され、「トレドの景観と地図」も見ることができる。<br />美術館内部は撮影不可なので、絵画の写真はない。<br />(写真:エル・グレコ美術館 16世紀当時の台所の様子)<br />

    トレドのエル・グレコ美術館はエル・グレコのアトリエなどを再現した美術館で旧市街地の町はずれにある。
    建物の外観や庭が再現され、エル・グレコが生きた当時の台所の様子などを見ることができる。

    美術館内部にはエル・グレコや同時代の画家の作品が展示され、「トレドの景観と地図」も見ることができる。
    美術館内部は撮影不可なので、絵画の写真はない。
    (写真:エル・グレコ美術館 16世紀当時の台所の様子)

  • そして、現代の私たちがトレドの周囲を流れるタホ川をはさんだ展望台から眺めるトレドの景色、それは16世紀に描かれたエル・グレコの「トレドの景観と地図」とほとんど変わっていないと言われている。<br /><br />16世紀から21世紀までの500年の間、トレドの景色が変わっていないって本当?<br />だって500年だよ。<br />日本で言い換えれば、信長が生きていた頃と今で、ほぼ変わらぬ町の景色が存在するってこと。<br />そんなことって、ありえるの?<br /><br />それを確認するためには、実際にエル・グレコが景色を見たと想定される場所まで出向き、自分の目でその景色を眺めてみるしかない。<br />(写真:トレド旧市街地 中心にあるカテドラルは道に迷うとぶち当たる)<br />

    そして、現代の私たちがトレドの周囲を流れるタホ川をはさんだ展望台から眺めるトレドの景色、それは16世紀に描かれたエル・グレコの「トレドの景観と地図」とほとんど変わっていないと言われている。

    16世紀から21世紀までの500年の間、トレドの景色が変わっていないって本当?
    だって500年だよ。
    日本で言い換えれば、信長が生きていた頃と今で、ほぼ変わらぬ町の景色が存在するってこと。
    そんなことって、ありえるの?

    それを確認するためには、実際にエル・グレコが景色を見たと想定される場所まで出向き、自分の目でその景色を眺めてみるしかない。
    (写真:トレド旧市街地 中心にあるカテドラルは道に迷うとぶち当たる)

  • タホ川向かいの高台には展望台があり、エル・グレコがここあたりからデッサンしたのではないかと言われている。<br /><br />トレドの旧市街地からこの展望台へと行く方法は、基本は2つ。<br />1時間に1本のバスまたは、タクシー利用。<br />タクシーのほうが手軽なのだが、展望台でタクシーを10分も15分も待たせるのは申し訳ないし、せっかく展望台に行くのならばじっくりとその景観を堪能したかったので、私たちはバスを選択。<br /><br />アルカサル前のバス停から71番バス乗車し、30分ほどで展望台(ミラドール)へ。<br />バス代金は往復で2.9ユーロ/人だから、そんなに高くはない。<br />(写真:アルカサルの建物 バス停には3路線のバスが来るので、ミラドール行きがどれかは地元の方に聞くのが一番。少なくともガイドブックにある7.1バスは存在しなかった)<br />

    タホ川向かいの高台には展望台があり、エル・グレコがここあたりからデッサンしたのではないかと言われている。

    トレドの旧市街地からこの展望台へと行く方法は、基本は2つ。
    1時間に1本のバスまたは、タクシー利用。
    タクシーのほうが手軽なのだが、展望台でタクシーを10分も15分も待たせるのは申し訳ないし、せっかく展望台に行くのならばじっくりとその景観を堪能したかったので、私たちはバスを選択。

    アルカサル前のバス停から71番バス乗車し、30分ほどで展望台(ミラドール)へ。
    バス代金は往復で2.9ユーロ/人だから、そんなに高くはない。
    (写真:アルカサルの建物 バス停には3路線のバスが来るので、ミラドール行きがどれかは地元の方に聞くのが一番。少なくともガイドブックにある7.1バスは存在しなかった)

