2024/08/12 - 2024/08/15
33位(同エリア444件中)
Kちゃんさん
帯広での定期的な所用、普段でしたらそのまま帰るのですが「折角来たのだから」と滞在を延ばして夏の北海道を満喫します。
で、何処へ行く? となりましたが数年前のコロナ騒動時に一旦は予約したもののキャンセルし、そのままになっていたホテルへ行ってみようということになりましたが、ホテルの予約はしたものの地図を見ると結構な距離。 「北海道なら渋滞も無いから」と自分に言い聞かせて出掛けましたが、結局はトータル700kmものドライブになりました。
出だしは帯広で一度泊まってみたいと思っていたホテル(昨年ロビーラウンジでお茶だけ頂きました)、そこから北海道のど真ん中に位置する大雪山をぐるっと左回りに巡ります。
東京は連日のゲリラ雷雨に見舞われていたようですが、北海道も「晴天」とはいかないものの青空も見えます。 北海道の人達は「とんでもない暑さ」というものの最近の東京人には32度くらいなら涼しい方(?)でしょうか?
後編となる「-2」は屈斜路湖から大雪山の懐となる旭岳温泉へ向かいます。
前編はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11926708
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あまり深く考えずに2泊目を屈斜路湖、3泊目を大雪山旭岳温泉、と決めて宿をとりましたが、さて屈斜路湖から美瑛/旭岳温泉までどうやって辿ろうか?
地図を観ながら思案することになりました。
当初は南へ戻って阿寒か足寄のICから帯広、トマム経由で北上とも思っていましたが、人々に聞く度に「いやー、北見からそのまま西進だよ」という意見も多く、迷います。 -
迷ったものの、宿の直ぐそばの道標に「↑美幌。北見」とあったこともあり、来た道とは異なる美幌・北見・上川、と目指すことにしました。
層雲峡近くの大雪湖から旭川空港/美瑛は一昨年に経験があり、その辺りまでいけば様子もわかるはずです。 -
眼下に屈斜路湖を見渡すはずの美幌峠は御覧の通りのキリ
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まあ峠を下り始めれば、この通りの快晴です。
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長閑な農場地帯。
帯広や十勝平野とはまたすこし違った風景に感じます。 -
美幌市内、
美幌という地名の位置関係は私の中にはいまいちなんですが、後で地図をみると網走まで至近なんですね。 -
北見の市内へ入りました。
屈斜路湖を8時に出ていますのでまだ朝の時間なんですが、国道39号に沿って市内へ入ってきてしまったのは大失敗のようで、市内の交通量多さと信号待ちなどで時間をくって仕舞います。
しかも旭川まで200kmちかい距離という道標も。 -
そこでナビに「旭川空港」といれ道案内させると、直ぐに39号線からの右折を指示します。
「ホントかな」と思いつつも従って走ると、どうやら遠軽からの高速道路に案内されるようです。
写真は2車線の高速道路のようにも見えますが、往復1車線ずつの道路。 右側のワンボックスが左の乗用車を追い越すシーンです。 東京あたりに住んでいると、一般道で「前の車を追い越す」という行為は実質的にできないものですが、北海道では安全さえ確認出来れば日常のことです。 このあと、私もワンボックスに続いて乗用車を追い越しました。 -
遠軽IC傍らの「道の駅 えんがる」
スキー場も併設しておりグラススキーも営業中でした。 -
飲物を探すとこんなものが大量に
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遠軽サイダーです。
飲んでみると、ただの甘いソーダと言ってしまえば・・・ -
国道450号と表示されていますが、事実上の高速道路(高規格道路?)。 地図上では高速道路を示す青い道路ではなく普通の国道と同じ表示なので外来者には解りにくいものです。 我々は国道39号を真っ直ぐに北見市内まで進んでしまいましたが、思い返せば北見市内の手前で多くの車が右折する交差点があり、彼らは北見市内をバイパスしてここへ向かっていたのでしょう。 しかしこのまま旭川付近の道央道につながるまで180km近くがほとんどが片側1車線の高速(高規格)道路です。 表現が難しいのですが、たまに順法精神そのままの速度で走る方がいらっしゃると、その後ろは数珠繋ぎ。 各IC近くにある極短距離の追い越し車線を使って追い抜きながらの走行でした。
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一昨年の層雲峡へ出掛けた際の知識により、旭川市内を経ずに当麻から旭川空港/美瑛方向へバイパスします。
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旭川空港近くから観る大雪山。
田んぼは既に実りの季節を迎えています。 -
旭川空港の横を通って国道237号線へ。
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どこかでお昼の予定でしたが、思うよりも時間をくっていたのでコンビニでおにぎり調達です。
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美瑛の手前で左折して天人峡/旭岳温泉方向へ
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正面に大雪山
