2024/01/29 - 2024/01/31
42位(同エリア662件中)
ノーーウォリーズさん
- ノーーウォリーズさんTOP
- 旅行記209冊
- クチコミ16件
- Q&A回答114件
- 445,954アクセス
- フォロワー74人
2024年1月末に1ヶ月遅れのクリスマスホリデーで、ニュージーランド南部のクイーンズタウンに6日間滞在します。クイーンズタウンはアドベンチャーキャピタルと呼ばれ、絶叫系のアクティビティが沢山あります。商業バンジージャンプ(1980s)やジェットボート(1950s)の発祥地としても有名です(バンジーはバヌアツでの成人の儀式が起源とも言えますが)。またロードオブザリングスの撮影地としても有名です。夏はグレートウォークの起点の町でもあり、冬はスキー・スノボとアウトドア天国な場所です。
この後半の旅行記ではクイーンズタウン周辺で日帰り登山3つ、ベンロモンド山(標高 1748m)・アスパイアリング山のロブロイトラック・リマーカブルズ(標高 2200m)へ向かいます。ロブロイは公式にはクローズ中でしたが、幾つもの川渡りして登れるとの情報があったので挑んでみます。NZ南部のトレッキングは、グレートウォークと呼ばれるミルフォードサウンドやルートバーンが有名なのですが、大人気で予約制のため旅を計画した1ヶ月前にはすでに満員。しかしグレートウォーク以外にも絶景を楽しめるトラックを発見しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
今回の旅行の前にトレッキングブーツを購入。今までの登山ではローカットを履いていましたが、コロナ禍後のマラソントレーニングで膝を痛めてそれが慢性化。以前の様な無理はできず、速さより安定性を取ります。またハイカットのゴアテックスであれば、雪山にも挑戦できますので。
初めて使ってみて重さや動きにくさは感じなかったですが、爪先の部分のレザーに細かい傷がいくつか、、岩を蹴らないよう気をつけなければいけない様です。 -
旅行2日目、まずはクイーンズタウンのすぐ近くに聳えるベンロモンド山を登ります。この山の入口にはスカイラインゴンドラがあり、おそらく観光で訪れた人たちは必ず訪れる場所でしょう。スカイラインゴンドラを使えば標高差400m、往復2時間位の体力と時間の節約になりますがNZ$52かかります。私はゴンドラを使わず最初から最後まで登るので、左側のTiki Trailの方向へ向かいます。お金の節約目的ではなく、1400mの標高差を登り降りできるか自分自身をテストしたいから。合格したら次回の旅では2000m差に挑戦したいです。
スカイライン ゴンドラ レストラン & リュージュ 体験・アクティビティ
-
Tiki Trailは森の中、いきなりかなりの急勾配。この山にはマウンテンバイクのトレイルも沢山あるのですが、登山者用とは完全に分離されているので安全に登れます。裸足で登山や0歳児を担いで登山など色々な人達と出会います。
-
1時間ほどで400mを登り標高750mのゴンドラの頂上地点に着きます。スカイラインゴンドラはクイーンズタウンのアクティビティの中心地で、マウンテンバイクやジップラインを楽しむ人達が沢山います。前回の旅行記で訪れたコロネットピークと同じくマウンテンバイクのダウンヒルを走れます。ここのバンジージャンプはとても有名ですが、この時点では中止されています。
-
ゴンドラの頂上から見た景色。ここで撮った写真は多くの人のクイーンズタウン旅行記の表紙に使われていて絶景です。しかし私はもっと上を目指します。もっと上はもっと絶景なのか、確かめに行きます。
-
ルージュを楽しむ人達。私はこれは子供用かと思っていましたが、大人でも十分楽しめます。目線が低いのでスピード感があって仲間同士で接触しながら競います。その傍を通ってベンロモンドトレイルを進みます。
-
天気は快晴、中央上に目的地のベンロモンド山頂が見えてきましたが、まだ先は長いです。
-
森林限界を超えて、日陰が全くありません。晴れたのは良かったですが、かなり暑くてダラダラした登りが続きます。人通りも多いです、百人以上とすれ違い中には明らかに登山の格好でない人たちも。こう言う場所では登山者はすれ違う時に挨拶するのがマナーですが、不格好な人たちはそういう習慣も知らないようで挨拶は無視されます。