    アルカサル / 軍事博物館 (トレド) 城・宮殿

  • 夕景が見えるかもと考えて19:30発のバスに乗ったのだが、この時期のトレドの日没は22時近く。<br /><br />展望台に到着した時も1時間後の帰りのバスに乗る時も、夕方なんてどこの空っていうくらい明るい景色を楽しめた。<br /><br />

    夕景が見えるかもと考えて19:30発のバスに乗ったのだが、この時期のトレドの日没は22時近く。

    展望台に到着した時も1時間後の帰りのバスに乗る時も、夕方なんてどこの空っていうくらい明るい景色を楽しめた。

  • 展望台の上には木々があり、少しだけ風が吹く木陰を作ってくれているので、次のバスが来るまでの1時間は、のんびりとした眺望タイム。<br /><br />展望台には売店があり、水やアイスクリームを販売しているので、飲み物等で困ることはない。<br /><br />

    展望台の上には木々があり、少しだけ風が吹く木陰を作ってくれているので、次のバスが来るまでの1時間は、のんびりとした眺望タイム。

    展望台には売店があり、水やアイスクリームを販売しているので、飲み物等で困ることはない。

  • 16世紀に描かれたエル・グレコの「トレドの景観と地図」と、実際に目の前に広がる21世紀のトレドの姿。<br /><br />確かにすべてが等しいとは言わないが、自分があと10m空に浮きあがってトレドを見下ろしたら、魚眼レンズを通す景色みたいに見え、グレコの描くトレドに近くなるだろうことはわかった。<br /><br />もし何万年も命が続く生き物が存在するとして、そいつが瞬きをする500年という瞬間、その目にはトレドはきっと500年前も今も少しも変わっていないように写るのだろう。<br />

    16世紀に描かれたエル・グレコの「トレドの景観と地図」と、実際に目の前に広がる21世紀のトレドの姿。

    確かにすべてが等しいとは言わないが、自分があと10m空に浮きあがってトレドを見下ろしたら、魚眼レンズを通す景色みたいに見え、グレコの描くトレドに近くなるだろうことはわかった。

    もし何万年も命が続く生き物が存在するとして、そいつが瞬きをする500年という瞬間、その目にはトレドはきっと500年前も今も少しも変わっていないように写るのだろう。

    トレドの展望台 観光名所

  • エル・グレコがトレドで描いた絵画はトレドの俯瞰図だけではない。<br /><br />むしろ、風景画的なものはエル・グレコが晩年に描いたもので、彼の主な代表作は宗教画や町の有力者たちの肖像画であり、主題をデフォルメしたり、主題と副題の構図比を逆転させたもの、顔が縦長にデフォルメされた人物画の方が圧倒的に多い。<br /><br />エル・グレコの宗教画の中でも有名なのは、カテドラル(トレド大聖堂)に納められた「聖衣剥奪」。<br />聖具室に展示されていた作品そのものも構図が面白くインパクトがあったが、この作品の納品に至るまでのグレコと教会との喧嘩バトル裏話を知っているとより楽しめると思うので、トレドを旅する予定のある方はぜひ調べてみて。<br />裏話を知っていると、カテドラル内部を見るときにもっと楽しめるから。<br /><br />日本でも倉敷の大原美術館にエル・グレコの受胎告知が収蔵されている。<br />(写真:カテドラル トレド大聖堂)<br />

    エル・グレコがトレドで描いた絵画はトレドの俯瞰図だけではない。

    むしろ、風景画的なものはエル・グレコが晩年に描いたもので、彼の主な代表作は宗教画や町の有力者たちの肖像画であり、主題をデフォルメしたり、主題と副題の構図比を逆転させたもの、顔が縦長にデフォルメされた人物画の方が圧倒的に多い。

    エル・グレコの宗教画の中でも有名なのは、カテドラル(トレド大聖堂)に納められた「聖衣剥奪」。
    聖具室に展示されていた作品そのものも構図が面白くインパクトがあったが、この作品の納品に至るまでのグレコと教会との喧嘩バトル裏話を知っているとより楽しめると思うので、トレドを旅する予定のある方はぜひ調べてみて。
    裏話を知っていると、カテドラル内部を見るときにもっと楽しめるから。

