2023/07/22 - 2023/07/22
288位(同エリア507件中)
ロク69さん
レッチェン谷(Lötschental)はとても魅力的な地域だ、過去7~8回は訪れているだろう。ユングフラウから続く山並みとビーチホルンを主峰とする連峰に挟まれた谷には、魅力的な見どころとハイキングコースがとても多い。
今回はヴィラー(Wiler、1394m)からロープウェイでラウヘルンアルプ(Lauchernalp、1968m)まで上がって、谷奥のファフラーアアルプ(Fafleralp、1784m)までを歩く。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ロープウェイ上部駅のラウヘルンアルプ(Lauchernalp、1968m)まで570mを一気に運んでくれる。雲は多いが青空も見えているので期待を持って出発だ。
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駅の前にあるレッチェンタールの概念図、赤紫の線を辿ってゴールの右端のファフラーアルプ(Fafleralp、1795m)を目指す。このルートは「Sagenweg」と表示されているが、あとで見た表示板では「Höhenweg」となっていた。
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本日のルート図。左のラウヘルンアルプから右のファフラーアルプまでのルートだ。
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大きなリュックを背負った数名が熱心にこの概念図を眺めている。
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少し離れて上部駅舎を振り返る。後方の大きく抉れた鞍部はニウェンパス(Niwenpass、2604m)だ。左の尖峰はニウェン(Niwen、2769m)だ。
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たくさんの家々や別荘などが密集するラウヘルンアルプの集落を眺める。山々には雲が掛かって良く見えない。
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雲が少し取れて来て西方向(谷の下流)の山並みが見えだす。右からレシュティロートホルン(Restirothorn、2968m)、大きく抉れた鞍部はレシュティパス(Restipass、2628m)、次いで左にせり上がるロイヒャシュピッツァ(Loicherspitza、2842m)、それから右肩に鋭いピークを持つ雄峰ファルダムロートホルン(Faldumrothorn、2830m)、ついで大きな鞍部のニウェンパス(Niwenpass、2604m)を経て左のニウェン(Niwen、2768m)と続く。
参考:2015年のレシュティパスの記録
https://4travel.jp/travelogue/11093821#google_vignette -
ロープウェイ乗り場が遠くなり集落の家々も小さくなってくる。嬉しいことに空の雲は薄くなり、山の眺望が次第に明確になってきたからだ。これらの山並みはロートホルンという名前が多い、山肌が赤みを帯びているのでそう呼ばれるのだろう。
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進行方向の左手はウェリツアルプ(Weritzalp)と言うようだ。大きな岩がいまにも落ちてきそうで心配しながら下部を通過する。手前にはピンク色のヤナギランの群生地があって、眼を和ませてくれる。
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再び集落と背後の山群。雲がうすくなり山々の姿が明瞭になってくるので歩くのも弾みがつく。
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ヤナギランが所々に群生している、花越しの山を眺める。
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谷を隔てた対岸のこの地区の盟主ビーチホルン(Bietschhorn、3934m)は上部が雲で覆われていて見えない。
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ビーチホルンから谷奥へつながる山並み、レッチェンタール・ブライトホルン(Lötschentaler Breithorn、3784m)などもはっきりとしない
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やがてコースは森の中に入って見晴らしは一時遮られるが、しっとりとした空気を感じながら歩くのはとても気持ちが良い。
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また眺望が広がると雲が取れ始めて山の表情が見えてくる。左は高峰レッチェンタール・ブライトホルン、釣り尾根上を経て右はブライトラウイホルン(Breitlauihorn、3655m)だ。
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やがて左の支谷イム・テリン(Im Tellin)が現れて谷の出口には、小さな集落テリン(Tellin、1865m)が見えてくる。後ろのブライトホルンなどの山並みは雲が切れ始めていてうれしい。
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テリン集落に近付くと、国旗を掲げたレストランがあるようだ。
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レストラン近くからの山並み、左のブライトホルンからの連峰は雲が切れていて稜線も見える。右の盟主ビーチホルンの頭は雲の中だ。
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レストランの国旗の真向うがビーチホルンだが、雲が厚い。
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集落を過ぎて小さな川(ギーセンテラ、Gisentella)を渡り、集落を振り返って眺める。
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ビーチホルン方向は相変わらず雲が多い。
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左方向のブライトホルン周辺は雲の動きが速く、見えたり隠れたりの繰り返しで忙しい。
