2024 バブル遺産 東京通勤圏の天空ニュータウン Part1『コモアしおつ』

2024/06/08 - 2024/06/08

今回は始発電車に乗り、3時間かけて山梨県へ・・・
目的は旅行になるのか微妙な内容ですが、ちょっと変わった立地にあるバブル遺産の天空ニュータウン、積水ハウス販売の『コモアしおつ』とJR東日本と清水建設販売の『パストラルびゅう桂台』の2ヶ所を周ります。
山を開拓した分譲地へ行くのに全国でも珍しいちょっと変わった交通手段を用いた住宅地です。

Part1は1991年、バブル景気末期に天空のニュータウンと呼ばれた『コモアしおつ』
ここは積水ハウス販売の山梨県屈指の高級住宅地で、新宿駅まで電車で約70分、当時は東京への通勤距離とのことで売りだされた分譲住宅地です。

『コモア四方津』
山梨県上野原市
販売開始：1991年 1413区画　
販売：積水ハウス
人口：約3600人
価格帯：326.4万円(1区画)～525.6万円(1区画)
見どころ：当時は日本一の長さを誇ったエスカレーターと斜めに動くエレベーター。

コモア四方津
https://www.sekisuihouse.co.jp/bunjou/0/19212/b300007/s314003/00010307/06.html

エリア 上野原・丹波山(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 5.0

• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

始めに2つの位置関係、JR中央本線の『四方津』と『猿橋』駅にそれぞれ隣接しています。
2つの住宅地は3駅しか離れていないので今回、一気に周ってみることにしました。

地元5時前の始発電車に乗って、京成線⇒都営新宿線⇒京王線⇒JR中央本線と4回乗換てやってきたのが『四方津駅』

四方津駅 駅

駅のホームに降り立つと山の斜面を頂上に向かって継がるものがある。

それは『コモアブリッジ』
建設費40億円も掛かっている山頂分譲住宅街への交通手段です。
『コモアブリッジ』は直径11ｍの筒状、高低差100ｍ、長さ210ｍ、中にエスカレーターと２台の交互に動く斜行エレベーターが設置されているそうです。

『四方津駅』を出ますと・・・

屋根付きの連絡通路が続き・・・ ^^) _旦~~

国道20号を跨ぐ左手に連絡通路が続きます。

その先にあるのが登頂口のようです。

屋根付き歩道橋のような国道20号を跨ぐ連絡通路を歩くと・・・

コモアブリッジ乗り場が現れます。

階段またはエレベーターで上がると・・・

乗り場に到着！
お～っ！

エレベーターが凄い長さで続いてるわ。
エスカレーターは通勤通学時間に行きは下り線用、帰りは昇り専用で動くそうです。

運転時間はこんな感じ。
エスカレーターは曜日で運転時間が異なりますね。

『コモアブリッジ』の全容はこれ。
エスカレーターは途中3ヶ所で一旦ホールに出て交互に上がって行く感じです。
まあ、これは1本のエスカレーターでこれだけの長さを造るのも難しいだろうし、乗る人の事故防止や恐怖感を緩和する意味もあるのかと・・・
高低差100ｍ、長さ210ｍ、中にエスカレーターと２台の交互に動く斜行エレベーターが設置されています。

緊急時の避難路は登山道のみみたい。

ちなみにエレベーターは左右に2基あって斜めに動きながら昇っていきます。
この斜行エレベーターでの所要時間は約4分。
住民は入居時に、ブリッジ維持費として100万円、毎月の維持費に10000円費用が発生するとのことですが、外来者は無料です

ちなみに外来客などは無料 (^_^)v
斜行エレベーターの1号機は大月側。

2号機は東京側と表示されていますが、どちらでも頂上へ行けます。
距離と現在位置がインジケーターで表示されます。

利用上の注意は12項目。

こういう禁止事項も・・・
自転車は乗れないような記載が・・・
これ坂道昇るんで行きはヨイヨイですけど帰りは・・・(^▽^;)

斜めに動くことも記載ありますね。

では、早速載ってみますわ。

エレベーター内は下方向のみガラス張り。
遊園地か観光地のケーブルカーの気分かも・・・

エレベーター内の進行方向と現在位置の表示。

ボタンは上と下しかない（笑）

今、昇り100m地点ですね。

下を見るとこんな感じ。
どっかの山のケーブルカーからみた景色みたいな不思議な感覚になる。

そして約4分で頂上に到着。

エスカレーターは下へ動いています。
この『コモアブリッジ』持管理費が、初年度は8000万円以上掛かっていたらしいです。

頂上にあるのは山を開拓した高級住宅街『コモアしおつ』

jh2fxvが以前住んでた岐阜県各務原市も山を開拓した住宅地だったのでこれと同じで決まり煩そうな・・・

模型展示もあって、なんかちょっとした観光地みたい（笑）
当時のコンセプトは『森へ帰る』
5000万円台を中心とする高級分譲地でしたが、区画毎の余裕のある広さと、都心通勤圏で1600戸のニュータウンがすぐ完売になったらしいです。