    日本でも倉敷の大原美術館にエル・グレコの受胎告知が収蔵されている。
    (写真:カテドラル トレド大聖堂)

    トレド大聖堂 寺院・教会

  • せっかくトレドを訪れたので、エル・グレコの絵画を見にカテドラル(12ユーロ/人)も訪れはした。<br /><br />カテドラルの内部にはとても美しく輝く荘厳な祭壇があるのだが、その祭壇を彩る金ぴか装飾の出所は、かつてコルテスやピサロが侵略し騙すように取り上げてきた南米の人たちの黄金。<br /><br />奪ってきた黄金を溶かして作られた聖なる祭壇は私たちにとってはあまり魅力的には感じられなかったので、カテドラルについては旅行記ではあえて詳細な文章としては残さず、写真だけで割愛したい。<br />(写真:カテドラル トレド大聖堂)<br /><br />

    せっかくトレドを訪れたので、エル・グレコの絵画を見にカテドラル(12ユーロ/人)も訪れはした。

    カテドラルの内部にはとても美しく輝く荘厳な祭壇があるのだが、その祭壇を彩る金ぴか装飾の出所は、かつてコルテスやピサロが侵略し騙すように取り上げてきた南米の人たちの黄金。

    奪ってきた黄金を溶かして作られた聖なる祭壇は私たちにとってはあまり魅力的には感じられなかったので、カテドラルについては旅行記ではあえて詳細な文章としては残さず、写真だけで割愛したい。
    (写真:カテドラル トレド大聖堂)

  • エル・グレコは画家として知られる一方、晩年では建築も手掛けていて、現在のトレドでもグレコも建築作品の市庁舎を目にすることができる。<br /><br />ただし、正確に記すならば、市庁舎はエル・グレコが建築したものではない。<br />グレコが建築の素案を作り、彼の才能を継いだ息子(ホルヘ・マヌエル・テオコプリ)が完成させた建築物だ。<br />(写真:エル・グレコ&息子が建築したトレド市庁舎)

    エル・グレコは画家として知られる一方、晩年では建築も手掛けていて、現在のトレドでもグレコも建築作品の市庁舎を目にすることができる。

    ただし、正確に記すならば、市庁舎はエル・グレコが建築したものではない。
    グレコが建築の素案を作り、彼の才能を継いだ息子(ホルヘ・マヌエル・テオコプリ)が完成させた建築物だ。
    (写真:エル・グレコ&息子が建築したトレド市庁舎)

    観光案内所 (トレド 市庁舎内) 散歩・街歩き

  • グレコの息子は絵画よりも建築分野でその才能を開花した。<br /><br />息子は市庁舎だけではなくカテドラル建築の棟梁として第8チャペルや天井のフレスコ画の塗装などを担当し、父とは異なりカテドラルとは喧嘩せずにカテドラル建築に尽くしたと言われている。<br /><br />

    グレコの息子は絵画よりも建築分野でその才能を開花した。

    息子は市庁舎だけではなくカテドラル建築の棟梁として第8チャペルや天井のフレスコ画の塗装などを担当し、父とは異なりカテドラルとは喧嘩せずにカテドラル建築に尽くしたと言われている。

  • トレドはスペインの中でも人気の観光地なので日中の時間帯はマドリードからの日帰り観光客も加わり、到着日の日中の旧市街地の中は結構混雑していて、楽しみだった町歩きも「まあ、こんな感じね…」と妥協しながらだったのだが、夕方と朝は別。<br /><br />日暮れ時も観光客はそれなりにはいるが日中よりは少なく、彼らはバルやレストランの多い地域に集中していて、旧市街地の中は閑散としていた。<br />朝はさらに人が少なくて、旧市街地の町歩きには最適の時間だった。<br />

    トレドはスペインの中でも人気の観光地なので日中の時間帯はマドリードからの日帰り観光客も加わり、到着日の日中の旧市街地の中は結構混雑していて、楽しみだった町歩きも「まあ、こんな感じね…」と妥協しながらだったのだが、夕方と朝は別。

