2024/02/07 - 2024/02/10
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公共交通トラベラーkenさん
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2024年2月7日~10日の3泊4日、沖縄旅行に行ってきました。今回は久しぶりに沖縄本島の那覇エリアを中心に観光します。冬の沖縄は曇りや雨の日が多いので、傘とカッパを持ち歩きながらの観光となりましたが、それほど強い雨に打たれることもなく、無事に4日間を過ごすことができました。
旅行記その4は旅行最終日、午前中は那覇の海側、福州園や波上宮を散策、午後は半日バスツアーに参加して、ガンガラーの谷と瀬長島ウミカジテラスを観光します。最終日は晴天に恵まれて、とても快適な散策を楽しむことができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ 徒歩
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旅行4日目、最終日です。
朝食は毎日ほとんど同じメニューです。結構美味しかったです。 -
大きな荷物をフロントで預かってもらって散策に出かけます。
最初は大典寺という浄土真宗本願寺派お寺に立ち寄りました。特に観光名所というわけではありませんが、沖縄の寺院は本土のものと少し感じが違っているので面白いです。大典寺 寺・神社・教会
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本堂は長椅子が並べられています。雰囲気は教会のようです。
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江戸時代に琉球を支配していた薩摩藩の宗教政策では、キリスト教だけでなく浄土真宗も禁教とされていたそうです。禁教令が正式に撤廃されるのは明治12年のことです。
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さらに1945年の沖縄戦では壊滅的な打撃を受け、再建されたのは1960年のことでした。大変な苦労を続けてきた寺院です。
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親鸞聖人といえば「歎異抄」と「出家とその弟子」が思い浮かびます。何となく雪国の厳しい寒さが似合うお坊さんみたいなイメージだったのですが、南国の開放的な世界にも案外マッチしています。
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次は福州園です。立派な壁が見えてきました。
福州園 名所・史跡
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ホームページによると、『福州園は、中国福建省福州市と那覇市の友好都市締結10周年と、那覇市市制70周年を記念して、1992年に開園しました。福州市と那覇市との関係は、日本史では鎌倉時代である、14世紀に遡ります。そのころの琉球王国は、大貿易時代を迎え、大いに繁栄していました。 その繁栄を支えたのが、福建省から移住してきた久米村(クニンダ)の人々でした。クニンダの人々は、通訳や航海術などの専門技術を持ち、その後の琉球王国の教育にも大きな影響を与え、琉球初の公立学校「明倫堂」もこの地に設立されました。福州園のある那覇市久米は、まさにクニンダがあった場所なのです。』とのことです。
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園内は面積8,500平方メートル。中央に大きな池があり、その周囲に中国風の建物が点在しています。
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福州地方を忠実に再現した中国式庭園なんだそうです。
昔アモイ旅行で訪れた寺院は確かにこんな感じだったかも。 -
中国らしい龍のかざり。ちょうど中国の旧正月の時期です。
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割と造り物っぽい岩山と滝と東屋。
この辺りが日本庭園とは違う所です。 -
昼間の入場料は200円です。これはかなり安いと思います。
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福州園の隣にあるクニンダテラス歴史展示室。琉球王国の繁栄を支えたクニンダの人々についてパネル展示などで解説してありました。
クニンダテラス 名所・史跡
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福州園の裏にある久米至聖廟。
久米至聖廟 寺・神社・教会
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沖縄戦で焼失した後、この場所に移転して再建されたものです。
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久米至聖廟に似ていますが、こちらは波上宮近くにあるお宮。「天尊廟」・「天妃宮」・「関帝廟」・「龍王殿」が一緒に祀られています。同じ敷地内に「程順則頌徳碑」・「蔡温頌徳碑」も建っています。
天妃宮 (天尊廟地) 名所・史跡
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向かい側には味のある看板が目を引く定食屋。
○や食堂 グルメ・レストラン
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お隣にある護国寺に入ります。
護国寺 寺・神社・教会
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中山王察度の時代、貞治7年(1368年)に波上宮の神宮寺(別当寺)として創建された、現存する沖縄の寺院では最も古い寺院です。
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護国寺のお隣にあるのが波上宮(なみのうえぐう)。「なんみんさん」「ナンミン」として人々から親しまれてきた神社です。
波上宮 寺・神社・教会
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全国一の宮会より琉球国新一の宮に認定されているそうです。
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この日は土曜日だったこともあり、境内はたくさんの参拝者で賑わっていました。
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鮮やかな朱色が沖縄の青空に映えます。海に面した大きな岩山の上にあるので風も爽やかです。
この神社の建つ場所は昔、人々が海の彼方の海神の国(ニライカナイ)の神々に豊穣や平穏を祈った聖地だったそうです。本土の神社と違って明るく爽快なパワースポットという感じです。 -
波上宮の建つ岩山の下、「波の上ビーチ」という名の砂浜に降りて来ました。
崖の下は海の中まで柵で囲われていて立ち入り禁止になっていましたが、どうやら拝所になっているようで、数人の人々がお参りをしていました。 -
ここは人口ビーチなんだそうです。
高速道路で視界を遮られていたりするので、美しい自然を求めて沖縄に来た観光客にはちょっと残念な場所なのかもしれませんが、それでも十分きれいだと思います。波の上ビーチ ビーチ