ここが山頂のホール。

建物はこんな感じ。
右下に郵便ポストもある。

ホールを出ると目の前に『コモアプラザ』
https://kohseiya.co.jp/shop.html
右側には積水ハウスもありますね。

道路まで出るとこんな感じ。

バスもありますね。
但し、本数は少なかった。

ここ『コモアプラザ』が『コモアしおつ』内で唯一のショッピングプラザです。

『コモアしおつ』の治安を守る派出所もある。

造成から30年ほど経過していますが、普通の新興住宅地って感じですね。

静かな住宅街って感じ。

冬は積雪もあるとのことです。

広く取られた遊歩道も整備。

住宅は全て積水ハウスかな？

公園ももちろん。

このようにあります。

リリーズ タイワン ショップ グルメ・レストラン

街並みは・・・

区画整理されていてキレイ。

ぐるっと周って戻ってきた。

帰りはエスカレーターを利用してみる。

屋根が透明なので光が差し込んで明るい。
夜は真っ暗なので街灯が点いてますね。

ここで一旦ホールへ降り、互い違いに整備されたエスカレーターに連絡します。

掛け下り禁止とありますが、これだけ長い距離あるんでそれも大変そう。

人口からしたら混雑することはないだろうな。

今度は左側にエスカレーターが・・・

次は右側に・・・交互に乗り換えます。
エスカレーター横には非常階段も併設。

下から見上げるとこんな感じで、右側が非常階段。

1本のエスカレーターも50ｍ以上はありそう。

左側に横を斜めに動くエレベーターが追い抜いていきます。

今日は天気も良いが、夏場は温室みたいになりそうだ。

また右側へ・・・

その右側を上昇していく斜めに動くエレベーター。

交互に続くエスカレーターは圧巻ですわ！

そして間もなく下に到着。

ゴール！
子供だったらここの乗降りで遊べそうです（笑）
遊んではいけないでしょうけどね。

そして駅への連絡で帰りは垂直エレベーターに乗って・・・

連絡通路を駅へ・・・

更に連絡通路からエレベーターで駅へ・・・
なんだか乗換回数も凄いわ。

『四方津駅』が見えました。

行きと同じく連絡通路を歩き・・・

一応有人らしき『四方津駅』の改札へ・・・

四方津駅 駅

高架橋を渡り、上から中央本線を眺める。

先ほどの『コモアブリッジ』を見て、次の『猿橋駅』へ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• Tagucyanさん 2024/06/16 20:52:50

  山の上のニュータウン

  jh2fxvさま
  こんばんは
  
  コモアしおつ。パストラルびゅう桂台。遠路はるばる、お疲れ様です。私が始発電車に乗ってユーカリが丘の山万に乗りに行くようなものでしょうか（笑）
  
  逆に、どちらも私が住んでいるエリアに近いところにあるので、行ったことがあります。どちらもまさに天空ニュータウンという感じですよね。特にびゅう桂台の方は、山の下から何も見えないこともあり、首都圏のマチュピチュとか言われたりしていて。
  
  駅からつながるエレベータやエスカレータを登っていけば、そこは普通に新興住宅地なんですよね。これだけ郊外の山の上なのに特に寂れてもいなくて、ホントに普通の静かな住宅地。
  
  このあたり、山梨県ではあるのですが文化圏的には多摩地区の続きという感覚です（個人的にもほぼ地元感覚）。都心部まで直通する中央線の電車も意外と多いですし、オフィスが多い立川や八王子ならば比較的近いので、需要もあるんでしょうね。
  
  ---
  Tagucyan

  jh2fxvさん からの返信 2024/06/17 05:15:20

  Re: 山の上のニュータウン

  Tagucyanさん
  おはようございます。
  
  まさにその通り、山万ユーカリが丘線も日本初の顔認証パスでの改札導入されて今話題性マンマンなので是非！始発でお越してくださいな。
  
  Tagucyanさん居住エリアに近いところにあるんですね、しかもこのB級スポット行ったことあるとは・・・
  このエリア東京まで1時間ちょっとなので当方エリアの佐倉市から通勤するのと同じレベルなんで隣県でありながら多摩の続きも分かります。
  
  時々やってますが、こういう旅行？とは違ったB級スポット巡りもエエもんで、普通の旅行に飽きた人や変化を求めたい人にはおススメです。
  
  次は『パストラルびゅう桂台』をアップしますのでよろしくです。
  
  jh2fxv