    日暮れ時も観光客はそれなりにはいるが日中よりは少なく、彼らはバルやレストランの多い地域に集中していて、旧市街地の中は閑散としていた。
    朝はさらに人が少なくて、旧市街地の町歩きには最適の時間だった。

  • 夕方の町歩きのターゲットは、ライトアップされた橋。<br />トレドはその昔から城壁要塞都市と呼ばれていて、その旧市街地の周囲には馬蹄形にタホ川が流れ、町の周囲に巡らされた高い城壁とタホ川に守られたトレドは簡単に外敵からは侵略されにくい構造になっている。<br /><br />夜間はその橋がライトアップされるということで、見に行くことにした。<br /><br />橋は町の東西に2橋あり、夜景を見に行くのは西にあるサン・マルティン橋。<br />滞在するホテルのあるソコドベール広場からサン・マルティン橋までは歩いて30分ほどと遠くはないが、女性二人が夜間に出歩いて問題ないかが一番の懸念点だったので、宿のお姉さんに町の治安を確認したら「Es Seguro.(安全だよ)」の回答だったので、安心して夜散歩へと出かけた。<br />

    夕方の町歩きのターゲットは、ライトアップされた橋。
    トレドはその昔から城壁要塞都市と呼ばれていて、その旧市街地の周囲には馬蹄形にタホ川が流れ、町の周囲に巡らされた高い城壁とタホ川に守られたトレドは簡単に外敵からは侵略されにくい構造になっている。

    夜間はその橋がライトアップされるということで、見に行くことにした。

    橋は町の東西に2橋あり、夜景を見に行くのは西にあるサン・マルティン橋。
    滞在するホテルのあるソコドベール広場からサン・マルティン橋までは歩いて30分ほどと遠くはないが、女性二人が夜間に出歩いて問題ないかが一番の懸念点だったので、宿のお姉さんに町の治安を確認したら「Es Seguro.(安全だよ)」の回答だったので、安心して夜散歩へと出かけた。

  • 宿でいったんシャワーを終えた21:30がスタートタイム。<br />夏時間を採用しているので日没まではまだ30分くらいあり、日本であれば同じ時期の18時半くらいの時間感覚。<br /><br />ソコドベドール広場からは北に向けて石畳を下り太陽の門をくぐり、北壁の城壁に沿って西方向へと歩いていく。<br />(写真:太陽の門)<br />

    宿でいったんシャワーを終えた21:30がスタートタイム。
    夏時間を採用しているので日没まではまだ30分くらいあり、日本であれば同じ時期の18時半くらいの時間感覚。

    ソコドベドール広場からは北に向けて石畳を下り太陽の門をくぐり、北壁の城壁に沿って西方向へと歩いていく。
    (写真:太陽の門)

    太陽の門 建造物

  • 宿のお姉さんは、全然問題ないよ~と言っていたが、旧市街地の繁華街を抜けるその先は街灯も少なく、通勤する住民とたまにすれ違う感じ。<br />北壁沿いにはレストランなどもないので、若干寂しげな印象の道だった、<br />

    宿のお姉さんは、全然問題ないよ~と言っていたが、旧市街地の繁華街を抜けるその先は街灯も少なく、通勤する住民とたまにすれ違う感じ。
    北壁沿いにはレストランなどもないので、若干寂しげな印象の道だった、

  • 道の途中で見つけたのは、サン・ファン・デ・ロス・レイジェス(Monasterio de San Juan de los Reyes)教会。<br />Monasterioは修道院を意味し、イザベルとフェルナンドのカトリック両王が建立したと言われている。<br />内装が素晴らしいらしく見学したかったのだが、今回はタイムアウトで外観だけの見学。<br />また機会があるならば訪れてみたい場所だ。<br />