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途中の忠別湖畔から観る大雪山。
あそこまで行きます。 -
サイクリングの方、登りはキツイでしょう。
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旭岳温泉のカンバンです。
屈斜路湖からここまでほぼ300kmを走ってきました。 -
今晩の宿に車を置いて、ロープウェイ乗り場まで歩くつもりでしたが、この日は日差しが強く旭川市内では34度にも達したという酷暑。
たとえ300mでも歩く気分になれずロープウェイ横の駐車場まで乗り入れてしまいました(¥500)。 -
箱根など関東の観光地ではロープウェイに乗るにも30分待ちとかがあたりまえですが、こちらは夏休みまっただ中の時期なのに待ち時間無し。
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大型のロープウェイです。
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下界のほうを観ます
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ロープウェイを降りると、自然環境団体の方が散策路や見られる動植物の案内、安全啓蒙など短時間話してくれます。 単にロープウェイに乗って連れて行かれるだけでなく、このように短時間でもレクチャーしてくださるのは本当にありがたいですね。
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姿見付近で見られる動植物です。
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下界は30度を超える暑さでしたが、ここ標高1600mの姿見まで来ると23度まで下がっています。
ただ、太陽に近づいた分だけ日射は強くなった?
(標識にある「標高2291m」というのは旭岳の標高です) -
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ここから2時間で旭岳へ登れるそうですが、ロープウェイ駅周辺にも幾つかのルートの散策路が用意されています。
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立山中腹にある室堂平によく似た雰囲気。
ただ室堂平は標高が2400m近くあり、ここよりも800mくらい高い場所に位置します。 反面、地理的な緯度はこちらのほうが遙かに高く、そういう意味では似た景色になるのでしょうか?
大雪山と言いますが「大雪山」という山は無く主峰である旭岳の周囲に山が連なる大雪山系ということです。
立山も同様ですね。 -
散策路の第1展望台から
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アイヌの人達が「カムイミンタラ/神々の遊ぶ庭」と呼び崇める意味が判ります。
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「手を入れてごらん」とあります。
試してみると冷めたいのかと思いましたが「熱い」、地熱というのが良く解ります。 -
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登山案内です。
こちらからの旭岳往復もですが、多くの方は旭岳~黒岳と反対側へ周り、層雲峡へ降りるようです。 -
多くの窪地(噴火口?)には水が溜まり「池」「沼」となっています。
満月沼 -
すり鉢池
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鏡池
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鏡池と当麻岳
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姿見の池
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噴気孔からは今でも噴煙が上がっています。
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明治時代など、硫黄は火薬の原料であったりマッチの原料でもあり、こういう噴煙地帯へ採取に来ていたようですね。
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付近で見られる動物たち
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付近で見られる植物たち
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高山植物たちです
チングルマは既に花が終わって綿毛ですね。 -
ミヤマアキノキリンソウ?
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?
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タカネギガナ
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ミヤマリンドウ
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シラネニンジン?
