2013/02/18 - 2013/02/25
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Grand CanyonからSnow Stormを避けつつ、Pageの街にやってきました。
いよいよ今回の旅行のメインであるThe Waveに行く日になりましたが、
ここで、The Waveについて少し紹介したいと思います。
Arizona州とUtah州の境にある、Paria Canyon北部にはNorth Coyote Butteという地域に「The Wave」と呼ばれる
あたり一面に広がった縞状のウェーブが美しい赤い砂岩があります。
2003年にカメラマンによって発見され、その写真が世界中で様々な賞を受賞。その美しさから、ここは世界一の絶景ともいわれる場所です。
最近はSNS等でも見ることが多くなったので、より行くことが難しくなってきている様です。
この場所には1日20人のみが保護区に入ることが許されています。
(注: これは2013年当時。現在は1日64人まで入ることが許可されています)
許可証の入手方法ですが、
1. 4ヶ月前に実施されるインターネットの抽選に当選する(10人分の枠)
2. 前日の記事で紹介したVisitor Centerにて抽選に当選する(10人分の枠)
のいずれかに当選する必要があります。
今回私は1のインターネットの抽選に当選しました。
このThe Wave。アメリカに赴任する直前に「世界ふしぎ発見」にてその存在を知りました。もともとGrand Circleには行ったことがあり、自分でも大好きな場所なんですが、The Waveの映像を見て、是非行ってみたいと思ったのです。
以来、アメリカに赴任してから数回インターネットの抽選にチャレンジし、
ついに今回ついに行く機会に恵まれました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
The Waveに行った人たちの旅行記やブログをチェックしていると道や目印が全くないBack countryなのでガイドを雇うか、アウトドア用のGPSがあった方がいいという書き込みを多く見かけました。
今でこそiPhoneやスマホでGPSが普通になっていますが、10年前はGPS自体がカーナビ以外であまりみない時代だったので、こちらのGARMINのGPS trakerを購入しました。
事前に受け取っていた位置情報を入力し、準備も万全です。 -
出発の日の朝。雲も少なく、いい天気になりそうです。
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車を止めて、朝日をしばらく眺めてみました。今日は良いハイキング日和になりそうです。
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日の出を堪能した後、昨日下見をしたHouse Rock Valley Roadへ。
この道は舗装されていないのでこんな感じの道になります.
路肩には夜に積もったと思われる雪がうっすらと残っていましたが、
道には全く積もっていませんでした。道の凍結もなかったので問題なさそうです。
時折大きな石が凸凹している道なので極力ゆっくりと運転しながらTrailhead(登山口)を目指します。
このTrailheadに向かう途中、2台の車にすれ違いました。
この人たちはすでにWaveに行って帰ってきたのでしょうか???
なぜこの早朝に2台の車とすれ違ったのかという謎が残りました。 -
未舗装の道を運転すること30分。やっと、Wire Pass Trailheadに到着しました。
ここに車を止めて、車のダッシュボードに駐車の許可証を提示しておきます。 -
すでに先客が何人か来ていました。
この駐車場にはトイレがあるんですが、この先のトレイルにはトイレが全くないので
用を足しておくことをお勧めします。 -
ここから先は許可証がないと入場できません。
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いよいよハイキング開始!
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徐々にユニークな模様の岩が増えてきます。
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見渡す限りの荒野です。道もないので、迷いそうですね~。
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砂地の部分はこのように以前に来た人たちの足跡があるのでこの後をたどっていきます。
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砂地を越えて、徐々に岩場が入ってきました。
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時折、目印となる石積みのケルンがあるので助かります。
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この様な光景がしばらく続きます。目印があまりないので迷うというのも頷けます。手元にあるBLMからもらった行き方を記した地図と、GPSだけが頼りです。
今回GPSを持っていたおかげで方向と現在位置を常に確認しながら進むことができたので全く心配することなく、歩くことができました。 -
ハイキングの途中で振り返った時の風景。まさにバックカントリーの大自然を堪能できます。
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マーブル模様の岩が増えてきました。
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最初のうちは砂地がメインなので、以前に来た人たちの足跡を頼りに進んでいけばよかったのですが、3つ目のチェックポイントあたりから次第に岩場になってきます。
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こういうところを歩いていると、ドラクエの世界にいるみたいですね~。
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ここを越えると岩場のゾーンを抜ける様です。
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途中で見かけた面白い形の岩。
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手元にあるBLMからもらった行き方を記した地図と、GPSだけが頼りです。
今回GPSを持っていたおかげで方向と現在位置を常に確認しながら進むことができたので全く心配することなく、歩くことができました。 -
徐々に岩もWaveっぽくなってきています。
そろそろ近いのかな? -
歩き始めること1時間半。
GPSによるとこの山の向こうがThe Waveの様です。 -
まだThe Waveではありませんが、明らかに縞模様の岩が目立ってきました。
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歩き始めてから約2時間、ようやくThe Waveのふもとに到着。
GPSがあるおかげで道に迷うこともなく、最短距離を通って、目的地に着けたようです。 -
本当に砂でできています。ミルフィーユのお菓子見たいです。
触ってみると、砂のザラザラ感が伝わってきます。
砂岩に覆われた地域のため、地面には削られた砂がたまっているようです。
砂地のトレイルはこのためだったのでしょう。 -
この辺りはどこも縞模様の岩に囲まれています。
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Windowsの壁紙で見た様な景色がありました。奥の方に妻がいるのですが、そのスケールが伝わりますか?