    道の途中で見つけたのは、サン・ファン・デ・ロス・レイジェス(Monasterio de San Juan de los Reyes)教会。
    Monasterioは修道院を意味し、イザベルとフェルナンドのカトリック両王が建立したと言われている。
    内装が素晴らしいらしく見学したかったのだが、今回はタイムアウトで外観だけの見学。
    また機会があるならば訪れてみたい場所だ。

  • 道を何回か間違えて若干心細い思いをしながらやっとのことでたどり着いたサン・マルティン橋。<br /><br />

    道を何回か間違えて若干心細い思いをしながらやっとのことでたどり着いたサン・マルティン橋。

  • 石畳の橋は欧州では珍しくはないが、私たちにとっては異国の風景。<br /><br />それも夜景となると美しさも1割マシ以上。<br /><br />

    石畳の橋は欧州では珍しくはないが、私たちにとっては異国の風景。

    それも夜景となると美しさも1割マシ以上。

    サン・マルティン橋 建造物

  • 夜景を見にもっと人が来ているのかと思ったが、橋の上にはパラパラと数人だけだった。<br /><br /><br /><br />

    夜景を見にもっと人が来ているのかと思ったが、橋の上にはパラパラと数人だけだった。



  • 橋の両側にある橋門に残されているのはイスラムアーチ。<br /><br />表面も滑らかできれいなものなので、レコンキスタ当時の石組みではないだろうが、いまだに当時の意匠が残されているのはうれしい。<br />

    橋の両側にある橋門に残されているのはイスラムアーチ。

    表面も滑らかできれいなものなので、レコンキスタ当時の石組みではないだろうが、いまだに当時の意匠が残されているのはうれしい。

  • 帰路に太陽の門を通過しするときの時刻は23時近く。<br />スペイン初日にしては若干、はしゃぎすぎたようだ。<br />

    帰路に太陽の門を通過しするときの時刻は23時近く。
    スペイン初日にしては若干、はしゃぎすぎたようだ。

  • トレドのもう一つの橋である西にあるアルカンタラ橋には、朝の散歩の最後に訪れた。<br />でも、橋の紹介の前に朝散歩で目にした素敵な光景を少しだけ。<br /><br />朝散歩の始まりも、ソコドベール広場。<br />広場は深夜を過ぎても大勢の人たちが楽しく飲んでいて大賑わいだったが、朝は広場の石畳にも清掃用の水がまかれ、ある意味、静寂の時。<br />

    トレドのもう一つの橋である西にあるアルカンタラ橋には、朝の散歩の最後に訪れた。
    でも、橋の紹介の前に朝散歩で目にした素敵な光景を少しだけ。

    朝散歩の始まりも、ソコドベール広場。
    広場は深夜を過ぎても大勢の人たちが楽しく飲んでいて大賑わいだったが、朝は広場の石畳にも清掃用の水がまかれ、ある意味、静寂の時。

  • 広場いっぱいに撒かれた水は石畳に鏡面を作り出し、広場を取り囲む建物をうっすらと反射する。<br />その中でも美しかったのは、イスラムアーチ門から見える朝日を浴びる城壁の外の風景。<br /><br />早起きしなければ、見ることはできない素敵な風景だった。

    広場いっぱいに撒かれた水は石畳に鏡面を作り出し、広場を取り囲む建物をうっすらと反射する。
    その中でも美しかったのは、イスラムアーチ門から見える朝日を浴びる城壁の外の風景。

    早起きしなければ、見ることはできない素敵な風景だった。

  • こういう状態をスペイン語の格言では、こんな風に表現する。<br />A quien madurgada, Dios le ayude.<br />直訳すれば「早起きする人には、神の手助けがある」で、日本語では「早起きは三文の徳」になるのだろう。<br /><br />世界中、どこの人も考える格言は似ていのだね。<br />

    こういう状態をスペイン語の格言では、こんな風に表現する。
    A quien madurgada, Dios le ayude.
    直訳すれば「早起きする人には、神の手助けがある」で、日本語では「早起きは三文の徳」になるのだろう。