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ブライトホルンとブライトラウイホルンの拡大。よく見ると山の上部岩壁には薄く新雪が付いているようだ。昨夜に雪が降ったのかも知れないと思う。
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やがて小さな2つの池が現れる、シュワルツゼー(Schwarzsee)というようだ。山の斜面の中腹に佇む静かな池だ。
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もう一つのより小さい池、木々に囲まれて静かに佇む様子が素敵だ。
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横から眺めるとまた雰囲気が変わる。
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水面の拡大、水中からたくさんの葦のような植物が出ていてつい引き込まれる。
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山に眼を転ずると相変わらず雲動きが速い。
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木々に挟まれてブライトホルンとラウイホルンが揃って並んでいるのが見える。2つの後方に挟まれた中央やや右の台形状のピークはタイフェルスグラート(Tyfelsgrat、3622m)というようだ。
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やがてブラウゼーリ(Blauseeli、2571m)のへコースとの分岐に着く。このブラウゼーリは2016年、2017年と2年続けて登った懐かしい場所だ。
参考:https://4travel.jp/travelogue/11166426(2016年の記録)
https://4travel.jp/travelogue/11317632(2017年の記録) -
ブラウゼーリへ向かう谷(Uisterstal)の様子、こちらも雲が多くて見通しは良くない。
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やがて視界が大きく開けて山の眺望が広がる。谷から大きく立ち上がる山々の斜面、数条の糸を引くような川の流れなど感動する瞬間だ。
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ビーチホルンはこれが今日の精一杯の眺めだ。
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ファフラーアルプの集落が見えてきた、ゴールは近い。
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十字架を入れてブライトホルン山群を眺める。
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ここにも池があってちょっとした休憩の場所だ。池の名前はないようだ。
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集落の端っこから谷の下流を見る。出発時に良く眺めたロートホルン山群は雲で隠れがちだ。右端のレシュティロートホルンの左にレシュチパスははっきりと見える。
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ファフラーアルプのバス停のすぐ手前からの眺望。
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バス停のレストランに座って谷奥を眺める。左の丸い鞍部はレッチェンリュッケ(Lötschenlücke、3154m)、右にせり上がっているのはザッテルホルン(Sattelhorn、3744m)、その右の雲が掛かる高峰はシンホルン(Schinhorn、3796m)だ。
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レッチェンリュッケの拡大。ザッテルホルンが雄大に聳えるのが見事だ。リュッケの左の小さな台地の上にある建物はホランディア小屋(Hollandiahütte、3245m)だ。
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リュッケの手前の丘にアネンヒュッテ(Anenhütte、2355m)がある、2014年に訪れた懐かしい小屋だ。
参考:https://4travel.jp/travelogue/10935896(2014年の記録) -
バス停横にある唯一のレストラン。おばさん2人が取り仕切っているが、英語は全く通じないので身振り手振りだ。
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先ずはビールと赤ワインで乾杯だ。
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スープも同時に頼んだが、時間が掛かってだいぶ後から出来上がった。写真でも分かる通りあまり美味しくはなかった。
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バス停にあった木枠にレッチェン谷奥をはめて額縁にして撮影してみた。
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バスに乗る前にもう一度谷奥の山々を眺めておこう。隠れていたシンホルンが顔を見せてくれた。
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こちらは反対方向、谷の出口方面。左に鎮座するファルダムロートホルンがお気に入りだ。
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これはバスの車窓からの写真(窓ガラスのせいで青くなっている)。山の表情はよりよくなっている。
本日の全行動時間は2時間45分、休憩20分、実動2時間25分、距離8.74km、登り280m、降り430mだった。
雲が多くビーチホルンは見えなかったが、ブライトホルンをはじめ雄大な山々の様子は堪能できた。レッチェン谷の良さを味わえた1日だったと思う。
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