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コケモモ
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赤トンボです
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レンジャーの方が散策路の石積みを丁寧に直してくださっています。
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2時間ほど散策して帰路につきます。
お昼をコンビニにしたお陰でたっぷり時間がとれました。 -
ロープウェイ駅の売店では早くも半額セール。
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今夜のお宿はこちらです。
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リゾート風の建物
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エントランス
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レセプション。
とても丁寧に対応してくださいました。 -
ロビーに薪
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ホテル内でのイベント案内です。
ロビーでのTea BAR/WINE BARや夜鳴きラーメンのサービスなど、特別に料金をとらないサービスは良質です。 -
早速に
Tea Bar 頂きます。
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お茶請けのケーキも
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お部屋に向かいます。
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山小屋風のお部屋
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暖炉もありますが、このお宿は冬季閉館の筈。
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随所に「木で造られた」感が感じられます。
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窓からはクッキリと旭岳が
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コーヒーも凝ってますね。
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浴室、というかシャワーだけです。
いずれにせよ「温泉」ですので部屋の風呂は不要なんですけど(3泊とも部屋のバスは使わず) -
洗面
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館内とはいえ温泉へ出向くのにこんな気遣いも
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こちらはマッサージ処
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廊下に飾られてましたが、何をしめしている?
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温泉です。
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大浴場と貸切風呂といろいろあります。
こちらは室内の檜風呂です。 -
大浴場の一角には樽風呂も
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たっぷりと湯を堪能して、一杯
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夜の外観です。
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ロビーではファミリー向けに夏休み縁日も
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景品は駄菓子
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夕食はこちら
宿泊コースは「フレンチ」もしくは「蝦夷料理」のついたものになります。
※温泉街といっても付近にレストラン等はありません -
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17時半と20時という2グループに分かれますが、ゆっくりと温泉を楽しみたかったので遅い方で。
テーブルのシルバーも重厚そう -
こんなコースです
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食前酒は紫蘇エキスの入ったワイングラスにスパークリングワインを注ぎます。
紫蘇の赤が綺麗です。 -
人参のムース
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ここでお飲み物のリスト
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クラフトビール飲み比べ、と言うのもありますが2本は多いので、
江別ビールのヴァイツェンを。 -
ノースアイランドビール/ヴァイツェン
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生ハムも盛られたサラダ
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白いトウモロコシ(雪の妖精)の冷製スープ
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鯛のポワレ
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フレンチのコースらしく、ここでシャーベット
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お肉にいく前にワインです。
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シャトーふらの の赤、といきましょう。
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最後はビーフ/フィレです。
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そしてデザートもたっぷり。
充分に堪能致しました。 -
ロビーへ出るとWIN BARのお時間ですが、おなか一杯で
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皆様味わってらっしゃいます。
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大したワインではないですが(失礼)こういう企画が嬉しいですね。
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でも、貧乏性というか
こういう企画があると「参加しなきゃ損」という思考が働いて。 -
お時間と同時に入場
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小振りで助かりましたが、旭川ラーメンを堪能
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翌朝です。
ここは旭岳から西に位置するので朝日は山の背面からあたります。 -
朝湯は貸切のお風呂へ
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貸切風呂は趣向の違う3室があります。
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特に事前予約というのでなく、このように扉の表示を裏返すだけ。
したがって「お湯に浸かりたい」ときに空いていれば入れます。 -
