2023/09/16 - 2023/09/16
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frau.himmelさん
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16日前半はロアン宮殿の美術館と装飾美術館へ行きました。
さすがにストラスブール美術館は見ごたえがありました。
次に行った装飾芸術美術館、と言うより豪華な宮殿見学はそんなに時間はかけずに回りました。これなら美術館と装飾美術館併せて1編にまとめられると軽く考えていました。
しかし軽く考えていた自分に後悔することに。
さっと見るだけと言うのは内容が頭に入っていないと言うこと。いざ旅行記を書こうと思うとあれもこれも解らないことだらけで調べることのなんと多いことよ。しかし性分ですから調べなければ終われない。つい時間を忘れてしまいました。
時が時だけに追いこみで夏休みの宿題や自由研究をやっている小学生中学生の姿が思い浮かびました。今頃はみんな必死に頑張っているんだろうな~。
みなさん、夏休みの宿題は終わりましたか~?
後期高齢者の私の夏休みの自由研究はやっと半分終わったところです。新学期が始まる前に前半の「ストラスブール美術館」編も終わらせたいところですが。
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ロアン宮殿にやってきました。
宮殿ですからさすがに入り口も立派。
門の上には女神や天使の彫像が何体も飾られている。旅行記を書きながら、この天使の像、どこかで見たことがあると思ったら・・
そうでした、ヴォーバンダムの博物館に似たようなものがありましたね。 -
前回の旅行記で取り上げたヴォーバンダム博物館の彫像。
時系列的にはこちらが後なのですが、あーこのことか~と納得。 -
中庭。
ロアン宮殿はフランスの貴族ロアン家のかっての居城。
ストラスブール司教や枢機卿を務めたアルマン・ガストン・マクシミリアン・ド・ロアン(1674-1749)が建築家ロバート・ド・コットに建築を依頼して1742年に完成した宮殿。
ルイ15世は1744年10月にここを訪れています。またマリーアントワネットはお輿入れの旅でフランスの第1歩をこの宮殿で過ごしました。ナポレオン1世もこの宮殿に滞在しています。 -
ここが入り口。
背後に大聖堂の塔が見える。
美術館はこの左側からはいります。 -
ロアン宮殿内には、ストラスブールの重要な3つの博物館が入居しています。
・装飾美術館
・ストラスブール美術館
・考古学博物館 の3つです。 -
私たちはまずストラスブール美術館から。
ストラスブール美術館は写真が多くて長くなりますので、装飾美術館の方を先にアップします。
入り口にはローマ皇帝の胸像が置かれていました。
宮殿の重要な部屋は現在装飾美術館として公開されています。
宮殿の後期バロック様式やロココ様式の当時の豪華な居室と、陶磁器や家具などのコレクションが展示されています。 -
最初にアクセスした部屋は警備室と玄関ホール。
広いホールの部屋の片隅に置かれた豪華な陶器のストーブと豪華なシャンデリア。 -
その両脇の大理石のキャビネットの上には17世紀の中国製の蓋つき壺が。
蓋の上に乗っている獅子の像がかわいい。 -
その上にはルイ15世の宮廷画家だったジャン=パティスト・オードリー(1686-1755)の動物画。
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次に入った部屋はロアン大司教(枢機卿)の部屋。サロンになっています。
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サロンの内部は金箔の漆喰で飾られた白い壁。
台座に置かれたローマ皇帝の胸像。
壁の絵もローマ神話かギリシャ神話の女性たち。
豪華なサロンです。 -
床は寄木です。
テーブルや椅子などの家具はロココの典型ネコ足です。 -
ひときわ目を惹くのは陶磁器の数々。
豪華な中国製の大きな花瓶がいくつも飾られてます。清の時代の景徳鎮? -
赤い天蓋付きのベッドは王の寝室。
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ベッドの周りには豪華なタペストリー。
この部屋はマリーアントワネットがハプスブルク家からルイ16世にお輿入れする際、初めてフランス入りした時滞在した部屋だそうです。 -
この部屋にもいろんな陶磁器があります。
シノワズリ模様の花瓶や獅子の置物。この時代の王侯貴族は東洋の陶磁器がお気に入りでした。 -
ここにも。
これはもしかして有田焼?
ヨーロッパの宮殿ではあちこちで有田焼を見かけます。
東インド会社から長崎の出島経由で日本の陶器はヨーロッパに運ばれていました。 -
次の部屋は図書室。
片側だけですがそれでも広い! -
反対側。
広い図書室の壁面一面に設えられた豪華なマホガニーの書棚 -
中には皮で装丁された重厚な本がいっぱい収まっています。
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書棚の上には古代の胸像がずらりと並んでいます。
ここでもタペストリーが目を惹きます。 -
胸像とマホガニー書棚の金箔の飾り。
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タペストリーの間に面白いものを見つけました。
あの肖像画はルーブル美術館で観たルイ14世では?