    世界中、どこの人も考える格言は似ていのだね。

  • 朝の路地には観光客はほとんどいなく静かで、歩く靴音すら石畳の継ぎ目に染み込んで行ってしまうほど。<br />時刻は7:30なので、それほど朝早いというわけではない。<br /><br />日中はごった返す観光客で隠されていたお店の看板や、店内の様子もよく見える。<br />

    朝の路地には観光客はほとんどいなく静かで、歩く靴音すら石畳の継ぎ目に染み込んで行ってしまうほど。
    時刻は7:30なので、それほど朝早いというわけではない。

    日中はごった返す観光客で隠されていたお店の看板や、店内の様子もよく見える。

  • 昨日は見えていなかったかわいらしい看板もたくさん。<br />こちらのお店の店舗には BodegaやMantequeriaのデザイン。<br />バターやパン、ワインなどの食料品を扱うお店らしい。<br /><br />ブドウのツタがあしらわれたタイル画によれば100年の歴史がある建物なのだって。<br />

    昨日は見えていなかったかわいらしい看板もたくさん。
    こちらのお店の店舗には BodegaやMantequeriaのデザイン。
    バターやパン、ワインなどの食料品を扱うお店らしい。

    ブドウのツタがあしらわれたタイル画によれば100年の歴史がある建物なのだって。

  • 旧市街の中央にあるカテドラルは、どこの路地から見ても、その尖塔が見えている。

    旧市街の中央にあるカテドラルは、どこの路地から見ても、その尖塔が見えている。

  • 日中の明るすぎる光の下では装飾の陰影すら見分けがつきにくかったが、朝の柔らかい光の下では、ゴシック建築のとげとげ感がはっきりと見て取れた。

    日中の明るすぎる光の下では装飾の陰影すら見分けがつきにくかったが、朝の柔らかい光の下では、ゴシック建築のとげとげ感がはっきりと見て取れた。

  • ミナレットのような形をした教会の鐘楼もあった。

    ミナレットのような形をした教会の鐘楼もあった。

  • 見た目は古くはない建築物だが、イスラムアーチが多用されているデザイン。<br /><br />昔の建築様式を踏襲して建て直されているならば、その昔はメスキータ(イスラム教のモスク)の付属施設だったのかもしれない。

    見た目は古くはない建築物だが、イスラムアーチが多用されているデザイン。

    昔の建築様式を踏襲して建て直されているならば、その昔はメスキータ(イスラム教のモスク)の付属施設だったのかもしれない。

  • レイジェス教会の近くで、モアイらしき何かを発見!と思ったら、友人が”あの顔はセルバンテスさん”と教えてくれた。<br /><br />セルバンテスはスペインの有名な作家で、日本で言えば、夏目漱石や芥川龍之介のイメージ。<br /><br />彼の1番有名な著作は有名なドン・キ・ホーテで、トレド滞在中に物語の執筆をしたのだって。<br />有名な話だから私も日本語に訳されたものは読んだことがあるが、古語も使われているスペイン語版は、難しすぎてとても無理で、まだ購入すらしていない。<br />

    レイジェス教会の近くで、モアイらしき何かを発見!と思ったら、友人が”あの顔はセルバンテスさん”と教えてくれた。

    セルバンテスはスペインの有名な作家で、日本で言えば、夏目漱石や芥川龍之介のイメージ。

    彼の1番有名な著作は有名なドン・キ・ホーテで、トレド滞在中に物語の執筆をしたのだって。
    有名な話だから私も日本語に訳されたものは読んだことがあるが、古語も使われているスペイン語版は、難しすぎてとても無理で、まだ購入すらしていない。

  • 北城壁から少し内側に入ったところにあったのは、サン・ドミンゴ・エル・アンティーグ教会。<br />この日は日曜日だったので、午前中はミサがあるため、私たちは見学することはできない。<br /><br />

    北城壁から少し内側に入ったところにあったのは、サン・ドミンゴ・エル・アンティーグ教会。
    この日は日曜日だったので、午前中はミサがあるため、私たちは見学することはできない。

