紅葉の竜田川と三室山

2023/12/03 - 2023/12/03

　幾多の古歌に詠まれた竜田川と三室山。これまで何度も歩いたコースだが４トラにアップするのは２回目。前回は桜の季節だった。
　　https://4travel.jp/travelogue/11506730

　今回は定番の紅葉。平日の午後、シニア夫婦はおやつの菓子パンとコーヒーを持ってのんびり紅葉散歩。
　

エリア 斑鳩・法隆寺周辺(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　初冬に一日。カミさんと竜田川の紅葉見物へ。近鉄生駒線竜田川駅から竜田川沿いを歩きます。

　川岸の紅葉。

　一帯は県立竜田公園。

　ここは紅葉だけでなく桜も見事。2019年4月は桜の竜田川を旅行記にしています。
https://4travel.jp/travelogue/11506730

　盛りを過ぎようとする紅葉が、

　竜田川の水面に大きく枝を伸ばしています。

　現在歩いているのは右岸の国道沿いに付けられた遊歩道。

　竜田川にはいくつかの朱塗りの橋が架かっています。

　対岸は矢田丘陵。

　ここらあたりは紅葉も一段落。

　国道25号線が走る竜田大橋を渡ると、再び見事な紅葉。

　風流な橋は紅葉橋

　行く手に小高い丘が見えてきますた。

　古歌にも詠まれた三室山。山というにはあまりにもささやか。

　三室山の入口。

　竜田川と三室山を詠んだ有名な古歌2首。

　三室山の階段を上ります。

　随所に見晴らし台

　途中の見晴らし台から見た竜田川。ここから見える川岸の並木は大部分が桜。

　平日の午後は誰もいません。

　三室山の紅葉

　三室山頂上。100ｍにも届かない丘です。

　落葉しているのは桜

　「あらし吹く　み室の山の　もみぢばは　竜田の川の　錦なりけり」

　三室山と竜田川の紅葉を詠んだ能因法師の代表歌。能因法師は平安時代中期の歌人で三十六歌仙のひとり。法師はこの近在に住んでいたそうです。

　風流な東屋

　ここからは竜田川から王寺一帯、そのバックに生駒・信貴連山が一望できます。

　信貴、生駒の山並み。

　三室山を下り、

　今度は川の左岸を歩きます。

　左岸の木々は大木で大きく枝を伸ばしています。

　竜田川左岸

　竜田川左岸

　竜田川左岸

　竜田川左岸

　紅葉橋

　直ぐ上は住宅地。毎日こんな場所を眺めて散歩できる人が羨ましい。

　竜田川左岸

　竜田川の紅葉は第11代崇神天皇が行幸された際、竜田の神に楓を献上されたのが始めとされています。以来紅葉の名所として、多くの平安歌人が紅葉の素晴らしさを詠んでいます。現在の紅葉の多くは江戸時代に植えられたもの。

　左岸を歩いて行くと、

　正面に矢田丘陵。丘陵の裾を右に行くと法隆寺です。

　竜田川

　小さな堰。竜田川では放流された鯉が大きく成長しています。

　業平道に架かる業平橋

　ここは業平道。伊勢物語の主人公として名高い在原業平が、河内の高安に住む河内姫のもとに通ったとされる道です。

　竜田川駅に戻ります。2時間足らずの軽い散歩でした。