Grand Circle & The Waveの旅3 (Zion ＆Bryce Canyon国立公園)

2013/02/18 - 2013/02/25

旅行3&4日目、今回の旅行のハイライトであるThe Waveを後にし、次の目的地であるZion国立公園に向かいます。

The Wire pass trailheadからUS-89号線に戻り、西に向かうと、程無くKanabの街に到着。
昨日立ち寄ったKanabの街からZion国立公園までは車で約一時間の移動。
これまでの数時間の運転に比べればこれくらいの移動は快適です。

この日はSpringdaleの街に宿泊し、翌日、Bryce Canyon国立公園に向かいました。雪や凍結でトレイルがCloseされていましたが、雪化粧した公園はとても綺麗でした。

エリア ザイオン国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー

Kanabから1時間前後でZion国立公園に到着しました。2月の平日だったので、とても空いていました。

まずは雪化粧したChecker Board Mesa。大きな升目模様の岩なんですが、雪におおわれているととてもわかりやすいですね。

日当たりの良い斜面の側は雪がすっかり溶けていました。

続いて、景色のいいところで一枚。
なんか、車のイメージ写真みたいになってしまいました......。
Fordさん、いかがでしょうか（笑）

トンネルを抜けて、ヘアピンカーブの後にあるScenic point。
奥の岩にはアーチが見えているのがわかります。
アーチの上も展望台になっており、人影が確認できました。

Zionらしい岩の写真。
空の青と、岩の赤のコントラストがとてもきれいです。
冬は特に空の色が綺麗です。もちろん夏は夏の良さがあるんですが、個人的には冬の空の色がいいなあと思います。

午前中のThe Waveから2時間移動しただけでこれだけ景色が変わってしまうのも面白いです。
一口に岩といっても、様々な岩の景色を楽しめるところがGrand Circkeの良さなのかもしれません。

Zion国立公園のVisitor Centerに寄った後、まだ時間があったので、Canyon Overlookのトレイルを歩くことに。
ここは、山の中を通るトンネルを抜けてすぐの場所に駐車場があります。
駐車場のスペースもそれほど大きくないので夏だったら場所取りが大変そうですが、
オフシーズンの今回は簡単に駐車できました。

Canyon Overlookのトレイルを進んでいきます。観光客は少ないですが、全くいないわけではないので、ちょうど良い感じでした。

このトレイルは岩の隙間を縫って眺めがいいところまで行くコースです。

このトレイルでは、まず階段を登っていくんですが、階段を登りきったところで、
一人の写真家が熱心にシャッターを切っています。
何だろうと思っていたところ、
"There are two big horn sheeps, right there!"
（あっちに二匹ビックホーンシープがいるよ！）とのこと。
デジカメのズームを最大にして写真を撮ってみたところ....

いました。ビックホーンシープが座っています。
突然遠目に動物がいることも多いので、双眼鏡もあると良いと思います。

30分ほどで展望台に到着。視界が開け、雄大な景色が広がります。

岩を良く見てみると、上のほうはThe Waveの近くで見かけたような縞状の岩が続いています。
ひょっとしたら同じ地層なのかもしれませんね。

ちょっと陰になっているのでわかりにくいですが、スケールの大きさは本当に見惚れてしまいます。午前中だったらもうちょっと綺麗に見えたかもしれません。

空の青と岩のコントラストが素晴らしいです。

岩場にはリスがちょこんと座って餌を食べていました。人に慣れているようで、物欲しそうにこちらを見ていました。

一通り景色を楽しんだ後、来た道を戻りました。車に戻ったのが16時40分。
これからホテルに向かえばちょうどいい時間です。
この日はFlanagan Innに宿泊しました。
チェックインしたときにホテルの人と話したのですが、今の時期は人もあまりいないしゆっくりとZion観光を楽しむには最高の時期なんだそうです。

ただ、オフシーズンの欠点もあって、レストランが軒並みお休みでした。
3/1から再開するとのことだったんですが、やっていないお店が多いと教えてくれました。
しばらくSpringdaleの街を車でウロウロして、ようやくblondies' dinerというお店に入ることが出来ました。
典型的なアメリカンダイナー（定食屋）でした。