  • こちらの教会もファザードが美しかったのだが、アンティーグ教会の一部だったかどうかは追憶の彼方。<br /><br />

    こちらの教会もファザードが美しかったのだが、アンティーグ教会の一部だったかどうかは追憶の彼方。

  • 9時前にソコドベール広場へと戻り、そのままイスラムアーチをくぐると、

    9時前にソコドベール広場へと戻り、そのままイスラムアーチをくぐると、

  • ここにもまた、セレバンテスさん。<br />こちらは本を手にしているので、それっぽい雰囲気。<br />

    ここにもまた、セレバンテスさん。
    こちらは本を手にしているので、それっぽい雰囲気。

  • 西側の橋へと通じる城壁通路にも美しいイスラムアーチ。<br />古い文化を排斥せずに上手に取り入れてることのできる文化って、良いよね。<br />

    西側の橋へと通じる城壁通路にも美しいイスラムアーチ。
    古い文化を排斥せずに上手に取り入れてることのできる文化って、良いよね。

  • タホ川にかかる西の橋は、アルカンタラ橋。<br /><br />初代の橋はローマ時代の紀元100年頃に作られたそうで、橋そのものの歴史はそれはもう古い。<br />橋門の紋章は、カスティーリャ王国=レオン王国のレコンキスタを象徴するデザイン。<br /><br />カトリック両王に由来するデザインなので、この紋章はもしかしたら500年前からあるのかもしれない。

    タホ川にかかる西の橋は、アルカンタラ橋。

    初代の橋はローマ時代の紀元100年頃に作られたそうで、橋そのものの歴史はそれはもう古い。
    橋門の紋章は、カスティーリャ王国=レオン王国のレコンキスタを象徴するデザイン。

    カトリック両王に由来するデザインなので、この紋章はもしかしたら500年前からあるのかもしれない。

    アルカンタラ橋 建造物

  • 10時近くになると、マドリードなどからの日帰り観光客が高速バスや駅からやってきていて、玄関口となるアルカンタラ橋の上はそれなりの賑わいだった。

    10時近くになると、マドリードなどからの日帰り観光客が高速バスや駅からやってきていて、玄関口となるアルカンタラ橋の上はそれなりの賑わいだった。

  • 11時過ぎに宿に戻りタクシーでレンフェのトレド駅へ。<br /><br />レンフェのトレド駅は駅舎そのものが美しいことで有名で、特に午前中は柔らかな光が差し込むので、美しく見えるのだって。<br /><br />私たちはこの日はいったんマドリードに戻り、そのまま北部行の高速列車に乗り換えて、バスク地方のサンセバスチャンを目指す。<br />

    11時過ぎに宿に戻りタクシーでレンフェのトレド駅へ。

    レンフェのトレド駅は駅舎そのものが美しいことで有名で、特に午前中は柔らかな光が差し込むので、美しく見えるのだって。

    私たちはこの日はいったんマドリードに戻り、そのまま北部行の高速列車に乗り換えて、バスク地方のサンセバスチャンを目指す。

  • 旅行記の最後に、トレドでのディナーを紹介。<br /><br />スペイン初日のレストランは、ソコドベール広場にあるCremola Heladeriaにて。<br />ガスパチョとトルティージャに、カーニャ(生ビール)全部で48ユーロをお願いしたのだが、量が多いことをすっかり失念していて、美味しいのに全部が食べられない、何とも不甲斐ないことに。<br /><br />事前に料理サイズの確認は重要であることを再認識したトレドでもあった。<br />

    旅行記の最後に、トレドでのディナーを紹介。

    スペイン初日のレストランは、ソコドベール広場にあるCremola Heladeriaにて。
    ガスパチョとトルティージャに、カーニャ(生ビール)全部で48ユーロをお願いしたのだが、量が多いことをすっかり失念していて、美味しいのに全部が食べられない、何とも不甲斐ないことに。

