2014/07/18 - 2014/07/18
39位(同エリア96件中)
ロク69さん
7月18日(金)、スイスの今夏最後のハイキングは我が家お気に入りのレッチェンタールへ再再度行ってみる。目指すは谷奥の「アネン・ヒュッテ(Anenhuette、2358m)」の往復だ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月18日(金)、2014年夏のスイスハイキングも最終日となった。天候は4日続きの快晴で、絶好のハイキング日和だ。
今日も我が家お気に入りのレッチェンタールへ出かける。ゴッペンシュタインからバスに乗り換えて終点のファフラーアルプ(Fafleralp、1787m)には8時40分に着いた。目指すアネンヒュッテ(Anenhuette、2358m)まで2時間となっている。後ろに聳える高峰はラウタブルナー・ブライトホルンだ。 -
遠くに見えるブライトホルン(右)と左のチンゲルホルンの一部。空には雲ひとつない快晴だ。
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スタート地点にはこんな看板があって、コースの見所が表示されている。8時40分に出発、歩き始める。
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右手(南方向)には、ビーチホルンが白く輝く。
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レッチェンタールの谷奥に向かって進む。中央の窪んだ箇所はレッチェンリュッケ(Loetschenluecke、3175m)、すぐ右に立ち上がっているのがザッテルホルン(Sattelhorn、3745m)、さらに右の高峰はシンホルン(Schinhorn、3797m)だ。
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少し進んだ地点、レッチェンリュッケの左手前の小さな黒い隆起の上にかすかにアネンヒュッテのシルエットが見える。
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アネンヒュッテが右端の中央、後部に連なるのはアヌングラート(Anungrat)の山並みだ。
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歩く方向の右手はレッチェンタラー・ブライトホルンを中心とした山並みだ。
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15分ほどで右手にグルントゼー(Grundsee、1842m)が現れる。水が澄んでいて気持ちが洗われるようだ。
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グルントゼーから振り返って谷の西の入り口方向(ゴッペンシュタイン方向)を眺める。後部の赤みを帯びた山々が美しい。右端がホッケンホルン、中央の大きなフェルデンロートホルン、ついでマジングホルン(Majinghorn3054m)、鋭いピークのシュワルツホルン(Schwarzhorn、2931m)、左端がレスティロートホルン(Restirothorn、2969m)、その左の鞍部はレスティパス(Restipass、2626m)と続いている。ロートホルンと名前が付く山が多いのは山肌が赤いからだろう。
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池の近くで花を撮影する人。向こうには綿毛をつけた花がたくさん咲いている。
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35分ほど進んだ地点、谷奥の様子もかなり詳細になってきている。小高い丘の上のヒュッテも明瞭になっている。また、レッチェンリュッケから流れ出るラング氷河(Langgletscher)も白く輝く。
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右側に見えるブライトホルンは逆光気味だが、大きな迫力で覆いかぶさってくる。
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左側には、グロスホルン(Grosshorn、3754m)が大きく美しく聳えている。
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アネンヒュッテも大分近づいてきた。見る限りでは、最後はかなりの登りコースが予想される。
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グロスホルンの拡大。左側のブライトホルンの右にあるこの山は大らかな山容でその名のとおりの寛容さが認められる。
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グロスホルン(右)とブライトホルン(左)。これらの山々の右手は、徐々に高度を上げてユングフラウに繋がる山並みとなっている。
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左手のブライトホルン、縞模様をもつ大きな山容に魅せられる。左の鋭い突起は小ブライトホルン(Kleines Breithorn、3656m)だろう。
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右手のブライホルン、鳥が翼を広げたようなピークは谷側へ迫り出している。
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ヒュッテの方向を示す大きな岩がある。
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橋を渡って右手にコースが曲がり、本格的な登りが始まる。前方の山々はブライトホルンとグロスホルンだ。
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左手のブライトホルンの全貌。紺碧の空に映える白と黒の山肌がとてもきれいだ。
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登ってきた方向を振り返る。谷底の集落、後方に居並ぶ山々、左に大きいビーチホルンなどレッチェンタールの素晴らしい景観を眺められる場所だ。
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ビーチホルンとブライトホルンを眺める。ビーチホルンはかなり遠いため全貌は望めないが左のブライトホルンは大きな迫力を持っている。
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アネンヒュッテまでもう少しの地点。最後の登りは予想通り厳しいが、ぐんぐん近づくので歩き応えが大きい。
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10:20にヒュテッテに到着、出発から1時間40分の所要時間だった。アヌングラートの山並みをバックにスイス国旗がはためく。
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ヒュッテから望むレッチェンリュッケ方向。ラング氷河に左からアヌン
氷河(Anungletscher)が合流している様子がわかる。 -
ラング氷河の拡大。よく見るとレッチェンリュッケの左の黒い台上に小屋が見えている。確認するとホランディア・ヒュッテ(Hollandiahuette、3164m)である。長い氷河越えのため一般ハイカーでは無理なようだ。
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レッチェンリュッケから右側の様子、ザッテルホルン、シンホルンと続く山稜は目前に大きく迫る。
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さらに右側は、ブライトホルンとビーチホルンが高く望まれる。ブライトホルンの左に連なる3つのピークはロンザヘルナー(Lonzahoerner、3560m)山群だ。
