2024/03/21 - 2024/03/24
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おくぅーんさん
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ここ最近は、“日本秘湯を守る会”の会員になっている宿にスタンプ欲しさにせっせとまるでスタンプラリーのように宿泊に行っていたのだが、次に行きたいなという宿がだんだん少なくなってきた。それでも、東北地方あたりにも魅力的な温泉がまだまだありそうなのだが、残っているものでここはいいなという宿は自宅からかなり遠いところばかりで、最後帰るころには体が疲れ切っているのではないかなと思うと、なかなか気分がのらないのだ。そこで、ここらで一旦考え方を変えて、東北とは逆方面の九州方面に目を向けて、長時間の運転をしなくても遠いところに行けるように飛行機を使って現地まで飛び、そこから先は小回りの利くレンタカーで移動するような旅行プランを立てることにした。これなら疲れも最小限に抑えられるはずだ。(我ながらいい考え) そうか温泉王国の九州に行けるのか。わくわくズキズキしてきたぜ。(まだどこに行くかも決めてないんだけどね)折角だから、最低3泊はしたいなということで、まずは温泉自慢の宿を3つチョイス。チョイスした宿から次の宿への道中の観光などを考えていると、どうしても欲張りな自分たちは、あちこち行きたいと夢膨らませていくうちに、ホテルに到着する時間が遅くなり、温泉三昧もままならなくなってしまうのだ。ただ寝るために行くビジネスホテルみたいな宿じゃないのだから、いい塩梅での時間配分を考えたりしてなど、行く前にいろいろとシミュレーションするのも旅行の楽しみの一つかもしれないのかなと思った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ ANAグループ ソラシド エア
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【第一日目】
今回の旅行は、自宅から富山空港までは自家用車で行き、旅行期間中はそこに無料で駐車させてもらうことにした。超早割で航空チケットを購入したら、なんと東京までは新幹線よりも料金は安くしかも当然ながら時間が短かった。富山から九州へは羽田空港経由での乗り継ぎのスムーズさを考えると、この交通手段がベストではないかと思った。しかも富山空港から羽田空港へはANAで一日3便しかなく、搭乗口も一つなのでどこに行こうかなんて迷う必要もなくて、飛行機にのりなれていない自分にとっての不安は皆無に等しかった。 -
旅行当日、富山空港を羽田空港に向けて飛行機が飛び立ったのが午前7時10分。
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そして予定通り約1時間のフライト時間で羽田空港に着陸した。
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それから羽田空港から黄緑色のLCCソラシドエアーにて、大分空港にむけて午前9時40分に飛び立ち、午前11時20分に到着した。
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やっぱり飛行機を利用すると移動時間が早いね。乗り継ぎをしたにも関わらず、午前中のうちに九州に着けるなんて超驚きだ。
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羽田空港から乗ったソラシドエアーって馴染みのないLCC航空の飛行機が少なからず心配ではあったが、問題もなく大分空港に到着し、荷物引き取りもスムーズに済ますことができて一安心。心配どころか料金が格安なのでファンになってしまった。
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発着ロビーに行くと、“おんせん県おおいた”の垂れ幕。
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そして無料の足湯があるということを目の当たりにして、大分って温泉を全面に推したてている県だということがわかった。実際、温泉湧出量・源泉数ともに日本一を誇る別府温泉郷や次いで二位の由布院温泉という二大温泉地があるのだから、それくらいのアピールをする権利は当然あるのかもしれないが。それにしても、大分県がこんなに温泉自慢をするところだっただなんて、今まで僕は知らなかった。
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それから、大分空港近くにある、バジェットレンタカーにてカローラを借りて、いざ旅行出発。本日宿泊する宿は、筋湯温泉の”喜安“。空港から直行で宿に行くのも勿体ないので、道沿いの観光地を巡ることにした。最初の目的地は、“熊野摩崖仏”の見学。
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平安時代の後期の作と言われている巨大な崖を削って作成した仏の像があるところだ。
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この崖に彫られている仏の姿も圧巻ではあったが、それに負けず劣らずに珍しいのが入り口の鳥居から熊野摩崖仏まで続く険しい石段。
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鬼が一夜にして99段築いたと伝わっているとのことだが。。。僕としては、整然とした階段にしてほしかった。
