2024/02/16 - 2024/02/16
247位(同エリア251件中)
BO/Mさん
新旭町に来た。
ある講演会を拝聴に来たのだが、琵琶湖周辺、滋賀県自体が初めて。
市の統合によって新旭町などは「高島市」になって久しいという。
この地は中江藤樹を生み、清水安三を輩出した。
といっても清水安三って誰?、ということだろう。
清水安三はキリスト者であり、新旭町北畑に生まれ育ち、その後膳所高校から同志社神学部へ、そして中国での足掛け28年間、延べ22年間余の布教と教育後、敗戦によりすべてを失って帰国、そこで人生は終わらず人つてに東京の郊外、町田常盤台に土地を得て学校教育を再度ゼロからスタート、「桜美林学園」を創設した方。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 1.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さて、初の高島、どんな場所なんだろうか・・・と言っても駅前は閑散としていました
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高島 新旭駅周辺地図を見る。
通常の日本地図にあてはめると南北反対で、琵琶湖が一般的地図なら右手に見えるのだが、ここでは反転させている。
現在地、が新旭駅で、駅前には公民館、観光物産プラザ。
駅の反対側に高島市役所、つまり新旭は統合された高島市の中心になるのだろうか。
その隣地が清水安三記念館、である。 -
高島市役所、手前の銅像は清水安三の銅像。
新旭町名誉町民第1号が清水安三だそうだ。 -
そして、中江藤樹は当地の最も知られた偉人となります。
ひとつ湖西線を南下した安曇川駅から琵琶湖側に真っ直ぐ行くと、中江藤樹記念館や神社などで祀られています。 -
学而事人(がくじじじん)の道、とされる湖西中学校前の一本道。
清水安三記念館、清水安三先生顕彰会など当地では新旭町名誉町民第1号の清水安三は語り継がれている。
学而事人とは、学びて、人につかえよ と言うほどの意味で清水安三が好んで使った言葉だという。 -
清水安三は当地に生まれ育ち、尋常小学校、尋常高等小学校は地元で、その後膳所高校に入り、のちに同志社で神学を学び宣教師になり、中国に派遣されてあしかけ28年間、うちのべ22年余を中国で過ごし、貧しい者に衣食住を与え、教育をほどこし、学園を創設し(崇貞工読学園、のちに崇貞学園)子女の手に職を、と瀋陽に始まり、後に北京朝暘門外で学園を終戦まで行い、接収され日本へ敗戦帰国した。
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清水安三の生家は茅葺屋根でこの地一帯を持っていたが今はこの石碑が建つのみ。
帰国後の生涯もゼロと帰した中国での学校創設から教育を、人脈を頼りに町田常盤台で直ぐに始め、現在の桜美林学園を築いた。 -
学而事人通りの清水安三記念館斜め前にはシューレ高島と言う老人福祉施設がある。
これもその関係施設であるという。 -
敷地内の石碑、前理事長(急逝された)の名が刻まれている
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そして、中国の崇貞学園卒業生も記念植樹をしている
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斜め前に戻ろう。
清水安三記念館、である。 -
入館させて頂く。
崇貞学園時代からの流れで子女の手に職を、ということだろうか。
新旭でも1963年、「ドレメ」(ドレス・メイキングの略称で当時はこの響きが新しかったそうな)を新旭にももたらし、女性の活躍を助けたようだ。 -
生家は茅葺屋根だったことや、そこが地域図書館として美世図書館(みせ、と読ませる)が記念館の始まりだそうだ。
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清水安三にかかわる様々な書籍や記念物が並ぶ。
中国・朝暘門外での崇貞学園では、中国、日本、朝鮮半島の子女を公平に学ばせたなどの逸話も紹介されている。写真の女性は韓国の方でオーラルヒストリーを語られているが、実際に分け隔てなく接し、教育をほどこしたという。 -
書籍類も多い。あまり知られていないが偉人である。
中国に始めて派遣された日本人宣教師で、28年間の間に延べ22年余も住まい続け、中国での教育に心血を注いだ事は特筆すべきことではないか。 -
市民劇などは清水安三先生顕彰会などと実際に公演したようである。中江藤樹は当然ながら、こうして市町村の偉人を称え、継承して行く事は大切だと感じた。
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一階部分が記念館で、現在の館長は孫である清水賢一さん。
穏やかな語り口で往時の清水安三などを語って下さった。 -
さて、こちらは清水安三が宣教師、或いはアメリカ、海外に目を向けるに至ったヴォーリズさんについて紹介した地図となるが(今津市のヴォーリズ記念館かな)近江八幡に来たヴォーリズは膳所高校にも定期的に来て、英語を、そしてキリスト教を教えた。直接的に影響を受け、これからは海外だ、英語だ、そして更にはキリスト教を学びたい、と同志社の神学部へと歩を進めたのは、ヴォーリズ無ければ起き得なかったことだという。
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今津にある街道(有名らしい)、今津には別項で挙げたがヴォーリズ建築が3つ残っている。
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さて、地元の「おごちそう定食」、昼食で頂いたもの
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そしてこちらが「おごちそう夕食会」で出されたもの
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街路樹は紅葉の季節は映えるらしい・・・
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初となった高島市来訪。
初琵琶湖、初滋賀県、初高島市だったが、中江藤樹、或いは清水安三、そしてヴォーリズ建築を中心に結構楽しめた。
琵琶湖湖西を中心にご紹介をしたが、湖東の近江八幡は別項で少しアップしたのでよろしければそちらもご覧ください。ありがとうございました。
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