-
全行程の70%位でサドルに到着。ここから風が強くより険しいトレイルになります。
-
分かりにくいですがジグザグの急勾配が続く山頂直下。岩場ではないので歩きやすいです。
-
そして着きました、ベンロモンドの山頂(標高 1748m)。ワカティプ湖とニュージーランドの自然が一望できます。
-
クイーンズタウンの街は遥か下。歩いてきたトレイルもはっきり見えます。スカイラインゴンドラは低すぎて見えません。ゴンドラで登るのはごく一部なのが分かります。
-
反対の北側にはバックカントリーと雪山が見えます。スキッパーズキャニオンへジェットボート体験の時に行きます。
-
帰りも絶景を見ながら降ります。降りの方が膝を痛めやすいので一歩一歩確実に降ります。
-
ヘリコプターがサドルに着陸しています。少し前にここを通った時、ひとつしかないベンチを一人で寝て占領している若い女性がいてよく覚えています。彼女は疲れている感じでしたが苦しんでいる様には見えなかったので、まさか緊急事態でヘリコプターを呼ぶとは。。オーストラリアと違ってNZに毒蛇はいません。ベンロモンド山は険しくないですが登る人はとても多いので、NZ国内で3番目に救助要請が多い山とDOCビジターセンターで注意されています。
オーストラリア高山地帯をトレッキングで緊急事態2 VIC州
https://4travel.jp/travelogue/11735210 -
スカイラインゴンドラの頂上まで戻ってきます。水が飲み放題で天国です。ここにいるのは綺麗な服を着た普通の観光客ばかりで、汚れた格好の登山者やバイカーはいません。両者は同じゴンドラを使いますが、綺麗に棲み分け出来ていて私には場違いです。
-
帰りも全行程を歩き街に戻って来た瞬間、激しい雨に迎えられます。写真は晴れている様に見えますが、よく見ると雨が映っており、かなりのスコールです。あと数分帰りが遅かったらびしょ濡れでした。
ベンロモンド山へ標高1748m・標高差1350m・往復11km・7時間の山登りを無事完了です。この標高差を達成したので、次回の旅行では2000m超えを目指しています。 -
旅行5日目、この日から2日間レンタカーを借りて北へ1時間ドライブしてワナカの街に着きます。左奥に僅かに見える雪山の方向を目指します。この街にも美しい湖ワナカレイクがありますが、クイーンズタウンと比べると静かな街です。静かすぎて退屈なのでしょう、ワナカから来た女性グループが数日前に週末のクイーンズタウンのホテルで大騒ぎしていました。
ワナカ湖 滝・河川・湖
-
アスパイアリング山周辺は未開発で、牛たちに囲まれながら牧場の中の未舗装の道を進みます。
-
アスパイアリング山(標高 3033m)が見えてきます。
-
この先の道は更に細くなり橋もないので、車で川渡りしなければいけません。ワナカのビジターセンターで確認すると、普通車でも通行可能と言っていました。ご覧の様な警告と隣に何故かアイスクリーム屋が、僻地にある唯一の店です。
-
最初の川渡り、透明で浅い川で余裕で渡れます。
-
いくつか無事に川渡りしましたが、難敵に遭遇します。ここは川でも池の様に滞留していて底が見えません。歩いて川渡りの準備もしているので、まず歩いて渡ってみると深さは最大25cm位とかなり微妙。おそらく車で川渡りできても、もし車内に浸水したら。。
-
川渡りする普通車もありましたが、私は道路脇に車を停めてこの先を歩くことにします。走行距離2000kmのレンタカーで、まだ新車の匂いがするのにもし浸水させたら泥の臭いは取れないでしょう。そのリスクを取るなら残り2km歩くのは大した事ではありません。
-
30分歩いて道の末端のラスベリーカーパークに到着。ここにはセダンを含め50台位駐車していて、大半の人はあの川渡りを敢行したのでしょう。私が川渡りを諦めた場所には10台位停まっていました。
-
ロブロイ・トラックの入口の橋は工事中で閉鎖されています。まあクローズなのは知っていたので想定内です。ロブロイ・トラックはニュージーランドで氷河を間近に見れる数少ない貴重なトラックなのに、なぜ長期間閉鎖するのか、残念です。