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本日は曇りで決してよい天候とは言い難いが、雨が降っていなかったのが幸いだった。この凸凹の急な階段は、雨に濡れていたら登るときに百パーコケてしまうから。というか、雨ならこの階段登らなかっただろうね。身の程をわきまえている慎重派?いや臆病ものだから。
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熊野摩崖仏をあとにして次に寄り道をしたところは、由布院。九州の軽井沢と呼ばれている人気の観光地だ。本日は、平日にもかかわらず人気観光街「湯の坪街道」にあるスイーツやランチなどの食べ歩きショップは大変な人だかりだった。しかし、よくよく見ていると日本人ばかりじゃないのでは?というか、話し声を聞いているとどうも中国系の人の率が高そうな気がした。確かに飛行機使えば早く来ることができるし、空港に行くと便数も結構あるから納得もできた。それにしても、うるさいなと思っているのは自分だけなのかな?
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大分空港から目的地の“喜安屋”までの道中の寄り道は2か所と最低限に抑えたはずだったが、宿に到着したのが午後5時になってしまった。
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あまりに遅くて運転中に宿から確認の電話があったりしたが、欲張りだからしょうがないんだよね。
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チェックイン後部屋に通されての感想は、“広くてきれい”だった。
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しかも、部屋付きの露天風呂までついていて、最高だ。いつでも好きな時間に思う存分温泉に浸かっていられるぞ。いぇーい。
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部屋の風呂はいつでも入れるので、まずは母屋から少し離れたところに佇む、貸し切りの風呂に入って、今日の疲れを癒すことにした。
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源泉かけ流しの丁度よい湯加減の温泉は、いつまででも入っていられそうなほど心地よかった。
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まずは一通りの風呂を制覇せねばと次から次と温泉のはしごをする。
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内湯のあとは露天風呂。大きな岩を配した開放的なもので、いかにも自然の中にいるぞというものになっていた。この時期の露天風呂と言えば、「うーさむさむ」と独り言を言いながら内湯から屋外に出ていくところだが、さすが九州で思ったほど寒く無くてよかった。
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時間が来ると旅館の中居さんが部屋に料理の配膳に来られた。自分らにとっては珍しい部屋食だった。料理の器や盛り付けがとても凝っていて、目でも楽しませてくれるものだった。
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料理もさることながら、温泉での夕食のお友としての地酒はかかせない。今日はというか、今日もスースーと水のようにお友達がのど元を通って胃袋に行っちゃって。後先考えずにいつもよりもハイペースで量も多く飲んでしまって、我ながら阿保だなと。気分よく料理を終えたはいいが、その後の記憶が定かではないのは言うまでもあるまい。
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夕食後に折角の部屋付き露天風呂にじっくりと浸かるその夢は、幻となってしまった。それでも、早朝に慌てて部屋の露天風呂に入って帳尻は合わせたつもりだ。
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翌朝、朝食までの時間にいろいろな風呂に浸かって、またお腹を空かせることが出来たので、おいしく完食できてよかった。
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朝食後もめいっぱい温泉に浸かり、満足のうちに喜安屋をチェックアウトした。
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【第二日目】
喜安屋をチェックアウト後、晴天だったので気分よく“やまなみハイウエー”をドライブしていると、その道路沿いになにやら変わった植木があったので思わず立ち寄った。 -
雄大な土地にある無数の木が、キリンやら鳥やら、はたまた恐竜風に外観がカットされていた。誰がなんのためにしたものかは不明だが、珍しいということだけは確かだ。
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それから山を下りたところの“阿蘇神社”に来た。数年前の熊本地震で、甚大な被害のあった建物もかなり復旧していてなによりだと思った。