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さらに右側の眺望。遠望されるロートホルンの山群が美しく詩情を誘っているようだ。
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その右側、谷の右岸側の眺め。右端にはひときわ高く聳えるバルムホルン(Balmhorn、3698m)が望まれる。中央の大きな山はフェルデンロートホルン、左へ鞍部(フェルデンパス)を経てマジングホルン、連なる山の左端はレスティロートホルン、レスティパスを経て左へ大きく緩やかなロイチェルシュピッツァ(Loicherspitza、2843m)、左端の鋭いピークはファルダムロートホルン(Faidumrothorn、2832m)と続いている。左手前の小さな湖面は、帰路に立ち寄るグッギゼー(Guggisee、2007m)だ。
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少し時間が早いが、ビールと赤ワインで乾杯。新しいヒュッテの気持ちよいテラスでいただく。360度の景観を楽しみながらのワインは飛び切りの味わいだ。
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ブライトホルンとビーチホルンを背景にヒュッテの旗がたなびく。
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ビーチホルンの拡大。この谷の盟主であり女王であるこの山は見る位置でその形や雰囲気が大きく変わる素晴らしい山岳美を誇っているようだ。
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谷の右岸、バルムホルンとフェルデンロートホルンのズームアップ。バルムホルンは孤高の高さを誇り、ロートホルンは奇怪な岩稜の雄大さがすごい。バルムホルンの左肩のホッケンホルン、この左下に先日登って越えたレッチェンパスがある。
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40分の休憩後11:00に出発、下山開始だ。もう一度レッチェンタールをじっくり眺めておこう。手前中央のグッギゼーが一粒の宝石のように輝きを見せる。
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往路はは谷の左岸(Gletschealp)を来たので、帰路は、谷の右岸側(Guggialp)を降る。すぐにブライトホルンが現れて美しい容姿を見せてくれる。
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谷の反対側のブライトホルン、3800mに迫る2峰のブライトホルンを左右に見てとても贅沢な気分で歩ける。
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谷の左岸側、衝立のような山並みが続き仰ぎ見る者を圧倒する。
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レッチェンタラー・ブライトホルンと左に続くロンザヘルナー山群。いずれも谷側へ倒れこんでいるので見ていると強いエネルギーを受けるようだ。
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谷の底部の流れを見る。いつも上部の山を見ているので、下方も眺めておくことも必要だろう。
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グッギゼーに近づくと黒牛たちが多く現れる。
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黒牛たちと後ろのロートホルン山群。いかにもスイスらしい光景に魅せられる。
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12:00ちょうどにグッギゼーに到着、」ヒュッテから見えていたのに結構時間がかかった(1時間)。その眺望はとても魅力的で吸い込まれるような湖面と背後の山々がこころに染み入るようだ。左からニウェン(Niwen、2769m)、特徴ある鋭い頂のファルダムロートホルン、中央のゆったりしたロイチェルシュピッツァ、レスティパスを経てレスティロートホルン、シュワルツホルン、右にやや傾いたマジングホルンと続いている。
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湖面に映る山々、右端がビーチホルン。
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ブライトホルンと湖面の様子。
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湖面の拡大。一瞬風が止まって、鏡のような湖面になった。
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小さな池の反対側に廻ると、池の中の葦のような植物が枯れて流されて一方に押し寄せられている。光を受けて湖面上に白く輝く様子は幻想的だ。
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ビーチホルンをもう一度取込んで、これを眺めながら弁当を広げる。内容は持参のおにぎりとタクアンだけだがとても美味しく大満足だった。15分の休憩で出発、ファフラーアルプのバス停を目指す。
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あとは黙々と歩いて12時50分に帰着する。最後は急坂を降りたが一気に高度が下がって心地よかった。
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谷奥を振り返ってこの谷の景観の素晴らしさを目に焼き付けておく。
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谷の左岸、ブライトホルン方向。少し雲が出てきたが眺めには支障ない程度だ。
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さらに右側、ビーチホルン方向。ここからのビーチホルンは微かに白く見える程度だ。
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バス停前の売店兼レストラン、ここで注文して外のパラソルのテーブルでいただく人がたくさんいる。
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そのパラソルとテーブル群。天気が良いので皆さんは楽しく愉快に歓談している。
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カンデルシュテークには2時30分に帰ってきた。こちらも極上の天候でブリュムリスアルプも美しく見えている。左端の縞模様がヴィルディ・フラウでその向こうが先日行ったグスポルテンホルン・ヒュッテがあるところだ。
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アパートの手前から見たドルデンホルン方向、右は黒いフィシシュトックだ。
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スイス最後の夕食は、在庫食材消化の関係から次の内容だった。そうめん、アンチョビ・パスタ(タマネギ、キウリ皮入り)、野菜サラダ、味噌汁、赤ワインだった。まとまりのないメニューだったがこれで持参した食材および現地調達の食材を使い切った達成感があった。
本日の全行動時間は4時間10分、うち休憩55分、実動3時間15分、登り590m、降り590mだった。
これで2箇所、15泊のハイキングの旅は終了。前半のサースフェーは天候に恵まれず消化不良の内容、後半のカンデルシュテークは特に最後の5日間は満足①、大満足④の嬉しい滞在だった。
無事に山々、峠などを歩くことが出来て幸せな時間と空間を享受できたことをとても嬉しく思っている。
来夏はサースフェーの再挑戦と決めているが、あとのプランはこれからじっくりと練っていくことにしよう。
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