こちらが一番大きい浴室。
室内に樽風呂と外に露天風呂があります。 -
イヤー、早朝の露天風呂は良いですね。
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帰り際に他のお風呂も覗いてみます。
こちらはレンガ積みのお風呂 -
もう一つは岩風呂風 でした。
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湯上がりに外を散歩
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旭岳から流れる清流です。
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ということで朝食
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朝食は和洋中心のブッフェ
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リンゴジュース、トマトジュース、いずれも地元産の高品質なもの
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車の運転さえなければ・・・
ヨーロッパの上級ホテルでは朝食にシャンペンが置いてあるのは当たり前ですから。 -
サラダ
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チーズにサーモン
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ザックリとしたポテトとザンギ。
昨日の朝食もブッフェでしたが、力の入れ方の違いが感じられます。 -
そして、見つけてしまいました。
「ラーメンサラダ」 -
一人前なのでこんな風に
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当然に卵料理のコーナーも
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で、こんななんですが、
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そしてなによりも各テーブルに置かれたコンロで鮭やベーコンを炙って頂きます。
炙ったベーコン、最高でした。 -
更に、プリン
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メロン
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と言っているあいだに隣にあったこれを見つけてしまいました。
石狩鍋 -
と、海鮮丼です。
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「道民の醤油」だそうで
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もう朝から食べ過ぎです。
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帯広から昼過ぎの特急で千歳空港に向かいますので早々に出発。
山を下り美瑛で給油。 -
生憎の天気で美瑛辺りの丘も残念。
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国道を南に向かいますが、どうにもペースが上がりません。
私の北海道での感覚は(とても人には言えませんが)都市部以外では少なくとも60km/1時間というもの。 ですから美瑛~帯広の180km程も余裕を含めて4時間弱とっていました。 しかしこのあたりはトロトロと50km/h以下の流れで、右折車が居れば停まり、信号で停まり、というもので昼頃に帯広に着いてレンタカーを返し特急にのる事が危ぶまれそうです。 -
ここでナビをセットすると、指示は「山のほうへ左折しろ」とのこと。 最初は疑いをもって無視していると次の交差点でも「ここを左です」と言います。 トロトロペースにも参っていたので騙された振りをして従います。
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するとこんな畑の中の農道みたいなところを「右へ行け」「左へ行け」ともうどの辺りを走っているのかも判らなくなりましたが、ただ結構なペースでは走っています。。
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お天気が良ければ良い景色
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と、途中で集落の交差点。
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傍らをみるとメロンの売店です。
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実は国道を走りながら富良野あたりで道端の即売所に寄りメロンを知人に贈ろうと考えていたのですが、トロトロペースと、とんだ脇道迂回で諦め掛けていたところでした。
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このお店、在庫はいっぱいあるしメロンの種類も豊富。
御主人のうんちくも大したものです。 -
お値段的にも観光即売所などより余程お手頃価格にみえます。
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こんな珍しい品種もあります。
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更に試食用に全種類用意されていて、思わぬメロン食べ比べでした。
結局普通の赤玉(オレンジ果肉)と青玉(普通のメロン果肉)をセットで頂きました。 -
メロンだけでなくトウモロコシなども新鮮なものが・・
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さて更にひとっ走り
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本当にどこだか判らないうちに南富良野あたりで国道へでました。
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道の駅「みなみふらの」
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バターで味付けされたジャガイモ
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トマムICから無事に高速に入り帯広を目指します。
考えてみればETCカードをずーっとセットしてありましたがチャンと料金を払ったのはこの区間だけでした。 -
帯広市内に入ります。
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帯広駅前到着。
なんとか時間は取り戻しました。 -
丁度帯広市内は大平原祭りと道路も規制されています。
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連れがお昼に「豚丼」と言うのですが、駅前の有名店はおろか駅構内のお店もお客さんが長蛇の列。
淡い期待をもって定食屋さん(夜は居酒屋さん)っぽいところで「豚丼あります」と聞いたら、「在ります」との御返事。 -
特急まで僅かな時間でしたが「豚丼」も完遂でした。
なんだかんだでぐるーっと700kmあまりも走ってしまった今回の旅。
忙しい旅程でしたが北海道満喫です。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ねもさん 2024/11/01 08:55:12
- 旭岳
- Kちゃん ご無沙汰しています。ご投票ありがとうございます。
道内ロングドライブご苦労さまでした。本州でなら、東京から青森くらい⁉️
お天気に恵まれた旭岳、羨ましく拝見しました。元北海道民なので、旭岳は複数回登りましたが、もうウン十年前(-_-;) 人が一番多そうな時期なのにさほど混んでいないよう👍
なお、ミヤマリンドウとある紫の花は、私にはエゾオヤマリンドウにみえます。
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