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阿蘇神社の近くには食べ歩きなどできるショップがいくつかあり、その中の店でランチをとることにした。九州に来たからには、やはり“あか牛”を食べるべきだということで、“はなびし”という店に行った。
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肉の赤さがインパクト大。本場で食べることが出来てよかったよ。
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“あか牛”をたいらげたあとは、別の店で“馬ロッケ”というものを注文して食べてみた。馬ロッケとは、馬のコロッケの略。熊本の人は馬肉が好きなんだね。
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以前馬刺しを食べたことはあったが、馬ロッケは初めてだった。特に癖があるわけでもなく出来立てでほかほかだったからか、おいしく食べることができた。
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今日は朝から晴れていて気持ちがよかった。そこで、標高960メートルの阿蘇北外輪山の最高峰の大観峰に行った。
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が強くて肌寒さはあったのだが、360度の大パノラマでとてもいい景色を見ることができてよかった。そして遠くに俗称”涅槃像”の姿も確認。
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そんな中パラグライダーを楽しむ人がいて、もう少し若ければ自分も体験したかったなあと思った。
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阿蘇山をあとにして本日の宿泊は、黒川温泉の“旅館山河”。黒川温泉といえば、入湯手形(1300円/1枚)で3か所の好きな温泉を回ることができるところで人気のあるところだが、あいにく旅館についた時間が遅かったのと宿泊した旅館山河が黒川温泉の中心街から少し離れたところにあり、気軽に歩いて散策というのが困難ということがわかり、宿泊した宿の中だけに集中して温泉に浸かることにした。
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宿についたら早速貸し切り風呂の予約。基本は一家族一回で、中でも六尺桶風呂に人気があったようで、予約がいっぱいで二回目入りたいという希望はかなわなかった。
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旅館山河のお客さんは温泉好きが多いらしく(当然だが)、いつ風呂に行っても誰かが入っていたので貸し切り状態にはならなかった。
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貸し切り風呂に入ってからほどなく、個室での夕食タイムとなった。器や料理の盛り付けにこだわった料理だなと思った。
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料理のなかで一番気をひいたのが、馬刺し。九州地方では馬の肉を食べる人が多いのか、ちょっとした店に行っても普通に馬の肉が売られているから。富山じゃ考えられないけどね。食文化の違いかも。
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翌朝も寸暇を惜しんで風呂にはいり、お腹を空かせてからいざ朝食。料理は、脂っぽくなくてヘルシーで優しい味つけというのが全体的な印象だった。
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【第三日目】
今日は、大分から熊本経由で鹿児島までと今回の旅行では一番長い距離を運転しなければならないため、早めにチェックアウトをすることにした。早めとは言っても9時30分なのでそれほど早くはなかったのだが。気持ちの余裕をもてたから、よしとしましょう。 -
熊本に着くと、丁度ランチの時間になっていた。そして、事前にリサーチしておいた“八木カレー”に行った。開店直後にもかかわらず、まあまあのお客さんが既に席に座っていた。店の中は撮影禁止と貼り紙してあったが、店の人が念押しで撮影するなと言ってきた。そんなに素晴らしいもの?って疑問を抱きつつ、看板メニューのエッグカレーをオーダー。運ばれてきたものはやはりオリジナリティに溢れていて、簡単に真似をされたくないだろうなと思った。
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八木カレーのあとは、すぐ近くにある熊本城に行った。天守閣は復旧していて、とてもきれいな姿になっていた。逆に新しすぎて、違和感があった。
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一方、まだまだ手のつけられていないところもあり。
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耐震建築が施されているところありといろいろ。
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熊本城を後にしたら、鹿児島への長距離ドライブをして向かった先は、“霧島温泉清流荘”。以前宿泊したことがあるお気に入りの宿だ。チェックインをして部屋に通されて、あまりの広さにびっくり。
