春薫る南風を求めて ～列車で行く四国縦走の旅路～ ③春爛漫の桂浜・牧野植物園

2024/04/14 - 2024/04/14

今日は岡山から四国を縦断する旅の最終日。
昨日到着した高知市内の宿から、太平洋を望む桂浜を目指します。
帰りには、日本を代表する植物学者・牧野富太郎博士の業績を記念する牧野植物園に立ち寄ります。
初めて見る南国土佐の海に、春を迎えていっせいに成長の火蓋を切った花々に…青空の下撮影した、3日間の旅のハイライトをお届けします！

エリア 高知市(高知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます！
今日の旅は、ホテル近くのはりまや橋からスタートです。
日本三大がっかり名所と名高いですが…あえて感想は控えておきましょう。

はりまや橋の南側は、路面電車が十字に交差する大きなロータリーです。
このロータリーの東側のバス停から、空港バスや市内観光バス「MY遊バス」が出ています。

9時過ぎ発のMY遊バスに乗って、さっそく桂浜へ向かいます。

はりまや橋から桂浜まで、MY遊バスで50分ほどです。

MY遊バスのチケット特典で、片道だけ高知駅・はりまや橋～桂浜間の路線バスが利用できて、そちらは桂浜まで30分台で着くので、行きは路線バスを使った方がスムーズかもしれません。
8時37分に南はりまや橋を出る桂浜行きのバスがあるので、その便の利用がおすすめです。

桂浜の手前で右手に水平線が見えて、一気に南国感が出てきました！

終点・桂浜のバス停のまわりは小綺麗に整備されていて、お洒落な海鮮やラーメンのお店もそろっていました。

桂浜と言えば・・・龍馬！！

龍馬が見つめる先の海は、少し緑がかった鮮やかな青色。
この日はクルーズ船が入港して、桂浜も外国からのお客さんで大賑わいでした。
龍馬が生きた開国の時代から、海は日本と外の世界を繋ぎ続けています。

まだ海水浴には早いシーズンですが、海沿いを歩いて潮風を浴びているだけで十分気持ちいいです。

ラメを散らしたようにきらきら輝く海面に、水平線まで続く澄んだ空。
とびきり明るい故郷の風土も、龍馬が大志を抱いて出立するのを後押ししたのかもしれませんね。

40分ほど滞在して、帰りのバスで牧野植物園へ向かいます。
桂浜の西の方も、ずっと砂浜が続いているんですね。
オープンカーやバイクでツーリングしたら気持ちよさそうです。

バスが巧みなハンドリングで五台山の山道を登った先に、高知県立牧野植物園があります。
去年の朝ドラでも取り上げられた、植物学者・牧野富太郎博士の業績を記念した植物園です。

私事ですが、14年前に亡くなった祖母がずっとここに来たがっていたんですよね。
故郷の三重から高知は絶妙に遠く、祖母の生前に希望は叶いませんでしたが、14年越しでやっと訪問できました。

新緑のトンネルをくぐって、花と緑の探検に出発です！

園内のあちこちで、ツツジが見ごろを迎えていました。
赤に白に、リュウキュウツツジに奄美大島の固有種に…ツツジだけでもバリエーションが豊富です。

シーボルトノキの新緑がきれい。
葉っぱの付け根の粒々は花芽でしょうか？

桃色のボタン桜の向こうでは田んぼに水が張られて、初夏の足音が近づいています。

バラも咲き始めていました！

斜面の上からは、植物園の大温室と竹林寺の五重塔が一望できます。

えっと、これはアヤメかカキツバタかハナショウブかどれだろう…？
カキツバタは水の中、ハナショウブは半湿地を好むらしいから、道端に咲いてるこれはたぶんアヤメかな？

いずれにしても5月の花のイメージでしたが、高知なら4月の真ん中から咲くんですね。

木漏れ日が差し込む入り口を抜けて温室へ。

温室には飴細工みたいなカラフルな熱帯の花がたくさん。

こちらはチョコミント味がしそうなヒスイカズラの花。
ジャングルの奥地でこれに出会ったら思わず一歩引きそうなくらい、「自然の物じゃない感」が出てますが、どうしてこういう色と形になったんでしょう？

温室の2階へ上がると、ジャングルの底から抜けてちょっと開放的な気分です。

帰りのバスまで2時間あるので、温室の後も園内をぶらぶら。
色とりどりのツツジや桜が咲く谷あいを歩いていくと、もみじの間にひっそり牧野博士が立っていました。
たくさんの花や蝶に囲まれて、博士もどこか幸せそうです。

MY遊バスではりまや橋へ戻って、商店街のラーメン屋「塩伝説　なゆた」さんで昼ごはんです。

こちらのお店の看板メニュー、鯛塩ラーメンをいただきます。
塩味のスープに細麺とネギ（玉葱だったかも？）が入って、さっぱりした夏向きの味です。
海鮮の出汁も効いてて、麺なしでもいけるんじゃないかってくらい美味しいスープでした！

再度はりまや橋に戻って空港連絡バスに乗れば、20分ほどで高知空港に到着です。

今回、高知まで来るのに岡山や丸亀に寄りながら約2日かかったけど、帰りは東京まで1時間半でひとっとびです。
ちょっと味気ない気もするけど、明日から仕事のサラリーマンは贅沢言ってられないからなぁ…
搭乗ゲートで長旅にピリオドを打って、ANAで高知を後にしました。