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別のポイントにはマーブル模様になっているポイントもありました。岩が堆積した時の状況にもよるのでしょうが、綺麗な縞模様で堆積したこと自体がそれだけで貴重なのかもしれません。
-
そしてThe Waveに到着。自分たちが一番乗りだったのでしばらくの間、妻と自分の二人でThe Waveの景色を独占できました。
天気にも恵まれ、忘れられない景色を見ることができました。
いつまでも見てられるなあ~。 -
妻と陰を入れて記念撮影。
すべての岩が波状になっているのではなく、一部の岩のみが波状になっています。
The Waveといわれているあたり一面の岩が波打っているポイントというのは結構局所的でサッカーコート一面よりも小さいくらいの区域です。 -
The Waveの場所から少し上がったところから、写真を撮ってみました。
他のハイカーも徐々に到着してきて、賑やかになってきました。 -
少し高いところから俯瞰してThe Wave辺り一帯を撮ってみたのですが、見れば見るほど、なぜこの様な景色が出来たのか、謎が深まるばかり。
ちょうど岩が入り組んだ内側の部分なので、穏やかに岩が削られていくことで出来なのでしょうか?本当に自然の力の素晴らしさを実感します。
このThe Waveですが、約1億9千年前ジュラ紀に砂丘の砂が固まってできたものらしいです。約2億年の年月をかけてこのような景観が出来たと思うと今このようにして見られる地形は奇跡に近いものなのかもしれません。 -
1時間ほど滞在し写真もたくさん撮ったので(ここでは一部だけ載せてみますが、似た様な写真を何十枚も撮っていました)、そろそろ帰路に着くことにしました。
帰りに見かけたふたコブの岩。 -
一部は足跡が残っているので足跡を辿っていきます。
最初のあたりは砂地が続いており、過去に来た人たちの足跡があったので
素直にたどっていきました。
途中でGPSを見ると.....。「GPSのルートから大きく外れている.....」
どうも、たどっていった足跡がコースから外れていたようです。
GPSを見ながら、軌道修正します。
今にして思うと、この辺りにはSecond Waveと呼ばれるポイントがあったり、別のポイントに行くための道だったのかなと思いますが、足跡を鵜呑みにするとルートから外れるのでご注意ください。 -
再び荒野に出てきました。地図とGPSを頼りに戻っていきますが、帰りの方が方向がわからなくなるかもしれないです。目印になる岩は写真に収めておくと良いかもしれません。
帰りは地図も殆ど見ずにGPSのコースをもとにひたすら歩いて行った感じです。
特に8つめか9つめのポイントは岩場なのと、目印になる岩があまりないので
これは迷うわけだと改めて納得しました。 -
行きの道とは明らかに光景が違うので景色は結構楽しむことができます。
だから迷いやすいんですけどね......。
この辺りも条件が揃えばThe Waveみたいになっていたのかもしれません。
徐々に見覚えのある景色に戻ってきて、自分たちの歩いてきた方向が正しいことがわかりました。ここまでくれば一安心です。
結局帰りも1時間20分ほどで無事に駐車場まで戻りました。
今回、殆ど休憩も取らなかったんですが、自分も妻も特に大きな問題もなく、トレイルを終えました。
気温的にも冬のボストンよりも暖かかったので、歩くのにもかなり好条件だったようです。行ったのは2月中旬です。
今回の装備は長袖のインナー+フリース+ダウンという組み合わせ。
下もスポーツタイツとトレッキングパンツという格好でしたが全く問題ありませんでした。
登り道を歩いていると暑くなってダウンを脱ぎ、風が吹くと寒くなるので再びダウンを着て...という繰り返しでした。
幸い天候にも恵まれたので全く問題ありませんでした。
カメラ好きの方なら最低限の水と食料に加えて、カメラや三脚などの機材を運ばないといけないのでもうちょっと大変でしょうね。きっと。
実際に歩いてみて思ったことですが、こちらのトレイルは日差しを避ける場所が全くないので、夏場は注意が必要です。水は最低2L以上は持っていた方がいいでしょう。
実際に道に迷って死者が出る場所でもあるので行かれる方は是非万全な準備をされることをお勧めします。
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