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部屋付き露天風呂もあってさらに驚いた。
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清流荘といえば温泉には硫黄の成分があるということで、大浴場に行くと確かに白濁していて臭いが気になるところだったが、それほど気になることもなかったのでゆっくり浸かることにした。
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湯加減も丁度いい感じだし、大きな風呂も貸し切り状態で最高だった。
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温泉浸かって疲れをいやし、そしてお腹を空かせた後は、待ちに待った夕食タイム。
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個室でゆっくり冷酒をお供に料理を美味しくいただけて幸せな気分になった。
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夕食のあとは、館外の108段の階段を降りたところにある、貸し切り露天風呂に行った。
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川のせせらぎを聞きながらの気持ちのよいひと時を過ごせた。
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翌朝、もう一回館外の貸し切り露天風呂に入れるかを問い合わせしたら、たまたま予約がなかったので、行けることになった。おりしも昨晩からの大雨により、露天風呂すぐとなりの川の流れが轟音とともに激しくなって、とてもせせらぎとは言い難い音を聞きながら階段を降りて露天風呂に浸かったが、温泉の気持ちよさはまた別ものだった。大自然の中の温泉も格別だなと実感した。
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その後は朝食。多すぎず、少なすぎずの丁度よい量の朝食でよかった。
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【第四日目】
清流荘よかったなあ。また来たいなと思いつつも、チェックアウトの時間がきたので、本日最初の目的地の霧島神宮に向かう。雨がひどかったので心配だったが、霧島神宮に着く頃には、小雨となっていた。こころなしか、霧がかっていたので霧島神宮が荘厳に見えてどきっとした。 霧島神宮は、6世紀後半に創建と歴史が古く、天照大神の孫が祀られているとのことで、まさに神話の世界。幕末の坂本龍馬が日本人初の新婚旅行として九州に来た際に、この霧島神宮に参拝したことでも有名だ。 ということを、旅行後知った。なぜここに来ようとしたかの理由は、清流荘から鹿児島空港までの道中にあるからというものでして。なんだか罰当たりのような、理由だ。 -
霧島神宮での参拝が九州最後の観光となった。そして、帰路につくため鹿児島空港に向かうことにした。当初ランチは、“黒豚の館”というところにしようかなと思っていたが、店の前を通ると駐車場は満車でお客が行列をなしていて、時間的に無理と判断し、鹿児島空港近くにある“霧島麹蔵GEN”にてランチをとることにした。
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これが九州での食事の締めということで、何を食べようかと熟慮した結果、ロースカツという重めのものに決定。麹にじっくりつけられた牛肉はとてもやわらかくて美味しかった。最後の最後まで美味しいものを食べさせてくれてありがとう、九州。
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名残惜しい中、鹿児島空港を出発し羽田空港に向かった。機長のスピード違反なのかはわからないが、1時間30分のフライト予定だったのが、途中のドリンクサービスも取れないほど早く羽田空港に到着した。急いでいないので、そんなに頑張らなくてもいいのに。
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羽田空港の人出が半端なく多くて、座る椅子も取り合い状態で確保するのも大変。
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しばらく休んでから富山行きの出発ロビーに行き、出発のゲートをすぎると飛行機までは専用のバスで移動。飛行機までは結構な距離があるので、これに乗り遅れたら、バッターアウトかもしれない。それはフライト時刻の約20分前。 飛行機に搭乗をしたらこっちのもの。羽田を飛び立った飛行機は、問題なく富山に到着した。お疲れ様と自分にねぎらいの言葉を語りかける。旅行の予約をたくさんしたけど、ミスなく出来ていて、ぬけぬけの自分らしからぬ意外な結果となった。やればできるじゃないか。
今回の旅行は、九州にて温泉三昧できて大満足だった。遠いと思っていた九州も飛行機使えばたやすいものだとへんな自信が出来てしまった。温泉だけでなく、いろいろな観光地や美味しい食べ物を食べつくしたいという衝動にかられてしまったので、次回もあるかも。
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