    事前に料理サイズの確認は重要であることを再認識したトレドでもあった。

  • ここのところ旅行記をあげていなかったのだが、それには理由がある。<br /><br />ここ2年間ほど壊れていないのにPCの調子がいまいちで、異音がしたり更新に異常なほど時間がかかったりして、買い変えなくてはな…と考えていた矢先にPCがクラッシュし旅写真を含む全てのデータが飛んでしまい、旅行記を書きたくてもかけない状況に陥っていた。(データバックアップを怠っていた私が悪いのは十分承知している)<br /><br />それでPCを新しく購入しなおし、復旧できた写真だけで旅行記の続きでも書こうかと気を取り直していたのだが、秋になり今度は私が壊れて、入院する羽目に陥ってしまった。<br /><br />幸いにもそんなに重度の病気ではなく、もうあとは回復のみ。<br />さあて、本腰を入れて旅行記、書いていきますか。<br /><br />次の旅行記 呑んだくれ女子のバル巡り<br />https://4travel.jp/travelogue/11931121

    ここのところ旅行記をあげていなかったのだが、それには理由がある。

    ここ2年間ほど壊れていないのにPCの調子がいまいちで、異音がしたり更新に異常なほど時間がかかったりして、買い変えなくてはな…と考えていた矢先にPCがクラッシュし旅写真を含む全てのデータが飛んでしまい、旅行記を書きたくてもかけない状況に陥っていた。(データバックアップを怠っていた私が悪いのは十分承知している)

    それでPCを新しく購入しなおし、復旧できた写真だけで旅行記の続きでも書こうかと気を取り直していたのだが、秋になり今度は私が壊れて、入院する羽目に陥ってしまった。

    幸いにもそんなに重度の病気ではなく、もうあとは回復のみ。
    さあて、本腰を入れて旅行記、書いていきますか。

    次の旅行記 呑んだくれ女子のバル巡り
    https://4travel.jp/travelogue/11931121

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この旅行記へのコメント (2)

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  • fujickeyさん 2024/09/25 18:31:45
    ゆっくりゆっくり
    ウェンディさん。こんにちは。
    お久しぶりだなとは思いましたが、まさかの入院!!
    PCのクラッシュもなかなかイタイ出来事ですが、倒れて入院されていたなんてびっくりです。
    今年の夏は異常でしたからね。
    こうして旅行記をアップされているということは元気な証拠と思いますが無理はされないようにしてください。

    久しぶりのウェンディさんの旅行記はやっぱり面白い!
    グイグイ引き込まれていきました。

    ツアーによくある駆け足での観光でしたが、トレドも訪れたことがあるのでその時の空気とかを思い出しました。
    石畳の感じとか乾いた空気とか。
    わたしらが行ったのは冬でしたが。

    続きも楽しみです。
    師弟対決とかどんな切り口でくるのかわくわくしちゃいます!

    fujickey

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2024/09/25 22:01:44
    Re: ゆっくりゆっくり
    fujickeyさん こんばんは。
    そして、お久しぶりです。

    PCの調子が悪かったのに写真をバックアップしておらず、ここ4年間の旅行写真のかなりの部分が取り出しのできない状況におちいり、へこんでいたところに私の体のSOS。
    トラブルは旅だけではないものです。
    それでも、夏のスペイン旅は現地で目いっぱい楽しんできました。

    トレドはホントに500年の時間を閉じ込めたかのような町。
    短い滞在でしたが、路地裏を歩き、グレコが感じたレコンキスタの雰囲気を味わえた気がしました。

    日本でもお城の城壁やかつての城を再建した建物はありますが、昔からあるのは石垣だけで、上物は新しく作り直したものがほとんど。
    でも、欧州の石造りの建築物はリアルに数百年の間、ずっと同じものがそのまま残っていて、時間の流れるスピードが違う感じ。
    だから、使われている石そのものにその時間分の人々の記憶が残っているような感じを覚えます。

    体のことは、しばらく時間をかけてのんびりリペアしようかなと思っています。
    楽しいことを考えて、旅行記を書いたり、お仕事したり、もちろん、旅に行て…。
    PCも新しくしたので、手元に残った写真で、取り残している旅行記の続きも書きたいなとは、思いますが、いつになることか。

    でも、楽しく、書いていきますよ♪

    ウェンディ

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