戴冠式の衣装をつけているルイ14世(1643-1715)だそう。 -
こちらは同じく戴冠式の衣装をつけているルイ15世(1710-1774)。
年表(生没)を見ると父王ルイ14世はルイ15世が5歳の時に亡くなっているのですね。 -
ルイ15世の肖像画の前にあるアルマン・ガストン・マクシミリアン・ド・ロアンの胸像。
ロアン宮殿の所有者(建てた人)です。 -
それにしても図書室に飾られているタペストリーの歴史絵が気になります。
これはローマ皇帝コンスタンティヌス帝(270-337)の歴史画シリーズだそう。
4枚はこの図書室に、先ほどの王の寝室にあったタペストリーも同じシリーズです。 -
タペストリーは、ローマ皇帝コンスタンティヌス帝(270-337)の歴史画シリーズだそう。
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図書室の隣は小さな礼拝堂。
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祭壇の上の3枚の絵は、イタリアルネッサンスの画家「コレッジョ(1489-1534)の『羊飼いの礼拝』、『聖母子と聖ヒエロニムスと聖マドレーヌ』、 『エジプトからの帰還の休息』のコピーです(見にくい写真でごめんなさい)
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礼拝堂の床のカーペットが見るからにフワフワで手で触ってみたくなります。
1745年にオービュッソン工房で織られたトルコ絨毯です。
オービュッソンタペストリーはユネスコの無形文化遺産に登録されている名品です。 -
赤いダマスク織の豪華な壁が張られた部屋は王のワードローブ(更衣室)。
肖像画はこれもアルマン・ガストン・マクシミリアン・ド・ロアン。ロアン宮殿を建てた大司教(枢機卿)です。 -
この方もロアン一族の大司教なのでしょうね。同じ四角襟の僧服を着ていますから。調べたけど名前わからず。
後述のルイ=ルネ・ド・ロアンでもなさそう。 -
ワードローブ(更衣室)と言いながらも豪華です。
出入り口扉の上には神話の中の女性や天使像の絵画。 -
写真が悪くて分かり辛いですが、この絵はフランスロココの画家フランソワ・ル・モワーヌ(1688-1737)の絵(1737)
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外に出ると、豪華な食器棚。
セーブル焼きのディナープレートが飾られている。
金彩をふんだんに使った贅沢な皿。ロアン公の名入りです。
セーブル磁器はルイ15世とポンパドゥール夫人の庇護により発展した。 -
セーブル焼きのロアン公の名入りディナープレート。
ここでのロアン公はルイ=ルネ=エドゥアール・ド・ロアン(1734-1803)枢機卿のこと。彼がパリ特別使節のために作らせた皿らしい。
ルイ=ルネ・ド・ロアン枢機卿といったら、1785年のマリーアントワネットの「首飾り事件」に巻き込まれ信用を失墜した人物です。
今回、この「首飾り事件」も、ロアン家のことを調べるために、ネットで手あたり次第読みあさりました(笑) -
緑色のベッドが置かれ、家具なども同じ緑色で統一された部屋は、ナポレオン皇帝が滞在した部屋。
ここも金箔漆喰で装飾された白い壁の豪華な壁です。 -
もとは王の更衣室でしたが、1805年にナポレオンに贈呈されてからは手ごろな広さで快適だったので、ナポレオン皇帝の寝室として改装されました。
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ナポレオンの寝室の隣の部屋。ナポレオン皇帝の控えの間として使われた。
ここにも豪華なロココの家具。
ダマスク織の壁には何枚も肖像画や絵画が飾ってありますが、写真が不鮮明なので調べられず。 -
ダマスク織の壁とお揃いの椅子やソファーだけでなく、暖炉の前の衝立もこだわりの壁とお揃い。
それにしても何をみても細工の見事なこと。暖炉の上にはローマ女性の胸像。 -
豪華さに見惚れるばかり。
贈呈後これらの家具はナポレオン皇帝と皇后ジョセフィーヌのものが持ちこまれたそうです。
大きなマホガニーのデスクの前に一つだけ事務椅子が紛れ込んでいますが、ご愛敬(笑)。 -
司教の控えの間。
ここも豪華な調度品で溢れています。中央のもじゃもじゃは何かわかりませんが。 -
左端にはロアン枢機卿の紋章が描かれたタペストリー。
そしてロアン卿お馴染みのシノワズリの大きな壺、右端には中国製の磁器で造られた5重の塔ならぬ7重の塔(?) -
圧巻は中央のキャビネット。
1660年代にイタリアのフレンツェで造られたキャビネット。
写真が粗くてよく見えませんが、象嵌細工でしょうか、見事な装飾です。
そして今までキャビネットと一体だと思っていましたが、金ぴかの4つの彫像が支えている下の土台は別物なのでしょうか。 -
キャビネットの上には、ここにもジャン・パティスト・オードリーの動物画が。入り口のホールにもありましたね。
ルイ15世の宮廷画家だった彼の絵は当時の貴族に人気があったのでしょうね。 -
部屋の隅には豪華な装飾を施されたストーブが。
ここまでしか見学していないようです。
地下には17世紀~19世紀の陶磁器や金細工・時計などのコレクションが展示されていたらしいけどなぜか観ていませんね。
やはり齢をとるとどこか抜けているのですね(笑)
老化した脳に鞭打ってあちこち調べ乍ら、ここまで自由研究をやって不思議なことに気が付きました。 -
アルマン・ガストン・マクシミリアン・ド・ロアン=スビーズ枢機卿がロベール・ド・コットにロアン宮殿の建設を依頼して完成したのは1742年。
ルイ15世は1744年10月に訪れている。
マリーアントワネットは1770年5月にお輿入れの初日をこの宮殿で迎えました。
そしてそのマリーとロアン枢機卿が巻き込まれた「首飾り事件」は1785年、ロアン枢機卿は信用を失墜する。 -
それに追い打ちをかけたのが1789年に始まったフランス革命。
1791年にロアン宮殿は競売にかけられストラスブール市に買い取られ、市庁舎として使われた。
しかし維持管理に悩んだ市は1806年にナポレオン宮殿を贈呈したそうです。
と、このような私の認識に間違いえなければ、あの豪華なロアン宮殿がロアン一族の所有だったのは、1742年から1791年までのわずか50年足らずってことでしょうか。
それを思えば、あの美しい宮殿もなんとはかない。まさに兵どもの夢の跡ですね。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ハッピーねこさん 2024/08/29 17:33:05
- 自由研究!
