2024/04/04 - 2024/04/04
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kirstiNorgeさん
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日吉駅に用があり、バスで慶応大学前で下車した。
慶応大学正門では桜が咲き、何かのイベントがあったのだろう多くの若者達の往来があった。
私は慶応大学に受験して一勝二敗である。
一勝は商学部である。二敗は補欠で繰り上げがなかった経済学部である。
商学部の発表は高校のクラスメートに見に行ってもらった。私は合格、クラスメートは不合格。
そのクラスメートは一昨年なくなってしまった。
私の大学受験の頃は合格不合格の知らせを大学生のアルバイトがやっていた。
連絡は電報で。
文面「桜咲く」は合格。「桜散る」は不合格。
今はどのようにして、合否の連絡をしているのであろうか。
昔は新聞で合格者の氏名が掲載されていた。
クラスメートが防衛大学校に合格した際に本人も家族も知らないうちに私が新聞で発見して連絡した。
電話を受けたクラスメートの母は喜んで、涙声となった。
その友人は今も健在であるが、その妻が認知症となり、現在は妻の介護生活である。
慶応大学の合否の発表の頃は桜の季節ではなく、桜はまだつぼみの頃である。
桜は咲いてはおらず、散ってもいない季節である。
私の大学時代の記憶に依れば、母校の入学式(今年は7日)の頃は桜は満開から散っていた。「桜散る」である。
今年は桜が咲くのが遅いように感ずる。
入学式の前は大学の道場に宿泊して、武道の稽古をしながら入学式を待っていた。
入学式は新入部員を勧誘する最高の機会である。この機会を逃すと新入部員の勧誘の機会は著しく少なくなる。
慶応大学でも同様であり、多くの学生が入部勧誘のチラシを配っていた。不思議なことが一つあった。
私より背が高い、体重が重い、いかにも運動部の一員であると思われる学生がいないことである。皆小粒である。
私の経験では、大学生活に大きな影響を与えるのはクラブ、クラスとゼミでの友人である。
大学卒業後の社会生活でも最も信頼のおける友人は大学時代に得た友人である。
ところがクラブ、クラス、ゼミの例会が亡くなっってきている。
ゼミの卒業生の会合が最初になくなった。その理由はゼミの指導教授の死去である。
大学同期の会合は昨年でなくなった。その理由は幹事の老齢化であるらしい。
クラブ、武道部の会合は毎年継続している。ただ、多くの先輩後輩が亡くなったり、癌、認知症などで療養生活を送っている。一番恐れるのは認知症である。癌は治療法がある。認知症には治療法がない。癌は入院できるが、認知症は入院できない。認知症はあまりにも周囲に負担をかける。
私の平均余命は10年である。あと何回、どこで桜を見れるのであろうか。
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