-
しかしトラックを登らずに遠くから氷河を見ることはできます。素晴らしい氷河、地球温暖化にも負けずまだ沢山残っています。温暖化で氷河は後退しているので、残っている間に世界中の氷河を記録するのは、私の使命(思い込み)です。
ロブ ロイ氷河トラック 山・渓谷
-
NZではかつて地上から氷河ウォークできる場所がいくつかあったのですが、温暖化で氷河が後退してしまい今ではヘリコプターで上流まで飛ばないと氷河ウォークできません。私は2011年にフランツ・ジョセフ氷河を歩いたのですが、2024年現在の氷河の写真をみると驚愕します。13年間で氷河は1km以上後退しており地上からは殆ど見えません。
氷河トレッキングで探検家気分
https://4travel.jp/travelogue/10732362 -
ロブロイ・トラック入口の橋は渡れませんが諦めてはいません。クローズされた橋の上流数百メートルに、水深が浅く歩いて川渡りできるとのネット情報があったので挑戦してみます。川を渡れたら右側の山を登りロブロイ・トラックに合流できるはず。
-
川は遠くから見ると浅そうで膝上位と思っていましたが、近づくと奥の方は深くて流れが早そうです。恐らく腰位までの深さ。ワナカのビジターセンターでも川渡りを勧めないと言っていたので、川渡りとロブロイ・トラックは諦めます。登山は失敗に終わりましたが、アスパイアリング山の氷河が遠くから見えただけでも満足します。
アスパイアリング山周辺は本当に未開発で、道路を整備してロープウェイを通せばマウントクック並みに大人気になると思うのですが、NZ国民は賛成しないでしょうね。 -
ロブロイ・トラックに失敗したが、それは想定内。プランBであるワナカの街の近くにあるロイズピーク(標高 1578m)に行ってみます。ここもワナカレイクを一望できる最近インスタで大人気の撮影スポットで、毎日多くの人が押し寄せます。朝にここを通過した時は50台位の駐車場が満車でした。左上に見えるロイズピーク山頂まで高低差1200mで往復7時間。今は午後4時で10時に日没としても来るのが遅すぎました。ここもまた次回に挑戦。
-
NZの大自然には他にも魅力的なトラックは沢山あります。プランCのダイアモンドレイク周辺を歩きます。これがそのダイアモンド、、です。奥に見える山はトレブルコーンスキー場。
ダイヤモンド湖 滝・河川・湖
-
こちらからもワナカレイクを一望できます。高低差は200mほどで高さは低いですが、右上に見えるロイズピークに比べて簡単に登れます。往復1時間半ほどで登山終了。
-
帰りにカードローナスキー場の入口に着いたので、車で山を登ろうと思いましたがクローズ中。夏のアクティビティで週末のみオープンしています。
カードローナ スキー場 体験・アクティビティ
-
カードローナも19世紀後半ゴールドラッシュで沸いた街ですが、今も古い建物が残っています。新しい別荘地としても開発中です。
-
カードローナホテルの内部。派手は装飾はなく、当時の雰囲気が残っています。
-
クラウンレンジ・ロードの最高地点(標高 1076m)で、NZの舗装された主要道路としては国内最高。
-
長い1日を終えてクイーンズタウンに戻ります。ちょうど日没前のワカティプ湖で蒸気船が営業を終えて去って行きます。
-
旅行の最後の夜を迎えます。星空とかオーロラとか、、街の外の大自然なら綺麗だったかも知れません。
-
有名店でハンバーガーを買ってワインと共に夕食だったのですが、いつも写真を撮るのを忘れます。私にとって食事とは食べる為で写真を撮る為ではないので。。食後に写真が1枚も無いのに気づいてNZ産ワインの空瓶のみ撮ります。NZでしか食べられない新鮮なキナ(うに)があれば是非食べたかったですが、パックされたキナしか見当たらず。ロブスターNZ$25の看板があり、安いとい思ったら100g単位の値段で騙されそうになります。
-
旅行6日目、午後3時に帰国フライトなので、半日でリマーカブルズへ登ります。麓から見るリマーカブルズは聳える様で迫力あります。
-
リマーカブルズスキー場のアクセス道路、通行料は一台NZ$15でカード支払い。夏にシャトルバスはなくレンタカーで行きます。市内からスキー場まで片道24kmなので、タクシーは高くつくと思います。急坂を車で登っているとあっという間に高度を上げて平地は遥か下に見えます。