- himmelさん、こんにちは。
台風10号のただ中におります。風がすごいですね、この台風は。
それに加えて速度が遅いのでいつまでもいつまでも続く・・・。はぁ。
そして遠く離れた場所にも大雨を降らせている手強いやつ。どうぞそちらもご用心下さいませ。
さて、ロアン宮。かなり見応えたっぷりの宮殿なのですね。
さっとご覧になっただけの施設でもしっかりお調べになられるhimmelさん。
いつもながらさすがです。
白い壁に金の装飾、数々の絵画、装飾品・・・。宮殿ってどこも拝見しているだけで心が躍ります。
そしてマリーアントワネットがお輿入れの旅程でフランス入りした初日に過ごした宮殿とは!
そういえばフライブルクからコンスタンツへ向かった際に利用した黒い森鉄道のルートを「花嫁街道」ということ、その「花嫁」とはマリーアントワネットのことだと知って、ほほ~!と思ったことがありますが、彼女のご一行はそこからライン川を渡りフランスに入ってストラスブールに滞在したのですね。
昔の記憶と繋がって、とてもうれしい気持ちです。ありがとうございました。
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2024/08/29 22:47:28
- RE: 自由研究!
- ハッピーねこさん
いつもコメントありがとうございます。
(って、心待ちにしていたりして…笑)
ところで台風の被害は大丈夫でしたか?強い台風でしたね。まだ九州に居座っているのですよね。お気を付けください。
私も九州のあちこちに親戚がいるものですから、ニュースを見ながら心配しておりました。妹からはさきほど大きな木が根元から倒れて道を塞いでいる写真がラインで送ってきました。片づけなければ車が通らないそうです。
そうなんです、関東の方も強い雨が降り、被害も出ているようです。
よせばいいに、夫は久しぶりに飲み会に出かけていき、さっきずぶぬれになって帰ってきました。本当に日本列島おかしくなりましたね。
あら、花嫁街道ってあるのですか。ロマンティックですね。
黒い森鉄道って言ったら私も乗ったことがあるかな~って、記憶を手繰り寄せました。ほんとに知っていること、経験したことが点で結ばれるとうれしくなりますね。
旅行記にも書きましたが、マリーアントワネットが巻き込まれた「首飾り事件」、あれも面白かった。ネットで探して片っ端から読み漁りました。
しばらく旅行に行けないので、せめて調べることで楽しみを見つけたいと思います。私の旅行記、ますますクドクなりますね(笑)。
ほんとにいつもコメントありがとうございます。
台風は完全に通り過ぎたわけではありませんので、お気を付けください。
hmmel
- ハッピーねこさん からの返信 2024/08/30 14:43:29
- お気をつけて!
- himmelさん、こんにちは。
早速ご返信をいただきありがとうございます。
台風は九州を過ぎましたが、吹き返しの風などもあるようで今日のうちはまだまだ用心して雨戸も閉めたままです。
お陰様で特に被害はなく、停電も断水もなく、無事に過ごせました。
家の周囲は落ち葉だらけで大変な散らかりようですが、明日からぼちぼち片づけます。
ご心配いただきありがとうございました。
ご兄弟、ご親戚の皆様も大事ございませんでしたでしょうか?ご心配でしたよね。
これからは、いえもうすでに、そちらが大変ですよね。
大雨に強風、とても手強い台風ですので、どうぞどうぞご用心下さいませ。
十分に備えていらっしゃるとは思いますが。
落ち着かれましたら、またご旅行記を楽しみにしております。
himmelさんのおかげで、記憶を掘り起こしたり、新事実を知ったり調べたり、錆びついた私の頭に刺激をいただけております。^^
ハッピーねこ
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