Elk BurgerとBuffalo Burgerの文字があったので、頼んでみました。
テーブルに、ELK肉について紹介がしてあり、豚肉、牛肉と比べて脂肪分が低く、高タンパクなのだそうです。確かに足も引き締まっているし、脂肪分は少なさそうです。ちなみにELKの牧場があるので安定して肉を供給できるとのことでした。

両者を食べ比べてみたんですが、ELKはよりあっさりとしていて、
Buffaloは牛肉に近い印象を受けました。
思っていたよりもどちらも美味しかったです。
食事の後、帰りにSol Supermarketにて買い物をしてホテルに戻りました。
この日は午前、午後とトレッキングをしたので疲れたのかあっという間に眠りにつきました。

旅行5日目の朝。
ホテルに併設されていたCafeがやっていないので、Springdaleの街のCafeに行くことにしました。

Cafe Soleil
205 Zion Park Blvd
Springdale, UT 84767
朝7時からやっていたので、朝食を食べるのに助かりました。

店内にはDeliも充実しているのでトレイルする人用のlunch boxなども売っています。
Morning Burittoとコーヒーをオーダー。
特にここのコーヒーがとても美味しかったです。

公園に入ると早速鹿と遭遇。

ちょうど朝ごはんだったようです。
自分たちが近づくとちょっと警戒していましたが、何もしないとわかったのか、再びまた草を食み始めました。
朝の時間帯は様々な動物と会えるので楽しいですね。

Zionの渓谷の写真。まだ早朝なので日の光が届きません。

冬場は冷え込みが強く、道もところどころ凍結していました。

今朝は、前回のZion訪問時に行くことが出来なかったWeeping Rockを見に行くことに。
氷点下の気温の中、頑張って見に行ったのですが.....。

つららが岩場にたくさんできています。落ちてきたら危ないですよね。。。
理由は氷やつららが落下して危険なため。
もう少し暖かかったら滝のようになっているんですが、この日は完全に滝が凍結していました。

水辺の枝も綺麗に凍っていました。

残念ながらWeeping Rockには行けず、他のトレイルも閉鎖されていたので、
次の目的地Bryce Canyonに向かいます。

Zion国立公園を出発し、I-15を経由してCedar Cityを目指します。
目的は、Starbucksと買い出しです。
2013年当時、我が家ではスタバのご当地マグを集めていたので、今回のUtah州Versionもちゃんとゲットしなくてはいけません。
それから、Bryce Canyonはスーパー等のお店がないので、Cedar Cityに立ち寄ってから買い出しをすることにしました。

Zionを出発して1時間弱。順調にCedar Cityに到着できました。
Shopping　Mallにはなぜか灯台が。海もないのになんでだろう？

I-15にて。なんと、制限速度80 mile/h (約時速130 km）。
住んでいるマサチューセッツ州では65 mile/hなので、相当早いです。
道が広いからなんでしょうけど、道が凍結しているかもしれない状況でしたが、周りの車はビュンビュン飛ばしていました。

途中で見かけた巨大な散水機。何を作っているのでしょうか？

移動すること約1時間半。Bryce canyonっぽい岩が見えてきました。

岩をくり抜いたトンネルを越えるといよいよBryce Canyonです。

Hoodooらしい岩の雰囲気が出てきました。

赤い岩山を越え、ようやくBryce Canyonに到着しました。
この公園は何千年もの間、雨や川の浸食で石灰石を削り取って出来あがった「Hoodoo(尖塔群)」と呼ばれる
岩が立ち並ぶ光景が印象的な公園です。
Bryce Canyonの名前の由来は、モルモン教徒の伝道師Ebenezer Bryceの名前からとられたと言われています。確かVisitor CenterにBryceさんの話が紹介されていたような......。

この公園は、妻のお気に入りで、Grand Circleの中でも一番のポイントだそうです。
後で聞いた話ですが、The Waveよりも全然良かったとのこと.....。
この景色を見ればその理由もわかるんですが、雪に岩が覆われる冬は本当に綺麗です。
Sunset Pointより見た景色です。