-
最後の数キロは未舗装道路に突入。NZのスキー場のアクセス道路で完全舗装なのはコロネットピークのみで、レンタカーで登るのは躊躇します。
-
リマーカブルズスキー場に到着、このスキー場は夏は完全休業であちこちで工事が行われている状態です。工事中の場所を避ければ入場は許可されています。
リマーカブルス スキー場 体験・アクティビティ
-
早速トレッキングのスタート、スタート地点の標高はおよそ1600m。まずは冬は初心者コースと思われる緩やかな坂を登ります。その後は管理用道路に沿って歩きます。
-
Lake Altaに30分ほどで到着。左側のダブルコーン山はリマーカブルズの最高峰ですがかなりの難所です。なので右側のTelecom Tower山頂をゴールに目指します。名前の通り頂上に電波塔が見えます。
-
ここから先、右上の山経由で左上のTelecom Tower山頂のゴールへ徐々に標高を上げていきます。オレンジのサインが点在してそれに沿って登れます。冬はエキスパート向けのスキーコースです。
-
Telecom Towerの山頂への後半は特にサインはなし。大きな岩が転がっていて好きな所を登ります。真っ直ぐ登るのはきついのでジグザグでのスクランブリングです。
-
右上に山頂が見えてきます。あともう少し。左にはダブルコーン山頂も見えます。
-
Telecom Tower山頂(標高 2200m)のすぐ下まで登頂。この先の山頂手前からダブルコーン山頂(標高 2319m)までは両側が断崖絶壁でナイフエッジの様な上級者向きルートで私には無理です。ロッククライミング経験者向けのツアーはあります。
https://queenstownmountainguides.co.nz/ -
ここがゴール地点のTelecom Tower山頂、標高2200m・標高差600m・往復7.6km・3時間の登山です。数百メートルの崖上に立つと恐ろしい場所ですが、絶景を楽しみます。ワカティプ湖を一望します。
-
西側のクイーンズタウンを見下ろします。5日前に登ったベンロモンド山は450mほど低く、下の方に見えます。
-
反対の東側には先ほどの湖Lake Altaが見えます。夏のスキー場は鉱山みたいで美しくはないです。
-
北側の眺め、左の山の中腹に2日前に訪れたコロネットピークスキー場が見えます。奥は昨日訪れたアスパイアリング山が見えます。ここからこの旅で行った場所の全てが見えます。
-
トレッキングを無事完了して山を降ります。最後の目的地は空港で、山を降りる途中すぐ下に見えます。
-
空港で車の埃を取ってレンタカーを返却します。そしてそのまま飛行機に乗ってニュージーランドを去ります。後ろには数時間前に登ったリマーカブルズの山々。
クイーンズタウン空港 (ZQN) 空港
-
最後に飛行機からも絶景が見れます。離陸直後にワカティプ湖南東部。クイーンズタウンの街が見えます。
-
ワカティプ湖北西部。左端から有名なルートバーントラックが始まります。
-
NZで一番と言われるミルフォードサウンドトラックがある上空を飛行中。今回はグレートウォークへ行けませんでしたが、それでも日帰り登山で絶景を見られたので満足します。今回登山で訪れた3ヶ所は日帰りで予約無しなので、天気が良い日を選んでいつでも登れるのが良い点だと思います。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ノーーウォリーズさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
クイーンズタウン(ニュージーランド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
クイーンズタウン(ニュージーランド) の人気ホテル
ニュージーランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ニュージーランド最安
14円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
59