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巨大な龍柱。これは那覇市と中国福州市が、昭和56年(1981年)の友好都市締結から平成23年(2011年)で30周年を迎え、今後の両市の友好・交流を記念して建設されたものです。
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大きなオブジェの割りに、あまり目立たないです。ちょっと残念な場所に建てられています。
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龍柱の建つ大通りから裏通りに入ります。マックスバリュの敷地の角に金網で囲まれた一角がありました。火の神若狭町シーサーとあります。
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シーサーを囲む金網に案内看板があります。『漆器の町若狭 かつての若狭町は、沖縄鵜飯つの「ヌイムンマチ(塗り物町)」でした。琉球漆器づくりが発展した理由として海に近く、湿潤で漆器づくりに適した気候と良質で豊富なデイゴ、ガジュマル、センダンなどの素材の採取が可能だったことがあげられます。朱色と黒色のコントラストの美しさが特徴で、中国の影響を受けた独自の絵柄に螺鈿や箔絵などの沖縄独特の技法が加わり、首里王府の指導監督のもと、発展してきました。』と書かれていました。
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さらに看板がもう一枚。『県立若狭病院(ケンサヤー)跡 1900年に開設された県立若狭病院は、ケンサヤーと呼ばれていました。かつて隣村の辻一帯は、辻遊郭(チージ)と呼ばれ、貧困ゆえ年季奉公に出された女性たちが多く住む村でした。辻遊郭は社交の中心地で、料理屋であり、宴会場でもあり、あらゆる階層の男性が出入りしていました。明治に入り、本土で性病が蔓延し、政府によって検査の義務付けが行われたため、伝染病・性病対策のためにケンサヤーは設置されました。
県立若狭病院があったこの場所は、戦後始まった那覇市の土地区画整理事業で宅地化され、二輪自動車試験場になりました。17世紀から村の守り神であったシーサーは、二輪自動車試験場の片隅に安置されました。その後二輪試験場の移転に伴いシーサーの移転先探しに苦慮しましたが、村拝みを主宰する若狭の女性たちの働きかけにより、20214年(株)イオン琉球のご厚意で、この地を確保することができました。』
格安ホテルやラブホテルが立ち並ぶ裏町ですが、なかなか複雑な歴史を持つ地域みたいです。 -
旭ヶ丘公園という公園がありました。
旭ヶ丘公園 公園・植物園
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大きな樹木がうっそうと茂っています。
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根元がトンネルになっていて、誰かが住んでいるような跡がありました。
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公園と、その隣にある対馬丸記念館の間に階段があって、小高い裏山に続いています。
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山を越えると先ほど訪れた護国寺の隣に出てきました。小桜の塔という記念碑が建っています。昭和19年8月22日に米潜水艦ボーフィン号に撃沈された対馬丸事件の犠牲者を祀ったものです。子供の頃『対馬丸 さようなら沖縄』というアニメ映画を見た記憶があります。イカダで漂流していたときにウンコに寄ってきた魚を捕まえて食べるシーンをよく覚えています。
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レトロな雰囲気のまるや食堂の横を進みます。
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なにやらいかがわしい看板が増えてきました。
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先ほどの「県立若狭病院(ケンサヤー)跡 」の案内看板にあった、「辻遊郭(チージ)」と呼ばれた地域がこのあたりです。呼び込みのおじさんが店の前でブラブラしていました。
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三文珠公園(サンモンジュコウエン)。程順則、蔡温、山田親雲上の三賢者が琉球の国のことを語り合った場所なので「三文珠(さんもんじゅ)」と呼ばれるようになったそうです。
辻村跡 名所・史跡
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公園の中に小さな丘があります。
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坊主神なる神様が祀られているようです。
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丘の上からの眺め。
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続いて辻遊郭開祖之墓にやって来ました。こちらには小さな丘の斜面にたくさんの墓がありました。
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墓自体は比較的新しいもののようです。
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丘を登る途中の樹木の根元に「ヌールガー 祝女井戸」とあります
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朽ち果てた感じの祠もありました。
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崩れかけのオブジェがかえっていい感じです。
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辻新思会。辻の祭祀、歴史と伝統文化の継承と普及地域の活性化に寄与することを目的に昭和五十二(一九七七)年にできたそうです。
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ホテルの近くに戻って来ました。近くの食堂でお昼にします。
沖縄食堂Dining 東雲 グルメ・レストラン
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今回の旅行で初めて食べたソーキそば。大変美味です。
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ミックスフライ定食。こちらも大変美味でした。
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ホテルから荷物をピックアップして午後の観光に向かいます。
国道58号線の大通りに面した場所に孔子像が建っています。先ほど訪れた久米至聖廟は元々ここに建っていたようです。 -
孔子像の隣のビルの1Fにある「HIS LeaLeaラウンジOKINAWA 」に集合して、あらかじめ予約しておいた『斎場御嶽、ガンガラーの谷、おきなわワールドの3つから選ぶ 那覇空港下車可で旅行最終日にぴったり!南部半日バスツアー 』に参加します。私たちはガンガラーの谷コースを選択しています。
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バスガイドさんの沖縄ばなしを聞きながら、おきなわワールドの駐車場に到着。道を挟んだ反対側にあるガンガラーの谷に向かいます。
おきなわワールド テーマパーク