せっかく来たので、トレイルを歩いてみることに。
一番の人気コースであるNavaho Loopを歩くことにしたんですが、
途中で通行止めになってしまいました。この日2回目です....。
冬と早春は氷や落石のために閉鎖されているそうです。氷により岩が割れると落石が起こるそうで、Closeされることはよくあるそうです。

楽しみにしていたLoopは歩けなくなってしまったのですが、渓谷の下からHoodooを見上げる景色も素晴らしいのでとりあえず下まで、雪に覆われたトレイルを降りて行きました。

途中で見かけた「雷神のハンマー（Thor's Hammer)」。
空の青さに映えて本当に美しい光景でした。

そして、さらにトレイルを下っていくと.....
木が見えてきました。
谷底には木が生えていて、岩場の間にそびえたっています。

さらに渓谷を下に下っていくと、"Double Bridge"という看板が。
見てみると、岩と岩の間に橋のように岩がつながっていました。
これもきっと浸食で出来たのでしょうが、なぜこの場所だけつながっているのかとっても不思議です。アーチの一種なんでしょうか？

さらに先に進み、ようやく谷の底に到着しました。
最初は見下ろしていたHoodooを今度は見上げています。
結構下ってきたようです。

しばらく進むと、トレイルのコースの分岐に差し掛かりました。
Navaho LoopとQueen's garden trailとの分岐です。
当初はNavaho loopを回る予定だったんですが、途中でトレイルは閉鎖されています。来た道を戻るか、Queen's garden trailを進むか、検討した結果、来た道をそのまま戻ることにしました。

気を取り直し、出発地点であるSunset Pointに戻ります。
同じ道ですが、行きと帰りでは景色が全然違います。

途中から雲ひとつない快晴になってとても綺麗な景色を堪能できました。
出発から1時間半。Sunset Pointに戻ってきました。
トレイルは完全に雪に覆われていたので歩きにくかったのですが、
天気も良く、景色を楽しみながらのトレイルになりました。

Navaho Loopのトレイルを楽しんだ後、さらに公園の奥に向かいます。
ガイドブックでは積雪期閉鎖となっていた道が開通していたので、行ってみることに。
面白いなあと思ったのが、Natural Bridgeです。

ここで一つ疑問が。このNatural BridgeとArch、両者の違いは何か？ということです。

地球の歩き方の解説によると、
ポイントとしては、「穴のあいた岩」には3種類存在し、Natural Bridge, Arch, Holeがあります。
3 mよりも大きければArch, 小さければHoleのようです。
さらに、Archは「化学的、物理的浸食作用によって出来たもの」
Natural Bridgeは「川や水の流れで浸食されたもの」なんだそうです。
なるほど.....。ということで、このBridgeは水の流れによりできたもののようです。

疑問が解決したところで次のポイントへ。
道路の終点近くにあるInspiration pointに向かいました。
公園の南端にあるポイントなんですが、ここはHoodooがある地域からは少し離れているので馬蹄状に広がったBryce Canyon全体を俯瞰することが出来ます。

ここもBryce Canyonの名所の一つというだけあって圧巻の景色でした。

一通りの観光を終えて、ホテルに向かっているとこの日も鹿と遭遇しました。夕方の時間帯で、みんなご飯を食べていました。
今回の旅行は本当に鹿を見かける確率が高かったです。
このBryce Canyonではプレーリードッグがいることでも有名なんですが、今回は見ることが出来ませんでした。

今日の宿泊は公園の出口すぐのBest Western Ruby's Inn。
木彫りの熊が出迎えてくれました。
Bryce Canyonは景色は最高なんですが、ホテルと夕食のオプションが少ないところが唯一の難点です。
もうちょっといろいろあれば言うことないんですけどね....。

この日はたまった洗濯物を洗っているうちにあっという間に時間が過ぎて行きました。
明日はまず、Bryce Canyonの朝日を眺める予定です。