2023/06/28 - 2023/06/30
843位(同エリア929件中)
ちゃおさん
壷阪寺がインドとの係わりが深いお寺とは、ここへ来るまで知らなかった。ゲートを入った直ぐ目の前に大きな3階建ての建物があったが、宿坊にしては大きすぎる。後で分かったことだが、この建物は養護老人施設で、目の悪い高齢者を救済する療養所になっていた。奈良や大阪市内からはかなり離れた辺鄙な山中の寺ではあるが、こうした慈善事業をしていて、しかもその活動の範囲はインドまで及び、多くの慈善活動をしていた。以前タイへ行った時、中部ロッブリーの郊外にあるエイズ患者を収容した施設を訪問した事があったが、ここでもこんな山中で同じような活動をしていたのだ。
支柱に大般若経が彫られた長いスロープ状の参道を上り詰めた先が本堂の裏庭になっていて、その本堂の横手入り口には土産小屋が建っていた。眼疾に薬効のある漢方薬や宗教本、曼荼羅やこの寺のご本尊の姿絵など、多彩な土産品が売られていた。その横入り口から本堂に入り、正面の十一面千手千眼観音菩薩に心経を唱える。矢張りまだコロナが完全に解禁されていない状態で、お参りする人もそれ程多くはない。コロナ禍で、この店の売り上げも大変だっただろう。
100変化する観音様、幾つかのお寺で十一面観音、千手観音、等はお参りしてきたが、この寺は欲張りだ。その二つを合わせ、更にまた千眼まで付けている。霊験あらたかに違いない。特に目の疾患に関しては。十一面観音菩薩の真言はオンマカキャロニカソワカ、千手観音はオンバサラタラマキリク。果てさて、十一面千手千眼観音菩薩の真言は何と唱するのだろう。千手千眼だから、オンバサラで良いのか・・。
自分は今年白内障の手術をした。今の処手術は上手くいって、問題ない。白内障の手術が無事に終わったことのお礼をしなくては。オンバサラタラマキリク、オンバサラタラマキリク。薄暗い堂内で、参詣者も殆どいなく、大きな声で真言を唱え、お礼した。さて、今度は別の参道を通って下山しよう。
- 旅行の満足度
- 5.0
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