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ガンガラーの谷は数十万年前までは鍾乳洞であったものが崩壊して大きな谷になった場所です。
ガンガラーの谷 ケイブカフェ グルメ・レストラン
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入口部分は鍾乳洞の天井が残っています。ケイブカフェというカフェが営業しています。
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天井からはとげとげの鍾乳石が下がっています。
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谷の見学はガイドさんに連れて行ってもらわなければなりません。次の出発時間まで少しここで待ちます。
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見学の前にガンガラーの谷についての簡単なレクチャーを聞きます。この谷のすぐ近くでは旧石器時代の港川人の骨が出土した場所があります。このガンガラーの谷は、洞窟があり近くに川が流れているなど、旧石器時代の生活場所として最適であることから、2007年から調査対象となりました。入り口のこの場所付近でも9000年前より古い地層から人骨などが見つかっているそうです。
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洞窟から出て谷の下まで続く階段を降りて谷底の道を散策します。きれいに整備されているのでとても歩きやすいです。遊歩道の横には小川が流れています。
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谷の広さは約14,500坪、歩行距離にして約1km、東京ドーム1個分の大きさがあるそうです。崖を見上げると確かに鍾乳洞っぽいです。
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ガジュマルの巨木の下を歩きます。
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コースの途中には昔から信仰の場として崇められてきた洞窟があります。
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こちらはイナグ洞 。イナグとは女性のこと。洞窟の奥に進むと女性の胸のかたちをした鍾乳石などがあるらしい。
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先に進むと今度は人が余裕で入れるほどの大きな洞窟があります。こちらはイキガ洞といいます。イキガは男性を意味します。
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一人一人にランタンが渡されて奥に進みます。
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イキガ洞。
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コンクリートのトンネルを通ります。
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トンネルを抜けると、ガンガラーの谷で一番有名なスポットに出ます。これが推定樹齢150年の大主(ウフシュ)ガジュマルです。
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しばし記念撮影タイムです。
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すごい生命力を感じるスポットです。こういうのをパワースポットというのでしょう。
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ツリーテラスに登って美しい谷の風景を鑑賞。
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最期は武芸洞という洞窟。昔、近隣の人々がこの洞窟で武芸や踊りの稽古をしていたというくらい広い洞窟です。
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ここからは、約2,500年前の石の棺と埋葬された人骨が見つかっています。
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貝を加工した装飾品も出土しているそうです。発掘調査は現在も続行中らしいので、そのうち人類史をひっくり返すような大発見があるかもしれません。
ここでガンガラーの谷の見学ツアーは終了です。出口はおきなわワールドの入り口近くになります。おきなわワールドの中には沖縄最大の鍾乳洞である玉泉洞がありますが、ガンガラーの谷はそれに勝るとも劣らない素晴らしいスポットでした。 -
続いて空港のすぐ近くにある瀬長島に立ち寄ります。バスを降りて自由散策の時間です。
瀬長島 自然・景勝地
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離着陸する旅客機の姿を間近に見られます。
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戦前までここにあった子宝岩を再現したもの。子宝を授かるご利益まで復活したかどうかは不明です。戦前の瀬長島は瀬長グスクをはじめとして多くの拝所や井泉が存在し、「神の島」として信仰の島となっていたそうです。この子宝岩もそんな信仰の一つだったのかもしれません。
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現在は瀬長島ウミカジテラスという施設ができてリゾート開発が進んでいます。
瀬長島ウミカジテラス ショッピングモール
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オシャレな飲食店などがたくさんあるようですが、あまり興味が無いので小高い丘の上の展望台に登ったりして時間をつぶします。
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一応ウミカジテラスの中も歩いて見ます。地中海沿岸の街みたいです。
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パンケーキの店やタコライスの店などの飲食店に観光客が詰めかけています。まぁここはオマケみたいなもんです。
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那覇空港でバスを下ろしてもらってツアーは終了。今回の沖縄旅行もこれですべて終了です。空港内のA&Wでハンバーガーとルートビア、ポテトの夕飯。
すごく美味しいです。 -
デザートはブルーシールのアイスクリーム。
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2度目の沖縄本島旅行はこれにて無事終了です。
15年前の旅に比べて、かなりディープな沖縄を楽しめたと思います。2月頃の沖縄は天気が悪い日が多いのですが、その分旅費が安いのが魅力です。またこの時期をねらって訪れることがあるでしょう。
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旅行記グループ 2024年2月7日~10日 沖縄本島3泊4日旅行
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